ミッション:インポッシブル2

登録日:2016/01/16 (土) 18:09:53
更新日:2024/06/14 Fri 22:54:39
所要時間:約 6 分で読めます






ミッション:インポッシブル2とは2000年に公開されたスパイアクション映画。公開時の邦題は『M:I-2』。
トム・クルーズ主演の人気シリーズ、スパイ大作戦原作でお馴染のMIPシリーズ第2作目。

監督は男たちの挽歌でおなじみのジョン・ウー。

スパイ大作戦原作の映画として一躍大ヒットとなったMIPシリーズ待望の続編。
今作では特にアクションシーンに力が入れられており、主役であるトム・クルーズの超絶アクションが満載である。
2作目ながらその激動アクションの数々は前作は勿論、後の作品と比較しても決して劣らない。

イーサンやルーサーといったレギュラーキャラに加え、イーサンと同等以上の能力を持つ敵役や、
その敵役の元恋人にして本作のキーキャラであるヒロインとの禁断の恋など、
アクションシーン以外の要素でも見応え盛り沢山である。


あらすじ
何かに追われているらしい科学者はディミトリというコードネームでイーサンに助けを求めるも、
飛行機に同乗した相手はイーサンに化けた別人であり、飛行機諸共謀殺されてしまう。

一方、休暇を楽しんでいたイーサンは突如としてIMFから新たなミッションを通達される。
それはキメラと呼ばれる謎の物質を追うことと、ナイアという名の女性と協力すること。

科学者=ネコルヴィッチ博士を謀殺した元IMFの優秀なエージェントであるショーン・アンブローズ、
アンブローズの元恋人であるナイア、イーサンの指名によって集結した新たなIMFのメンバーたち、
多くの人物たちの思惑が絡み合う中、各々はキメラと呼ばれる新型ウイルスと、その唯一の解毒剤であるベレロフォンを追うことになる。


●登場人物(吹き替えキャストはソフト版に準ずる)
  • イーサン・ハント(トム・クルーズ)
吹き替え:鈴置洋孝
ご存知MIPシリーズの顔、IMF所属の凄腕イケメンスパイ。
冒頭はバカンスと称して岩山の断崖絶壁を命綱無しで登ってる真っ最中だった。
あと今の所身内のゴタゴタ抜きに任務を行えたのは本作だけだったりする。
序盤でこそナイアに対してやたらとプレイボーイでキザな面が目立つものの、
中盤以降はナイアに本気で惚れ込んだようで、彼女を危険な目に遭わせたくない、助けたいという思いが見られるようになる。
前述したように本作ではシリーズの中でも特にアクションシーンが派手であり、
ナイアと激しいカーチェイス、製薬会社でスタイリッシュ蹴りアクション、シドニー中をバイクで爆走、アンブローズとのタイマン等々、
前作で裏切り者扱いされた鬱憤を晴らすかの如しな暴れ回りである。

  • ナイア・ホール(タンディ・ニュートン)
吹き替え:石塚理恵
プロの女泥棒にして後述のアンブローズの元恋人。
IMF上層部からアンブローズを追うカギとして彼の下にスパイとして潜り込むことになる。
料理と洗濯、そして仕事を邪魔する男が大嫌い。
腕前はイーサンも認める程であり、盗みの手つきはとても鮮やかだが少々詰めが甘いところも。
彼女もまたイーサンと行動を共にするうちに彼に惹かれていくが、その気持ちを逆に利用されてしまうことも。

  • ルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス)
吹き替え:島香裕
前作から引き続いての登場にして、イーサンと共にシリーズレギュラーキャラとなる情報戦のスペシャリスト。
顔写真一つで対象の素性を素早く割り出したり、潜入地のシステムに割り込んだりと変わらずの腕前を見せる。

  • ビリー・ベアード(ジョン・ポルソン)
吹き替え:小室正幸
イーサンの指名によって選ばれた本作のチームの1人。
お調子者で少々口が軽いのがたまにキズだが、その腕前は確かである。
イーサンと共に現場に赴いて撹乱を担当したり、ヘリを巧みに操ったりと要所要所で活躍する。

  • ネコルヴィッチ(ラデ・シェルベッジア)
吹き替え:稲葉実
バイオサイトという製薬会社に雇われている研究者で、DNA操作分野で目覚ましい活躍を見せていた。
しかしその研究の過程の副産物として、感染すれば20時間後に治療不能となり、体中の細胞を破壊しつくす恐るべき新型ウイルス「キメラ」を生み出してしまう。
過去にイーサンとも関わりがあったらしいが、それを逆に利用されて死に追いやられることに。

  • ショーン・アンブローズ(ダグレイ・スコット)
吹き替え:大塚芳忠
元IMFのエージェントにして本作での敵役。冒頭からイーサンに化けて飛行機を墜落させるなど目的の為には手段を選ばない。
あのイーサンが危険視するだけあってその知能、行動力、その他諸々の実力はイーサンに勝るとも劣らない。
実際にバイオサイト本社での決戦ではイーサンの考えを完璧に読んだ上で先回りをして見せた。
金銭欲や性欲といった己の欲望に忠実な男で、過去に手酷いフラれ方をされながらも戻ってきたナイアに対しては、
彼女が何を企んでいようが逆にこっちが利用してやればいいと言い放つほど。
キメラウイルスとその唯一のワクチンであるベレロフォンによる取り引き、
更にそれによるバイオサイト製薬の業績アップによる株のストックオプションによって莫大な利益を得ることを目論んでいる。

  • ヒュー・スタンプ(リチャード・ロクスバーグ)
吹き替え:青山穣
ナイアがアンブローズの下にいた頃からの古株で彼の片腕的存在。
喧嘩っ早くすぐに手が出るキレやすい男。
が、タイミングが良すぎるナイアの出戻りを疑う態度がアンブローズの逆鱗に触れてしまいエンコを詰められてしまった上、
最後はイーサンの策略によって、敵とはいえあまりにも惨い死にざまを晒すことに……

  • ジョン・マクロイ(ブレンダン・グリーソン)
吹き替え:辻親八
バイオサイト製薬のトップにしてアンブローズの取り引き相手。
金のの為なら魂さえも売ると言ってのけ、非道な人体実験やマッチポンプすら行おうとする強欲な人物。
だが、本作ではイーサンやアンブローズにいいように振り回されてしまうことに。


●主要舞台
  • スペイン
とある豪邸のパーティに乗じてブルガリのネックレスを盗もうとするナイアと、
彼女を協力者として引き入れるべくやってきたイーサンのファーストコンタクトの舞台。
翌朝には曲がりくねった山道での瞬きも許さない激走のカーチェイスが繰り広げられる。

  • 競馬場
場所は変わってアンブローズが潜伏するオーストラリアの競馬場。
ルーサーやビリーといったIMFメンバーの協力の中、アンブローズが取り引きする品物の情報を盗み出すことに。

  • バイオサイト製薬本社
情報を整えたイーサンが、キメラウイルスの保管されている本社ビルの研究施設へと潜入。
その動きを完全に先読みしていたアンブローズ一味との激しい銃撃戦、
そして最後のキメラを巡ってのナイアの余りにも悲しい決死の行動など見所満載である。

  • シドニー全域
ナイアを助け出すためにベレロフォンを求めてイーサンが駆ける。
マクロイとの取り引きによる巨万の富を得るべく動くアンブローズと、
その下にあるベレロフォンを狙うイーサンとのラストバトルが展開される。

以下、ネタバレ含む




















イーサンに化けたアンブローズの誘導もあり、バイオサイトの研究施設でイーサンは追い込まれてしまう。
それを救うべくナイアは残ったキメラウイルスを自分の体に撃ち込んでしまう。
自身を殺すよう懇願するナイアに対し、イーサンはウイルスが治療不能になる20時間の間に必ずワクチンを手に入れて君を救って見せるとその場を後にする。

後日、アンブローズとマクロイの取り引き現場に乱入したイーサンは、
ヒューを自身に変装させ逆に自分がヒューに化けるという奇策によりワクチンを盗み出すことに成功。
一味との激しいバイクチェイスの末に投身自殺を図ろうとするナイアを発見。
追ってきたアンブローズと激しい殴り合いを行うも辛くも勝利し、ナイアも時間ギリギリでワクチンを投与したことにより助かる。
これによりキメラもベレロフォンも完全に消滅し、今回のミッションも無事終了となった。

イーサンは全ての柵から解放されたナイアと共にバカンスへと舞い戻ることになる。





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