クウェンサー=バーボタージュ

登録日:2016/02/04 Thu 00:45:41
更新日:2025/01/07 Tue 12:24:20
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クウェンサー=バーボタージュとは、ライトノベルヘヴィーオブジェクト』の主人公。

“エ”ンサーでもク”ェ”ンサーでもク”ウエ”ンサーでもなくク"ウェ”ンサーである。





◆概要

正統王国所属。
大型兵器「オブジェクト」の設計士を目指しており、オブジェクトの構造を学ぶ為に第37機動整備大隊に派遣されてきた戦地留学生。17歳。
容姿は中性的で、スカートをはかせれば見た目は女に見えるほど。
…というか地元にいた頃は幼馴染にも嫉妬される程の女装を文化祭で披露していたらしく、『欺瞞迷彩クウェン子ちゃん』では任務中正体を隠すためメイドのクウェン子ちゃんと化し主人公として初めて表紙を飾った。
そしてクウェン子ちゃんの姿でど派手な行動をとったため、ネットなどで「伝説のメイド」と噂される様に…。

同期のヘイヴィア=ウィンチェルは親友であり相棒。
エリートのお姫様ことミリンダ=ブランティーニとも仲がいい。
元貴族(地位を失くし親共々危機に瀕していた所をクウェンサーの父に救われた)の「戦場アイドルレポーター」モニカは故郷での(モニカからは小間使いとも呼ばれたりするが)幼馴染になり、今でもモニカは彼の情報を気にしていたり。
また敵サイドとも言える『情報同盟』のエリート(通称「おほほ」)にもなんかコナ掛けられていたり…(クウェンサーは気づいていないし彼女の素顔を見た時は公式情報との差異にがっかりしてたけど)。

平民出身で、オブジェクト設計士を目指すのは手っ取り早く富豪になるため。
コツコツと積み重ねるよりも飛び級狙いで打算的に博打を打つタイプであり、戦地への派遣留学が命を落とす危険が高い事を承知の上で選択した。
戦場では時代遅れとなりつつある第1世代型のオブジェクト「ベイビーマグナム」を擁する第37機動整備大隊はあえて自分で志願した派遣先。
これは「一番ベーシックな第1世代型が技術者として学ぶべきものを一番多く持っている」という彼自身の価値観から来るもの。

兵科は敵の進路を塞ぐことで敵の進行を妨げたり、味方の進路を確保したりすることで味方オブジェクトが最大限の力を発揮して戦えるようサポートするのが任務の工兵。
このほかに、敵地への偵察任務やベイビーマグナムの保守点検なども行っている。

正規の軍人ではなく、兵科も工兵ため普通の銃器の扱いにはさほど詳しくない。
一方で爆破物や自身の専攻する「オブジェクト」に関する知識は豊富で、それ以外の分野の知識も何かと明るい。
特にオブジェクトの知識は相当なもので、あらゆるオブジェクトの仕組みに精通しており、オブジェクトオタクともいえる。
また、咄嗟の閃きや判断力にも優れており、相手との駆け引きなどもこなすほか、時には相手にはったりを利かせる等度胸もある。
その豊富な知識や、持ち前の優れた判断力や機転を駆使して初見の相手のオブジェクトでも即座にその仕組みや弱点を正確に見抜いている。

そのオブジェクトの知識と洞察力から、彼が本格的にオブジェクトを組み始めたら第三世代を飛び越して一気に第七世代まで飛びかねないとまで言われており、実はオブジェクトに関して天性の才能を持っている。
その才能はオブジェクトの天才設計士であるクレア=ホイストのお墨付き。


よく使う武器はプラスチック爆弾。
アラスカ極寒環境雪上戦以前はC4を使っていたが、ウォーターストライダー撃破後は正統王国製の高性能プラスチック爆弾「ハンドアックス」を支給されるようになり、それを使用している。




正義感は強いが、自分の欲望に忠実で、女性陣に対するセクハラも惜しまない。
演技ではあったが、上官のフローレイティアの胸を揉みしだいたこともある。
逆にGカップの国民性アイドルという情報だった「おほほ」の正体を知った際にはショックのあまり泣き崩れた。
コラボ小説「とある魔術のヘヴィーな座敷童が簡単な殺人妃の婚活事情」では調達したエロコスチュームを女性陣に着させるために、女性陣が水浴びしている隙にヘイヴィアと共に彼女たちの服を火にくべることまでしてのけた。
夢は美人の脇の下で色々されること。

お姫様ことミリンダには好意を寄せられているが、恋愛感情には鈍感な性格で彼女の好意には気が付いておらず、たびたびデリカシーの無い発言をしては彼女を怒らせている。
ただ、最近ではお姫様を「気になる女の子」というなど少し意識し始めたような節がある。
そもそも彼がオブジェクトと戦っている理由は、なんだかんだでお姫様のためである場合がほとんど。

相棒のヘイヴィアとのコンビネーションは抜群で、彼と共に多くの戦績を積み上げてきた。
何かと及び腰なヘイヴィアに比べるとクウェンサーはかなり積極的な性格で、その分消極的なヘイヴィアとは上手くバランスが取れ、馬が合った活躍を見せている。
そのさまはさながらドン・キホーテとサンチョ・パンサ。
戦場ではよく彼と漫才のようなやり取りを繰り広げている。
また、知識は豊富だが歩兵ではないので重火器の扱いが下手なクウェンサーと、知識はあまりないが正規の軍事訓練を受けている分重火器の扱いに長け、状況を冷静に客観視できるヘイヴィアはとてもいいコンビであるといえる。

行動方針としては「目の前で窮地に瀕する弱者がいれば助けるが、敵(オブジェクト)を倒すことは躊躇わない」タイプで、
『巨人達の影』で「おほほ」と直接対峙した際も、さすがに女の子だったため殺しはしなかったが、人間不信に陥りかねないようなハッタリを吹き込み彼女を行動不能に陥れた。



彼の転機となったのはアラスカ極寒環境雪上戦。
ベイビーマグナムを撃破し、正統王国の白旗を無視してのベースゾーンを蹂躙してきた敵オブジェクト「ウォーターストライダー」に対して、相手のベースゾーンに潜入し、部品交換で組み込まれるパーツに制御センサーを誤作動させるような仕掛けを仕込んで敵の機密保護システムを暴発させるという、トロイの木馬のような戦術でこれを撃破。
この戦績が評価され勲章を授与されるが、そのまま世界中の戦場に引っ張りまわされるようになり、派遣先でも様々な戦略によって多くのオブジェクトを撃破している。

また、これによってこれまで世界の共通認識であった「クリーンな戦争」の例外を作ってしまったため、以降、正統王国評議会のフライドをはじめ、この戦争の仕組みによって既得権益を得ている多くの上層部の人間に危険視され、裏で命を狙われるようになる。
英雄的な活躍をしているにもかかわらず、危険な戦場の最前線に引きずり出されるのはそのため。

以降も本来なら圧倒的な力を持つオブジェクトを、相棒のヘイヴィアと共に様々な策を持って幾度も撃破しており、ヘイヴィアと共に「ドラゴンキラー」の通称を持つ英雄として正統王国内でちょっとした人気者になっている。
しかしこの人気のせいで、表だって彼らに手を出せない上層部が、何とか始末するために彼らを戦場に送り込み、その結果再び彼らが手柄を立て…という悪循環にもつながっている。


非常に戦場慣れしており、命懸けの戦争の中でも相手のオブジェクトを冷静に分析し、策を持って活路を見出すが、どんなに策を巡らせようと、勝率0%の所がほんのわずか上がるのが関の山。
そんなかすかな勝機に迷うことなく命を懸けて全力を注げるクウェンサーは上条さんなんかと同じく「誰に教えられなくても、自身の内から湧く感情に従って真っ直ぐに進もうとする者」すなわちヒーローの資質を持つ平凡に見せかけた超人と言えるかもしれない。




◆『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』でのクウェンサー

2015年7月28日にはバージョンアップにて、ヘイヴィア、ミリンダと共に3人1組で参戦。
と言ってもメインで戦っているのはクウェンサーだけど。

通常攻撃のリーチが短いため少々クセが強いが、飛び道具が豊富で仲間と協力して繰り出す変わった性能の技が多い。
EX必殺技がヒットしている時にクライマックスゲージを消費することで、ミリンダによるベイビーマグナムの援護射撃が発動し、ここから連続攻撃につなげることもできる。
その一方で機動力が高く、動きや技の発動も速いので、技のトリッキーさに反して割と扱いやすいキャラクター。
技が繋ぎやすく、サポート次第で高火力をたたき出すことができるのも魅力。
反面、通常技のリーチが短いので、リーチの長いキャラや機動力が速い相手は苦手。

固有のポテンシャル発動条件は「ミリンダのカットインを1回発生させる」
該当するのはEX攻撃の追加入力技「支援砲撃」と、クライマックスアーツ「出番だぜ、お姫様!」の2種。
両方とも2ゲージを要するが、電撃FCは他の格ゲーと比較してゲージがかなり溜まりやすく5本までストック可能なので条件は緩い方だといえる。

ストーリーモードでは本編同様に女性キャラクターに対してセクハラ発言を連発しており、そのたび相手を怒らせている。

ヘイヴィア「お、おい、あの人やばくね?おっぱいがプルンプルン…」
クウェンサー「お、おちつけ。優しく踏んでくれるかどうかが重要だろ!」
セルベリア・ブレス「貴様らの根性!叩きなおしてくれる!!」





追記修正は生身でオブジェクトを撃破してからお願いします。

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最終更新:2025年01月07日 12:24