ストラトキャスター

登録日:2015/02/11 (木) 23:30:
更新日:2023/05/13 Sat 13:12:24
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ストラトキャスターとは、1954年にフェンダー社より発売されたエレキギターである。

注:なんか姉妹機ライバルレスポールの項目が変態くさいのでなるべくそっちのノリに合わせております。



1950年、新進気鋭のフェンダー社は音の出る便器のフタを世に売り出し、音楽業界に革命をもたらした。
しかしこの成功に対抗するように老舗のギブソン社からも1952年にレスポールというエレキギターが発売されると
フェンダーの偉い人ことレオ・フェンダーは販売側からの要求もあり、便・・・もといテレキャスターを実際に使用したギタリストからの改善要求に応える新ギター、つまりストラトキャスターの開発に取りかかった。

さてこのギター

○ボディ材○アッシュ/アルダー/ポプラ等
○ネック○メイプル等
○指板○メイプル/ローズウッド
○スケール○25.5インチ
○フレット数○21/22

という基本的なボディ構成とネックはボディにボルトオンという形式はテレキャスターから引き継ぎつつも

「ハイポジ弾きやすくしろ。」
ストラップで吊ってる時のバランス改善しろ」
「オクターブチューニングが合わないのって根本的に楽器としてどうなの?」
「テレキャスたん絶壁ボディ密着すると痛いんだけど。暴力系のツンデレロリはちょっと・・・」
「ビグスビー、チューニング狂いすぎて使いものにならんのじゃが・・・」
「ピックアップって多いほうが高級感あるよね」

というギタリストたちや販売側の意見を参考にし、6弦側のカッタウェイをより大型化すると共に全体的に曲線的な形に加工。
さらにビグスビーとは設計が異なるシンクロナイズドトレモロの搭載に加えてサドルを3wayから6wayにしてオクターブチューニングの問題も解決。
ついでにピックアップを1つ増設して3つにし、他の電装系の大半ごとピックガードにまとめて取り付ける構造にした。

大幅な改造の結果、新たに生まれたストラトキャスターはテレキャスターのつるぺたボディとは似ても似つかぬギターになった。

すらりとのびるネック、どこか官能的な曲線的ボディ、ややキツいテレキャスに比べ幾分かマイルドになったアタック音と多彩な音色。
そして合理的な設計上改造しやすく、ピックアップをはじめ様々なパーツ交換が可能。

姉のテレキャスがその特徴と歴史からロリババァならば、ストラトは様々なファッションを着こなすモデルとでも言うべきだろう。

しかしどんな人気モデルであっても下積みの時代は存在するのが世のならい。
今やエレキギターの代名詞とでも言うべきストラトキャスターもその例にもれず、デビューしたは良いが人気は伸び悩み
そのままではA・・・じゃなくてラインナップ落ちの危機もあるかもわからんという状態にまでなってしまった
だが、苦境のストラトの前に現れた1人のP(プレイヤー)がストラトを一気にスターダムへと導くことになるのだった。

その男こそジミヘン、伝説的ギタリストジミ・ヘンドリックスである。
この鳥の巣みたいな頭にけったいな服装をしたPの下
「らめぇぇぇ!チューニング狂っちゃうのぉぉぉ!」
「うちの娘になにやっとんじゃ己ぇ!」
とレオ氏を激怒させるほど乱暴にアームをこねくり回されたり、逆さ吊りされたり、歯ブラシプレイされたり
火をつけられたりと過激な売り出しでもって一気に人気が爆発

楽器を粗末にした罰があたったのかジミが夭折した後も
エリック・クラプトンによって体当たり芸人ではない正統派としての魅力も世に知られ
さらにリッチー・ブラックモア、豚貴族、ジェフ・ベック、エリック・ジョンソンといった多くの天才的P達の手によって
生みの親であるレオ・フェンダー達の想像を超える可能性の獣っぷりを次々と引き出されたストラトは現在に至るまで長く愛される存在に成長したのだった

○使用者

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最終更新:2023年05月13日 13:12