DARK SOULS III(ダークソウル3)

登録日:2016/06/06 (月) 21:08:35
更新日:2025/03/25 Tue 15:52:23
所要時間:約 15 分で読めます





闇の世界のあるとき、王は“はじまりの火”を手にした。

その熱で生死や差異といった秩序が生まれ、王たちはその力で古龍を駆逐し、世界を繁栄させた。


“火の時代”のはじまりである。


だが、その“はじまりの火”が消え失せようとする。

再び闇の世界に戻さぬよう王自身がその火の薪となり、世界を永らえさせた。

そして、火が消えかけるたびに新たな王がその身を焚き、世界を延命させていた。


後に、彼らは『薪の王』と呼ばれるようになる。


時は流れ また“はじまりの火”が消えつつあるとき

生死の境界が曖昧になったその時に一人の不死人が

朽ち果てた門を潜り、彼の地『ロスリック』へと向かう


そこは、薪の王たちの故郷が流れ着く地

それは新たに火を継ぐ王なのか、それとも……



王たちに玉座なし



タイトル DARK SOULS III (ダークソウル3)
ジャンル アクションRPG
開発・発売元 フロム・ソフトウェア バンダイナムコエンターテインメント
対応機種 PlayStation4 XboxONE PC(Windows)
メディア BD-ROM
発売日 2016年3月24日 2016年4月12日(Windows版)
定価 7,430円 6,930円(Windows版)
CERO指定 D(17歳以上推奨)

DARK SOULS IIIはフロムソフトウェアから発売されたアクションRPG。本来はローマ数字のⅢが使われるが、携帯電話の機種によっては表示できないためこの項目では便宜上アルファベットのアイを3つ並べたものを使う。

この度めでたく日本ゲーム大賞2016年間作品部門優秀賞を授賞した。

■概要

ソウルシリーズの最新作にして、完結作。本作ではシリーズ通して描かれてきた始まりの火を継ぐ『火継ぎ』と、それを行ってきた薪の王たちの最期を描く物語となる。
ディレクターは1と同じく宮崎英高氏。
シリーズを知らずとも問題なく進められるようになっているが、過去作との関わりが多いアイテムや場所もあるため、知っているとより深く楽しめるだろう。
今作は特に1の要素が強いので、過去作を振り返りたい場合は1を優先してプレイする事をオススメする。


■主な新要素

●1の『人間性』、2の『人の像』とは違い、今作では『残り火』というアイテムを使うことで体に火の粉が舞い、最大HPが高まるようになった。(この状態で白霊を呼べるようになる)今回は死亡しても亡者にはならない。
あるイベントをこなすと永続的な亡者状態になり、エンディングの分岐に大きく関わる。莫大なソウルをある人物に捧げることで亡者状態は解除されるが、その場合亡者状態が必要なイベントが進行不能となる。

●武器ごとに変わる特殊技、「戦技」の追加。構えからの盾崩し、突撃、回転斬り等、より戦闘を激しいものに変えるだろう。

●殆どの戦技はFP(フォーカスポイント)を消費する。シリーズおなじみのパリィはFPを消費しない戦技という形になっている。ゼロになると使えなくなったり性能が大幅に落ちたりする。また今作のスペルは回数制ではなくデモンズソウルのようなFPを消費する形となった。

●雫石が無くなり、回復はエスト瓶か奇跡か一部の戦技、アイテムでのみ行うようになった。

●白霊の時間制限がなくなり、その代わり最大HPが減るようになった。また、エスト瓶の数も半減する。

●たいまつは装備品の一つとなり、扱いやすくなった。(とはいえ、必要な場面は前作以上に減っているが)

●二刀流は仕様が大きく変わり、大抵の武器で出来た前作とは違い、短剣、直剣、曲剣それぞれのサブカテゴリとして双剣武器が追加された。

●干からびた指の効果が変化し、闇霊を呼び寄せるだけでなく、呼び出せる白霊ややってくる闇霊の人数が+1するようになった。
 これによりステージによってはプレイヤー6人による大乱闘が実現された。


■誓約

前作までは誓約を結ぶ為には特定の場所、人物の処まで行かなくてはならず誓約の付け替えがいささか面倒であったが、今作では誓約用のアイテムを装備するだけでその誓約を結んでいる状態になる。
これによって侵入・協力ともに自由に遊べるようになった。
今回は以下のとおり。

●青教

闇霊の侵入を受けた際に後述する青の守護者たちが自動的に自分の世界にやってきて、守ってくれる誓約。PVPが苦手だったり、ストーリー攻略を重視するプレイヤー向けの誓約とされる。
これは前作とほぼ変わらない。

●青の守護者

青教のプレイヤーが闇霊の侵入を受けた際に、そのプレイヤーの世界に入り、守ることを旨とする誓約。
前作とは違い青い瞳のオーブや撃破時の信義の証がなくなった。(闘技場が存在しない為)

●ファランの番人

あるエリアに侵入した他のプレイヤーの世界に侵入し、そのプレイヤーを倒すことを目的とする誓約。前作の「鐘守」に当たる誓約。

●ロザリアの指

「赤い瞳のオーブ」を使用して他のプレイヤーの世界に侵入し、そのプレイヤーを倒して「舌」とソウルを奪う、前作での「血の同胞」に当たる誓約。

●太陽の騎士

前作での「太陽の後継」に相当する誓約。その効果もほぼ同じ。誓約を高めることで特別な装備や奇跡が手に入る、が、誓約自体は比較的序盤に手に入るものの
太陽のメダルを捧げる場所は終盤である。太陽万歳!も終盤である。残念である…。

●神喰らいの守り手

あるエリアに侵入してきた他のプレイヤーの世界に霊体として侵入し、そのプレイヤーを倒すことを目的とする。これも前作での「鐘守」に相当する誓約。

●積む者

「赤い瞳のオーブ」を使い、他のプレイヤーの世界に侵入したり、紫色のサインを書いて別の世界に召喚されることでその世界の誰かを殺し
その椎骨を奪うことを旨とする誓約。
通常の闇霊との違いは、ホストを殺すことを目的とするのでなく、連れている白霊、あるいは闇霊や青霊すら殺害の対象になること。
これで呼び出される霊体は狂っているとされている。

●暗月の剣

1の「暗月の剣」に相当する誓約。効果自体は青の守護者とほぼ同じ。ただこちらは誓約のランクを上げる「約定の証」というアイテムが
闇霊撃破時に手に入る。青教は暗月の騎士から生まれたとされている。


■主なキャラクター

●火の無き灰

主人公。かつて薪の王を目指していたが、志半ばで力尽き倒れた者の一人らしい。
如何なる理由か、灰の墓所の棺から蘇り、不死者としての使命を果たすためにロスリックへと赴く。
別名:妖怪薪置いてけ


●火守女

主人公に仕え、篝火を守る存在。
彼女もまた使命のために主人公に協力する。
火守女は元来盲目となり、彼女も見えない目をサークレットで覆っている。
余談だが、カメラを調整するとその素顔を拝むことが出来るが
大変な美人であることがわかる。
同様にカメラを調整してスカートの中を覗いても絶望しか待っていない。絶望を焚べよ
その代わりと言ってはなんだが、彼女の前でジェスチャーを行うと、それに対して4種のアクションを返してくれる。
とっても可愛い。
本作にて火守女の盲目の理由が明かされる。

●脱走者ホークウッド

毎度おなじみ青ニート枠。
薪の王たちの一柱を成す、深淵の監視者「ファランの不死隊」……の脱走者。
彼自身はすでに心折れており、その鎧も剣も飾りに過ぎない。
とはいえ、その薪の王たちに対する知識はプレイヤーにとっては有益な情報となる。
時々祭祀場の外にある墓地で墓参りをしている。
ある程度ゲームが進むとプレイヤーに礼を言った後に姿を消すが……。
本作屈指の強さを持つNPC。下手なボスよりも圧倒的に強い。


●クールラントのルドレス

祭祀場の玉座の一つに座る小男。彼もまた薪の王たちの一人であり、プレイヤーに多くの助言を送ってくれる頼れる兄貴。
禁じられたソウルの業の使い手であり、ソウルの錬成炉というアイテムを渡すことで、特別なソウルを用いた
ソウルウェポンを作成してくれる。
たまに寝ているが、その際に彼の悲惨な過去を思わせる苦し気な寝言を言っている。
この世界の真実を知る人物である。

●鍛冶屋アンドレイ

祭祀場にて金槌を振るう鍛冶師。
1で似たような人物を見たような気が……というか、会話からするに同一人物のようである。
武器の強化や変質派生を行ってくれる他に、エストのかけらを持ってくるとエスト瓶を増やしてくれたり
エスト瓶とエストの灰瓶とを振り分けてくれたりする。
ちなみに殺してもロードを挟むと復活する。
しかし殺害しすぎると一切の鍛冶仕事を拒否されるようになる。
今回はドロップキックはしない。実は没データにモーションはある、何故使わなかった…

●祭祀場の侍女

祭祀場にて万屋を営む老女。各地に落ちている遺灰を持ってくることでその品揃えが豊富になっていく。
こちらも殺してもロードを挟むと復活する。
しかし殺害するごとに売値が2割増しになっていく……。売ってくれるだけありがたいと思え。
夢追い人の遺灰を渡した場合の会話が専用の上に「得られるものも少ない」と言いながら貴重品を売り出す、シーリスがメッセージ付きの花を渡す等中々に謎な人間関係の持ち主。
過去の祭祀場でも侍女兼万屋だが、何故かアルトリウスの防具一式やロスリック祭儀長の指輪も販売したりと、こちらもかなりの謎。

●不死街のグレイラット

ロスリックの高壁の牢に囚われている男。盗人であり、盗品をプレイヤーに売ってくれる。
プレイヤーの進行度に応じて時たま『仕入れ』に出かけたがる。
しかし仕入れのタイミング次第では、どうあがいても死亡してしまう。

●カタリナのジークバルト

不死街で出会う陽気な性格のカタリナ騎士。1に登場したあの人と同じ鎧同じ得物同じ声だが違う人物。主人公と同じ「火のない灰」の一人。
ロスリックの各所で出会い、プレイヤーと共闘することもある。
彼もまた自身の使命のために旅を続けているらしい。
あるボスの旧友であり、最終イベントは非常に熱い戦いとなる。

●聖騎士フォドリック

不死街で出会える男。積むものの誓約者であり彼と話すことでその誓約を得ることができる。
(ただし別の方法も存在する。)
積むものの誓約者は狂っているとされている。つまり彼は…。

●カリムのイリーナ

カリム出身の聖女。かつて火守女の候補者の1人だった。
目が見えず、イーゴンに牢に閉じ込められていたところを
主人公に助けられ、以後は主人公に仕え、奇跡を販売してくれるようになる。
各地に落ちている点字聖書を持ってくることでその品揃えは増えていく。
明らかに不吉な雰囲気の点字聖書を渡してしまうと……。

●カリムのイーゴン

非常に重たそうな鎧に身を包む男。カリムの騎士の掟として火防女候補であるイリーナに仕えていたが、
その役目を果たせず壊れてしまった彼女を「役立たず」と言い牢に閉じ込め、少し離れたところから「監視」していた。
主人公がイリーナを助けた後は、「彼女を裏切るな」などの意図不明な言動を取ってくる。
口ではイリーナを口汚く貶めていたものの、彼女が祭祀場に移動するとわざわざ様子を見にくる、
イリーナにとっての「英雄様」となった主人公が彼女を庇護する限りできるだけ助力してくる、
イリーナを殺害すると腐った裏切りは許さないと即敵対してくる、
最初の牢からしてイリーナがいる側からは開くが外からは開けられない「閉じ込める」より「部外者から守る」ものである、
……等々、どう考えても言葉と裏腹に常にイリーナを守るべく立ち回っている、シリーズでも珍しいツンデレキャラ。
そしてイベントを進めるとわかるが、イーゴンがこのような迂遠な行動をしているのにもきちんと理由がある。
最終的にその本心が直接語られることはないが、イリーナとのイベントや装備品の説明などは、多くのプレイヤーの想像を搔き立てた。

●ロンドールのヨエル

不死街で出会える巡礼者の一人。自らを使命を果たせぬ死に損ないと言い、主人公に仕えさせて欲しいと願ってくる。
受け入れると祭祀場に移動し、初歩の魔術を教えてくれる。また本当の力を引き出せると言い、死亡するごとに一回づつ、計五回無料でレベルが上げられる。
初心者におすすめできるイベントである。
実はエンディング分岐に関わるイベントである。

●ヴィンハイムのオーベック

魔術大国ヴィンハイムの魔術師。新たな魔術の研鑽のためにロスリックを訪れる。
そのため理力が低いお馬鹿さんは相手にしてくれない。
(魔術は才能がモノを言うらしいのでその反応も仕方ないが。)
ある程度理力を得てから話しかけると、新たな魔術が修められたスクロールを持ってくる代わりに
魔術の教師となると約束し、祭祀場に移動する。
スクロールを持ってこないでしばらくすすめると約束を破ったとみなされ、祭祀場から姿を消してしまう…。一つだけでも良いので見つけたらさっさと持ってこよう。
逆に約束を守る相手には誠意を以て返す好漢。
初めて会う時に彼の書斎をローリングで破壊しまくるのは誰もが通る道。
実は正当な魔術師ではなく、竜の学院所属の隠密。
本来は貧しい出自ながら魔術師を志して竜の学院の門を叩いたが、真っ当に魔術を学ぶ機会を得られず、挙げ句不死者になった途端に放逐された経緯を持つ。
約束事に対して強く拘ることや、主人公に「みだりに人を殺すな」と忠告するのはその為。

●大沼のコルニクス

不死街で出会う呪術師の男。
かご牢に閉じ込められているのにどうにも呑気な態度で話しかけてくる。
呪術の教えを受けたいと願うと祭祀場に移動する。
呪術書を渡すと大喜びしながら軽いギャグを飛ばしてくるなど、なかなかいい性格をしたおっさん。

●カルラ
地下牢で出会う魔術師の女性。
救出しようとするとどこかで聞いたようなセリフを言ってくる。というか中の人も魔女ユーリアと同じ。
救出後は祭祀場で闇術や呪術を中心に教えてくれる。
本作屈指の萌えキャラであり、その可愛さで多くのプレイヤーを悶絶させた。
ある人物のイベントに大きな役割を果たす。

●アストラのアンリ

生け贄の道で出会う、亡国アストラの上級騎士。
主人公が男性の場合女性に、女性の場合男性になる特殊なキャラ。
復活した薪の王の一人、深みの聖者エルドリッチを倒すためにロスリックを訪れ、主人公にも
協力してくれる。
彼(彼女)のイベントはエンディング分岐に関係する。
なお、直接明言はされてないが、ホレイスと別れてもエルドリッジへの復讐を遂げようとする強い意思や「あの子達」という台詞からエルドリッジの子であることが示唆されている。

●沈黙の騎士ホレイス

生け贄の道でアンリとともに出会う騎士。
しゃべらない。
名前通り本当に喋らない(唸り声みたいのは挙げる)ので『こいつ声優必要か?』と聞きたくなるほど。
ただし彼からは青の守護者の誓約を得ることができる。
実はアンリ共々亡者化が進行している。ホレイスは中盤にアンリとはぐれた際に完全に亡者化してしまう。
また、二人だけ生き残ったエルドリッジの片割れでもある。

●不屈のパッチ

もはやお馴染みの人物。いつもどおり主人公を蹴落とし、いつもどおり戻ってきた主人公に見苦しい命乞いを行い
いつもどおりその後は祭祀場に移動して商売を始める。
グレイラットとは知り合いらしい。
彼からは他の商人が売らない商品を扱っている。
腹が立ったからケツを掘ってやろうなどと考えても思いとどまろう。
グレイラットが盗みに出た場合、パッチが主人公に行き先を訪ねて救援に向かう辺り、普段の口ぶりと裏腹に全く薄情な人物でもない模様。
また、主人公がグレイラットを殺害した場合は激怒し即敵対、しかも免罪不可能。

●薄暮の国のシーリス

暗月の騎士を名乗る、女騎士。最初は主人公を警戒しておりろくな会話ができないが
ロザリアの指とならずにある程度進めると主人公を信頼し、各地のボス前で共闘したり
特定箇所で拾える彼女のサインで同じく共闘することができる。
なお、その戦いぶりから、何故か前作の仮面の女剣士を思い起こすものも少なく無いという…。
頼むから落下死したりボス霧前で待機したりしないでください…。
聖騎士フォドリックは実は彼女の祖父。「約束」として彼の誅殺を目的としているが、彼女を戦わせると絶望的な火力差とおバカ思考で確実に負けるので結局自分がフル稼働するハメになる

●ロンドールのユリア

とある条件を満たすと祭祀場に現れる、黒いドレスに仮面をかぶる異様な風体をした女性。
特殊なエンディングに関わる重要人物である。

●薬指のレオナール

序盤から祭祀場にいる謎の男。話しかけると侵入プレイに必要なアイテムをくれる。
話し方と武器からあの人物を連想させるが…。
イベントをこなす事で懐かしの場所で対峙する事になる。


主人公と対峙する薪の王達(ラスボスを含めたネタバレ注意
+ ...
  • 深淵の監視者
+ ...
1に登場した最初の深淵の監視者「深淵歩きのアルトリウス」の意思を継ぐ旅団。通称ファランの不死隊。
ホークウッドはかつてここの隊員だった。灰が最初に戦う薪の王。
彼らは薪の王の資格を持った狼(恐らくシフの子孫)の血を分け合った同盟者であり、その血によって旅団そのものが薪の王となっている。
深淵の兆しがあれば、その国ごと滅ぼすという凄まじいまでの絶滅主義者達であり、衆人から恐れられていた。
なぜか隊員同士で殺し合いをしており、主人公はその中に飛び入り参戦する形で彼らと戦うことになる。
大剣と短剣を用いた独特な二刀流でプレイヤーを翻弄してくる。
最後は全員の血が一人に集まり、薪の王としての真の力を発揮する。
その姿は主人公よりも主人公しているともっぱらの評判。

  • 神喰らいのエルドリッチ
+ ...
かつては深みの聖職者であったが、反吐が出るような(ホークウッド談)人喰いを繰り返して異形となり、そしてあまりにも力を付けすぎたが故に薪の王となった異端者。
エルドリッチの赤石、青石の説明からも彼が極めて残忍な精神性の持ち主ではあることが窺えるが、深海の時代を見たことで苦行である神喰らいを自らの意思で行うなど、ただの外道ではない事も示唆されている。
OPで墓から蘇る際にはドロドロで汚いスライム状の見た目をしている。誰が言ったかドロリッチ。
圧倒的な力をもってアノール・ロンドを攻め落とし、とうとう神までも喰らった。その際には1のアイツがアノール・ロンドを守るために最後まで戦い続けた模様。
1では豪華絢爛な造りでプレイヤーを魅了したアノール・ロンドだが、エルドリッチの暴挙により見るも無残な状態になり果てている。
本編ではまだとある神を喰らっている途中で主人公の前に立ちはだかり、攻撃手段もその神の力を使って襲い掛かってくる。
その姿は多くのプレイヤーの心を怒りで燃やす事となった。

  • 巨人ヨーム
+ ...
2でドラングレイグを攻め落とした巨人族の末裔。
罪の都で玉座に座る孤独な巨人の王。恐らく本作に登場する薪の王の中で最強の存在。
かつては大鉈と大盾で猛威を振るったが、守るものを失い盾を捨てた。
個性豊かな薪の王たちの中にあってヨームは高潔な人格者であった事が示唆されており、人々に請われ彼らの王として戦い続け、罪の火を鎮め人々を守るため薪の王となった。自身が利用されていることを知りながら。
しかし罪の火を鎮めることは叶わず、火は都の人々を焼き尽くし、生き残りも悉く外道に堕落するという報われない結果となった。
ジークバルドの古い友人であり、ジークバルドは彼との約束を果たすために単身カタリナからやってきた。
全ボス中最大級のHPを持ち、通常の武器ではかなりの長期戦を強いられる。
この世界に2つだけある巨人殺しの武器を使って始めてまともなダメージを与える事ができる。
イベントを正しく進めた際の戦いは本作屈指の胸熱展開となる。

  • 王子ロスリックと兄王子ローリアン
+ ...
彼らは火継ぎを拒否しているため、正確には薪の王ではない。
しかし王たる資格は持っているので「王の薪(資格者が持つ証)」を持つ。
兄ローリアンはかつて1人でデーモンを倒した戦士であり、弟ロスリックは生まれながらの病で床に伏している。
始めは兄が弟のワープ魔術によって変化自在の斬撃を繰り出すが(そしてエクスカリバー)、後半戦では弟が本格的に参戦し魔術による遠距離攻撃が加わり猛攻を仕掛けてくる(そしてエクスカリバー)
兄が力尽きても弟が蘇生させて戦い続ける様は、美しくも呪われた兄弟愛を感じさせる。

  • 王たちの化身
+ ...
最初の火の炉にて待ち構える本作のラスボス。誰が呼んだか俺たちの化身。
今までの火継ぎをしてきた王たちのソウルが集大成された、まさにシリーズ最終作にふさわしい薪の王である。
様々な形態に変形する大剣を持ち、そして魔術に奇跡に呪術、果てはパリィと何でもありの強敵。
このボスはぜひ自分の目で確かめてほしい。
攻撃手段、演出、BGM全てにおいてシリーズプレイヤーを感動させる戦いが待っているだろう。


●『追加DLC第1弾 ASHES OF ARIANDEL』
+ ...
「お嬢様に火を見せてほしい」

ゲールと名乗る不死者の奇妙な願いに興味を惹かれた貴方は、彼の言うがまま腐った絵画の切れ端に手をかざし、外界から隔絶された、絵画世界へと赴く。
雪と氷に覆われたそこは、外の世界から疎まれ、蔑まれてきた忌み人たちの最後の安住の地。

本編後半ステージを前提とした難易度であり、相応の高難易度のステージ。
強力な敵や多数の敵を相手にする場面も多いが、見返りも大きい。
また、1からのプレイヤーはとある場所の構造にニヤリとすること請け合いである。

  • 奴隷騎士ゲール
かつて「奴隷騎士」の位に叙された不死者。ちなみにモチーフはユパ様。
現在は「お嬢様」に仕えており、絵画を燃やし、新たな絵画を描き出すために二人の「火のない灰」を絵画世界へと招いた。
DLC1のクライマックスでは残り火状態の有無に関係なく白霊として召喚可能。実際に登場するのはボス戦第2フェーズからだが、ボスに白霊召喚時のHP・攻撃力補正が加わらない特殊仕様の上、ゲール本人も相当に強力なのでありがたい爺さん。
DLC2でも登場し、絵画の顔料として必要な「暗い魂の血」を求めて輪の都に向かっている。
主人公が輪の都に至るまでの道程でも幻影や鎧のケープの切れ端と言った目印で導く。
DLC2部作の真の主人公。世界の最果てで、彼はある重大な決断を下す。

  • 修道女フリーデ
絵画世界の礼拝堂にて教父アリアンデルに仕える修道女。
この世界に迷い込んだ主人公に元の世界に帰るよう忠告する。また、ロンドールと関係があると台詞に変化があるが…?
その正体は先んじて絵画に導かれた「火のない灰」にしてロンドールを率いる「黒教会」の元トップ、ロンドールのユリアの実姉「黒い炎のエルフリーデ」。
しかし彼女は火による世界の刷新を望まず、アリアンデルを説得し停滞と腐敗の道を選んだ。
最終的に絵画に火を興そうとする主人公と対峙。凄まじい鎌捌きと氷結の力、更に一度は放棄した火の力を取り戻し「黒い炎」で圧倒してくる。
なお、分かりにくいが実は顔の右半分に大きな火傷痕がある。

  • お嬢様
奴隷騎士ゲールが忠誠を捧げる少女。絵描きの少女・画家の少女とも。
新たな絵画を描き出すために火を見、そして識ることを望んでいる。
DLC2では絵画世界を描くために必要不可欠となる顔料「暗い魂の血」を求めている。
なお、彼女の外観をよく観察すると身体的特徴が『1』の半竜プリシラと、本作の暗月騎士団総長ヨルシカとの共通点が多く見られ、関係が示唆されている

  • 騎士ヴィルヘルム
フリーデの従者…の割には寒そうな礼拝堂の外で佇んでいる。
主人公に対しては絵画世界から出ていくよう強く警告してくる。
元々エルフリーデ直属のロンドールの亡者であり、ユリアとも旧知。得物のオーニクスブレードは元々エルフリーデの愛剣なのだが、主従関係の解消と共に彼に託された。
それでも彼女への忠誠心は変わらず、未だフリーデに仕えている。
お嬢様を幽閉したのも彼の仕業であり、彼女の所在に近づいた主人公の前に立ちはだかる。

  • 教父アリアンデル
絵画の「修復者」であり、絵画世界をまとめる教父。容姿や体格からは分かりにくいが鴉人。
本来は彼も火による絵画世界の刷新を望んでいたが、唯一正気の鴉人によればフリーデに唆されて火を封じたとのこと。
ゲーム中では見られないが、地下でバラ鞭で自らの身体を打っており、自らの血で器に秘められた火を鎮めている。礼拝堂に響く轟音はそれによるもので、トレイラーからもその様子は確認できる。
クライマックスのボス戦では主人公の前に倒れ、血を流すフリーデを見て狂乱し、ボス戦第二フェーズから敵対することになる。
なお、アリアンデル絵画世界はあくまで彼が修繕したことから名を冠したのであり、彼が絵画の描き手ではない。つまり『1』のエレーミアス絵画世界と恐らく…

●『追加DLC第2弾 THE RINGED CITY』
+ ...
伝承によれば、世界の最果てと呼ばれる地には、あらゆる時代や場所の残骸が積み重なる、吹き溜まりと呼ばれる場所があり
そしてそのさらに向こう側には、古の小人たちの住まう街『輪の都』が存在するという。
貴方は絵描きの少女の描く絵を完成させるのに必要な黒い魂の顔料を求めるためにこの地に赴く……。

本編クリア前後程度を想定しており、難易度は非常に高い、というより、シリーズ通してトップクラスの理不尽に片足突っ込んだレベルの難易度である。
道中もかなり長く、多くの苦難が待ち受けるだろう。

記憶を無くした亡者ラップの正体とは?
かの光の王と小人の間に交わされた約束とは?
繰り返される火継ぎの果てに待ち受ける世界の真実とは?
全ての答えが明かされる、ソウルシリーズ最後の物語はその目で是非体験してほしい。

  • 記憶を亡くしたラップ
既視感のある座り方なんか聞き覚えのある声の、異形の斧槍を振るう重装備の戦士。
性格は気さくかつ親切で本作屈指の良識人。世界の果てを一人で旅するだけあってその実力も非常に高く、極めて頑丈なNPC白霊としても活躍が見込める。
実は亡者化が解呪石でも対処不可能なほど深刻化しており、その症状によって過去の記憶を一切失い、更に正気すら失うかの瀬戸際という状態にある。
彼が輪の都を目指すのも、そこに存在する解呪の碑で呪いを解き記憶を取り戻そうとしているため。
数少ないまともに意思疎通できる相手という事もあってか、主人公に対しても積極的に協力する。
記憶を取り戻した際のイベントは必見。更にその後も鎧を脱いだ本来の姿で白霊として援軍に駆けつけに来る。

  • 王女フィリアノール
輪の都に贈られた、大王グウィンの愛しき末娘。ヨルシカ総長もそうだけどドリン様が末子って話は何処へ。長きに渡り深き眠りについている。
その眠りは「暗い魂(ダークソウル)」を封じるためのものだという。
「暗い魂の血」を求めるならば、彼女の目覚めは避けて通れない道となる。
なお、彼女が抱えている卵は『1』に登場した「さまよう人間性の精霊」と酷似している。

  • フィリアノールの騎士、シラ
フィリアノールに仕える女騎士。かつて小人の王の中から現れた「狂王」を得物の十字槍に封じ、外界に出さないため自身ごと幽閉している。
輪の都へと表通りの死の行進を掻い潜りながら訪れた主人公と接触し、今なお主神グウィンを忘却していない事を知り、フィリアノールに近付くなと警告してくる。
尚も話しかけてくる主人公の優しさを見込み、自分の友でもある竜ミディールが完全に闇に汚染され、約束をも忘れてしまう前に討伐するように依頼する。
なお、部屋に引きこもってる割にはミディール戦に白霊として参加するが、完全に地雷なので召喚しない方が遥かにマシ
主人公が教会の槍の誓約者となるととても喜ぶ。
だが、輪の都での目的を果たすためにはフィリアノールの目覚めが必要不可欠であり、最終的に主人公と対立。滅んだ輪の都のある場所に訪れると怒りを秘めた彼女との戦いになる。
本人曰く「神の末、公爵の娘」とのことだが、戦闘では不死者の宝の筈のエスト瓶を使用する上、公爵=白竜シースとの関係も匂わせているなど、謎が多い。

  • 闇喰らいのミディール
本来敵対者である神々が育てた、フィリアノールに仕える古竜の末裔。
朽ちぬ古竜の特性から王家との約束として闇を喰らう任に長年就いているが、現在ではその闇に侵食され限界をきたしている。
実は主人公が輪の都外壁に辿り着いた時点から監視しており、山道では火炎で周辺の亡者ごと亡き者にしようと攻撃してくる。
黒竜カラミット・眠り竜シンに続くDLCドラゴンボス。巨大な体格をフルに活かした肉弾戦や火炎放射…どころか闇属性ビーム(通称薪の王総辞職ビーム)を滅多矢鱈にブチ撒け、更に後半フェーズでは「追う者たち」を大量に放つ強敵。
一方、闇を喰らい続けたことで深淵属性を帯びた為、竜狩りの武具とは別に狼騎士の大剣・ファランの大剣も非常に効果的。

  • 小人の王
輪の都の王達であり、かつて「闇のソウル」を見出した「誰も知らぬ小人」の末裔。
その為、「暗い魂」を彼らが継承しているのだが…

●不死の闘技

DLC第一弾のとあるボスを撃破して手に入るアイテムを篝火に焚べることで解放される機能。
『ダークソウル』の試練の戦い、『ダークソウル2』の修練、死合に次ぐ、本作のPvP要素である。
4つのステージを選び、一対一での正々堂々とした戦いを行う「決闘」
2人、4人、6人で行う復活制のバトルロイヤルとなる「乱闘」
2対2、3対3で行うチーム戦となる「共闘」の3つのモードが存在する。
死亡してもソウルロストなどのペナルティは一切ない(一部の心無いものによる煽り行為などは見られるが…)ため、対人戦が好きでなくとも
新たな武器の素振りや対闇霊の練習などといった用途で利用するのもいいだろう。
逆に勝利を重ねても名前の横に勲章となるメダルがつくくらいで、バランスに影響を与えるアイテム等が手に入ることも一切ない。
完全におまけの要素である。





ああ君、追記修正を、あまり蔑にしないようにな

あれもまた、君と同じ。アニヲタwikiのため囚われたのだから


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最終更新:2025年03月25日 15:52