馮威(鉄拳)

登録日:2016/06/10 (曜日) 17:49:00
更新日:2024/02/06 Tue 17:07:38
所要時間:約 8 分で読めます





我 と 戦 え !


馮 威(フェン・ウェイ)は『鉄拳シリーズ』の登場人物。
初登場はナンバリングタイトル第5弾の鉄拳5で、初登場以降全バージョンに登場している。


年齢:26歳
国籍:中国
スタイル:神拳流中国拳法*1(5~7)、太極拳(8)
CV:土田大


◆ストーリー
幼少より中国拳法の達人である神拳の下で武技を磨き、成人する頃には同門でも最強クラスの実力者と呼ばれるようになっていた。
しかし、貪欲に強さを求めるあまり流派内で禁忌とされた他流試合に手を染めるようになり、遂にはそれを諌めようとした師・神拳をも手にかけてしまう。

○5
師をその手にかけた際、「完全なる神拳の復活には三島に奪われし神拳奥義之書が必要だ」と知らされたフェンは、奥義書を奪還すべくThe King of Ironfist Tornament5への参加を決める。

○6
5にて単身三島財閥の宝物殿へ乗り込み、奥義書の奪還に成功した。
しかし、そこには特定の奥義が記されていたわけではなく、「他の流派を打ち破りそれを己のものとすることで、人を超えた究極の武人…即ち龍神と成る」という教えが記されているのみであった。
その後、世界を渡り歩いて様々な流派との戦いに明け暮れていたフェンはThe King of Ironfist Tornament6開催の噂を聞きつけ、さらなる高みを求めて再び日本へと向かう。

○8 (公式サイトより引用)
神拳奥義之書に記された教えに従い、人を超えた究極の武人である“龍神”を目指し闘い続ける太極拳の達人、フェン・ウェイ。
しかし先の The King of Iron Fist Tournament において、フェンは詠春拳の使い手リロイ・スミスに敗北を喫してしまう
心の伴わぬ技で真の武は極められん。お前の師、ズーハオの足元にも及ばんな
“神拳”と称された拳聖、ウー・ズーハオのもとで修業を続けてきたフェン。
だが、純粋かつ圧倒的な力のみが真の武人たる資質と考えるフェンに対し、ズーハオは心と技の一致こそが肝要だと説き続けていた。
どちらの思想が正しかったのか。師を殺めた嵐の夜、一度は証明したはずの答えが、リロイによって再び否定されたのだ。
(詠春拳は相手の力を利用し敵を制する鉄壁の武術。ならば、それすらも上回る圧倒的な力で打ち貫くまでのこと――!)
怒りを研鑽への糧に変えたフェンは、世界各地で守りに長けた武術の達人を次々と手にかけ、更なる力を身に付けていった。
それから約半年。フェンのもとをニーナ・ウィリアムズが訪れ、G社に協力すればリロイと再戦する場の提供を約束するとの取引を持ち掛けてくる。
G社に加担することの意味を知りつつも、フェンはその提案に無言で頷いた。
リロイ、そして亡師が重視した“心”などという戯れ言を否定し、今度こそ迷いなく“龍神”への道を進むために


◆小ネタ等
キャラデザインのモデルとなったのはバキシリーズ烈海王
しかし、烈海王はファンからツンデレとも呼ばれているのに対し、フェンにはそういった要素が一切ない。ただひたすらに強さを追い求めるのみである。

相手が女性であろうとも全力で相対する事を信条としている。これは、手加減することは逆に非礼であると考えているから。

5開催前に一度日本へ渡っており、その際に道場破りとして風間飛鳥の実家の道場へ赴き、飛鳥の父を病院送りにしたため飛鳥からは恨まれている。
このことはゲームにも反映されており、対飛鳥戦では特殊演出がある。

フェンの使う中国拳法は長らく流派がハッキリしておらず、どちらかといえば八極拳等の剛系の拳法と思われていたが、「8」で太極拳であることが判明した。
鉄拳に登場する中国拳法は他にも、シャオの八卦掌・劈掛拳、レイの五形拳、レオの八極拳、ワンやジュリアの心意六合拳がある。ちょうど柔と剛が半々くらい。

プロフの通り、年齢が公開されている6の時点では26歳だがとても年相応には見えない。貫録ありすぎである。
ちなみに、他に歳が同じキャラはドラグノフミゲルの二人。どいつもこいつも26歳とは思えん貫録・濃さがある。


◆性能
シャオやレイのようなトリッキーなスタイルとは正反対の直線的で破壊力を感じさせるスタイル。
そんな剛系の拳法ながら、浮かせ・コンボの中継・ステータス技を一通り揃えており、あらゆる状況に対応できるバランス型。
捌き技・崩拳ステップ等で切り返したり攻撃を掻い潜って反撃したりもできるため、暴れも結構強い。
しかし、右アッパーを持たないので浮かせ技の使用に多少のリスクが付きまとう点は注意したい。
技コマンド自体は全体的に簡単なものが多いので初心者にも勧めやすく、使い手を選ばないキャラといえるかもしれない。
7における使用率は16.6月時点で14位とちょうど真ん中だった。


◆代表的な技
コマンドはテンキー表記

○飛天脚(上要素RK)
ひてんきゃく
跳び上がりながら蹴り上げる。
右アッパーを持たないフェンの主力となる浮かせ技。ジャンプステータスも持つ。
もちろんガードされるとワンツー等の早い確反は喰らってしまうため、乱用は禁物。

○入環嶽寸把(6RPLPWP)
にゅうかんがくすんは
踏み込みながら突きを2発出した後にショルダータックルをぶちかます。
中央でのコンボの締めや壁コンボで大活躍だが3段目はガードされると反確。

○肋断壊手(9RP)
ろくだんかいしゅ
6で追加。
左側へ移動しながら正面に突きを繰り出す。
軸ずらしと攻撃を両立した技。直線的な技で暴れた相手にカウンターで刺さることも。
しかしガードされても間合いがあまり離れないのでワンツーぐらいは確定してしまうことも。

○跌釵(1LK)
てっさ
姿勢を低くしながら開脚して相手の足元を蹴る。
リーチがかなり長く発生も意外と早いので対処しづらく削りにも向いている、かなりいやらしい技。
ガードされると-15Fほどであるため、読まれるとガードや捌きから痛い反撃をもらうリスクも抱えているので乱用は禁物。

○撲面掌(4LP)
ぼくめんしょう
その場で掌打を打ち込む。
通常ヒットだと一瞬のけぞるだけだが、カウンターヒットすればダウンを取れる。
このダウンはヒット確認から後述の嶽寸靠が入るのでワンチャンから結構削れる。
また、発生はジャブと同じ10Fなので暴れる相手にはカウンターで刺さりやすい。

○虎砲斬爪(6WP)
こほうざんそう
7で追加されたホーミングアタック。
発生が少々遅い上に上段と、ホーミングアタックとしては使いづらいが、ノーマルヒットでもきりもみ叩きつけダウンを、空中ではスクリューを誘発できるので立ち回りの選択肢というよりコンボパーツとしての用途が大きい。
前掃腿(横移動中RK)や穿弓腿、龍歩昇雲(どちらも後述)ヒット時にそのままこれが繋がる。

○旋陣小擒打(1LP~)
せんじんしょうきんだ
少し姿勢を低くしながら前方へ突きを繰り出す。しゃがみステータスは持たないが、打点の高い上段くらいならかわせることも。
それだけではなく、ここからの様々な派生ルートがある。
RPは初段から連続ヒットする旋陣小擒打の2段目。
RKは7で追加されたスクリュー誘発の上段回し蹴り、旋陣断首脚(せんじんだんしゅきゃく)になる。こちらも初段から連続ヒットする。
また、レバー6入れで雲手、4入れで虚歩へ派生可能。(雲手、虚歩については後述)

○右脚爪蹴破(6RKLK)
うきゃくそうしゅうは
右回し蹴りから左足で大きく踏みつける。跳んでないけどジャンプステータスを持つので下段をかわしながら攻撃可能。
6からは2段目でバウンドを誘発できる。また、初段はノーマルヒットでも崩れを誘発できるため、うまく相手の隙に刺し込めればコンボ始動としても使える。
しかし、初段は上段という点にだけは注意。
2段目でRKを入力すると下段の右脚落蹴破(うきゃくらくしゅうは)になる。
こちらはしゃがみステータスを持つので上段をかわせるが捌きに注意。
また、1段目にあたる里合転腿の動作中にレバー4入れで背向けへ移行できる。

○孔雀掃腿(LKLKRK)
くじゃくそうたい
TAG2で追加。
左上段蹴り2発からの右下段蹴り。
最後段がダウンにも当たるので壁コンに使えるが、通常の立ち回りでは分かりやすい攻撃段のせいで捌かれやすい。

○嶽寸靠(4WP)
がくすんこう
入環嶽寸把の3段目のショルダータックルを単発で繰り出す。
ホーミングアタックほどではないが比較的横に強い。
下の判定も結構厚く、相手の横転起きはもちろん、ダウンして寝っぱの状態でも当たったりすることがある。
壁コンの締めにも使っていける。
しかし、ガードされた時の硬直が嶽寸把3段目よりも少々長いため、受ける確反も多い・痛いのが難点。

○龍歩昇雲(6LKRK)
りゅうほしょううん
6BRから追加。
踏み込みからの左蹴りの後に飛びながら右蹴り上げ。
初段ヒットで連続ヒットになり、ヒット時には浮くのでそのままコンボをお見舞いできる。
しかしガードで-15Fかつ出した際に前へ結構動くので確反をもらいやすい点には注意したい。

○穿弓腿(立ち途中LKor236LK)
せんきゅうたい
低姿勢から跳び上がりつつ蹴り上げ。
ヒットすれば相手は浮くので、貫通しない下段をガードした際の確反で逆にコンボを叩き込める。
↑の龍歩昇雲と同じく、ガードで約-15Fかつ出した際に前方へ結構動くので確反をもらいやすい点には注意。

○雲手(6WK)
うんしゅ
その場で構えをとる。この構えには捌き効果があり、捌きに成功すれば有利フレームを取れる。
構え中に攻撃ボタンを押せば派生技を出せる。

○虚歩(4WK)
きょほ
1歩下がりながらの構え。
こちらは後ずさることによる攻撃回避が狙える。
雲手と同じく構え中に攻撃ボタンで派生技を出せる。

○残影(236)
ざんえい
波動拳コマンドで出せる、いわゆる崩拳ステップ。
ここから様々な技へ派生可能。
崩拳ステップ持ちの共通テクニックであるハーフステップももちろん可能。

○七寸靠(236LP)
しちすんこう
姿勢を低くしながら相手の足元へ体当たり。
モーションからは分かりづらいが下段、しかも捌けない。
しかし、ガードで-14と確反をもらいやすい。
ノーマルヒットではのけぞるだけだが、カウンターヒットならダウンを取れる。
カウンターからは旋脚削岩手(せんきゃくさくがんしゅ、LP+RK)で拾ってコンボへ移行可能。

○喝破(236WP)
かつは
頭突きをぶちかます。上段に見えなくもないが中段。
ガードされても有利フレームを取れ、かつ相手を強制的にしゃがみ状態にできる。
同時押しが甘くて七寸靠が暴発し、確反もらっても泣かない。



追記・修正は師事した師匠を倒して…ではなく、他流派と戦いながらお願いします。



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最終更新:2024年02月06日 17:07

*1 媒体によっては単なる中国拳法と表記されている