登録日:2012/02/24(金) 01:15:38
更新日:2024/12/15 Sun 21:23:28
所要時間:約 10 分で読めます
セルゲイ・ドラグノフ(Sergei・Dragnov)は、『
鉄拳』シリーズの登場人物。
★
プロフィール
格闘スタイル:コマンドサンボ
国籍:ロシア
身長:192cm
体重:98kg
年齢:5DR〜7時点で26歳
(そうは見えないすごい貫禄…)
声優:諸角憲一(〜7)、原田翔平(8〜)
ロシア軍特殊部隊に所属し、その驚異的な戦闘力から「白い死神」と呼ばれ、敵味方双方から恐怖の象徴として恐れられている。現実にも
シモ・ヘイヘが同じ異名を持っている。
名前の由来は言うまでもなくSVDドラグノフ狙撃銃から。一時期コマンドサンボの名手「セルゲイ・ハリトーノフ」や日本の芸人「
鳥肌実」がモデルではないかと噂されていたが、原田Pは明確なモデルはない(リリと対になるようデザインした)と発言している。
白い肌に切れ長の碧い目、後ろ髪を縛った独特な髪型が特徴。鼻や口の周りには生々しい傷がある。顔だけではなく、カスタムで上裸にすると切り傷だらけの見事な肉体美を拝める。
軍服や特殊戦闘スーツが代表的な衣装。7FRではゴツいスーツ&コート、8では分厚いコートを羽織った私服スタイルがデフォ衣装となった。
5DR時点では日本語の他には
英語、
中国語、
韓国語、
四字熟語、動物語が登場する程度で今ほど色んな言語は話されていなかった。
そんな中、彼はシリーズでも珍しい
一言も喋らない寡黙なキャラとして登場。掛け声は発するけど。
ロシア語話者を雇えなかったのかは定かではないが、結果ミステリアスさがウケたのか現在も音声では一切セリフを発していない。
デビル捕獲の任を受け、The King of Iron Fist Tournament5に潜入したことを契機に彼は鉄拳シリーズに参戦し始める。
悪人やら
善人やら問わず濃いメンツ揃いの鉄拳だが、ドラグノフがどちら側なのかは明確に描かれない。
5DRのストーリーモードで
デビル仁の角を掴んで引きずったり、タッグ2では仲の良い掛け合いを見せるキャラがいないなど、ヒール的に描かれることが多い。ただ彼の場合忠実に軍の命令に従っているだけなので、「悪役キャラ」というにはちょっと違う。
…このように寡黙で冷徹な性格というキャラ付けで、かつ一見するとイケメン軍人なので男女問わず人気だが、テケナーからは萌えキャラ扱いされることが多い。
勝利ポーズで鼻歌を歌う。
倒した敵の目の前でなぜか匍匐前進をする。
ニュートラルの構えが両手をクイクイ動かしていて絶妙にキモかわいい。
レイヴンの乗った飛行機を爆破した際にちょっと得意気な笑みを浮かべる。
さらには自分の許に届けられた
アリサ量産型の組み立てに難航した挙げ句、
組み立てが完了することなく自爆スイッチを(ドヤ顔で頷きながら)押してしまうという恐ろしいまでの機械音痴ぶりを見せる。
7では因縁のあるマスターレイヴンを戦車砲で吹き飛ばした後、顎を撫でてカメラに全力スマイルを決める一面も。
素の性格はお世辞にも良くないと思われるが、…まあかわいいから問題ない。
8ではロシア情勢の影響もあり、初の長期休暇をもらうというストーリーになっている。
彼が普段持ち歩いているノートについて同僚からは「死神のリスト」と恐れられているが、実は書き溜めていた「休暇中やりたいことリスト」だったことが判明する。おちゃめ。
トーナメントで優勝し三島財閥を祖国の手に渡すことができたドラグノフ。
念願の長期休暇をもらえた彼は、自室で戦車のプラモデルを組み立てていた。ディア○スティーニ的な月刊誌式のやつ。
しかしG社と三島財閥の抗争により出版元が倒産し打ち切られ、あとは砲台パーツだけ、という所で完成不可能になってしまう。ソファーに四肢を投げ出し残念がるドラちゃんの目に、置いてあった木人のフィギュアが留まる。
ニヤリと笑った彼は
木人の頭部を砲台代わりに戦車に取り付けた。鼻歌を歌いながら
カリンカの爽やかな演奏をバックに満足そうにプラモを眺めるシーンで幕を閉じる。木人戦車のフォルムが伝説の
KV-2に似ているのが余計にシュール。
プライベートが謎だったドラグノフの意外に庶民的な趣味(と相変わらずの可愛さ)が表に出た迷エンディングである。
★性能
バランスの良い技構成で比較的どのキャラに対しても立ち回れる。
発生の早い下段や起き攻めのし易い投げ、ガード有利を取れる中段などが簡単な入力で出せる。
直接的な二択は貧弱だったが、8からはヒットで有利な下段が大幅増加。最強キャラへの道を駆け上がっていった。
だが、技の打点が全体的に高く少しでも潜る技をもつキャラに対しては途端にキツくなる。
故に天敵は鳳凰の構えで潜れるシャオ
特殊部隊員がJKに倒されるというのはどうなのよ…
逆にドラ側は背が高く足が長いため、専用コンボを組まれたり変に判定で負けたりする。
★代表的な固有技
レバー方向はテンキー表記。
『ロシアンフック・アサルト』 666RP
ギィィィユッ!
踏み込みながら大きく振りかぶって相手を殴りつけるコマンドサンボにあるまじき技にしてドラグノフの代名詞と言っても過言ではない技。通称「アサルト」。
中段でガードさせて有利かつカウンターヒットでコンボ始動に、さらにバウンドも誘発可能と良性能の技。
特にこの技の入力が早い人を『アサルトボタン持ち』と言われたりする。主にノビとかノビとかノビ。
鉄8では密着でも簡単に出せるようになり、さらに8f以内に入力すると威力上昇の効果までつくように。エ"ェ"ェ"ェ"イ"!
レバー入力が甘いと似たような技のロシアンフックになってしまうので注意。
鉄拳8のVer1.04でガード+6fが+4fまで短縮。
流石にこれは歴戦のドラグノフ使いであるノビ選手すらキレていた。
『ロシアンフック』 66RP
上記ロシアンフック・アサルトの入力が甘い版。コンボに持ち込めないしガードされた場合-12Fで確定反撃をもらうが、
アサルトにない利点としてフェイント投げやキャンセルへの派生が可能。これをうまく使った攻めは結構コマンドサンボっぽい。
『シャープナー』 2RP
右手で相手の足元を払う。
しゃがステかつ発生が早く相手を崩せる技。
ガードで-13fだけど、しゃがみ帰着なので立ち途中の2段技ぐらいしか入らないのでリスクが低め。アサルトと二択をかけてどんどん攻めることも可能にしているためすごくいやらしい技。逆に7までまともな下段はこれしかなかったので、いかにしてコイツで削るかが非常に大事だった。
鉄8からノーマルヒットで-1fになったので、当ててからの読み合いがちょっと難しくなった。
TAG2までよく使われていたコンボ↓
クリッピングスイープ(1LK)近距離ヒット>奥移動してこれ>トゥースマ>スティレット(2RKRK)
7ではスティレットをポメルスイング(4LPRP)に変えることでスクリューを誘発できる。また奥移動の必要もなくなったのでクリッピングスイープが当たったら即2RP先行入力で大丈夫。
『シュツルムスマッシュ』LPRPLP
ワンツースリー。初段カウンターで最後まで繋がり、3段目でダウンさせる。
最速10Fジャブからダウンを奪えるため、結構強い暴れ技。クソムズだが2段まで出しといて、相手が動いてたら出し切るという確認もできる。
8ではヒート始動になったため余計に重要。
『ワンツースカッドキック』RPLPLK
逆ワンツー→ハイキック。逆ワンツー部分はジャブと同じ10F発生で、かつヒット時の有利も長いため確反で重要。3入れでステップにも移行できるので読み合いもこなせる。
LK部分は連続ヒットしない上に上段なのでしゃがまれる。もう一つの派生、「ワンツーマインキック」(RPLPRK)も下段なので両対応される悲しみ。
昔はディレイでLKを出すとしゃがめなくなり、RKと完全二択になる「真スカッド」というバグテクもあったが、当然削除された。許してほしかった。
『セパレーター』 2RKLPLK
ローキック→裏拳→回し蹴り。
2段目から上段なのでコンボの締めとして使うのが基本。
『モルグ』 相手ダウン中2WK
ダウンした相手を踏みつける。
追い討ち専用ながらダメージはそれなりにあるのでダウンを取ったらガンガン狙っていきたい。
『スタンガン・ニー』 6RPRK
肘打ちからの膝蹴り。
2段目の膝がカウンターヒットすると崩れを誘発する。
膝はディレイで出すこともできるため、相手が割り込もうとして引っかかることもある。
ゼロ距離アサルト失敗時にこっちが出ることもあるため、RP押下後はRKも入力して保険をかけるのがドラ使いの嗜み。
『ブリザードハンマー』4WP
その場で両腕を振り下ろす中段技。
発生は少々遅いものの、ガードさせて有利かつヒットすればその場でダウンさせるのでモルグが確定する。
これも絡めた壁際の攻めは強烈。
『トスアップスラッシュ』4RKLK
華麗な二段蹴り。5DRでは遅すぎて初段と2段目が繋がらないというお話にならない性能だったが、今はちゃんと繋がる。
発生14Fで相手をふっ飛ばしてダウンさせ、壁ヒットも狙えるため地味ながら確反としては手堅い性能。ノビ氏が確反でよく使うことから韓国では「ノビキック」と言われていたり。
8からはヒート発動となり、14Fでガードでもギリッギリ確反がない、ローリスクハイリターンの技になった。
『ステップインシェーブキック』 6LK
少し踏み込んで前方を蹴る。
そんだけかよwwwと思うだろうが、そこからの派生が非常に多い。
さらにTAG2からは3入れで特殊ステップ(スニーク)に移行可能。これによって運び能力も高くなった。
『フレキシブルエルボー』 214RP
一瞬後ろに退がって姿勢を低くしつつ潜り込み肘でカチ上げる。
相手の上・中段攻撃をかわしそのままコンボに繋がる。主に、壁に追い込まれたり不利になったら使われる。ガードされると死ぬ。
『リビング・デッド~ハグ・オブ・デス』 うつぶせダウン中WPWP
1回目のWPで匍匐前進を始め、2回目のWPで相手にタックルを仕掛ける。起き攻めが苛烈な鉄拳において、比較的安全に相手から逃げられる。
たまーに相手がタックルに引っかかってくれることもあるので、その時はマウントパンチをお見舞いしてやろう。
『ファルコンダイブ』9RP
決して
どこかの大乱闘ではない。この技なくしてドラグノフは語れない。カウンターヒットで追撃確定のドラグノフ至高の固有技。試合中決めた時は右手で左頬なぞりながらドヤ顔しよう。
…残念ながら7でしっかりコンボできる『プレッシャーリッジ』に差し替えられてしまったが。
『デススコルピオ』 1WK
鉄8で追加されたハチェット系になる発生20fの立ち下段
ガード-15fとリスクは高いが、やはり立ち下段なのでサクサク刺さりまくった。
ver1.04でいきなり「ガード-31fに変更」という訳のわからないお仕置きを食らった為一気に使いづらくなった。現状唯一のヒット時有利を取れる立ち下段なので使わざるを得ないが。
『ヘイルスライサー〜スニーク』しゃがみ中3LPヒット時RK
8で追加されたしゃがみ中に出せる下段。
初段ヒット時のみRK派生を出せ、さらにRKヒット時は特殊ステップに自動で移行する珍しい特性の技。初段ヒットの瞬間にRKをジャスト入力するとダメージが上がる。イヨォ!
シャープナーやデトネーターなどしゃがみに帰着する技から出すのが強く、コンボにも役立つという至れり尽くせりな性能。調整でカウンターヒットダウンだけはなくなったが、バリバリ現役の技。ヒート状態ではヒット・ガードに関わらず初段からタックルに移行できる。
『デトネーター』236RK
ヌアァァ!
8で追加された豪快な踵落とし。発生は微妙で大振りだが、ヒットでしゃがませる、ガードさせて7Fも有利、ヒート発動、横にも強く、何よりダウンに当たるという欲張りすぎる技。
あまりに強すぎるため何度も弱体化されているが、寝っぱなしを否定できるというコンセプトなため依然主力技。
☆主な戦法
基本的にはアサルトとデトネーターを狙おう。大振りなためスカったら大損害だが、ガードさせて有利を取れるのでとにかく触りに行く。
下段はシャープナーで小ぶりに削りつつ、しゃがみに帰着するスレイライド(236LK)で崩しに行き、そこからヘルスライサーを当ててゴリッと削る動きがオススメ。デトネーターや4RPなどしゃがみ帰着の技は意外と多いので、スキあらばねじ込もう。
乱打戦はシュツルムや右アパで切り抜け、相手が手を出しにくくなったらブリザードハンマーの出番。手数で相手を封殺できればハマること間違いなし。
追記・修正はファルコン・ダイブで勝ったらお願いします
- 超おもしれぇーwww -- あとノフ (2015-10-28 15:46:56)
最終更新:2024年12月15日 21:23