ガラン・モッサ

登録日:2016/11/15 (火) 09:26:50
更新日:2018/04/11 Wed 19:02:03
所要時間:約 7 分で読めます






……ガラン・モッサだ。よろしく頼むぞ、少年



ガラン・モッサは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の登場人物。
担当声優は三宅健太。


人物

第30話から登場する、肩幅のでかい大男で、立派なヒゲをはやした黒髪のおっさん。年齢は30代後半~40代後半当たりか。
アーヴラウ連邦議事堂の爆破テロに端を発する「アーヴラウ連邦vsSAU」の戦争にて、まだ発足したばかりのアーヴラウ防衛軍作戦参謀として招聘された歴戦の傭兵。
最低でもモビルスーツ(MS)6機を抱えるそこそこの規模の傭兵団を束ねており、アーヴラウ軍の軍事顧問である鉄華団地球支部と共同戦線を張ることになる。

過去の来歴に関してはあまり語られることがないが、どうやらかつてはギャラルホルンに所属していたらしい。
その戦略・戦術観は確かなもので、素人同然のアーヴラウ軍をよく動かし、泥沼の消耗戦になってしまった前線が崩れないよう、巧みに支え続ける。

MSパイロットとしても一流であり、払い下げられた旧式MS・ゲイレールで、ギャラルホルンSAU駐留部隊のグレイズとも渡り合う。
更には部下に対する気配りも怠らない。確かな能力と合わせて、大人に対して排他的な鉄華団の少年兵達からの信頼を掴み、一時は団の指揮権を奪われるのではないかと意固地になっていた指揮官代理・タカキ・ウノも最後には彼を認めるようになっていった。




「ガランさんはすごい人だよ。あの人にはこの戦いの全体が見えてる……。」
「あの人に従っていればきっと勝てる」




















※ここから先は本編のネタバレを含むぞ。いいな?※





















君の言う通り彼らは獣。犬と同じだ
餌をやってたま~に頭を撫でてやれば、何も考えず主人の命に従う
特にアストン、あいつは面白い。そうか、「ヒューマン・デブリ」とはああいうモノか


その正体は、ギャラルホルン月外縁軌道統合艦隊(アリアンロッド艦隊)司令、ラスタル・エリオンのパシリ。
そもそも開戦のきっかけになった爆破テロは彼の差し金である。ついでに言えば鉄華団の裏切り者、ラディーチェ・リロトを金で抱き込んだのも彼である。
もっと言えば、戦力をちまちま小出しにしては引っ込める戦法をとり、わざと戦局が泥沼化するように仕向けているのも他ならぬ彼である。
SAU側に調停を依頼され、武力介入に踏み切ったギャラルホルン地球外縁軌道統制統合艦隊司令のマクギリス・ファリドはこう評する。


「確かに見事な戦術だ。大規模衝突を避け局地戦に終始。戦力の分散投入と撤退のタイミングにはある種の才能を感じる」
「特に……指揮能力はないが、機動性に優れた鉄華団の特性を生かして、手足のようにコントロールしている」
「そして不鮮明な開戦理由を逆手に取り見事な膠着状態を成立させた。つまり、それが目的か」


ガランが何故こんなことをしているのかは、一言で言ってしまえば「ラスタルがマクギリスの足を引っ張りたい」から。
権力を拡大しようとするマクギリスの権威を失墜させるため、無駄に戦争を長引かせて
「地球外縁軌道統制統合艦隊から部隊を派遣したのに何時までたっても解決しないじゃないか! マクギリスは何をやってるんだ!」という状況に持っていきたいのである。

下種すぎる動機で経済圏同士(つまり国家同士)の戦争まで起こしたラスタルの部下だけあって、ガラン自身も相当にゲスい。
主戦力である鉄華団を頼れる大人の顔をして鼓舞しながら、実のところは戦局をロクすっぽ教えていない。
そして「自分だけが戦局の全体像を見ている」ことを利用して、鉄華団が自分の命令を聞かざるをえず、尚且つそれが最適解であると考えるように洗脳しているのだ。
指揮官代理という立場上、中々打ち解けなかったタカキに対しても、敵地で孤立した所に颯爽と駆けつけて恩を売り、とうとう懐柔してしまう。
裏では少年兵達を獣呼ばわりするのだから堪らない。


だが、敵対した陣営や彼のあくどいやり方を知る視聴者からの印象はともかく、味方陣営からの彼個人への印象は意外と悪くない。
部下の傭兵団は言わずもがな、ラスタルは彼を強く信任し、ジュリエッタ・ジュリスも「ヒゲのおじさまは誰よりも強い」と慕っている。貧弱なイオク・クジャン公はおじさまの圧の強さがお気に召さないようで
というのも実はラスタルとはギャラルホルンの訓練学校時代の同期であり、卒業後はセブンスターズの1人であるラスタルの部下として、海賊討伐などで軍功を上げていたエリートだったのだ。
ガランは上司であり親友でもあるラスタルのため、ある時、自分の家名も功績も捨てて急に退役し、地に潜ったのである。
「ガラン・モッサ」の偽名を使い、ラスタルから提供された改造ゲイレールの部隊を率い、ラスタルの影として様々な工作を行うために。


結局のところ、ガランの有り様は「仲間意識は強いが、敵対した者には一切の感傷を持たない」「仕事なら殺しも工作も割り切って行う」「友のためなら身を捨てることも厭わない」鉄華団、ひいては主人公三日月・オーガスの姿勢と何ら変わりがない。ただ、視点が違うだけなのである。
任務と深い友情のために己の全てを捨てアウトローを装っていても本質は育ちの良い上流階級であり、最後の昭弘戦で彼が煽りのつもりで放った言葉では「ガチの底辺」ではないゆえの埋めがたい昭弘との感覚の差も明らかとなった。
そのため、本編における彼の活躍(もしくは悪行)を知った視聴者間では
「確かにやっていることは吐き気がするくらいあくどいんだけど、不思議とそこまで悪しざまに言う気もしない」という評価を得ている。
『鉄血のオルフェンズ』のゲスト敵役の例に漏れず、作中における彼の出番はあまり長くなかったが、そうした仁義を通す一面と、これまでの『ガンダム』にいなかった嫌にリアルなブラック企業経営者的立場から、確かな印象を焼きつけた名悪役である。



それにしても、ガンダムにおいては「ヒゲの戦争屋はヤバイ」という不文律でもあるのだろうか?


搭乗機とスキル

ラスタルから提供された隠密工作仕様のゲイレールを愛機とする。
このゲイレールは外見こそ正規のものと同一だが、中身のパーツは廃棄処分になった損傷機や、試作用でやはり処分された個体から寄せ集めてきたリサイクル品。
ギャラルホルンのデータベースで欠番になっている物ばかりで、エイハブ・リアクターの周波数による特定を出来なくしている。もしかすると性能面でも若干の底上げがされているのかもしれない。
本編ではホバーユニットと大腿部スラスターの地上戦装備で、110mmライフルを右腕に、ピッケルを左腕に抱える。左下腕部に銃身を載せて照準するスタイルが特徴。
また、左腕には隠し武器としてシールドアックスをつけている。

前述の通り戦術家・扇動家としてだけではなく、パイロットとしてのスキルも間違いなく一流の部類に入る。
但し操縦技術が一流とは言えアミダ・アルカのように乗機スペックをひっくり返すほどのレベルではなく。相手に厄祭戦以来のチートたるガンダムを持ち出されると機体性能で押し負けるところか。
そして機体が異なるとはいえ、同じガンダム・フレーム相手にエドモントン戦で一方的といっていい勝利を収めたマクギリスパネェ……
第32話における「昭弘vsガラン」戦は、周辺警戒やカメラ狙撃、当身やアックスのフェイントと、細かいテクニック描写が目立つガランと、
力づくでねじ伏せようとする昭弘のいつもの脳筋スタイル豪快な描写が対を成す、鉄血でも指折りの戦闘シーンである。



劇中の活躍






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