Wood Elemental(MtG)

登録日:2017/04/22 Wed 10:37:46
更新日:2025/03/27 Thu 16:47:42
所要時間:約 9 分で読めます





《Wood Elemental》とは、マジック:ザ・ギャザリングに登場するのクリーチャー。
マジック:ザ・ギャザリング3番目のエキスパンションである「レジェンド」(1994年)に収録された古参であり、その中でもある理由により比較的高い知名度を誇る一つ。

解説

Wood Elemental (X)(緑)
クリーチャー — エレメンタル
トランプル
Wood Elementalは、その上に+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
0/0

見てわかるとおり、状況に応じてサイズを変更できるクリーチャーである。
2マナで1/1、そこからは1マナ払うごとに強くなっていくという形。
払うマナ次第では甲鱗様より強くなれる。
というより、トランプルを持っている時点で甲鱗様の上位互換。

ただ、問題点がありこのカードはレア。
古い時代のレアにままある「再録禁止カード」に指定されている一枚であり、二度と再録されることはない。
エターナルでは明らかにパワー不足であり、レアリティの都合Pauper環境でも使用できない。

能力だけ見ればまあまあなのだが…

初期のレアリティ設定に泣かされた一枚と言えよう。



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解説(真)

実際はこんなカード。

Wood Elemental (3)(緑)
クリーチャー — エレメンタル
Wood Elementalが戦場に出るに際し、好きな数のアンタップ状態の森を生け贄に捧げる
Wood Elementalのパワーとタフネスはそれぞれ、それが戦場に出るに際し生け贄に捧げられた森の数に等しい。
*/*

うん。なんだこれ。


どうしようもなく弱い。

確かに状況に応じてサイズを変えられるし、甲鱗様を超えるサイズにすることも可能。
だが、出すに当たってアンタップ状態の土地(しかも森のみ)を生け贄に捧げなければいけない。加えて元手4マナ。
勿論土地を生贄に捧げず出すことも出来るが、その場合はタフネスを上げるエンチャントかクリーチャーがないと「0/0」なので即死という虚弱っぷり。


つまり
実質5マナで1/1(土地1枚失う)

実質6マナで2/2(土地2枚失う)




こんなコスパの悪いクリーチャーがいてたまるか!
(※あのモンスのゴブリンでさえ1マナで1/1)

しかも特殊能力がある訳でも無く戦場に出たらバニラ同然。
ぶっちゃけ甲鱗様の方が遥かに強い。踏み倒しとかあるしね。
ちなみに甲鱗様を一方的に倒すには実質11マナ必要な上に土地を7枚も失う。
つまり普通に殴り合ってもだいたい負ける。どんだけ弱いんだ…


しかもこの性能でレア。
レジェンドのレアにはEureka、ボーラス様、The Abyssといった優良カードがあったのでこいつを引き当てた時の絶望感は半端ない。実際微妙な価値のカードも多かったなんて言うな
また同時期に使えた、同じレアにこんなクリーチャーもいた。

Force of Nature / 大地の怒り (2)(緑)(緑)(緑)(緑)
クリーチャー — エレメンタル
トランプル
あなたのアップキープの開始時に、あなたが(緑)(緑)(緑)(緑)を支払わないかぎり、大地の怒りはあなたに8点のダメージを与える。
8/8

どう考えてもコイツ使った方が強いよねって事で、Wood Elementalはカードの少なかった当時ですら見向きもされなかった。合掌。

と言う訳で一躍カスレア筆頭になってしまったこのカードだが、そのあんまりなスペックからかプレイヤーからは「ウッド様」「ウッディ先生」と言われ親しまれている。
再録禁止なのも相まってスペックの割にはその辺のストレージの100円レアよりは高い。


関連カード

Rock Hydra (X)(赤)(赤)
クリーチャー — ハイドラ
Rock Hydraはその上に+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
Rock Hydraに与えられるダメージ1点につき、その上に+1/+1カウンターが置かれている場合、それから+1/+1カウンターを1個取り除き、その1点のダメージを軽減する。
(赤):このターン、Rock Hydraに与えられる次のダメージを1点軽減する。
(赤)(赤)(赤):Rock Hydraの上に+1/+1カウンターを1個置く。あなたのアップキープの間にのみ起動できる。
0/0

マジック:ザ・ギャザリング最初のセットであるアルファ版(1993年)から存在する、マナ・コストにXを含むクリーチャー呪文の元祖。
元手が2マナ、そのうえダメージで縮んでしまうという重いデメリット持ちだが、マナさえあれば自前の能力で縮むのを防いだり、効率は悪いが成長したりできる。
少なくとも実質(X)(3)(緑)で土地自体を奪われてしまう《Wood Elemental》よりよっぽどマシだろう。
ちなみにコスパは置いておくとしてデザイン的にはとても美しいカード。+1/+1カウンターは「頭」であり(実際のカードにもそう書かれている)、ダメージを与えると頭が落ちていき、再生する隙を与えずにダメージを与えれば頭が全部落ちて倒れるという、ファンタジーハイドラに非常に忠実なデザインになっている。


Fungus Elemental / 菌類の精霊 (3)(緑)
クリーチャー — ファンガス(Fungus) エレメンタル(Elemental)
(緑),森(Forest)を1つ生け贄に捧げる:菌類の精霊の上に+2/+2カウンターを1個置く。このターン菌類の精霊が戦場に出たのなら起動できる。
3/3

「ウェザーライト」(1997年。レジェンドの約3年後)で登場したカードで、ウッド様の最も直接的な強化版と言えるクリーチャー。
素でも3/3と虚弱ではないのに加え、生け贄にタップ状態の森を使えるし、森1個につき+2/+2カウンターを乗せられる。
おまけに色からマナコスト、クリーチャー・タイプまでもウッド様と丸被りしており、森を墓地へ大量に送る能力を活かす運用においてすらウッド様は菌類の精霊に勝る部分はほぼ無いと言える。


Devastating Summons / 壊滅的な召喚 (赤)
ソーサリー
壊滅的な召喚を唱えるための追加コストとして、土地をX枚生け贄に捧げる。
赤のX/Xのエレメンタル・クリーチャー・トークンを2体生成する。

「エルドラージ覚醒」(2010年。レジェンドの約16年後)で登場したカードで、要約するとウッド様の完全上位互換。(カードタイプや色が違うというのは置いておくにしても)
赤単スライなどで用いられたれっきとした良カードである。
元手は1マナでよく、生贄にする土地は種類・状態を問わない。
ついでに2体も出てくる。書いてるだけで悲しくなるが後世の基準にするとコスト適正はこんなものなのである。


余談

ゲームグリザイアの果実に何故かこのカードの名前が登場した。

Wood Elemental→木 精→木の精→気のせい

ということであろうが、わざわざこのカードの名前を用いたということは制作陣によっぽどのウッド様信者がいるのかもしれない。



追記・修正はウッド様で甲鱗様を倒してからお願いします。

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最終更新:2025年03月27日 16:47