ドクロベエ

登録日:2017/10/06 Fri 19:30:10
更新日:2025/04/21 Mon 19:50:41
所要時間:約 6 分で読めるだべぇ~





わがはいは泥棒の神様ドクロベエだ
ひかえるだべぇ〜!!

ヤッターマンの登場人物。
三悪「ドロンボー一味」に指示を与える黒幕。

声:滝口順平(無印、2008年版、実写映画、ボカンと一発!ドロンボーSS版)、ホリ(夜ノヤッターマン)、茶風林(ボカンと一発!ドロンボーPS版)、深田純(グッド・モーニング!!!ドロンジョ)


【概要】

泥棒の神様を自称しており、ドロンボー一味に無印では大金塊の在り処を示すという「ドクロストーン」、2008年版では、どんな願いでも叶うという「ドクロリング」を探すよう指示を出し、各話の最初に、それらの在り処の情報(大抵は誤り)を映像やメカを通して伝えるが、直接姿を見せることはない。

番組の最後にヤッターマンに負け、任務に失敗したドロンボーに、ママより怖いおしおきをすることが恒例の流れになっている(確保に成功してもなんだかんだでお仕置きは行う)。
なおこの際無印では、おしおきミュージックとしてベートーベンの運命をアレンジした曲がかけられる。

初期は「ドクロベー」と呼ばれることもあるが、最近はドクロベエで統一されている。


【その正体】

無印最終話にて、最後のドクロストーンの隠し場所のアワテルロー博物館に向かったドロンボー達の前に現れたのは、ドクロベエの世を偲ぶ仮の姿。


見やれわがはいの真の姿を

そして、その正体はドクロ惑星XYZ星人。
遥か昔に地球誕生の爆発に巻き込まれ、バラバラになった体のパーツこそがドロンボーに集めさせていたドクロストーンだった。
つまり、大金塊など嘘っぱちでドロンボーは利用されていただけであり、彼らを置き去りに母星に帰って行った。


【OVA・タイムボカン王道復古】

OVA1巻では、主役はもらった杯争奪オール3悪メカメカ猛レースで優勝したドロンボーたちの前に現れる。
そして、「ビデオ出演のために体力をつけるといいべ~」と、おしおきを実行。

OVA2巻ではドクロベーならぬ「トグロベェ」として登場。タツノッコン王国にあるトグロストーンを奪うよう指示を出す。
そして最後は「ファンの期待を裏切らないのがタイムボカンシリーズのいいとこだべぇ」と言いつつ、おしおきを実行する。


【2008年版での活躍】

収集対象が5つのドクロリングに変わっただけで、やっていることは無印とほぼ同じ。
ゴールデンタイム時代はドロンボーに指令を伝える時にセットで目的地にちなんだ「ドクちゃんの豆知識」を披露していく。
フカキョンのサイン欲しさに先着100名のサイン会の行列に並ぶ、ラーメンが好物、花粉症でエステに通っているなど俗っぽい面が足された。

いよいよ全てを明かす時が来たべ

35話でドクロリングが5つ集まり、無印と同じ世を偲ぶ仮の姿でドロンボー達の前に現すも、

実はドクロリングは全部で10個必要なんだべ

ドクロリングは実は10個必要とドロンボー達や製作スタッフ、全地球人をずっこけさせ、孫のドクボンを預けて去っていった。


そして、最終話。
ひかえるだべぇ〜
わがはいは泥棒の神様ドクロベエ
復活の時を迎えるだべぇ

ドクロリングが10個集まったことにより、ドロンボー達の前に再び仮の姿を見せる。
仮の姿でも、手をかざすだけでバリアを貼るなど圧倒的な力を見せる。

その正体は、無印で母星に帰っていったドクロベエ本人。
30年の時を経て、ふと地球が懐かしくなり観光を満喫するも、本体を隠しておいたゲートの鍵「ドクロリング」を失くし帰れなくなったため、
ドロンボーから無印での記憶を盗み、利用していたのだった。


今回は約束通りドロンボー達の願いを叶えるつもりはあったのだが、直前に孫のドクボンを苛めていたため取り止める。
それでもドロンボーが食い下がったため、心の奥底に眠る真の願いを可視化させ確かめるも、
3人ともくだらないものだった*1ため呆れ果てる。しかし、他の人間の願いも大して変わらない・醜い争いを生むだけのものと見做し、食欲や睡眠欲と言った生物の根本的なものも含め、全ての人間の願いを盗もうと「ドクロストーン」の姿を現わす*2


地球全体の人間の願いを両目に吸収し始めるが、ヤッターキングが生み出したアルバムメカに載る2008、そして無印の想い出が詰まった写真に涙ぐみ、また孫のドクボンが母親の写真を見て、家に帰ることを望んだため中断。
NASU製のロケットに乗ってXYZ星に帰って言った。

そしてエピローグ。
ドロンジョ・ボヤッキー・トンズラーが、ドロンボーを解散し、夢を叶えるためにそれぞれの道を進もうとしながらも、
ドロンボーとして過ごした日々を忘れきれず涙を零していた頃、ドクロベエもまた彼らと同じように涙を零し、ドクボンに声を掛けると、一人地球に戻り、再結成したドロンボー達の前に姿を見せ、もはや必要もなくなった筈の鍵「ドクロリング」を50個集めるように指示を出すのであった。

【実写映画版】

基本的には旧アニメと一緒だが、「泥棒の神様」ではなく「泥棒の神様になろうとしている存在」という設定となっており、目的が「XYZ星に帰ること」ではなく「本物の泥棒の神様になり、世界中の宝を盗んでやること」とより邪悪な存在となっている。

またドクロストーンは本体ではなく、集めることで時空を操ることが出来るアイテムであり、アニメ版における仮の姿が真の姿となっている。

人間に憑依し、その人間を自在に操る特殊能力も持っている。

ドクロストーンが集まったことで上述の目的を果たそうし、さらにはお気に入りだったドロンジョを一緒に連れ去ろうとするが、ここでなんと「泥棒の神様ではなかったこと」を知ったドロンボーが激怒し離反。

そしてドロンボーとヤッターマンの協力によってドクロストーンを破壊され、それによって発生した時空のはざまに飛ばされて消滅。

ドロンボーに対しあれだけ理不尽なことをしたにも関わらず断罪されなかった旧アニメ版および新アニメ版と違い、悪行の報いを受ける形で滅ぼされてしまった。

しかし、ED後の予告で彼の弟らしき人物が復讐を誓っており…

【夜ノヤッターマン】

ドロンボーが最終戦争でヤッターマンに敗れ、長い月日が経った世界が舞台であり、ドクロベエもヤッターマンによって打ち倒され消滅している。

しかしただでは敗れなかったようで、第1話のアバンでは月を砕き、その破片で地球に甚大な被害を与えていた。
現在でもその影響は色濃く残り、かつて月が輝いていた夜空には巨大な髑髏が浮かんでいる。

ドロンボーの子孫が追放された辺境には、ドクロベエのトレードマークであるドクロ型の石碑が遺されており、
またヤッターマンが支配するヤッターキングダムでは、ドロンボー一味と共に世を偲ぶ仮の姿がプロパガンダ映像に使われている。

ドロンジョの子孫・レパードは悪に堕ちたヤッターマンを倒すことを誓い、
ドロンジョを名乗り、新生ドロンボー一味を結成するが、
ヤッターキングダムで待ち受けていたのは……









懐かしきドロンボーの末裔達よ
ようこそだべぇ〜!!


ドクロベエその人だった。
世を偲ぶ仮の姿を痩せさせ、頭身を伸ばしたようなダンディな紳士のような姿になっている*3

かつてドロンボーを利用し、ドクロストーンを集めさせて母星に帰ったドクロベエだったが、何も悪いことをしていないのに邪魔をしたヤッターマンへの怒りを抑えきれず、地球に戻り再び戦いを挑むも、また敗れ星に戻る。その後も再び地球に戻っては負け、戻っては負け、敗北を繰り返していた*4
遂には役立たずのドロンボーを切り捨て、準備を整え戦争を仕掛けヤッターマンを倒すことにも成功する。

しかし怒りは収まらず、ヤッターマンだけではなく彼らの味方をした地球人全体に矛先を向け、自身がヤッターマンを名乗ることで、憎き仇とも知らず人々を死ぬまで労働させることを復讐としつつ、
自身のためのエネルギーを生産させ力を蓄えていた。



ガリナとアルエットが新たなヤッターマンとなり、人々に真実をバラされ、
「ヤッターマンの歌」をバックにヤッターワンの直撃を受けるも、

お前ら全員生きては帰さないべぇ〜!!
おしおきだべぇ〜!!

直後に巨大化した仮の姿を現し、巨体を活かし拳や岩を飛ばしヤッターワンを圧倒する。
しかし、アイちゃんの呼びかけにヤッターワンが覚醒してからは、スピードに追い付けなくなった。
シビレステッキやケンダマジックなどヤッターマン達のアシストもあり、最後にはヤッターワンの突進で片眼鏡から頭部を貫通され、爆発しドクロ雲となり倒され、消滅した。


追記・修正しなければ
ママより怖いおしおきだべぇ〜

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ヤッターマン
  • ドクロストーン
  • おしおき
  • 阪神ファン
  • 夜ノヤッターマン
  • 滝口順平
  • ホリ
  • 茶風林
  • 黒幕
  • 運命
  • 宇宙人
  • パワハラ
  • 祖父
  • 孫バカ
  • ラスボス?
最終更新:2025年04月21日 19:50

*1 ドロンジョ:10代の頃に戻る トンズラー:歌手になる ボヤッキー:女子高生になる

*2 30年の時を経たためかドクロストーンは遥かに巨大化している

*3 正体はあくまでドクロストーンであることから、これも仮の姿と思われる

*4 これらの敗北シーンには、無印と2008の映像が使われている