芹沢慶二

登録日:2017/10/23 (月) 17:45:19
更新日:2023/05/07 Sun 20:09:03
所要時間:約 6 分で読めます




いーかげんにしんさいや!


芹沢慶二とは、テレビドラマ『相棒』の登場人物である。

演:山中崇史


人物


警視庁刑事部捜査一課の刑事で階級は巡査。後にS15で巡査部長に昇進した。
亀山薫伊丹憲一の後輩で、S2-4から登場。
登場当初は真ん中分けの髪型であったが、段々と短くなり現在の髪型に定着した。
島根県出身で、従兄弟の1人が自衛官をしている。興奮すると時々島根訛りが飛び出す。
ちなみに現在恋人がおり、作中では写メでのみその姿が確認できる。結構可愛い。

東京近郊の大学に通うために上京し、島根県警より警視庁のほうがかっこいいという理由で警視庁に入庁。
後に伊丹、三浦信輔と組むようになり、トリオ・ザ・捜一の一員として準レギュラーとなった。ちなみに演者の山中氏はシーズン1でスナイパー役として出演している。

トリオの中では最も若手であり、同時にトリオの下っ端的存在。
「くれぐれも伊丹先輩には内緒に」と言って特命係に情報を流しては、伊丹や三浦にどつかれている。
薫が特命係にいた時は「薫に無理やり捜査状況を言わされる→それが伊丹にばれてペチン→たまに減らず口を言ってさらにペチン」というのがお決まりのパターンであった。
たまに伊丹に同調して特命係を煙たがる事もあるが、特命係の事は素直に認めており、特に杉下右京には尊敬に似た感情を持っている。

大学時代のゼミ仲間が結婚式当日に死体で発見されたり(黒衣の花嫁)、高校時代の旧友の恋人が変死したり(髪を切られた女)と、
挙げ句同期の警察官が事件を起こしたりと、なぜか身の回りの人間が不幸な事件によく巻き込まれている。

得意なものは似顔絵で、ノートに描いた伊丹の似顔絵は右京から誉められるほどかなり似ていた。
当初は演技力は素人以下で、腹を下して病院に行くという芝居もド下手であった。
が、後述の通りコンビニ店員の成りすましは見事に嵌ってたし、「豪華な食事を撮影する振りをして重要女性を撮影する」演技も出来ていた。
S.17ともなると演技力に関しては特訓したのか、違法カジノへ潜入した際、手帳を出すまで警察関係者と気付かれない程の演技を見せていた。
その際何故か七三分けおぼっちゃま風の「滑川」という謎のキャラ付けをしていた。*1
意外にも容疑者に暴力を振るったのは、トリオの中では彼が最初だったりする。

しかし格闘はからっきしであり、伊丹のホースからの放水攻撃に犯人と一緒にのたうち回ったり、素人の女性と格闘して共に転落してたり、劇場版Ⅳでも狭い場所でのバトルで苦戦し血塗れになっていた。
中にはレッサーパンダの威嚇のようなポーズで相手を牽制していたら伊丹に押されてバトル開始になった時もある。
酷いときには果敢にバトル開始→レッサーパンダ威嚇→相手がナイフを持っていることを確認→逃げ出すという事もあった。
とはいえそれらのシーンはこっぴどくやられながらも最終的に目的は達成している。

三浦辞職後は警棒を持った青年を相手取り無傷で確保するなど勝利がないわけではない。
S20では逃げ出そうとする元暴力団を咄嗟の判断で取り押さえる等、かつての喧嘩の弱い芹沢と言う一面は薄れている。とか言ってたらまた派手にやられそうなのが芹沢と言う男だが。

最近では特命係に「あれあれ~」と悪態をついたり、狡猾な方法で重要参考人を連れてきたりと、優秀でどこかあくどい一面も見え隠れしている。
稀に甘い一面を見せるものの、基本的に彼の登場は犯人にとっての敗北フラグとなり得るほど頼りがいのある刑事に成長している。


性格


穏やかな性格だがとにかくお調子者で口が軽く、よく特命係の話術に引っ掛かっては簡単に情報を漏らしている。
また単純なところもあり、特命係の誘導尋問に引っ掛かったり、被疑者に言いくるめられて「そりゃそうですね」と納得してしまう事もよくある。
そして思った事をそのまま言ってしまう事もあるため、余計な一言を言う度に伊丹に殴られている。
うっかりしたところがあり、S7-8では無線をそのままにしてしまったせいで伊丹の愚痴が捜査本部に筒抜けになってしまうという事態が起きていた。
刑事の職務には真面目に取り組んでおり、事件の記事の切り抜きを貼り、その横に気になる点を書きとめたノートを作成している。
勧められたものは断りきれない性分のようで、変な色をした美和子スペシャルにも一応口をつけていた。
意外と短気で、S3-5では取調べ中に容疑者の挑発に乗り思わず暴力をふるってしまい、伊丹と三浦と共に捜査を外された事がある。
三浦辞職後は登場してから10年以上経過し刑事としての貫禄もついてきたが、プライベートではまだまだお調子者。
「刑事ドラマのようなあだ名が欲しい」と言って伊丹に「甘いからスイーツ芹沢」とあだ名を貰って喜んでたりしている。

能力


伊丹や三浦ほど特命係を嫌ってはいないため、彼らの推理を参考にして捜査を行う事はよくある。
前述の通り演技力はからっきしだったのだが、バイト経験があるのか、張り込みでコンビニの店員に成りすました時には
「いらっしゃいませー」とごく普通に言うなどものすごく違和感なくはまっていた。
このときの経験で目覚めたのか、今は割と無難な演技力となっている。…と思いきやS21ではまた下手に戻っていた。
あの気難しい伊丹に叱られながらもずっといるからか、他人とのコミュニケーション能力や順応力は結構高く、
年がかなり離れた瀬戸内米蔵の取調べを任された時にも他愛無い世間話で盛り上がった。*2


特命係との関係


右京の能力を純粋に尊敬しているので、伊丹や三浦のように邪険に扱う事は少ない。
たまに伊丹や三浦に釣られて特命係の嫌味を言う事もあるが、その際にはよく薫に怒られている。
薫は先輩でもあるため、彼に迫られると観念して言う事を聞く場合が多かったが、そういう関係が長く続くうちに自ら情報を渡す事も多くなっていく。
S6-18では「手柄があったらまた回してくださいね」とつい言ってしまった事で伊丹と三浦に「いつ手柄回してもらったよ!」とどつかれていた。
彼が特命係を去った後も右京の能力を当てにする事があり、助手として右京をサポートして事件の真相を暴いた事もある。
S17辺りからは、特命係が出現して嫌な顔や一言悪態は付き追い返そうとする態度を取りつつも、話だけは聞くというスタンスに落ち着いている。


主な人間関係



特命係係長。
彼の推理には密かに期待を寄せており、彼の推理力に素直に感心する度に伊丹にどつかれている。
右京の助手となった時には、勉強のために彼の推理方法をメモしようとしていた。

右京の初代相棒。
彼は芹沢の先輩に当たるため、彼に捕まるたびに捜査状況を教えてしまう。そして伊丹にどつかれる。
結構親しい間柄で、筆跡を見ただけでそれが薫のものである事を見抜いた。

右京の2代目相棒。
階級が上なので「神戸警部補」「神戸さん」などと呼んでいるが、初対面の時は彼の名前を「ソン」と間違えて呼んでいた。

右京の3代目相棒。
この時点では階級は享のほうが上であるが、他のメンバーと同様に「カイト」とニックネームで呼んで先輩面していた。

右京の4代目相棒。
彼のどこか掴みどころのない性格を警戒しているような節がある。
が、向こうからは好意的に見られているらしく、時間つぶしにラグビーボールで遊んだりしていた事も。
とはいえなんだかんだで気に入ってたらしく、亘が警察を辞める際には他の一課メンツ共々電話を掛けて問い詰めていた。

捜査一課の刑事。
特命係に情報を漏らすたびに彼にどつかれている。
また彼の嫌味や天然なところにもツッコミを入れる事があるが、その際にもやはり叩かれている。*3
とはいえ付き合いが長くなるにつれて伊丹の考えている事がある程度わかるようになったらしく、
彼を様子を見ただけで邪悪な事を考えている事とかかなりへこんでいる事とかを見抜いていた。食べ物の好みも熟知している。
二人まとめて特命係に騙された時は「先輩だって」と言い返したりするが、基本厚い絆で結ばれている。

捜査一課の刑事。
伊丹と同様に芹沢を叩く事が多いが、芹沢が若さゆえに突っ走ってしまった時には叱りつつも可愛がる様子を見せている。

  • 出雲麗音
S.19-1にて交通機動隊から異動してきた女性刑事。
彼女に対しては非常に厳しく接している
その言動は明らかにパワハラであるが、相手もやられっぱなしではない強かな女性の為問題にはなってないそう。
なおカイト君や一時期捜査一課に所属した女性刑事には(先輩面しながらも)柔らかに接していた彼が出雲にのみ厳しい理由は、内村から「できるだけいじめて即刻追い出せ」と言う命令を律儀に守っているから
最もその際に出雲にやり返された事も根に持っているかもしれないが…。
とはいえS19後半で彼女が「油断ならない」存在と知ると嫌味を言う事も減り、S20では共に行動する仲間として落ち着いている。

  • 芹沢の知り合い
お調子者ということで割と仲の良い人物が多い…のだが、かつてのゼミ仲間が全員が犯人だったり、同僚が死んだり同級生が犯人だったりと大抵ろくな目にあってない。
特に芹沢の同期の警察官とかだと大体死ぬ(死にかける)か殺すかである
唯一無事だったのが千葉県警にいる先輩。同僚が乱暴な調査をすると彼に忠告するという良好な関係を築いている。名前も顔も出なかったけど。


余談


芹沢を演じている山中崇史氏の弟「山中聡」氏もS.2-18とS.16-17に出演している。
後者では取り調べという特殊な状況ながらも兄弟での会話が存在している。
なおS17-7にて共演した「山中崇」氏は読みが同姓同名の別人で血縁関係もない。

仮面ライダー電王』に、野上良太郎を取り調べる刑事役として登場した。
…役割もさながら性格もまんま芹沢にしか見えないのは気のせいだろう。



「くれぐれも伊丹先輩には追記・修正した事は内緒にしてくださいよ」


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最終更新:2023年05月07日 20:09

*1 最もカジノ自体は勝っていた、もしくは勝たされていた為素で楽しんでたのかもしれないが、ある意味そのお陰でバレなかったとも言える

*2 その後瀬戸内に別の事件で再会した時も顔と名前を覚えられていた為かなり気に入られたようだ

*3 カイト君時代からは時代柄もあってか叩かれる事は減っている