甲斐享

登録日:2012/10/13 Sat 03:21:05
更新日:2024/01/18 Thu 09:17:21
所要時間:約 7 分で読めます





∧_∧
(´_>`) カイト君!
/ mn \ 落ち着きなさいっ!
〈 (n ̄)ィ )
ヽ(ソヽL/ ノ
/|\_/
〈 | | \
V ノ \ \
/ ∧ ヽ |
/ヽ_/ /_) | |
L_/ ∧_∧/⌒i ( ヽ
ヽ(´Д`)ノ | | \_)
/ ノ ノっ しミ>
〈  ̄ ̄メ ))
 ̄ ̄ヽ`つて バンバン
)/vヽ(




「ええ~~…?」

「なんで…?」



ドラマ『相棒』の登場人物。

演:成宮寛貴



◆概要◆

Season11から登場した、杉下右京の三代目相棒。

愛称は「カイト」(かい とおる)。CAの彼女・笛吹悦子(おそらく年上)がいる。

亀山薫神戸尊のように左遷という形で特命係に配属されたわけではなく、右京のスカウトによって所轄から引き抜かれた異例の存在。

先代達よりもかなり若いだけあって荒々しく暴走もしがちだが、正義感はしっかり持っている。そして他人を思いやる心が強い。
右京がスカウトしたのも正義感と思いやりの心が理由であった。

荒々しい一方で、些細なことも見逃さない優れた観察力と絶対音感を合わせ持つ冴えた面もある。ただ、最近は絶対音感をあまり使用してない。
トレーニングジムに彼女と一緒によく行っている。これと若さもあってだいぶタフ。
捜査のためにボクシングジムに潜入したり、街中を走り回されることもあった。

運転免許は持っていないようで、移動時は専ら右京のに乗っている。

1983年7月7日生まれ。
早慶大学政治経済学部卒。
ちなみに、東京都港区芝出身。

階級は巡査部長。亀山と同じで神戸(警部補)の一つ下にあたる。
特命係に入った時は、まだ刑事になったばかりであった。

父親である甲斐峯秋は警察庁次長で、故・小野田公顕と同じく警察庁No.2のポジション。
右京に対して(今のところ)友好的なため、特命係にとっての後ろ盾にもなっている節がある。

しかし、父親との仲は非常に悪い。
カイトは所謂「お坊ちゃま」ではあるものの、親の七光りに頼ることなく、自分の力で今の地位に辿り着いている。
しかし親の七光りで刑事になれたと思われることが多く、そのことに触れられると思いっきりキレる。

享は峯秋のことはかなり悪く見ているものの、実際のところ、峯秋は黒い部分こそあれど信念を貫くであったことが、season12になって明らかになりつつある。
父親が立派な人物であることを知って、見直しつつある……のか?
ちなみに、峯秋はたまに花の里に飲みにくることがある。
ちょいちょい『息子は迷惑をかけているだろう?』と右京に尋ねるが、見ようによっては息子を心配する父親に見える。

昔無理矢理ピアノを習わされていた経歴から絶対音感がある。

捜査一課に憧れており、「いつか入ろう」と意気込んでいたらしく(結果特命係だが)、トリオ・ザ・捜一と対面した時には「何かあったら手伝いますから!」とアピール。
その捜査一課の伊丹憲一からは『特命係のお坊っちゃま』と呼ばれていた。

最初は強引に特命係に配属されたことでふてくされていることが多かったが、最近ではヒマそうにはしていてもふてくされることはなくなった。
右京にもその変人っぷりに呆れることは多々あるものの、捜査となればしっかり協力し、無茶な頼みにも応えるなど、息は合ってきている。
最初から右京が好意的なのもあるかもしれない。

感情的になりやすいところは変わらず、犯人と疑えば例え被害者の死で悲しむ遺族であっても追及する右京の姿勢に反発することもある。
そういう部分を父・峯秋からは『青臭い』『刑事に向いていない』と言われているが、右京はそういう部分も含めて享を評価している模様。

右京以外の特命係と顔なじみのメンバーともなじんできており、右京の相棒っぷりが板についてきている。


◆特命係に入るまで◆

元々は所轄の新人刑事だったが、悦子と香港でデート中に、たまたまイギリス帰りで香港に立ち寄っていた右京と遭遇してしまい、
その後も至る所で右京と遭遇してしまう。

おそらくこれが運の尽きだった。

その内、ある事件の隠蔽を頼まれて悩んでいたことを右京に嗅ぎつかれ付きまとわれ、右京に誘われてしぶしぶ共に事件を捜査し始めるように。

その捜査中に被疑者の挑発に乗せられて殴りかかり、

∧_∧
(´_>`)
/ mn \
〈 (n ̄)ィ )
ヽ(ソヽL/ ノ
/|\_/
〈 | | \
V ノ \ \
/ ∧ ヽ |
/ヽ_/ /_) | |
L_/ ∧_∧/⌒i ( ヽ
ヽ(´Д`)ノ | | \_)
/ ノ ノっ しミ> わかったよ!
〈  ̄ ̄メ )) もうしないから!
 ̄ ̄ヽ`つて バンバン
)/vヽ(

…と言って、右京が頭をプルプルした直後にまた殴りかかり、

∧_∧
(´_>`) いいえ!
/ mn \ 君は信用出来ませんね!
〈 (n ̄)ィ )
ヽ(ソヽL/ ノ
/|\_/
〈 | | \
V ノ \ \
/ ∧ ヽ |
/ヽ_/ /_) | |
L_/ ∧_∧/⌒i ( ヽ
ヽ(´Д`)ノ | | \_)
/ ノ ノっ しミ> おいっおいっ!
〈  ̄ ̄メ )) やっぱ
 ̄ ̄ヽ`つて バンバン もうしないから!
)/vヽ(

そして、廊下に立たされた

学校の先生かよと突っ込んだがごもっともです*1
しかし、クールダウンした後は持ち前の記憶力と絶対音感で証拠を明確にし、不確定だった右京の推理を成立させ、右京と共に事件を解決に導いた。

因みに事件解決のために香港に飛ぶ際、休暇をどう取ったのかを右京に言及された時は
下痢が止まらないんです~!ピーピーなんですぅ~っ!!」
と電話口で盛大な仮病を使ったことを明らかにした。

その後、右京を高く評価していた峯秋が「可能な範囲で協力しよう」なんて安易に右京に言ってしまったがために...

「今まで2人で動いてたせいか、1人で行動しているとなかなか不便でしてねぇ」

直接の指名でカイトを特命係によこすように依頼

さすがの峯秋もこの衝撃的すぎる要望に最初は「息子じゃ役に立たんから他のやつにしたらどうだ?」なんてもっともらしい言い分で突っぱねようとするも、息子にさっさと警察をやめてもらいたい峯秋は「人材の墓場」と名高い特命係に送ることで息子を陥れようと考え直し、結局これを承諾。
これによって所轄を離れざるを得なくなったカイトは、哀れ特命係に引っこ抜かれていったとさ。
しかも「人材の墓場でしょ!?」「陸の孤島なんでしょ!?」に配属先の特命係に関して嘆いていたら、
所属していた所轄の刑事達からは「まあうまくやれよ」とやんわり突き放される始末。
まぁ特命係に異動させられた時点で刑事人生終わったと思われてもしょうがないが。


何で俺なんすか~~~!!!


なお、小松と大木を間違えた。
(小さい方が大木、大きい方が小松)


◆余談◆

成宮氏が『龍が如く4 伝説を継ぐもの』で不良刑事の谷村正義の声優とCGモデルを演じた事から、谷村と重ねている龍が如くプレイヤーが結構いる。
彼の筋金入りの素行の悪さから「特命に左遷されてもしゃあないわな」と納得したのもいるとか。
まあ大体合ってるけどな!
また、右京役の水谷豊氏は1974年のドラマ『傷だらけの天使』BGM担当の一人は官房長役の岸部一徳氏)にて、「乾 亨(あきら)」という主人公の弟分キャラを演じていた。
それから38年後、読みこそ違うが「亨」という部下が出来たことは感慨深かったかもしれない。
2021年現在、歴代相棒(亀山・神戸・冠城)の中では在籍期間が最も短い(次いで短いのは神戸)。












以下、Season 13最終話の衝撃のネタバレ











































Season 13最終話で、2013年8月(劇場版IIIより約2ヶ月後)を始めに法の裁きを逃れた犯罪者達に私刑を下す暴行犯「ダークナイト」として、数年にわたり活動していたことが明らかになる。
表向きは警察に勤務しながら、裏で犯罪者を制裁してきた。
ただし、その制裁方法は相手を負傷させるだけで、殺人には至っていない。

Season 13最終話より2年前、親友のを惨殺した悪人が脱法ドラッグ使用による心神喪失で無罪放免になったため、親友はその悪人に報復することを考えた。
カイトはそれを止めようと、「怒りに任せた結果がどうなるのか」を知らしめるために親友の代わりに悪人を襲撃し、重傷を負わせた。

報復は終わったにも拘らず、その後もカイトは次々と襲撃事件を起こしていく。
暴行犯(カイト)はいつしか「ダークナイト」と称され、半ば都市伝説のようになっていき、終いには模倣犯が現れるまでに至った。


カイト曰く、なぜ親友の妹の仇に報復した後も私刑行為を続けたのかは「自分自身でもよく分からない」とのこと。
しかし、大河内と峯秋はそれぞれ「世間の喝采を浴びることへの優越感があったのではないか」
「苛烈なまでに正義を貫き、自分が太刀打ちすることの出来ない右京に対して無意識に嫉妬や焦りを抱き、
それに対抗するためにダークナイトとして活動していたのではないか」と推測している。

相棒であった右京に全ての真相を暴かれた後(ここで知る人ぞ知る、『君が悔むべきはそこじゃないだろう!』が出る。)、カイトは傷害容疑で逮捕され、警察からも懲戒免職処分を受ける。
そしてその監督責任を問われた右京もまた、無期限の停職処分を受けることになってしまうのだった…。

逮捕後、峯秋に便宜を図らせ実況見分として空港に向かい、海外へ旅立つ右京を涙を流しながら見送った。

その後右京は、Season 14の1話ラストで停職処分が解除されたが、カイトの一件で心に負った傷は深く、未だに引きずっていることが分かる……。
(実際、からカイトを逮捕したことを言及されても反論しなかった)


放送後、「相棒が犯罪者だった」という結末だけでなく、それを示唆する伏線フラグというものが一切なく(悦子が妊娠の上に難病というものはあるが)、
唐突かつ強引にそう持ってきたシナリオの不備が指摘されて批判が殺到し、「ダークカイト」「CNo.101とも揶揄されてしまった。

完全な後付け設定であるため、S.12やS.13では何食わぬ顔で右京と捜査する傍ら、ダークナイトとして活動していることになり、
どうしても「事件を解決する裏でダークナイトとして私刑を行っていた」という見方が入ってしまう。
この余波は大きく、S.14以降は平均17~18%はあった視聴率が15%に落ち込んでしまっている。
追い打ちをかけるように、成宮氏が薬物使用疑惑の件で2016年末に芸能界を引退してしまい、再登場すらもできなくなってしまった。

しかし、S.15-最終話にて、回想シーンではあるが卒業後初めて再登場を果たし、ネットは大いに盛り上がった。S.16-最終話でも、写真という形で登場*2
享の氏名は公表されずに報道されたはずであるが、「警視庁内部のデータベースから『ダークナイト』の顔写真が流出した」というネットニュースの中で顔写真が報道されており、「ダークナイト=甲斐享」であることは劇中世界で公然の事実となっている様子。
S.17-1~2にも峯秋の回想で登場し、同19話では月本幸子が花の里引退を決意した際に悦子とともに回想(映像はS.12-4のもの)で登場した。
また、S.16-最終話で特命係に加わった青木年男の名札は「T.AOKI」とローマ字になっているが、これを並び替えると「KAITO」となる(単なる偶然と思われるが)。

S.18放送開始を控えた2019年10月2日16時、週刊誌が本作を皮切りに成宮氏が芸能界に復帰すると報じ、瞬く間にトレンドを席巻。
水谷氏の働きかけで復帰が決まったとされ、11月か12月の放送回に出演するとのことであった。
……が、その4時間後の20時55分、脚本家の一人である輿水泰弘氏が、
「もはや風物詩のようなものだから、いちいち反応するつもりなかったけど、このフェイクニュースは看過できない。素直に信じて喜びのリプつけてる人、大勢いるし……」とツイートし、成宮氏の芸能界復帰は事実無根のガセネタであると一蹴。
当の成宮氏本人も翌朝に「ニュースにしていただいてありがたいなと思いながら、あれはフェイクニュースです」と改めて否定し、テレビ朝日も「そのような予定はございません」とコメントした。





「カイト君、追記・修正は任せましたよ」

「……指名なんかすっと、金取るぞ」

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最終更新:2024年01月18日 09:17

*1 しかもこの後、腹立ちまぎれに扉を蹴り飛ばそうとし、寸前で右京から「よもやしないと思いますが、腹立ち紛れに扉を蹴るような子供染みた真似はしないでくださいね」とたしなめられる。

*2 ただしこの時は、“容疑者”の1人である峯秋の素性がネットでさらされるという場面であり、享の写真とともに「ダークナイト・パパ」と称されていた。