処罰の精霊ウラルス

登録日:2018/01/01 Mon 22:46:52
更新日:2024/07/21 Sun 19:33:56
所要時間:約 4 分で読めます






暴いた真実が希望をつらぬくとも、なお諦めず、光増し祈る。




処罰の聖霊ウラルスとは、デュエル・マスターズのクリーチャー。

DM-12「聖拳編 第3弾 魔封魂の融合(エターナル・ボルテックス)」にて、レアリティ設定レアとして収録。
DMC-26「白凰聖霊帝国(はくおうエンジェルキングダム)デッキ」でもアルトアートとして再録された。

スペック


処罰の精霊ウラルス R 光文明 (5)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 4500
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体につきシールドを1枚選び、表向きにしてもよい。(選んだシールドは、シールドゾーンにある間、表向きにしておく)

cip能力でバトルゾーンにある自分のクリーチャーの数だけシールドを表向きにする。

あまり有効活用されないと思うが、自分のシールドゾーンを表向きにする芸当も可能。
やや変わった能力であり、シールド確認も水文明の方がその手のカードがあることから更に珍しいと言える。
(「cipで」「攻撃しなくても」「状況次第で複数枚表にできる」と非常に使いやすくなっているため、某カードの元々皆無だった役割が完全に0と化したのは言うまでも無い。)

だが、珍しい効果ではあるが決定的なアドバンテージに繋がる能力でもない。
S・トリガーをなるべく回避できるなど、ある程度自分の動きが楽になるくらいの効果だろう。
この表向き効果を完全に活かすには、シールド焼却可能なカードを組み合わせていくことになる。

登場当時は、シールド確認効果よりもエンジェル・コマンド基準ではコスト設定が軽いという点が注目されていた。
マナカーブ的に相性の良い《聖霊王アルカディアス》などの聖霊王シリーズと言った、進化エンジェル・コマンドの進化元としての採用が多かった。
構築済みデッキのDMC-26での再録も、デッキのメイン《聖霊王エルフェウス》の進化元として再録された面が強い。
シールド確認は、出した聖霊王を初っ端からS・トリガーを踏ませないための予防策と言ったオマケとして見られた。

だが、エンジェル・コマンドとしては軽いという点も、時代が進むごとにあまり強みではなくなってきた。
新たな中量級エンジェル・コマンドやエンジェル・コマンド・ドラゴンの登場に押されてきたのである。

自分のシールドも表向きに出来ることから、アウトレイジのシールド・ゴーとも相性の良さが注目されたこともある。
ただし、事前に仕込んでおかないと運任せの不安定な運用になることやシールド・ゴー自体の墓地送りのデメリットなどから、あまり有効的とは言い難い。

これから化ける可能性はゼロでないにしても、シールド確認といった効果が徹底的な爆発力になるとは言いにくい。




追記・修正は己の弱さで敗北してからお願いします。
























ウラルスはDMC-26以降再録されることもなく、歴史の彼方に消えていった。

エンジェル・コマンド自体は多く登場していたが、誰もウラルスに興味を示す者はいなかった。
しかし、時は2017年……奴の登場によってウラルスのカード人生はまさかの転機を迎えることになる。



サッヴァークが刻む裁きの紋章。



煌龍 サッヴァーク MDG 光文明 (7)
クリーチャー:マスター・ドラゴン/メタリカ 11000
ドラゴン・W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする。各ブレイクの前に、自分の山札の上から1枚目を、裏向きのまま新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置くか、表向きにして自分のシールド1つの上に置く)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある相手のカードを1枚選び、表向きにして持ち主のシールド1つの上に置く。
自分のクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりにいずれかのシールドゾーンにある表向きのカードを1枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。

DMRP-04裁「デュエル・マスターズ 新4弾 誕ジョー!マスタードラゴン!!~正義ノ裁キ~」の主役カードとして登場したこのドラゴン。

新章デュエル・マスターズにおける最大級の目玉カードであり、一見過去の遺物であるウラルスとは関係のない存在に見える。
だが、サッヴァークのテキストを確認してみよう。


自分のクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりにいずれかのシールドゾーンにある表向きのカードを1枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。

……おわかりいただけただろうか。

ウラルスの出すだけで複数枚シールドを表向きにできる効果と滅茶苦茶相性が良いのである。
相手のシールドは置換効果による身代わり対象へと変貌し、自分のクリーチャー数次第では全てのシールドがそのターゲットとなる。
後は自軍のクリーチャーを場から離す手段を考えれば、ウラルスのコンボは完成する。

ウラルスとのコンボの欠点としては、ミラーマッチでの逆利用の恐れがある点。
サッヴァーク自体がミラーマッチで苦労する能力であるが、その際は考えてウラルスを出す必要がある。

サッヴァークの存在が明らかとなってから、ウラルスは一気に注目を集めた。
今までカードショップのストレージやブロックオリパに埋もれていたようなカードは、一気に価格を高騰させることとなる。
再録が少ないことやレアリティも希少価値を高め、現在では四桁の値段で中古市場で取引されていることも珍しくない。

ちなみにサッヴァークの名前の元は「裁く」である。
ウラルスの「処罰の精霊」という名前とは何か深い関係を感じせざるを得ない。
偶然なのだろうか、それともどこか狙った部分があったのだろうか……?



???「似た効果の俺の高騰はありませんか?」


補足

通常版のイラストはウラルスが両手の剣を構えた物だが、DMC-26のアルトアート版では両手には剣がなく、代わりに掌を下に構えて光線を発射している。







新たな情報がWiki篭りをつらぬくとも、なお諦めず、追記・修正する。

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最終更新:2024年07月21日 19:33