検閲(遊戯王OCG)

登録日:2018/05/05(土) 08:31:07
更新日:2023/12/15 Fri 09:29:03
所要時間:約 4 分で読めます





「検閲」とは、遊戯王OCGに存在するカードの1つ。
手札ピーピング効果を持つ魔法である。

【概要】

検閲
永続魔法
相手のスタンバイフェイズ毎に500ライフポイントを払う事で、
ランダムに1枚相手の手札を見る事ができる。

2000年に発売された「Curse of Anubis -アヌビスの呪い-」にて収録した魔法カード。
一度しか再録されておらず、何気にレアカードだったりする。

本来は非公開情報である相手の手札を確認することができるため、相手の動向やセットカードの推測に便利。
相手が地雷カードを持っていることが判明すれば、うっかり被害を被る確率も減る。


…なんて都合のいい話もなく。

真実の眼
永続罠
このカードがフィールド上に存在する限り、
相手は手札を公開し続ける。
相手のスタンバイフェイズ時に相手の手札に魔法カードがある場合、
相手は1000ライフポイント回復する。

現在ピーピング効果を持つカードとしてはこちらのカードに遠く及ばない。
真実の眼は一度にすべてを確認でき、何をセットしたかもまるわかりなのだが。

検閲に至っては確認できる手札はランダム。 1ターンに1度という制限が無いので その気になれば全部確認することができるのだが見れる手札はランダム
「あっ ミラフォ だー!」「もう見た」「ざんね~~ん、ミラフォはまだ出てきてませ~ん」「いっけねー!」 なんてやり取りもザラに起きる。
相手の1ターン目に使った場合は、相手の手札を全て確認するのに 最低6回 効果を使う必要があり、同じカードが複数枚あるなど、相手手札の構成次第では確定させることができない
追い打ちに効果を使うたびに相手も手札をシャッフルしなければならないので時間もかかるし、なによりお互い 疲れる
ルールを守って楽しく妨害!
効果を使うたびにどんどん命が削られていくので、全て確認し終えたときには虫の息になっている可能性も。

更には手札を確認するだけなので 何をセットしたのかは確認できず
確認した時はミラフォしか見えず、いざセットカードを破壊したらミラフォランチャー、やぶ蛇だった…なんてケースは目も当てられない。

はっきり言えばピーピングカードとしては力不足であり、わざわざ使うカードではない



実はこのカードの真価は別にある。
このカードの真価は、 1ターンに1度という制限が無いので
能動的に自分のライフを大幅に、且つ細かく減らすことができる 点にある。
何回でも効果を使えるため、 減らせるライフの量に事実上上限が無い
またライフは500刻みで減らせるため、 任意の値までかなり正確に持っていくことができる

《活路への希望》による大量ドロー、《ラストバトル!》《ライフチェンジャー》《自爆スイッチ》の発動条件を整える、《大逆転クイズ》で 虫の息となったライフを相手に押し付ける など、
自分のライフを減らすことの恩恵を受けるカードはかなり多い。

これと同様に大幅にライフを減らせるカードも他にはあるものの、こちらの場合は
  • このカードを発動するための事前準備が少なくて済む(相手の手札が1枚以上あれば、発動そのものはできる)
  • 500単位で細かく数値を調整できる
といった大きな利点もあり、主流で使っていけるだけのステータスはある。

注意点としては、これらのコンボとして活用するにしても自分のライフがかなり少なくなるので
攻撃はおろか、不意の バーン で死ぬ危険性が高いこと
事前に《一時休戦》を発動させるなどの対策が必要である。


一見するとクズカードなのだが、他のカードとのシナジーによって独特の立場を確立できるということで、
遊戯王というカードゲームの奥深さを教えてくれる一枚なのだ。






















「なんてこと言うと思ったか!お前はまだまだだ!!」






Q:1度のスタンバイフェイズ中に複数回効果を発動できますか?
A:複数回発動する事はできません。(16/06/30)


A:複数回発動する事はできません。(16/06/30)



突然の裁定変更により、カードには書かれていないけど「1ターンに1度」の制限が課せられた。
ちなみにこれはカードごとの裁定ではなく、根本的なルール変更のためである*1

そのため一枚しかピーピングできない…更に 一度しかライフを減らせない という、 このカードの存在価値を跡形もなく消し去られたのだった
ライフ調整は元々あった《光の護封壁》などのカードや、新しくやってきた《亡龍の戦慄-デストルドー》などに取って代わられ、検閲を受ける日はなくなった。

…尤も検閲によるライフ調整は、上記の様に相手プレイヤーに対する負担が色々な意味で大きく、
「うざいんだよ!目障りなんだよ!君のいちいちが!」 とキレられかねないことを考えると
このような裁定変更は、致し方なかったのかもしれない。


だからといってこのカードの使いみちが皆無になったかと思えばそうでもない。
というのもイラストが非常にエロい
内訳は女性が兵士に槍をちらつかされ、その目の前で商人のような男が道具を確認しているというもの。
だがその女性は服まで脱がされたのか、バスタオルのようなものを羽織っているだけである。
単に私服かもしれないが、女性の前の箱に布のようなものがかけられているので、それが服だった可能性は高い。
下着までそのような目にあっているのかはさすがに不明だが…。
それにしてもエロすぎる。
少し憂いを帯びた表情で男の「検閲」を見届ける女性にどのようなストーリーがあったかは、デュエリストの想像に委ねられている…。



追記・修正は、今の裁定でもこのカードを使ったコンボデッキで勝てた人がお願いします。

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最終更新:2023年12月15日 09:29

*1 もっとも「○○フェイズに発動する(できる)」という誘発効果は記述がなくとも1ターンに1度の発動となる。というのはその名の通りモンスター効果へのルール変更となるが