約束のネバーランド

登録日:2018/06/30 Sat 00:00:57
更新日:2025/03/25 Tue 12:32:38
所要時間:約 5 分で読めます




『約束のネバーランド』とは、白井カイウ(原作)、出水ぽすか(作画)による漫画。
週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された。

2019年1月より第一期アニメが放送され、2021年1月からは第二期が放送予定。
また、2020年12月にはフジテレビ製作・東宝配給で実写映画版が公開された。

●目次

概要

ショッキングな世界観、サスペンスストーリーなどジャンプとしては異色な作品だがきちんと「努力・友情・勝利」も抑えた内容になっている。


あらすじ


エマ、ノーマン、レイの三人組はグレイスフィールド孤児院で暮らす11歳の子供。
親兄弟はいないものの、孤児院の管理者であるイザベラの愛情に包まれ、同じ孤児院の子供らと兄弟のように仲良く暮らしていた。
毎日行われる学力テスト、美味しい食事、女子にだけ与えられる幼児の世話、時折里子に出されるという名目で孤児院から去っていく年少の子ら。
外の世界を知らない彼らは、孤児院での生活を当たり前と信じていた。

その日が来るまでは。



エマとノーマンは里子に出されるコニーの忘れ物のぬいぐるみを持って、禁じられた門の外に初めて出る。
そこで見たものは、見慣れぬ花を胸に刺され息絶えたコニーと、彼女を回収する昔話の『鬼』に似た生き物。
そして『鬼』と出荷について話し合うイザベラの姿だった。

信じてきた全てはまがい物だった。
グレイスフィールド孤児院の正体は『鬼』による『人間農場』。イザベラの正体は農場の管理人
私たちは出荷され食べられる運命。
エマたちの命がけの脱出が始まる。



登場人物

CVはアニメ版の声優、演は実写映画版の俳優を記述する。


─子供たち─


エマ
CV:諸星すみれ / 演:浜辺美波
主人公その1。
赤毛の11歳の女の子。頭の回転が速く、運動神経抜群。
ノリがよく、面倒見がいい人気者でリーダー的存在。
孤児院の仲間たちを『兄弟』と呼び、とても愛している。
ノーマンと共にコニーの出荷を目撃し『農場』の真実を知る。
衝撃を受けるものの、兄弟たちを守る為彼らを率いて脱出する決意を固める。
良くも悪くも情に厚すぎる性格のため、仲間たち全員で生き延びることに拘りがちであり、ノーマンらに無茶振りすることも多い。
弓矢や銃が得意。

ノーマン
CV:内田真礼 / 演:板垣李光人
主人公その2。
11歳の男の子。銀髪細身のイケメン。ややひ弱だが頭がよく、知略に長けている。
テストの点は、エマ、レイ同様フルスコアだが、多分1番頭がいい。
そしてエマにはとにかく弱い。
エマとともにコニーの出荷を目撃。
当初はエマや レイだけを連れて逃げるつもりだったが、エマの全員脱獄計画に乗り、計画を練り始める。が…。

レイ
CV:伊瀬茉莉也 / 演:城桧吏
主人公その3。
エマらと同い年の男の子。黒髪でつり目。いつも本を読んでいる。
無愛想で気難しそうに見えるがエマらとは仲がいい。
エマやノーマンからコニーの件を聞かされ、脱獄に協力する。
一番のリアリストで、全員脱獄には当初反対だったが、ノーマンに言いくるめられた。
脱出後はエマとともに子供たちを率いて外の世界の探索を行う。
じつはある出生の秘密が。

ドン
CV:植木慎英
10歳の男の子。長身で褐色の肌。頭はいいがお調子者でドジ。
実はスリが得意である。コニーと仲が良かった。
三人組から一部を除いて事実を打ち明けられ、脱出に協力することに。
おまけ漫画でのボケキャラぶりは必見。

ギルダ
CV:Lynn
メガネをかけた10歳の女の子。エマと仲が良い。
冷静で判断力があり、無茶するエマにガチで説教したことも。
ドンと共に三人組をサポートする。

コニー
CV:小澤亜李
ドンの妹分の愛らしい女の子。6歳。
ボーッとしたところのある子で勉強は苦手なほう。
里子に出されることが決まり、グレイスフィールドの門を祝福されて出て行ったが…。

フィル
CV:河野ひより
褐色の肌の男の子。4歳。
図書館の本のモールス信号を読み解いた天才児。
その賢さからイザベラの手先の疑惑をかけられたが…。

その他書ききれないが冒頭では38人の子供たちがグレイスフィールドにおり、展開により多少増減する。



─大人たち─


イザベラ
CV:甲斐田裕子 / 演:北川景子
グレイスフィールドの管理者で、子供たちからママと呼ばれる。そして超美人。
慈愛に満ちた性格でエマらからとても慕われているが、その正体は鬼の手先。
子供たちの脱走計画を阻止しようと動くが、その本心は…。

クローネ
CV:藤田奈央 / 渡辺直美
イザベラの補佐として呼び寄せられたシスター。
顔芸が凄い。
怪力の大女で、狡猾な性格。また大柄な見た目に反して動きも俊敏。
イザベラとは必ずしも一枚岩ではなく、密かに子供たちに接触する。
とあるおまけ漫画では可愛い一面も。
コラ画像で何故か同掲載誌のと共演することが多い。

ウィリアム・ミネルヴァ

エマらが見つけた図書館の本の寄贈者。
モールスなどの暗号で子供たちに脱走を呼びかける。
素性や役割は多くが謎。不仲な弟がいるよう。



─鬼たち─



物語中盤でエマ達の前に立ちはだかった鬼。

詳しくは項目を参照。

用語



仮面を被った手足の長い謎の知的生命体。鬼はエマらによる仮称。
舞台となる世界を牛耳っており、人間を養殖し食べている。
貴族による封建社会のような社会制度らしく、高度な文明があるようだが、
宗教上の理由で人間を食べない部族や、知能の低い野生鬼など多種多様な種族が存在する。
嘗て人間たちとは戦争状態にあり、ある『約束』と引き換えに和平を結んだ?らしい。
社会の外部に人間の協力者がいる模様。


農場


鬼による人間の養殖場。
エマたちが暮らすグレイスフィールドは高級農場。
ストレスのない環境での飼育で、鬼の好物である脳の発達した人間を生産している。
知能程度を測るテストが毎日行われ、低い者から順に出荷される。
出荷は6歳から12歳まで。
12歳まで生き延びた女の子に限っては別の選択肢もあるが、
ほとんどの子らは12歳までに出荷され生涯を終える。
子供たちは固有のナンバーと発信機で管理されている。

高級農場の他に、食肉用の人間を量産する農場もあるらしく、こちらの人間は更に悲惨な境遇らしい。


飼育監


高級農場を好成績で生き延びた上で、更にその先の選別を生き抜いた一握りの女性がなることができる。
高級農場の管理者。
イザベラの他に高級農場ごとにそれぞれ飼育監がおり、子供たちの教育と監視を行っている。
飼育監もまた監視のために心臓にチップを埋め込まれており、チップを通じて電流を流されると心臓を止められてしまう。
グランマと呼ばれる女性が飼育監のトップに君臨しているようだが、詳細は不明。

余談


2016年8月初当時ジャンプ本誌で「ニセコイ」と「BLEACH」が連載終了して入れ替わる形で連載開始し、更に程なくして長寿漫画の「こち亀」が連載終了を発表するという慌ただしい時期であった。

2018年1月(2017年度)に第63回小学館漫画賞を受賞、これは2016年8月に連載して実質僅か1年半足らずで小学館漫画賞の受賞は、同じ週刊少年ジャンプの漫画の中で、連載して1年2ヶ月足らずで受賞した「ヒカルの碁」に次ぐ2番目の最短記録である。





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最終更新:2025年03月25日 12:32