SCP-1130-JP

登録日:2019/12/08 Sun 06:34:50
更新日:2020/01/23 Thu 22:27:44
所要時間:約 10 分で読めます




悪を逃さぬ強堅の   弱者を守る不壊の


SCP-1130-JPは怪異創作コミュニティサイト「SCP Foundation」に登場する
オブジェクトであり、オブジェクトクラスはSafe。

概要

SCP-1130-JPは一言でいえば防犯用カラーボールである。
オレンジ色のカラーボール本体とケースの一式で、ボール以外の付属品には異常性はない。
つまりカラーボールとして使ったり破損させなければ異常なことは起きないので
収容プロトコルは金庫にしまうのと、全国の商業施設をこまめに調査してSCP-1130-JPを入荷していた場合は
不良品ということにして回収交換するのみ。さすがSafeである。
ただし1件だけ通常と異なる事例が発生し、それについては個別の対応をしている。
その事例については今後も研究を継続するらしい。

全国のコンビニや商業施設の担当者が安く売ってくれる業者に電話で注文したところ届いたのがこいつだった。
もちろん財団が注文履歴やケースに書かれている企業名から調査したが正体はつかめず
現状は見つけ次第回収する以上のことはできていない。

カラーボールとは

そもそも防犯用カラーボールとは逃げる万引きや強盗犯に投げつけて
砕けたボールの中の塗料を逃走者に付着させることで後の追跡や捜査に利するための道具である。
わかりやすい臭いや科学分析にかけると検出可能な成分も入っており
洗濯しても簡単には落ちないが、見てもわからないよう洗い落としても検査すれば検出できたりする。
人体に直接ぶつけただけで割れるような低い強度では普段の管理が面倒になるため
相手が人であった場合は足元の 地面に 叩きつけて飛び散った塗料を付着させるようにし、
相手が車で逃げた場合は自動車に当てるように投げるのがセオリーである。

SCP-1130-JPも防犯カラーボールである以上、本来の想定はそのように使うと思われる。
つまりこれの外装も固いものにぶつけただけで砕ける強度だったわけだが、
砕けたボールが どんな作用を するのかというと……。

SCP-1130-JPの性質

SCP-1130-JPを買ったコンビニなどの店員は、当然だが普通のカラーボールと思って買ったわけで、
当然ながら普通のカラーボールと思って使用したわけである。
万引き犯か何かの犯罪者にSCP-1130-JPを投げつけ、砕けて中の塗料が飛び散った。

そこで起こったのは

SCP-1130-JPを投げつけられて塗料が接触した人員をSCP-1130-JP-Aと呼ぶが、ここでは「被弾者」で統一する。
塗料が触れたのが犯罪者の乗る車両だった場合はその乗員 全員が被弾者として扱われる
そしてSCP-1130-JPが砕けて飛び散った塗料のうち、被弾者 以外の場所 (地面など)に残った塗料をSCP-1130-JP-Bと呼ぶ。

犯罪者にSCP-1130-JPを投げつけて、塗料が接触した被弾者と残ったSCP-1130-JP-Bとなるが
SCP-1130-JP-Bはみるみるうちにオレンジ色 巨躯の人型実体 となる。
目や口や耳のないのっぺらぼうで全身オレンジ 身長2m体重102kg の筋肉質な男性のような外見だ。
全裸 であり性器は出現直後はついていない。
財団にとっては何てことないが、日本の一般人の感覚ではちょっと怖い外見である。

そしてSCP-1130-JP-Bは被弾者を走って 追跡する 。最高で80km/hものスピードで。
ただし人や障害物はちゃんと避け、歩行者信号は守り、路地などのスピードを出せない場所は適した速度で追う。
なので被弾者が車やバイクをぶっ飛ばして逃げたらすぐには追いつけないが
SCP-1130-JP-Bは被弾者に追いつくまで 絶対にあきらめない
スタミナ切れをすることもなく前述の移動条件を守ってどこまでも どこまでも 被弾者を追いかけるのだ。
この時点で被弾者にとってはやっかいな追跡者だがSCP-1130-JP-Bの 武器 はそれだけではない。

SCP-1130-JP-Bが実体化して16秒後に股間にペニスが出現し、伸びる。
伸びる。このペニスはSCP-1130-JP-Bが出現している時間に 比例して伸び続ける
財団の実験では身長2mのSCP-1130-JP-Bのペニスは 106mまで伸びた 。おそらく限界はない。
つまり被弾者が逃げて数分もすれば2mの 屈強な筋肉の全裸オレンジ男が長いチンポを振りかざして ずっと追ってくる。

そしてSCP-1130-JP-Bが被弾者に追いつくと、羽交い絞めや組みつきをしたり
ペニスが伸びている場合は被弾者の 手足にペニスを絡めて 行動を阻害、
そのまま ペニスで被弾者を縛り上げる などのケガをさせない手段を多用して拘束する。
車両で逃げている場合は車の排気口に ペニスを挿入して エンジン異常を起こして止める。
ペニス万能だな。

被弾者が失神、死亡、警察の逮捕または自首、とにかく逃走できない状況になったのを確認すると
SCP-1130-JP-Bは異常性のないオレンジ色の水性塗料に変質し、同じボールからの塗料は二度と実体化しない。

2010年7月2日の秋田県内で、警察(と潜入していたエージェント)が
電柱並みの長い 陰茎 をした裸の人が町を走っている 」という通報を聞きつけた。
そして同時期にその近隣の交番に
巨大な 陰茎 を持った何かに追いかけられている 」と男が飛び込んできた。
もちろんこの追われた男はコンビニ強盗である。

財団は即座に記憶処理や情報封鎖で対応し、SCP-1130-JPを回収して収容を実行した。
概要の収容プロトコルの通り、現在もたまに回収されるのが面倒だが
使わなければ問題ないし使ったとしても犯罪者が困るだけである。
(普通の人が塗料を浴びてもその人が犯罪も逃走もしなければSCP-1130-JP-Bはすぐに塗料になる)

財団は収容後にDクラスで何度か実験をしてみたが、SCP-1130-JP-Bは被弾者を非殺傷手段(ペニス)で拘束するだけで
被弾者が(ペニスで)おとなしくなればそのまま塗料に戻るためDクラスが死亡もケガもせず実験が終わった。

しかし仮にSCP-1130-JP-Bが追う被弾者が、武装して激しく抵抗した場合は、我らがSCP-1130-JP-Bは(ペニスで)対抗できるだろうか?
財団もDクラスにナイフを持たせ斬りつけさせる、腕っぷしのいい奴に殴らせる、 車で轢かせる などで
被弾者が抵抗した場合にSCP-1130-JP-Bがどうするのかを実験していた。
……その結果の前にちょっと他の記録を見てもらいたい。

インシデント:襲撃記録-I05A

201█年2月██日、某サイトを旧式の標準実地礼装を来た者たちが襲撃しおそらく死者も出る騒ぎとなった。
どうにか鎮圧しその現場にいた白風研究員へのインタビューをしたのだが…。
ちなみに白風研究員 20歳になるかならないかの 女性 である。

実道監査官: 貴女は襲撃された時に、サイト-81██内の低脅威度物品収容エリアに居たのは間違い有りませんね。
白風研究員: は、はい。ちょうど普段いるサイトから離れて、色々手伝って欲しいと通達がありましたから…まさか、こんな事になるなんて……
実道監査官: 痛み入ります。
白風研究員: 突然に警報が鳴って驚いて、それから襲撃が有ったって連絡が…イタズラじゃないって思いました……そして音が、近付いてきて……
実道監査官: 通路上の光景を目にしなかったのは、ある意味で幸運だったかもしれません。それからどうしましたか?
白風研究員: 頭の中真っ白で何も分からなくて、ですけど扉が開かれるのが分かりました…ロッカーの中に隠れようと、思って、そしたらあれが……
実道監査官: ええ、貴方が開けた番号のロッカーには SCP-1130-JP が入っていましたね。
白風研究員: 顔を隠した2人の人が、だから、だから私
実道監査官: 落ち着いて下さい……ゆっくりで良いですよ。
白風研究員: [深呼吸]はい…中身の ボールを投げ付けた んです、今思えば財団職員としては不適な行為で……すいません。
実道監査官: SCP-1130-JPの異常性に関して把握していましたか?
白風研究員: いえ……あんな事になるなんて知ってたら、いえ、知っててもあの時は本当にどう判断すれば良かったのか分からなかったと思います…
実道監査官: 結果として襲撃の鎮圧を手助け出来た。貴女が居なかったら、もっと多くの被害が職員とオブジェクトに関して出ていたでしょう。
白風研究員: あの、それなんですけど……
実道監査官: どうしましたか?
白風研究員: あの時私の 全身を押し潰した、柔らかい感触 は何だったんです?

抵抗するDクラスを用いた実験により判明していたのは以下の通り。
SCP-1130-JP-Bは長く伸びたペニスを活用して被弾者を捕縛するが、
被弾者が抵抗した場合は 睾丸を肥大化 させて自分や周囲の人物を攻撃から 守る盾 としたり、
あるいは被弾者を巨大化した睾丸で 押しつぶして 移動や活動を妨害する。

襲撃時の各種監視カメラの映像記録。
<サイト-81██B区画内-低脅威度物品収容エリア前通路>
[13:02:59](旧式の標準実地礼装を着用した3名の人影が職員より奪取したIDカードを用いて収容エリアの扉を開く)
[13:03:13](侵入者が 内部へと突入する 。開いたままの扉近辺にSCP-1130-JP内部の塗料が付着する。この際白風研究員がSCP-1130-JPを使用したと予想される)
[13:03:35](全侵入者がエリア 内部から飛び出し ながら、所持している銃器で 内部への攻撃 を行う)
[13:03:46](エリア内部から 巨大なオレンジ色の陰嚢 が推定 8個 飛び出し、 扉をほぼ完全に塞ぐ 。構成員3名は 陰嚢へと攻撃を続ける )
[13:04:02](陰嚢と扉の隙間からSCP-1130-JP-Bが 5体出現 、侵入者の追跡を開始する)
[13:04:13](銃撃を繰り返しながら全侵入者が後退、 逃走を開始する )
<サイト-81██C区画内-06通路>
[13:07:25](残存する侵入者1名が 絶叫しながら弾切れした銃器を振り回し 、前後の通路は完全にSCP-1130-JP-Bの 陰嚢で塞がれている )
[13:07:35](侵入者は銃器を投げ捨て壁を叩く。陰嚢の隙間から最も小さい 陰嚢 を保有するSCP-1130-JP-Bが現れ、構成員を取り押さえに掛かる)
[13:07:48]( 伸張した陰茎によって 侵入者が装備から取り出した ナイフが弾き飛ばされる 。カメラ映像の右下から 陰嚢と思わしき影によって遮られ始める )
[13:07:59](合計2体のSCP-1130-JP-Bによって構成員が床に押し付けられ、 陰茎によって拘束されている )
[13:08:15](完全にカメラ映像が遮られる)

襲撃者の無力化と同時にSCP-1130-JP-Bたちは塗料に変化したが、
普段のケースと異なりなぜか 三組の陰茎と陰嚢 がその場に 残され 、しかも活動を継続しているので
襲撃者と共に 標準人型収容エリア内に収容されている。
オブジェクトの残滓をGOCの連中と一緒に収容して、それでも壊されず収容が維持できているということは……。

映像記録を確認した白風研究員は、クラスB記憶処理を要求し実行された。


SCP-1130-JP クライム・チェイサー~太陽の色は地獄の底まで逃がさない~

追記・修正は犯罪者を捕まえてからお願いします。


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