登録日:2019/12/30 (月) 21:34:26
更新日:2021/03/09 Tue 09:38:06
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『Dark Knight Returns: The Golden Child』は2019年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。
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作品情報 |
『Dark Knight Returns: The Golden Child』
発売 2019年12月
脚本 フランク・ミラー
作画 ラファエル・グランパ
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日本では未邦訳。
リアルタイムに現実を物語に反映させるフランク・ミラーらしく2020年のアメリカ大統領選挙を主軸にしている他、
大人が目を背ける問題に挑む若者の姿や大ヒットを記録した映画『
ジョーカー』の影響も垣間見られる。
また宣伝に使用したアートが2019年香港民主化デモを彷彿とさせ、その後の対応を含め炎上し注目を集めた。
アーティストのラファエル・グランパはカバーアートでの活躍が多いが本作では全編担当し、
愛らしくも凛々しく『ダークナイト・リターンズ』のキャラクターたちを描いている。
【物語】
スーパーマンとワンダーウーマンの息子ジョナサンは、姉ラーラの保護下ですくすくと成長を続けていた。
そんな中、大統領選を巡る暴動の陰に悪の存在を感じ取った姉弟はバットウーマンことキャリー・ケリーと共に調査を開始する。
黒幕ジョーカーとダークサイドの隠れ家を見つけ出したヒーローたちは戦いを挑むも、ダークサイドには真の目的があった。
【登場人物】
バットマンを長年支えてきた女戦士。師匠譲りの恐怖を利用した攻撃と人海戦術で敵を追い詰めていく。
コスチュームはコート風で手袋が大きめ。『バットケイブ』に代わる新たな基地『バットバンカー』を使用している。
ゴッサムにおけるジョーカー軍団の暴動鎮圧に当たっており、その黒幕ダークサイドを倒すためスーパー姉弟の力を借りた。
ダークサイドとの戦いでは力が及ばなかったが、ジョーカーを単独で倒し大統領選の陰謀を暴いた。
スーパーマンとワンダーウーマンの娘。人類を拒絶し大事件を引き起こしたことを反省して人間社会で生きるようになったが、
自分勝手に生きる人類に怒りを感じている。ワンダーウーマンのマークがついたジージャンを着ている。
暴動には興味を持たなかったが、その陰にダークサイドの存在を感じ取り、渋々キャリーに協力することにした。
キャリーの協力で敵の隠れ家を見つけ出すと姉弟の連携で勝利したが、2度目の戦いではその身に抱える怒りを利用されてしまう。
スーパーマンとワンダーウーマンの息子。まだ幼児と言える年齢だが、優れた知性やパワー、予言のような直感を持つ。
また人間嫌いのラーラの言葉を日々聞かされているが、父親譲りの善性からか人間の良い面を見ようとしている。
1度目のダークサイドとの戦いで姉同様目をつけられ、2度目の戦いで悪の誘惑を受けるも、それを跳ね除け真の力が覚醒していく。
≪ヴィラン≫
惑星アポコリプスの王。ジョーカーとその信者を使ってドナルド・トランプ再選を実現しようとしていた。
その真の目的はラーラの人類に対する怒りを加速させ自らの支配下に置き、全宇宙を支配することだった。
自分を見つけ出したラーラたちをその威容と『オメガ・ビーム』で追い詰めたが、
ジョナサンの不意打ちでひるんだ隙に『オメガ・ビーム』を返され大爆発と共に消滅した。
しかし程なくして復活しジョーカーの敗北と共に再び現れ、怒りを滾らせるラーラを支配しジョナサンも手中に収めようとする。
犯罪の道化王子とも呼ばれるバットマンの
ライバル。
何年も前に命を落としているため、同じ姿をした別人と思われる。
ダークサイドに暴徒の先導を任され、ゴッサムで反
トランプ派を相手に暴走を繰り返している。
1度目のダークサイドの戦いに紛れ姿を消したが、バットウーマンの襲撃を受けゲームセンター内の戦いで敗北した。
≪その他≫
メトロポリスを守る鋼鉄の男。人類を理解させるために子供たちを人間社会で生活させている。
ジョナサンが赤ん坊の頃から彼がラーラ以上の才能を持っていることに気づいていた。
キャシーの訓練を受けた戦士たち。コスチュームは今までと異なりまとまりがない。
大統領選を妨害するジョーカー軍団と戦いを繰り返している。
実在の人物。第45代アメリカ合衆国大統領。本人が関わっていたか不明だが、悪の協力で再選が実現しようとしていた。
追記・修正お願いします。
最終更新:2021年03月09日 09:38