東京放課後サモナーズ

登録日:2020/01/13 (月曜日) 22:30:11
更新日:2025/04/19 Sat 09:18:49
所要時間:約 10 分で読めます




何の前触れもなく、東京に表れた巨大な光の柱。

後に「扉(ゲート)」と呼ばれる光の柱は、東京の各地に出現する。

その数、23か所。

「扉」は東京と23の異世界を結び、あらゆる異形が東京に召喚される。

大きな悲劇と混乱に見舞われたものの、徐々に異形たちも東京に馴染んでいった。

それから数十年。異界からの「留学生」として法律の身分が保証され、

「生徒」あるいは「教師」の立場を得た彼らは、現在こう呼ばれている。


―――転光生と。



〇概要

『東京放課後サモナーズ』とは、ライフワンダーズ合同会社よりリリースされているスマートフォン向けゲームアプリである。略称は「放サモ」。
LGBT向けをうたっているものの、後述するが割とゲイ向けに寄っている。


〇バトルシステム
マス目で区切られたフィールドにキャラクターカードが配置され、縦横に動かしながら相手を殲滅していくシステム。
キャラクターカードによって属性や攻撃範囲が決まっており、カード自身のスキルも併せて戦況を有利に展開していかなければならない。

  • 属性
初めはの6つだったが、後に英雄世界が追加された。

はどの属性に対しても、有利不利が存在しない。

は三すくみとなっており、
に強くに弱い。
に強くに弱い。
に強くに弱い。
さらに3つとも英雄の攻撃に耐性を持っているが、世界には逆に耐性を持たれている。

はお互いが弱点となっている。
そして2つとも世界の攻撃に耐性を持っているが、英雄には逆に耐性を持たれている。

英雄世界も三すくみとなっており、
英雄に強く世界に弱い。
世界英雄に強くに弱い。
世界に強く英雄に弱い。

英雄以外の属性に弱点をつけるが、世界以外の攻撃も弱点となっている。

  • 武器タイプ
カードの攻撃範囲と威力は、武器タイプによって決まってる。
  • 打撃   前方1マス
  • 突撃   前方縦2マス 
  • 斬撃   前方横3マス
  • 射撃   前方縦3マス
  • 横一文字 前方横5マス
  • 魔法   前方十字型5マス
  • 狙撃   前方縦5マス
  • 無    無し
  • 全域   マス内全域
基本的、攻撃範囲が狭ければダメージ量も多いが、そこはスキルや属性によっていくらでも変わるので使い分けていこう。


〇キャラクター
今作の舞台である「東京」に住む人間と、異世界から来た異形たちが主人公。

予想できた人もいるだろうが、プレイアブルキャラには人間以外にも鬼、獣人、悪魔、天使、機械など人外の割合も非常に多く、その手のキャラが好きな人にはたまらない仕様になっている。
実際ケモナーホイホイのアプリゲームとしても人気である。

ただ今作がゲイ向けと言われる所以の一つなのだが、男性キャラが圧倒的に多い。100を超えるキャラクターがいるにもかかわらず、女性キャラは十数人しかいない。

しかもショタからおっさんまで、大体がふとっちょかガチムチ。おまけに露出度も高く股間のもっこりはもはや風景。

では女性キャラたちに出番がないのかと言えば、そんなことはない。数自体は控えめだがそれぞれに輝く見せ場があり、非常にカッコいい少数精鋭になっている。

つまり、みんなキャラが濃い


〇ストーリー
主要スタッフ曰く、物語を表現する際のメインコンセプトは「これまで気付かなかった、自分の中の可能性に気付いてもらう」「ライフワンダーズでしか提供できない価値を見つけていく」「性別や種族の垣根を越えるコンテンツを作る」「従来の作品群では中々採り上げられなかった『大柄な獣人キャラクター』達を、作品内で大いに掘り下げて語りまくる」としている。

そうした地盤の上で紡がれるストーリーの大筋はギャグとシリアスを挟みつつも、仲間と「縁」を結び、共に苦難を乗り越え、友情(たまに恋)を育むストーリー。

そして「本当の自分」が今作の一つのテーマでもあり、自分が何を望んでいるのか?何をしたいのか?どこに居場所があるのか?
主人公たちは数々の異世界の住民が暮らす混沌とした世界で、それを考えていく。

内面に深く切り込むストーリーを意識しているため、シリアスになると直接感情をエグるようなしんどいことになる事も多く、本編だけでなくイベントを含めて、息をのむような重苦しい展開が続くこともある。

ただその成果もあって、今作をプレイした人からは「登場キャラ全員好き」、また「初見では今一だったキャラもストーリーを進めて推しになった」という声も多い。


〇主要キャラ
今作がLGBT向け(かつゲイ向け)と言わる所以の一つ。
本作のゲームの特性上、同性異性、人外かを問わずモテる。

今作のマスコット的存在。
主人公がアプリを起動すると出てきた、黒山羊の悪魔。
謎が多い存在だが、基本的に主人公大好きであり、無下に扱われると拗ねてしまう。
主人公以外には(一部例外はあるも)存在を認識できないが、物事に干渉することは可能。

  • 本居シロウ CV:吉田真皐人→後藤ヒロキ
神宿学園の二年生で、主人公のクラスメイト。今作の(多分)ヒロイン。
本作の頭脳担当で、メガネをかけた真面目な委員長。
基本的に穏やかで優しいが、自他共に規律に厳しく、校則を破る者に口うるさく説教をする。特に幼馴染のケンゴには容赦がない。
同時に知的好奇心が強く、それが災いして自分が騒動を起こしてしまうことも。いつか壁の外に出たいと考えている。
作中のキャラと比較してもかなりの頭脳を持つ彼であるが、精神面は普通の男子高校生であり、初期は血生臭い戦闘についていけない場面もあった。
本編でも主人公に恋の意味で好意を寄せている。

  • 高伏ケンゴ CV:岩永悠平
神宿学園の二年生で、主人公のクラスメイト。
筋骨隆々な脳筋キャラで、シロウとは幼馴染。
趣味は山籠もり。強者であることを目標としており、腕に覚えのある者を見ると、意気揚々と戦いを挑もうとする武人。
肉体的な強さを求めるため、頭脳は今一だがその戦闘力は作中の強キャラに引けを取らず、サモナーズの主戦力である。
そんな高校生離れした戦闘力を持つケンゴだが、強者になること以外には興味を示さない態度から、彼の本質を理解する者は少なく、内心それに孤独も感じている。故に、いつか壁の外に出て、居場所を見つけたいと思っているようだ。
見た目に反して熱血漢でもなく、答えの出ないことを悩み続けてしまう悪癖も持つ。

  • 薬師丸リョウタ CV:大浪嘉仁
神宿学園の二年生で、主人公のクラスメイト。
主人公が東京で最初に出会った人物だが、本格的に活躍するのは4章から。というか4章のヒロイン。
ふとっちょの男子高校生で、見た目の通り食いしん坊。優しくお気楽なムードメーカーで、緊迫した場の空気を明るく和ませてくれることもある。
学校の内外で知人や友人を持ち、基本的誰とでも仲良くなれるコミュ力の塊であるが、ある意味それこそが彼の悩み。
誰かを傷つけるのも、誰かに傷つけられるのも嫌なリョウタの交友関係はあくまで広く浅くであり、特定の誰かと深く関わることがない。
そのためお互いに悪口は言い合いつつも、友人関係を続けられるシロウとケンゴのような関係を羨ましくも思っている。
たとえ誰かと仲良くなっても、その誰かはまた別の誰かと自分よりも深い関係を築き、自分からは離れていく。表には出さないが、そんな孤独と焦りをリョウタは密かに抱いている。

  • 崎守トウジ CV:丸中康司→稲葉純弥
主人公の前に表れた、二刀の妖刀を持つ男子高校生。
性格は正義感が強く、シロウ以上に生真面目で潔癖。そのためか、周りに対してやや棘のある接し方をしてしまう。
実は祖先に鬼の血を持つ人物で、完全な人間ではない。彼曰く、「扉」があらわれるまえから頻繁にではないにせよ、異形の者が東京に来ることはあった。
そんな彼らが東京に受け入れられるために取った方法が、「同族狩り」。自分たちが暮らすために、暴れる同族を狩っていたとのこと。
トウジは自身の持つ妖刀からその記憶を体感しており、そんな歴史に負い目を感じている。そのため、元々の性格もあり他者と距離を置こうとする傾向がある。
あまり深く物事を考えないケンゴとは相性が悪いが、人懐っこく接してくるリョウタには弱い。


〇その他の登場キャラ
  • 物部匡真
胸元がセクシーな主人公たちの担任。
記憶をなくして、行き場のない主人公の身元保証人で、主人公のことを先生として、ある時は家族として気にかけてくれる。
いまだにプレイアブルキャラ化されていない。

主人公の通う神宿学園の教師。マーマンと呼ばれる種族の転光生。
規律に厳しくまじめなためか、大雑把で放任主義のジン先生とは犬猿の仲。どちらがより多く生徒を愛せるかでライバル視している。
元ネタはギリシャ神話に登場する、海の神トリトン。

  • ジン CV:伊藤健太郎
主人公の通う神宿学園の体育教師にして、主人公のクラスの副担任。見た目が人間に近いため分かりにくいが、煙の魔人の転光生である。
大雑把で放任主義なためか、規律に厳しいトリトン先生とは犬猿の仲。どちらがより多く生徒を愛せるかでライバル視している。
元ネタは「アラジンと魔法のランプ」に登場する、ランプの魔神。

フルネームは、犬塚信乃モリタカ。
異世界ワノクニからやってきた、犬獣人の転光生。胴回りが太いモフモフ。
神宿学園の二年生で、主人公のクラスメイト。性格は快活で礼儀正しく、真面目な好青年。日ノ本一のサムライを目指す。
人(?)当たりが良いため交友関係も広い。
元ネタは「里美南総八犬伝」の主人公、犬塚信乃戌孝。今作のモリタカも小さい頃は女装していたとか。


〇用語解説
  • 転光生
前述の通り、別の異世界から来た異形の者たち。
外見が獣人だったり、肌の色が違ったり、また角や羽が生えたりしているので、多くの場合転光生かどうかはパッと見でわかる。
人間と違う外見の特徴を隠すことも法律で禁じられている。
「生徒」や「教師」の立場として暮らすことが法律で保障されているが、中には裏社会に雇われたり、人を無差別に襲う者いる。
また元の異世界との文化や習慣の違いもあり、主人公たちが活躍する現在でも、まだまだ転光生たちが十分に満足して暮らせているとは言い難い。

ちなみに例外はあるが、元いた世界で使えていた力は失われており、アプリの中でしか使えない。
国や世界を滅ぼしかねない存在がゴチャゴチャいるにも関わらず、大事になっていないのはこのためと思われる。

  • SUMMONS(サモンズ)
主人公たちの使う多機能アプリ。
作中では単純に「アプリ」と呼称されている。
無料通話・メッセージ・チャットといった連絡用として優秀なアプリだが、これを起動すると閉鎖領域(バトルエリア)が形成され、その中で主人公たちは神器を駆使してバトルをする。
閉鎖領域で起こったことは、アプリを終了すると同時に元に戻るが、死亡したり腕を切断されたりなどの記憶は残っている。

  • 神器
特定の条件下で使用できる、神の器。
基本的、アプリで形成される閉鎖空間でしかあらわれない。
剣や本のような物もあれば、尾や口など体の一部が神器になっているなど形態は様々。
主人公たちの主力武器だが、使えば使うほどに元の持ち主の記憶が流れ込んできて、最悪元の人格が消滅する危険性もはらんでいる。
実際、作中ではそうなった事例も存在している。

  • ギルド
アプリの機能の一つ。
アプリユーザーは徒党を組むことで、「ギルド」を形成できる。
東京には大小様々なギルドが存在するが、中でも池袋を拠点とするバーサーカーズ、青山を拠点とするミッショネルズ、六本木を拠点とするタイクーンズは三大ギルドと呼ばれる。


追記・修正は、クラスメイト全員とkissしてからお願いします。

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