アステリオス(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

登録日:2020/05/16(土) 22:10:20
更新日:2024/04/17 Wed 03:18:07
所要時間:約 12 分で読めます






ずっと、夢を見ている

たった一人の人間と戦う、夢

ベル、どうか

再戦を





●目次

◆プロフィール

所属:異端児(ゼノス)
種族:ミノタウロス
年齢:0歳
身長:300C
ステイタス:Lv.7(推定)
CV:杉崎亮

◆概要

前世で強い憧憬を持って事切れたモンスターが生まれ変わり、高い知性と人間と変わらぬ心を持つようになった異端のモンスター『 異端児(ゼノス)』の中でも最強の戦士。
種族はミノタウロスだが、白い角と赤銅色の体皮をしている従来のミノタウロスと違い、紅い角と漆黒の体皮をしている。
本来ミノタウロスは『中層』15階層から17階層の間で産まれるのだが、アステリオスは黒鉛の迷宮(『深層』51階層から57階層)で産まれており、
作中で『深層』に出現する黒い犀型のモンスター『ブラックライノス』の亜種ではないかと考察されている。

正体はベルがLv.1の時に戦った片角のミノタウロスの生まれ変わり。
作中のアステリオス関連の描写を見直してみると「ベルがLv.2になった頃からアステリオスの目撃情報が入る」「アステリオスがディックスを追い詰める時の描写と片角のミノタウロスが【ソーマ・ファミリア】の外道冒険者たちを追い詰める時の描写が酷似している」「ベルと片角のミノタウロスの戦いを目撃したベート、ティオナ、ティオネの三人と片角のミノタウロスを鍛えたオッタルが何かに気づく」とこのようにヒントは結構散りばめられていた。
作中でアステリオスがオッタルに懐かしさを感じる描写があるが、前世の師というべき存在だから。
『雷光』を意味するアステリオスという名前も、前世で最後に見たベルの魔法【ファイアボルト】が由来となっている。
他の異端児達が、人類への羨望や地上への憧れから生まれたのに対して、アステリオスは「ベルともう一度戦いたい」という願いから生まれた異端の異端児。


◆性格

異端児の中でも数少ない流暢に人語を喋れる個体で*1、低い声音と静かな語調からどこか『武人』というものを彷彿させる。
異端児として生まれてきた理由がベルとの再戦を願ってなので、他の異端児達と違って地上にも人間にも基本的に興味がない。
戦いの喜びの中で自我が芽生えた異端児の為、闘争心の塊のような性格をしており、強者との戦いに喜びと生き甲斐を感じる根っからの戦闘狂
もっとも決して無作為な破壊を求める暴力の権化ではなく、むしろ力も覚悟もない者と戦うとストレスを感じるタイプで、作中で格下の冒険者たちを叩きのめした際は、こんなの闘争ではないと内心ぼやいていた。
作中で冒険者たち相手に戦ったのも、向こうから仕掛けてきたか、仲間の異端児達に手を出されそうになったからで、好敵手と見なしたベルや最強クラスの実力者でもない限り、むやみに人間相手に戦いを仕掛けるようなことはしない。

また、人間は基本的に殺さないよう仲間たちと約束している為、人間相手に戦う時は最低限の手加減をする。
実際アステリオスが手にかけた人間は、仲間の異端児達に明確な悪意を持って手を出した【イケロス・ファミリア】の団長であるディックス・ペルディクスだけで、事情を知らず襲い掛かってきた冒険者たちは誰も殺していない。
但し、手加減に関してはあくまで最低限で、やられた人間は傍から見て生きているかどうかわからないぐらいズタボロにされ、意識を取り戻してもアステリオスへの恐怖で震えるありさま。
そもそもアステリオスに挑む方が間違っている

同胞の異端児達を飢え以外の感情(なにか)を芽生えさせてくれるいい存在と思いながらも、人間との共存や地上で生きることを望む他の異端児達にとって闘争を求める自身の存在は邪魔になると思っており、
仲間たちの夢の邪魔だけはしないよう気を使っている。
話は通じる奴なのだ。ただ、ベルと全力で戦って勝ちたいという何がなんでも叶えたい願いがあるだけで。


◆来歴

本編登場前

ダンジョンで産まれてすぐに襲い掛かってくる通常のモンスター達を相手に戦い続ける闘争の日々を送るも、際限なく湧くモンスターの大群を相手に流石に限界を迎え力尽きるが、
同胞である異端児達に命を救われ仲間になる(生まれたばかりの体で50層代を戦いまくり、生き延びているのがすでにおかしい)。
仲間達から自分の見る夢が自身の『前世』であり、『憧憬』であり、『願い』であることを教わり、ダンジョン『深層』で修行をするかたわら、自分に意志を与えてくれた『夢』を探し続ける日々を送る。
ベルがLv.2になった頃から鎧を纏った黒いミノタウロスが現れると冒険者たちの間でも噂になっていた。

本編

ある時、無法者集団【イケロス・ファミリア】による異端児への虐殺と密売するための誘拐事件が起こり、【イケロス・ファミリア】への復讐と捕まった異端児達の救出作戦が始まる。 
『深層』での武者修行から帰還し、仲間達との合流地点である『異端児の隠れ里』にいたアステリオスも事態を聞き参戦。

ダンジョン18階層『 迷宮の楽園(アンダーリゾート)』で異端児を抑え込むために送られた上位派閥の一角である【ガネーシャ・ファミリア】の精鋭部隊を一人で退け、
『人造迷宮クノッソス』の内部に逃げ込んだ【イケロス・ファミリア】の団長にして異端児虐殺の首謀者であるディックスを追い詰め、仕留める。
その後、地上で【ロキ・ファミリア】と一人で渡り合うもアイズに右腕を斬り落とされた上に全身を斬り刻まれて重傷を負ってしまうが*2、フェルズのマジックアイテムと仲間たちの援護によりその場からの逃走に成功する。

地上に潜伏して5日後、【ヘスティア・ファミリア】協力のもと異端児達のダンジョンへの帰還作戦が開始され、アステリオスも途中で見つけた異端児達を冒険者達から助けるが、
地上に自分の探し続けた憧憬があるような気がすると感じ、自分は一人地上に残ることを決意する。そうして憧憬を探している内にフレイヤの命を受けたオッタルと出会う。
初めて会った筈のオッタルに不思議な懐かしさを感じ、同時に片腕を失った今の自分では勝てないとわかりながらも圧倒的強者に出会えた喜びから勝負を挑もうとするが、
アステリオスの正体と願いに気づいたオッタルに「この先に、お前の求めるものがいるぞ」と言われ、進んだ先でついにずっと探し続けた憧憬を見つけることになる。
この憧憬との邂逅シーンはダンまち史上屈指の名シーン。





再戦を。再戦を。再戦を。
この身は――その為だけに生まれてきた。





ベルにいきなり攻撃を仕掛け、吹き飛ばすアステリオス。
月光の下で向かい合う二人、そして…

「名前を」
「名前を、聞かせてほしい」

外見に似合わぬ流暢な人語と唐突な質問にベルが呆然とする中、アステリオスは言葉を続ける。

「夢を」
「え?」
「ずっと、夢を見ている」

呟き返すベルを前に、アステリオスは自身の原点を語る。

「たった一人の人間と戦う、夢」
「!」
「血と肉が飛ぶ殺し合いの中で、確かに意志を交わした、最強の好敵手」

その瞬間ベルの頭の中によぎったのは、異端児は自分の前世を夢で見るという情報。
そして決して忘れることのない初めての『冒険』、命を賭けた攻防、互いのすべてをぶつけ合った一匹のミノタウロスとの戦い。

「再戦を――自分をこうも駆り立てる存在が、いる」

ベルが一つの答えにたどり着くなか、アステリオスはなおも言葉を続ける。

「あの夢の住人と会うために、今、自分はここに立っている」

アステリオスの存在理由。生まれ変わるに至った強烈な『願望』。たった一人の宿敵を求めてやって来たと。

「自分の名は、アステリオス」

それは『雷光』を意味する名。夢の終わりに見る、紅き雷の光をもとに願ったという呼び名。
頭はそんなまさかとうろたえる反面、心の奥底で全てを理解してしまうベルに、アステリオスは再度尋ねる。

「名前を、聞かせてほしい」

「…ベル。 ベル・クラネル」

ベルの名前を胸に刻むアステリオス。そして、握られていた両刃斧がベルに向けて構えられた。

「ベル、どうか」

蘇った宿敵は───好敵手は願った。

「再戦を」



地上にはまだダンジョンに帰還できてない異端児が残っており、アステリオスの再戦を受けている場合ではないのを頭では理解している。
しかし、全身傷だらけになりながらも威風堂々と立つその戦士の姿が、死すらも飛び越えて再戦を申し込むその雄の姿が、ベルの心を大きく動かす。
逃げてはいけない気がした。片角のミノタウロスと出会い、初めて『冒険』したあの時と同じように、目の前の漆黒のミノタウロスからも。
アステリオスの再戦の願いを受け入れるベル。そんなベルの姿に歓喜の凶笑を浮かべるアステリオス。
アステリオスの天を震わす咆哮と共に二人の再戦が始まった。

アステリオスは右腕を失い瀕死の重傷を負った状態ながらも圧倒的強さを見せ、ベルと死闘を繰り広げる*3
その雄々しい命と命のぶつかり合いは、人々はおろか神々すらも魅了する。
ベルとアステリオスの再戦は、全ての者が歓声を挙げながら見惚れる『英雄譚の一頁』のような光景へとなっていた。
死闘の果て、始まりの戦いの再現のようにアステリオスの角とベルの大剣が衝突。そのままベルの『英雄の一撃』を打ち砕き、再戦はアステリオスの勝利で終わる。
アステリオスは重傷を負って倒れるベルに「これで勝負は一勝一敗、次こそ決着をつけよう」と言葉を交わして、勝利の咆哮と共にダンジョンに戻っていった。
『異端児の隠れ里』に戻った後はフェルズに右腕と傷を治してもらい、再び武者修行のために深層へと向かう。ベルとの決着という新たな夢の為に

この戦いで異端児を庇い一度は零落したベルの評判は持ち直し、強大な力を持つアステリオスにたった一人で立ち向かった勇敢な冒険者と称えられる事になった。
また、ベルとアステリオスの再戦は、二人の戦いを眺めていた多くの者に影響を与え、特に【ロキ・ファミリア】のフィンは異端児を殲滅する考えから異端児と手を組む方向へと考えを変え、
外伝『ソード・オラトリア』で行われていた『闇派閥(イヴィルス)』との戦いに大きな影響を与える事になる。
結果的にベルの信念とアステリオスの願い、そして二人の再戦は異端児と世界の運命を大きく変える事に繋がる事になった。


その後、外伝『ソード・オラトリア』のオラリオ崩壊を目論む邪神エニュオとの最終決戦狂乱の戦譚(オルギアス・サガ)で、異端児の部隊に遅れて参戦。
『深層』の階層主以上の強さを持つ穢れた精霊の分身『祭壇の支柱(スピリット・オルター)』に対して、強力な魔法をくらいながらも一切ひるむことなく角を使った突進の一撃で大ダメージを与え、そのまま蹂躙を開始する。
この時のアステリオスのあまりの強さと迫力に『祭壇の支柱』は怯え、仲間の異端児達も軽く引いていた。
ちょうど同じ頃、前世の師であるオッタルも別の『祭壇の支柱』相手に単独で圧倒しており、師弟そろって『一騎当万』の力を見せつける事となる。

戦いの最中、ベルの【英雄願望(アルゴノゥト)】の大鐘楼の鐘の音を聞いて、ベルもこの戦いに参加している事に気づき即時反応・大喜び
「ベル君近くにいるじゃーん!」『祭壇の支柱』をほっぽり出して逢い(再戦)に行こうとしたが、
オラリオ、ひいては世界の命運がかかっている決戦のさなかにそんなことされたら困るので、仲間の異端児達に全力で止められた
仕方なくその場はベルの所に向かうのは断念するが、ベルが以前より強くなっていることを肌で感じ、自分も決着の為に更に強くなることを誓いながら『祭壇の支柱』に再び突進をぶちかましてとどめを刺した。


◆戦闘能力

Lv.7相当の力を持つ作中最強クラスの実力者。
その強さは仲間の異端児達からも全幅の信頼を置かれており、アステリオスは基本的に危険地帯である『深層』で単独で修行をしているが、心配するだけ無駄だと思われている。
但し、異端児の中でもかなり若い個体である事もあって技や駆け引きはまだ未熟。
作中では『Lv.5の中でも最上位の実力者であるシャクティ率いる【ガネーシャ・ファミリア】の精鋭部隊を単身で壊滅させる』『Lv.4の中でも有数の実力を誇るリュー、アイシャ、アスフィを打ち負かす』『Lv.5のディックスを文字通り瞬殺』『Lv.6のベート、ティオネ、ティオナの3人がかりでようやく互角』という規格外の強さを見せている。
その通常のモンスターの領域を遥かに超えた強さから、作中で戦った【ロキ・ファミリア】からは『深層』の階層主がミノタウロスの姿をしているようなものと称されている。

また、ミノタウロスの『咆哮(ハウル)』には恐怖で相手を威圧する力があり、通常のLv.2相当のミノタウロスの咆哮だとLv.1の冒険者を硬直させる程度だが、
規格外の力を持つアステリオスの咆哮だとLv.3は硬直し、Lv.2は膝が折れ、Lv.1や『神の恩恵(ファルナ)』が刻まれてない一般人は気を失う。
その為、半端な覚悟と力では、アステリオスと戦う事すら許されない。

現時点でも最強クラスの強さだが、戦った【ロキ・ファミリア】の幹部陣からはまだ発展途上と推測され、後に作者もTwitterでアステリオスはもっと強くなると断言。
頼もしすぎるせいで忘れそうになるが、初登場の時点で生まれて3か月ちょいの0歳児。まだ成長するに決まっている。
もしかしたらベルとの決着の時には、現状【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】の団長しか確認されていないLv.8以上の実力者になっているかもしれない。


◆装備

  • 両刃斧(ラビュリス)
アステリオスのメイン武装。
Lv.7相当の力を持つアステリオスの怪力に耐えられているのでかなりの業物と推測される。
ひたすら戦いまくっているので常に返り血で濡れている。

  • 雷雷丸(かみなりいかづちまる)
雷の斧型の魔剣。
【ロキ・ファミリア】との戦いではこれを使ってベート、ティオネ、ティオナの三人を退け、そのまま周囲一帯を破壊したが、アイズに右腕ごと斬り落とされて失う。
実は【ヘファイトス・ファミリア】の団長にして最高鍛冶師(マスター・スミス)でもある椿・コルブランドが造った一品。
もともと外伝『ソード・オラトリア』で殺害された【ガネーシャ・ファミリア】のハシャーナ・ドルトリアのために造った物なのだが、経緯は不明だがアステリオスに渡った。
名前が変な理由は、魔剣鍛冶師としては自分より上のヴェルフのネーミングセンスを真似したため。椿自身も名付けた後に後悔した。
アステリオスから離れた後はリヴェリアによって椿に返却された。


◆余談

ダンまちの真のヒロイン?

元々ダンまちは主人公とミノタウロスを戦わせたいという考えから始まっており、作者によると片角のミノタウロスとの戦いが終わった時点でベルの好敵手は彼しかいないと決めていたとの事。
声優も片角のミノタウロスの時と同じ杉崎亮が務めている。

作者や読者から冗談交じりにヒロインと呼ばれるアステリオスだが、作中の彼の行動を振り返ると
  • ベルと出会った事で人の心が芽生える
  • 生まれ変わってもベルの事が忘れられず探し続ける
  • ベルを探し求めながらもすれ違い続け、異端児編の最後にようやく見つける
  • ベルとの再会の際は空から降ってくる
  • 念願だったベルとの戦いを他の冒険者達に邪魔されそうになると、邪魔するなと言わんばかりの咆哮を上げながら殴りとばす
  • ベルの中にあった迷いを消し、強くなるための決意と覚悟を改めて芽生えさせる
  • 異端児をかばった事でオラリオ中から敵視されたベルの汚名を結果的に消す
  • ベルと共に異端児と世界の運命を大きく変える
等、行動だけ見ると実際かなりヒロインぽい。正に猛牛と書いてヒロインと読む存在である。
ベルにとってもアステリオスは憧憬であるアイズに並ぶほど重要な存在で、アステリオスへの想いから闘牛本能(オックス・スレイヤー)というスキルまで発現している。
効果は猛牛系モンスター限定で全能力が超高補正されるというもので、文字通りアステリオスに勝つためだけに生まれたスキルと言っても過言ではない*4


名前の由来

アステリオスは『雷光』『星』を意味する言葉であり、ギリシャ神話に出てくるミノタウロスの本当の名前。
世間一般で広く知られているミノタウロス(ミーノースの牡牛)という名前は通称であって本名ではない。
戦うたびにベルを心身ともに大きく成長させており、その名が意味する通りベルを英雄へと導く星のような役割を担っている
ちなみに、血の繋がりこそないがギリシャ神話のミノタウロスの祖父はなんとあの大神ゼウス。
ようするにミノタウロスはゼウスの義孫という事になる。
本編でベルがゼウスの義孫である事を考えると、とことんベルと因縁があるモンスターである。


始まりの英雄との約束

ダンまち〜メモリア・フレーゼ〜の2周年イベント偉大冒険譚アルゴノゥトでベルの前世であるアルゴノゥトの物語が描かれたが、物語の中で生贄と引き換えにラクリオス王国に操られる雷公・ミノス将軍と呼ばれるミノタウロスが現れる。
ラクリオス王国はモンスターであるミノス将軍の手によって他のモンスターから守られているという歪な国。しかも、生贄でミノス将軍を制御する事も限界で、いつ暴走してもおかしくない状態まで追い込まれていた。
この真実を知ったアルゴノゥトは、生贄という悪しき風習を終わらすため、生贄にされたアリアドネ王女を救うため、ミノス将軍を倒すことを決意する。

アリアドネ王女が生贄にされる直前で助けが間に合い、アルゴノゥトとミノス将軍の戦いが始まる。
戦いの中でアルゴノゥトは威風堂々と戦うミノス将軍を怪物ではなく戦士と見なし、ミノス将軍も自分に臆することなく立ち向かうアルゴノゥトとの戦いに喜びを感じ、
二人はいつしか人と怪物の垣根を超えて好敵手という名の絆が芽生える事になる。
しかし、激しい死闘の末、アルゴノゥトは視力を失い、アリアドネ王女の助けを借りてミノス将軍を討つ事を選択。
好敵手として、そして一人の男として、この事に申し訳なく思ったアルゴノゥトは最後にミノス将軍と約束をする。

「ここでお前を討つ!私一人ではなく、姫と二人で!本当に申し訳なく思う!だからー」
「ーまた会おう我が敵よ!」
「生まれ変わり、次にまた巡り合った時、今度は一対一で!私達の決着を!」
「約束だ、『好敵手』よ!」

この約束は怪物であるミノス将軍に確かに伝わり、ミノス将軍は笑みを浮かべながら討伐された。
その後、アルゴノゥトとミノス将軍の戦いは吟遊詩人によって世界中に伝わり、それが暁鐘として世界中の人々に希望を与え、人々がモンスターに立ち向かう『英雄時代』の幕開けとなるのだった。

アルゴノゥトとミノス将軍の戦いから数千年の時が流れ、アルゴノゥトは『冒険者』ベル・クラネルに生まれ変わり、ミノス将軍は『異端児』アステリオスへと生まれ変わる。
始まりの英雄と猛牛の戦士は運命に導かれるように再び巡り合い、魂に刻まれた約束を果たしたのだった。




『夢』と出会い、『願望』に辿り着き、『再戦』へと至る。
英雄は回帰し、猛牛は吼え、好敵手の契りを果たす。

『約束』はここに。
さあ、決戦を───自分達の『冒険』の続きを。





追記修正は最強の好敵手と戦う夢を見てからお願いします
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最終更新:2024年04月17日 03:18

*1 アステリオスの他に人語を流暢に喋れるのは、ウィーネ、リド、レット、フィアの四人だけ

*2 アイズ一人に苦戦したのは、アイズのスキルがモンスター限定で攻撃力が上がるという対モンスターに特化した冒険者であるため

*3 作者によるとこの時のアステリオスは【ロキ・ファミリア】との戦いでHpが9割ほど削がれている上に五日間ほぼ補給なし状態だったとの事。しかし、この状態でもベル以外のLv.3なら瞬殺できるだけの戦闘能力を持っている

*4 ちなみに【闘牛本能(オックス・スレイヤー)】より以前に発現していたベルのスキル【憧憬一途(リアリス・フレーゼ)】と【英雄願望(アルゴノゥト)】も、ミノタウロスがスキル発現に関わっている