セレズニア議事会/The Selesnya Conclave(MtG)

登録日:2020/05/29 (金曜日) 22:58:00
更新日:2020/05/30 Sat 15:36:56
所要時間:約 10 分で読めます




我ら一人ひとりの中に、
我ら全員の力があるのです。


セレズニア議事会/The Selesnya Conclaveとは、TCG、マジック・ザ・ギャザリングの背景世界に存在する組織である。

概要

次元、ラヴニカ/Ravnicaを支配する10のギルドの一つ。配色は

自然文明が衰退し都市によって埋め尽くされたラヴニカにおいて、自然を重視し調和することを目的としたギルド。
その理念を世界中に広めるべく活動しているが、少々やり方が強引で他ギルドと揉めることがある。*1

大きな特徴として他のギルドのような階級制度はなく、共同体主義であることを理念にしている。
セレズニアには普通の市民からウィザードや騎士など様々な人員を有しているが、それら全ては役割の違いはあれど皆平等であるとされる。
構成員は全てギルド指導者であるマット・セレズニアと部分的に意識を共有しており、個人が得た情報をマット・セレズニアを介して他の構成員に共有することができる。
メンバー達はマット・セレズニアの声に従い無私無欲で他人に尽くすが、端から見れば「洗脳でもされてるんじゃないか?」を疑われるほど、その活動は狂信的に見えるようだ。
一方で平和主義者と言うわけでもなく、巨大なワームやエレメンタルなど強大な戦力も保有している。

『ラヴニカ・ブロック』のストーリーではディミーア家/House Dimirのサデックの手により、マット・セレズニアが抹消されかけたが、ボロス軍/Boros Legionコスの活躍により事なきことを得る。
しかしサデックの策略によってギルドパクトが破られたことでマット・セレズニアは深い眠りに付き、誰も交信することができなくなってしまう。
さらにラヴニカ全体でギルドへの不信感が高まったことで、多くのラヴニカ市民がセレズニアから離れたことにより消滅の危機に瀕してしまう。
その後の『ラヴニカへの回帰ブロック』ではドライアドのトロスターニがマット・セレズニアとの交信に成功したことでギルドは復興。
その後はトロスターニが事実上の指導者として活動するが、『ラヴニカ三部作』*2のストーリーではトロスターニ自身の不和によって再びギルドが揺らぐことになる。


主要人物

マット・セレズニア/Mat'Selesnya
パルンと呼ばれるギルドの創設者であり、「自然そのものの顕現」「世界魂」とも呼称される概念めいた存在。
「議事会」と呼ばれるドライアドのグループがマット・セレズニアの代弁者としてギルドを動かしている。
カード化はされていない。

トルシミール・ウルフブラッド/Tolsimir Wolfblood
「レーデヴ守護団/Ledev Guardians」と呼ばれる狼に騎乗して戦う騎士団の一員であるエルフの男性。相棒である狼はヴォジャ/Voja。
彼の放った「我らと共にあるならば、すべてが平等だ。それまでは、お前の存在は無い。」という言葉は、そのままセレズニアの本質を示している。
『ラヴニカ・ブロック』の背景小説では登場しなかった。その後の『灯争大戦』で再びカード化したが、今回もストーリーでは登場せず、何かと謎の多い存在。

登場カード
  • トルシミール・ウルフブラッド/Tolsimir Wolfblood
  • 狼の友、トルシミール/Tolsimir, Friend to Wolves

トロスターニ/Trostani
『ラヴニカへの回帰ブロック』時代においてマット・セレズニアの代弁者となった、三人一組のドライアドの女性。
元々はドライアドの三姉妹であったが、マット・セレズニアとの交信時にセレズニア復興の使命を受けると同時に一つの存在となった。
三姉妹それぞれが「秩序」「生命」「調和」とセレズニアの価値観を司っている。
『ラヴニカ三部作』のストーリーではニヴ=ミゼット/Niv-Mizzetによる全ギルドの協力という提案に対して、三姉妹それぞれの意見が対立したことで、機能不全となってしまいギルドが機能しなくなってしまう。
その後、ボーラスが攻めてきたときには意見が一致し、ボーラスを打倒するため他ギルドと手を取った。

登場カード
  • セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya's Voice
  • 不和のトロスターニ/Trostani Discordant

イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris
癒しの魔法の使い手である、エルフの女性。『ラヴニカへの回帰ブロック』のストーリーではヒロインのような立場。
プレインズウォーカー・ジェイス・ベレレン/Jace Belerenの旧友であり、ジェイスが初めてプレインズウォークしラヴニカへ訪れたとき、記憶喪失で途方に暮れていた彼を匿った。*3
平和主義者であり、トロスターニが他ギルドとの紛争を起こそうとした際は必死に止めるも、逆に不満分子とされ幽閉される憂き目にあってしまう。
『ドラゴンの迷路』ストーリーでは迷路走者を務め、ギルドからの支援がない孤独な状況でもジェイスと共に迷路競争に挑んだ。
初めてカード化された際は、その華奢な見た目に反した5/7というサイズでプレイヤーを驚かせた。
その後再びカード化された際は、適正なサイズになった。

登場カード
  • イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris
  • 協約の魂、イマーラ/Emmara, Soul of the Accord

ゲーム内での特徴

クリーチャーの質に優れており、小型~大型まで様々な優良クリーチャーを備えている。
トークンの扱いが得意で、生成したトークンを生かす戦術も得意。

固有メカニズム

召集/Convoke

Autochthon Wurm / 土着のワーム (10)(緑)(緑)(緑)(白)(白)
クリーチャー — ワーム(Wurm)
召集(あなたのクリーチャーが、この呪文を唱える助けとなる。この呪文を唱えるに際しあなたがタップしたクリーチャー1体で、(1)かそのクリーチャーの色のマナ1点を支払う。)
トランプル
9/14

『ラヴニカ・ブロック』、『ラヴニカのギルド』におけるメカニズム。
自軍のクリーチャーをタップすることでマナコストが軽くなる能力。自分のクリーチャーがみんなマナクリーチャーになるようなものである。
やや攻め手が止まってしまうが、あらかじめ軽量クリーチャーを並べれば素早く大型のカードを展開できる。特にセレズニアの特徴であるトークン生成とは相性がいい。
『ラヴニカのギルド』でも再録され、召集によってタップしたクリーチャーに恩恵を与えるカードも作られた。
『基本セット2015』でも主要メカニズムとして登場しており、全ての色に配られた。中でも赤の火力呪文《かき立てる炎/Stoke the Flames》が大いに活躍した。

居住/Populate

Vitu-Ghazi Guildmage / ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士 (緑)(白)
クリーチャー — ドライアド(Dryad) シャーマン(Shaman)
(4)(緑)(白):緑の3/3のケンタウルス(Centaur)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
(2)(緑)(白):居住を行う。(あなたがコントロールするクリーチャー・トークン1体のコピーであるトークンを1体生成する。)
2/2

『ラヴニカへの回帰ブロック』におけるメカニズム。
トークンのコピーを行う能力。
事前にトークンを出す必要があるものの、強力なトークンがいればそれをどんどんコピーして強力な軍団ができる。また居住を持つ呪文には、コピー元のトークンを自己生成するカードもある。


主なカード

Watchwolf / 番狼 (緑)(白)
クリーチャー — 狼(Wolf)
3/3

2マナ3/3と非常にシンプルかつ優秀なスペック。セレズニアを代表する優良なクリーチャー。
当時のウィニーデッキに広く使われ、これを入れるために森を入れる白デッキも存在した。

Chord of Calling / 召喚の調べ (X)(緑)(緑)(緑)
インスタント
召集(あなたのクリーチャーが、この呪文を唱える助けとなる。この呪文を唱えるに際しあなたがタップしたクリーチャー1体で、(1)かそのクリーチャーの色のマナ1点を支払う。)
あなたのライブラリーから点数で見たマナ・コストがX以下であるクリーチャー・カードを1枚探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。

ライブラリーから直接クリーチャーを呼び出すカード。緑の呪文だが多色のカードを呼び寄せることも可能。
高マナコストのクリーチャーを出そうとするほどマナが必要になるが、召集でそれを補うことができる。
モダン以下のコンボデッキでは、特定のクリーチャーを呼び出すためのパーツとして採用されている。

Voice of Resurgence / 復活の声 (緑)(白)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
対戦相手1人があなたのターンに呪文を1つ唱えるたび、または復活の声が死亡したとき、「このクリーチャーのパワーとタフネスは、あなたがコントロールするクリーチャーの総数に等しい。」を持つ緑であり白であるエレメンタル(Elemental)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
2/2

『ドラゴンの迷路』のトップレア。
生成されるトークンは単体だけなら1/1と貧弱だが、戦力を増やすことでどんどん強化される。
打ち消しなどの呪文を使うと更に戦力が増えてしまうため、コントロール相手には抑止力のような存在になる。
死亡時にも誘発するため、クリーチャーの殴り合いにもアドバンテージを稼ぐことができる。
モダンでは緑白絡みのデッキでつかわれ、《出産の殻/Birthing Pod》が現役だったときも生け贄先として使われていた。
実はイマーラが本来この能力を持つはずだった。

Knight of Autumn / 秋の騎士 (1)(緑)(白)
クリーチャー — ドライアド(Dryad) 騎士(Knight)
秋の騎士が戦場に出たとき、以下から1つを選ぶ。
  • 秋の騎士の上に+1/+1カウンターを2個置く。
  • アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する。
  • あなたは4点のライフを得る。
2/1

戦場に出たときに、3種類の能力のどれかを使える。
自己強化すれば3マナ4/3という高マナレシオのクリーチャーになる上、アーティファクトなどをメインにするデッキの対策にもなる。
通常アーティファクトやエンチャント破壊のカードはサイドボードに積まれることが多いが、このクリーチャーはその能力からメインデッキから入れても腐らない点が優秀。
ライフ回復も相手がバーンやアグロなら有用であり、どんな場面でも活躍できる汎用性の高いクリーチャー。
モダンでも人間デッキやスピリットデッキにクリーチャー・タイプが違うにも関わらず採用されることがある。


Wiki篭りは目覚めると、記事の頭から末尾までの追記・修正を始めた。
追記・修正し終える頃には日が暮れていた。

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