白/White(MtG)

登録日:2013/11/03 Sun 16:59:29
更新日:2025/07/22 Tue 19:03:23NEW!
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マジック:ザ・ギャザリングの項目へようこそ!


貴方は平和を愛しているか?

家族や友達、恋人だけではなく、知らない多くの人々の安全な生活を守りたいと思うだろうか。


──マジック:ザ・ギャザリングの、白の項目へようこそ。



白のイメージ

MtGのデザイナー達は、カラーパイという理念の下、
「色が設定上持つイメージと、その色がゲーム内で持つ機能との合致」
を鉄則としてカードをデザインしている。

マンガやアニメに例えれば、
「キャラ設定と、そのキャラの作品内での行動の合致」と言える。
かなり重要なポイントだということが分かってもらえるだろうか。

現在、MtGデザイナー達は白の性格をこう定義している。

「秩序なくして人は生きられない。社会を作り、神を崇め、みんな平等に平和に仲良く暮らしましょう。
 何? 法を犯した者が出た? 集団農場へ送りたまえ。国を狙っている勢力がある? 同士諸君、聖戦だ」

白は法に従い、生命を大切にするため、善や正義の色と思われやすいがそれは一面にすぎない。
秩序やそこから生まれる社会を尊ぶ白は、その社会に属さない者を容赦なく弾圧したり、
その社会に属する個人であっても必要とあれば全体のために容易く切り捨てる非情な面もある。
また融通のきかない法は時に社会を硬直させ自由を奪い、自らを法とする独裁者やファシズムの思想さえ生みだす。
無論、命を慈しみ調和を旨とする理想郷を作りだすこともあるのだが。

ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズには、善悪の他にも「秩序(ロウ)・混沌(カオス)」というキャラ評価基準が存在する*1
秩序にして善なら「基本的には法を破るべきではない。法に従うことで善を成す。裁判官や警官」
秩序にして悪なら「秩序を利用して自分の利益を貪る。汚職政治家や『もうひとつの正義』を掲げる敵役」
混沌にして善なら「法律とは関係なしに自分の信念に従って他人を助ける。義賊や革命家」
混沌にして悪なら「周りは一切関係なく、自分にとって一番都合が良い行動をする。身勝手な悪役や自己中心的なクラスメイト」
といった形だが、この基準を用いれば白はあくまでも徹底して「秩序」の側であって善ではない
白の悪役にはこれまでも「自分の求める世界を作るために身勝手に動く」というものが多く、これに黒が入ると「相手の弱みを握って利益を貪る」という悪徳商人のようなキャラクターになる。典型的な例は「自分が最高神として崇められることに固執し、その障害となると判断した存在にはたとえ元味方であっても激昂して粛清しようとする」というヘリカスことヘリオッドがいる。
政府の圧政に抗う革命勢力を描いた「カラデシュ」では、悪役が白と青、革命家が赤だった。また、何気に理念が合致していた新ファイレクシアのトップは白の派閥である。つまり秩序は重んじるが、絶対善ではないというわけ。下のプッチ神父のたとえなんかは実に的を射ている。
ちなみにこの基準に則ると赤は必ず混沌になる。他のゲームのキャラ評価基準なんかにも使えるので、覚えておくと特に善悪の二元論でしか話せない相手を諭すときなどに便利だ。


白の性格をゲーム内での特性に定義し直すと、以下のようになる。

1.「ルールを作り出す」
私は人類を救済するための最終防衛策として、デスティニープランの発動をここに宣言する。-ギルバート・デュランダル

2.「平等をもたらし、それを維持しようとする」
人は平等なり。婦人もまた平等な人間なり。-幸徳秋水

3.「平等を害する者を、事前に罰する」
ジャッジメントですの。-白井黒子

4.「互いに組織を構成する」
魔女をやっつける時も、みんなで協力して戦えば、ずっと安全なはずだよね。-鹿目まどか


さて、この辺で性格的に白のイメージが強い方々を挙げてみよう。

遥か彼方光の国から来た光の戦士。宇宙の平和を守るためウルトラ兄弟や宇宙警備隊、ウルティメイトフォースゼロを結成する。
またとある小説では人間が悪に傾いたら正義の名の下に戦うと発言したこともある。

体内に侵入した病原体やがん細胞に対処する免疫細胞が擬人化したキャラクター。
人体の平和を守るために他の免疫細胞と結束して戦う姿はまさに「白」。人体由来の逸脱者であるがん細胞に対しても攻撃を行うことも、規律を守るために自由を縛る白の哲学に合致する。
白血球という名前だし見た目も白いし。

  • クブルスリー
銀河英雄伝説の登場人物。
「私の権限は手順をまもらせるところにあるので、手順を破るところにはない」という台詞は
組織と秩序を重視する白の性格を端的に表している。

総ての人間に運命を等しく理解させ「覚悟」させるという地球規模のルールを作り上げようとした。
集団や規律、秩序を重んじる「白」的な人間が、時として周囲の人間に害を与えることもあるという例である。
実際彼は自分の幸せや名誉などはハタとも考えていないが、その思想は決して万人に評価されるものではない。

  • アイアンメイデン・ジャンヌ
「X-LAWS」のリーダーの聖・少・女。法律の神を持ち霊とし、天使の軍団である「X-LAWS」を配下に置く。
悪であるハオを打倒し、世界に平和をもたらそうとするが「X-LAWS」の考えは非常に独善的かつ彼女たちの中で完結しており、見方によっては彼女たちが悪とも取れる。

今日も元気にヒャッハってる知性のかけらもないヤツらがほとんどだが、「聖帝に従う」という規律の下に運営され、用途に沿う部隊化もされた「軍」を名乗る集団である以上、白である。
上司が上司だし構成員もアレなのでお仕事内容は一般的に見て邪悪そのものだが、彼らの規律ではその行いは正義なのだ。

色の機能

以上の性格付けから、白にはゲーム上では以下のような機能が与えられる。
()内は、その機能に対応する性格の番号。

  • 平地からマナを生み出す
  • ライフを得る(2)
  • ダメージを軽減する(2)
  • プロテクションや破壊不能を与える(2)
  • 墓地からクリーチャーや他のパーマネントを手札に加えたり、戦場に出す(1、2)
  • クリーチャーをタップしたり、戦闘から取り除く(1、3)、或いはアンタップを行う(4)
  • アーティファクトやエンチャントの扱いに長ける(1、2)
  • 低いマナ・コストで戦闘に役に立つ能力を持つクリーチャーを使役する(4)
  • アーティファクトやエンチャントを破壊する(3)
  • 攻撃かブロックに参加しているクリーチャーを破壊する(3)
  • すべてのクリーチャーを破壊する(2、3)
  • 自軍のクリーチャーを強化する(1、4)
  • 軽量クリーチャー・トークンの扱いに長ける(4)
  • ゲームの基本ルールを制限する(1)
  • プレインズウォーカーの支援をする(4)


代表的なデッキ

ライフの回復や相手の行動の妨害、小型クリーチャー、プレインズウォーカーの扱いを得意とするという点を活かし、以下のようなデッキが組まれる。

序盤からマナ・コストの軽いクリーチャーを高速展開し、全体強化能力を持つクリーチャーやエンチャントで後押しする白の基本デッキ。
昔と比べクリーチャー呪文の質が良くなっている反面、ハルマゲドンなどの相手の抵抗を防ぐ手段が弱体化しており最近のスタンダードでは目立った戦績を残せていない。
が、一方で全体除去によらない拘束手段を手に入れているため、昔のカードも使える下の環境では未だに現役。
他のカードゲームではいわゆる「メタビート」と呼ばれるものに似たデスタクが特に有名なものの一つ。
発展系として赤と組み合わせて火力呪文などのクリーチャー除去兼直接ダメージ源を追加したボロスウィニーなどがある。

  • コントロール
各種除去呪文を使って時間を稼ぎ、後半に大型クリーチャーで反撃する。ウィニー同様ハンドアドバンテージを獲得する手段が乏しいため、アーティファクトなどで弱点を補強できる場合を除いて単色で組まれることはまれ。
そもそも白単コントロール自体が環境的に非常に遅いことや、土地に干渉するようなガチガチなロックパーツに対してここ最近はすっかり新規カードを見なくなったことから、ゲーム的にそもそも見ることが少なくなった。
最近っていつだよと言われると……《独房監禁》や《亡霊の牢獄》の亜種すら印刷されなくなった頃っていつだろう?

  • コンボデッキ
緑ほどではないが白にも魅力的なエンチャントが登場することがあり、それを軸にしたデッキが組まれることもある。また、墓地からクリーチャーやエンチャントなどを直接戦場に出すリアニメイトデッキも少数ながら存在する。
ただしこの場合のコンボというのは、The Spyやオラクルコンボのような即死系、ストームのようなソリティアではなく、「相手を激烈に締め上げる」「特定のカードをフィニッシャーにする」という意味合いで、やはりアド稼ぎの手段に乏しいことから白単で組まれることは極めて稀。

  • ストンピィ・スタックス
今じゃすっかり過去のデッキとなったが、「白特有の制圧力の高い3~5マナのカード」「白特有のえげつないロックを行うカード」などを素早く出していくデッキがあった。
ストンピィはビートダウンに、スタックスはロックに寄ったデッキという感じだったが、同じデッキでも人によって呼び方が違うということが多かった。


このように非常に多くの要素を備えてこそいるが、その一方で他の色と比べて突き抜けた要素が少ないため、人気があるとは言い難い。
また、白のカードは「事前妨害」ではなく「事後対応」のものが非常に多い。つまり相手にある程度の行動を許してしまうのである。
《神の怒り》は相手に展開を許してしまうし、《解呪》も相手がエンチャントやアーティファクトを出してから使うものである。
相手の行動を許さない打ち消しやハンデスを擁する青や黒に比べるとこの点が弱く、白単コントロールはもっさりした動きになりやすいので好かない人も多い。
さらに白は「あらゆることができるが、その代わり平等を重んじる」色なので、先んじてアドバンテージを取るのがかなり難しい(逆に事後対応でアドを取るのは一番得意)。
そのため実は、白は禁止カードが一番出にくい色でもある*2。青や緑のように「環境を完全にぶっ壊すレベルの便利カード」、最近の赤のように「かつてなら色対策カードで簡単にとがめられたが今は色対策自体が存在しない」「代償を持つ代わりに軽いので壊れやすい」といったカードがとても出にくいのだ。

良くも悪くも昔から戦術があまり変化せず、主要なパーツが基本セットに常に入っているため、(ウィニーの全体強化エンチャント、コントロールの全体除去ソーサリーなど)一度パーツを揃えてしまえば長く遊べるという利点もあり、コアなファンも存在している。
ただし最近はその基本セット自体のあり方も完全に変化し、毎セットごとに《神の怒り》亜種が登場したため、むしろ白単を愛好すると高くつくようになってしまっている。

他の色との関係

は秩序的で自制を行える白を理解する。
白も思慮深く大局を見据えて行動できる青を評価するが、卑劣な策略と私利的な行為は控えさせようとしている。
アゾリウス、オジュタイ

は全体の利益のために個の利益を制限する白を嫌う。
白は反倫理的に個の欲望で利益を独占しようとする黒を非難する。
オルゾフ

は法で自由を縛ろうとする白を憎む。
白は反社会的に感情のまま身勝手なことをする赤を拘束しようとする。ボロス

は自然と共存し仲間を守ろうとする白に好感を抱く。
白も生命を尊び自然に生きる緑を受け入れる。農耕が合わさった素朴な生活?それもまた良し。
ただし社会に背き本能的で野蛮な方向に行くのは規律で戒めねばとも考えている。
セレズニア、ドロモカ


ただしこの色ごとの関係も、この記事が書かれた頃から非常に大きく変化しており、
たとえば白赤は「正義のためにガンガン行動する人々」や、時にそれが暴走してしまう自治厨気質。あとネタキャラがやたら多い。
???「ゼンディカーは私の故郷だ!」
エルズペスとコスのように仲が良好な間柄も多く、新ファイレクシアに対するレジスタンス活動は白(普遍的な正義)と赤(体制打破)が中心だった。

白黒は「自分の考える正義や守りたい秩序、身内や故郷などのために動く」「秩序を守りつつ私欲をむさぼり弱者を虐げる」「自分たちの信仰に篤いし基本的に善良だが、生物学的な限界でついつい人を狩ってしまう」「悪い遊びを知ることで彼らの考えを理解し秩序を保つ役に立てる」などなど、
相反する気質をうまく備えたいかにもアメリカ人らしい気質を示すようになってきている。
???「上下を問わず彼には「友達」が多く、みな彼に借りがあるようだ。」
ギデオンとリリアナのように影響を与え合う間柄もある。ここ最近は白や黒の描かれ方にも変化球が増えてきており、一概に不仲というわけでもなくなってきた。


代表的なカード

白の代名詞とも言える低マナのウィニークリーチャー。

  • セラの天使
リチャード・ガーフィールド氏のこだわりが産んだMTGの最初期のメインヒロイン枠。戦乙女の伝承を軸に作られたカードで、かつての白のフィニッシャーといえばこれだった。
つまり今他TCGを含めてやたらと多い萌え系フィニッシャーの最初期の例がこのカード。のちにこの固有名詞「セラ」が人名だという設定が加わり、このセラも四半世紀くらいの時を経てカード化された。
現在では完全に型落ちしているが、かつては「ぶっ壊れフィニッシャー」の代名詞でもあった。
「私は飛行で4/4よ(やたらバタ臭い笑顔)」
「んなこたわかってるよ(ブチギレ顔)」

  • 急報
集団戦に適した兵士を呼び出す為のカード。個々の力は弱くとも集まれば驚異になる。イラストはどう見ても人間だが、人間部族という概念が登場する前のカードなので人間扱いされない
トークンを生成するカードにはほかにも《幽体の行列》《未練ある魂》をはじめ様々なカードがあり、これを軸にした「トークンウィニー」「白黒トークン」のようなデッキが登場することもあった。

  • 清浄の名誉、栄光の凱歌、無形の美徳、、十字軍
前述のクリーチャーたちを強化するエンチャント。白単の代表的なデッキ【白ウィニー】の必須パーツ。

通称「ラスゴ」、「ラス」。白の二面性の裏側を体現する文字通りのコントロールの守護神。転じて全体除去カードを「ラス」と呼称することもある。

  • 魂流し
アーティファクト以外のカードを「ラス」するカード。当時の環境はアーティファクト主体のミラディンかつ10マナとアホみたいな重さなので、一般的にはカスレアの部類。
だというのにギャグマンガ「スターライト・マナバーン」の主人公が4枚積んでおり、初手に4枚来て苦しむシーンは多くのツッコミを誘った。

平等とはなんと素晴らしきかなを象徴するカード。ただし何を持って平等かを選定するのはこのカードの使用者である。
白の禁止カードの代表例にして、先述した「白の禁止カードは出にくい」に対して絶対に反論で挙げられるカード。それ30年くらい前のカードなんですが

  • 平和な心、剣を鋤に、流刑への道、残骸の漂着
「相手を殺さずに戦闘能力を奪う」というフレーバーのカード。「破壊ではない」という点が光る。
平和な心は元々は「ほんわかふわふわした気持ちになるので戦闘に参加できない」というカードで、これ自体は問題がなかったのだが、
最近はほんわかふわふわした気持ちになりながら車に乗ってクリーチャーを轢き殺そうとする不届きな平和主義者が増えてしまい、
さらに平和な心自体が除去として強すぎるという判断から下位互換が環境の軸になってしまっているという非常に苦しい立ち位置のカード。
他の3枚は平等大好きな白お得意の「リソースあげるからどっか行って」系のカードであり、だいたい環境で強い存在感を発揮する。

  • 忘却の輪、払拭の光、未達への旅
「これが場にある間、対象を一時期に戦場から追放する」というエンチャント。多くのパーマネントに対応した除去である代わりにこのエンチャント本体を対処されると除去した相手が戻ってきてしまう。
赤や黒はエンチャントに触るのが苦手だったため、「色対策カード」としての一面もあった。
忘却の輪と払拭の光のテキストと挙動の差はよくネタにされる話。「裏技」が使えることで問題のあった忘却の輪をリメイクして払拭の光としてデザインした形で、「裏技」が使えなくなった払拭の光の登場以後の亜種は基本的に払拭の光形式のテキストが使われている。
インフレによりメインデッキからエンチャント対策が入ることも多くなったため、以前のような確実性を失ったものの、比較的相手を選ばない除去として亜種含め見かける機会は多い。
特に条件次第で1マナで撃てるようになる力線の束縛はスタンダードのトーナメントシーンで活躍した。
未達への旅はクリーチャー限定の輪。かつてPauperの白系デッキやモダンのエンチャントレスにおいて活躍を見せたカード。スタンダードではどうなのかって?《流刑への道》《糾弾》《失脚》みたいなぶっ壊れ除去が溢れかえっている環境で活躍できるわけねーだろ。
以前はほぼ確定除去。最近はインフレによりメインデッキから「エンチャント対策が可能なカード」が入ることも多くなったため、以前のような確実性を失った。

  • 解呪
基本的なエンチャント・アーティファクト破壊の元祖。秩序を司る以上、ルールを作るも壊すも自由。
色の役割の変化に伴い、現在では緑版の《帰化》が基本であるが、こちらもたびたびスタンダードに戻ってくる。
なお、エンチャントは白、アーティファクトは緑の方が比較的破壊しやすい。と言ってもほとんど誤差レベルだが。

  • 中断、オアリムの詠唱、沈黙
相手の行動を制限するカード。これらは一時的なルールを作り上げるためインスタント。永続的になる場合エンチャントになるが、平等の色故に自分にも効果が及ぶ。
だいたい「お前を殺す(デデン!)」という挨拶として使われるが、
変わり種のデッキでは「何度も何度も唱えて相手の動きを縛り上げる」というように使われる。「(時間の無駄だから)早く私を殺しにいらっしゃーい……」

白を代表するプレインズウォーカー。戦友同士といえる間柄で、お互い非常に強力でクリーチャー戦を優位に導く。
ファイレクシア戦役時はアジャニの方は完成化という悪堕ち状態にあったが、天使に覚醒したエルズペスの活躍、メリーラという少女の犠牲で元に戻り、
再び多次元宇宙の安定のために共に手を取り合い闘う日々が続いている。なおメリーラの親友だったコスには非常に複雑な心境を向けられている模様。

  • 解放
自分のコントロールしているクリーチャーを戦場から追放して即座に戻すという意味不明なカード。
「ETB能力の再利用」「単体除去回避」「裏向きになっているカードを強引に表にする」「オーラやカウンターなどのリセット」などに使うためのカードであり、現在「ブリンク(明滅)」と呼ばれる能力の元祖。
解放自体は単なる空気カードだったが、似たような能力を持つ《ちらつき鬼火》《修復の天使》《守護フェリダー》《儚い存在》などは大活躍し、後者2枚は禁止改訂にも大きくかかわった。

  • 謙虚
調整中すべてのクリーチャーを1/1のバニラに変えるという平等エンチャント。
「《謙虚》が場にあります」の一言から始まる質問は多くのジャッジの頭を悩ませ、秩序の白のくせにそれはもうひどい混沌を生み出し、MTGのルールを整備するきっかけを作った。
ミニサイズ版として《お粗末》《ダークスティールの突然変異》などがある。

  • ヘリオッド
白の負の側面の体現である傲慢で自己中心的ななテーロスの太陽神。
自らは法と秩序を標榜しておきながら、実際には自分が気に入らないと平気で定命の者に災いをもたらす上に他の神とも平然と諍いを起こすテーロスのトラブルメーカー。
特にテーロス・ブロックのストーリー上の所業は独善的過ぎて「カス」「クズ」としか言い様がなく*3、後にテーロス還魂記でその報いを受けた。
MtGでは《太陽の神、ヘリオッド》(初代)こそそうでもなかったが、《太陽冠のヘリオッド》(2代目)がその能力から(半)無限バーンコンボを生んだため、パイオニアでのその相手の《歩行バリスタ》の禁止と合わせ、晴れて非ヴォーソスからも「ヘリカス」と呼ばれる羽目になった。

後にファイレクシア戦役時に完成しテーロスに牙をむくが、エルズペスが一時期世話になっていたニューカペナがいち早く侵攻勢力を返り討ちにして他の次元を救援すべく天使を派遣、天使とケイヤの連携で仕留められる。
戦役終結後は天使化したエルズペスが信仰を集めているようで・・・
なおエルズペスが死の国で一休みしている間は、アジャニがネガキャンを張っていた。これは「神だからって何でもしていいのかよ」という疑問に加え、同胞のレオニン(ブリマーズらの一族)を迫害していることへの不満なども手伝っている。
???「そんないがみ合う2人も同じ勢力にして和解できるなんて……やっぱファイレクシアは最高やな!」

  • 大天使レイディアント、永岩城の君主、今田、エリシュ・ノーン、
ヘリオッドと並ぶ白単の悪役。レイディアントはいわゆる自治厨気質で、セラの領土に入り込んでいた工作員に煽られて迫害を行う。
今田は「自分の国の永久の繁栄」という切実な願いをムーンフォークに付け込まれてしまい狂気に苛まれていく。
ノーンは新ファイレクシアの法務官(偉い人)。権力闘争に勝利して新ファイレクシアを統べたが、その際にほかの法務官を誅殺したせいで対抗勢力を食い止めきれなくなってしまう。無惨様リスペクトとはたまげたなぁ……
他の色の悪役に比べると、秩序の悪い方面を引き立てるようになるのが特徴。

  • 天上の鎧、きらきらするすべて
白の得意戦略「呪禁オーラ」を成立させるカード。動かし方は非常に簡単、強化オーラをたくさんつけてこの2種類のどちらかをつけてドーン!ね、簡単でしょう?
前者は「ラヴニカへの回帰」時代に呪禁オーラを、後者は「エルドレインの王権」時代にオーラデッキを成立させて環境内に存在感を発揮した。MTGというより昔の遊戯王に近い動きをする。
昔から単体強化オーラについては強い色であり、中には「自分につければ強化、相手につければ無力化」というすごい動きをする《魂の絆》なんてカードもあった。本当に何でもできる色だなお前

  • 悟りの教示者
かつて存在していた教示者サイクルの白。黒は禁止カード《吸血の教示者》、青も禁止カード《神秘の教示者》、赤はそろそろ禁止になってもおかしくない《ギャンブル》と錚々たる面子だが、白のこいつも相当なもんである。
能力は「アーティファクトまたはエンチャントをサーチしてデッキトップに置く」というもので、これを利用したシルバーバレット戦略は白コンのたしなみ。
実は白はサーチが結構得意であり、《石鍛冶の神秘家》《牧歌的な教示者》のように大活躍したカードもあれば、《黄金の願い》《ゲートウォッチ招致》のようにパックから出てきて人を絶望させるようなカードもある。環境によっては黒を差し置いて白の教示者が活躍することもあった。

  • 秘密のランデブー、夜と昼の恋歌
実は白はドローがあまり得意ではない……という死に設定がある時期から復活し、白にキャントリップ以外にろくなドローソースが与えられていなかった時期があった。
その時期において「白にもドローソースをあげましょう!」という発想から生まれたカードで、対戦相手1人と一緒に同じ枚数をドローするカード。
はっきり言って重さに対してデメリットがでかすぎるので普通のデッキだとまったく使い物にならないのだが、非常にしつこく使いまわすことで対戦相手をライブラリーアウトに追い込んだり、手札の枚数を参照するカードと組み合わせたりというデッキで用いられた。
それにもまして主戦場は統率者戦で、「特定の対戦相手と結託して一緒にドローを行う」というために用いられる。

《秘密のランデブー》は後にFFコラボにおいて4種類のイラストでカード化。FF7とのコラボカードとして登場し、クラウドがそれぞれティファ、エアリス、ユフィ、バレットと「秘密のランデブー」を過ごす、もとい観覧車イベントである。統率者戦くらいでしか使い道のないカード、つまりデッキに1枚しか入れられないのが本当に惜しい。
《夜と昼の恋歌》はミラージュ時代のフレーバー・テキストでたびたび引用されていた詩がカード化したもの(詩自体は当時から全文存在していた)。2人対戦でも統率者戦でも微妙に使いにくいため、多くのオールド・ヴォーソスを歯噛みさせた。
どちらもいかにも恋愛っぽい感じだが、そういうカードも許されるようになったのだ。使いまわして相手をLO死させるのは腎虚かな?

  • アブエロの覚醒
久々に登場した白単の禁止カード。
実は白はリアニメイトが得意だった時期がある。黒が「不浄な魔術で無理やりよみがえらせる」というフレーバーなら、白は「神の奇跡によって完全復活」というフレーバー。
その忘れられた設定が、最近「白はアーティファクトやエンチャントに限定してリアニメイトできる」というように形を変えて復活したもの*4だったのだが、これがまずかった。
白のこれらのリアニメイトは5マナが相場だったのだが、アブエロは「リアニメイトしたカードは1/1のクリーチャーでもある」という脆弱性を加えた代わりに4マナで唱えられる。
これによって《全知》(10マナ)をリアニメイトする「アゾリウス全知」というデッキのキーパーツになってしまい、猫も杓子も《全知》ばかりをアブエロ化したことで、あえなく禁止になってしまった。
ちなみに一応X呪文であり、4マナに加えてXマナを支払えばそのXの数だけリアニメイト先を強化できる。そのままフィニッシャーにすることも一応可能。

なんかうっかり特殊性癖に目覚めちゃったようなカード名がよくネタにされるが、アブエロとはスペイン語で「祖父」のこと。かつてそう呼ばれていた老人の亡霊が目覚めるという背景ストーリーを拾ったカードである。
似たようなカードには《修復と充電》などがあり、今後も折を見てエンチャントやアーティファクトをリアニメイトする、つまり「墓地を経由して重い置物を軽めに唱える」というパーツが登場していくことだろう。つくづく電波エンチャントの全盛期にほしかったカードである。


  • コラボレーション・カード
白はキリスト教では正義とされており、MTGはアメリカ(=プロテスタントが支配的な国)のゲーム。白単は分かりやすい正義の色であるため、コラボ先で正義や秩序を重んじるキャラがいれば白にされる。
ただ「白単」となると話が結構ややこしくなるため、よほど白い印象が強いカード以外は白単にはされない。というわけで、実は案外白単のカードは少ない。

  • 伏竜 孔明
三国志の軍師。能力は生きている《栄光の頌歌》であり、周りを強化することで「献策により戦を有利に進める」という孔明の能力を再現している。
奇策とハッタリで切り抜ける孔明っぽくはないのだが、ポータル三国志のカードの中では割と原作再現度が高いほうではある。
能力が単純かつリミテッド程度なら全然通用するため、現在でも折に触れてよく再録されているカードの1枚。適切にデッキを組むと結構鬱陶しい。

  • 超音速女王、モスラ(光明の繁殖蛾)
蛾の怪獣モスラのカード化。既存のカード《光明の繁殖蛾》の名称違い版なのだが、元ネタがそもそもモスラありきでデザインされているカードなのであまり違和感がない。
飛行を持たないクリーチャーが死亡すると、これを即座にリアニメイトして飛行カウンターを置くというもの。つまり「周囲のクリーチャーを1度だけ強化して戻す」というもので、意外と侮れない。
しかし全体除去に非常に弱く、さほど実績を残せないまま終わってしまった。この《光明の繁殖蛾》は後に、FF10の「幻光虫」のイラストで再録されている。繁殖蛾……?

  • Ryu, World Warrior
ストリートファイターの主人公、「住所不定無職」で有名なリュウがカード化。イラストでは波動拳を打っている。
訓練(Training、格ゲーのトレモなどともひっかけてある)によって「俺より強い奴」と一緒に攻撃するたびに強くなっていく。
そしてフレイバー語の「Hadoken(波動拳)」は5マナとアンタップと手札1枚を捨てることによって、「最大2体自分のパワーに等しいダメージを与える」「余剰のダメージが発生した場合はカードを1枚ドローする」という能力。つまり飛び道具の削りダメージでゲージを稼ぐアレである。
全体的に「無駄はないが強くはない」という絶妙なバランスに落ち着いている。まぁMTGで強かったら買い占められるんでこれくらいの塩梅がちょうどいいのだ。
寝ている状態からアンタップしながらダメージを与えるというのは、リバサ(ダウン状態から切り返しを行う際の格ゲー用語)っぽいので「昇竜拳の間違いじゃないのか?」と思うものだが、
このアンタップシンボルの形状が波動拳のコマンドによく似ているからという理由が有力視されている。

  • フランフ
ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズのマスコット枠。クラゲのような外見を持つが、知性を持ち善良にして秩序の生き物。精神エネルギーをほんの少しだけ吸って生きている無害な生き物。
心正しい冒険者に対し、吸った精神エネルギーから知った邪悪な企みを教えることを好む。つまりヒントを与えてくれるNPC。
ダメージ(戦闘に限らず)を受けるたびに、対戦相手1人を対象として一緒に1枚ドローをするという、白の平等ドローを内包したカード。プレイヤーが邪悪って言いたいのかテメー
統率者戦でもかなり使いづらいが、困ったことにスタンダード用のパックに収録されて、しかもこの性能でレア。《ダンジョンの入り口》とともに多くのプレイヤーをげんなりさせた。
フランフをまったくありがたがらないということは、たぶんMTGプレイヤーはDD的にはとりあえず悪なのだろう。秩序か混沌かかはともかくとして。

  • ミッドガルの傭兵、クラウド
FF7の主人公、クラウドがカード化したうちの1枚。装備品をサーチして手札に加える能力と、「自分が装備している場合に装備品や自分の能力が誘発する場合、追加でもう1回誘発する」という能力を持つ。
つまり《戦争と平和の剣》がついているならライフ回復とバーンダメージがもう1回誘発する。原作の得物である《バスターソード》も戦闘ダメージで誘発する効果を持つので好相性。
《石鍛冶の神秘家》互換の能力を持つことで当初から注目を集め、実際にパイオニアで《巨像の鎚》のサーチ役としてハンマータイムで活躍。
この《巨像の鎚》にもFF版が存在するため、ハンマータイムはFFプレイヤーからの人気が結構高くなった。
クラウドがイラストに出ているカードは妙にネタ性が強いものが多く、先述の《秘密のランデブー》に加え《巧みな隠蔽》というカードが大いに話題になった。本当に巧みかどうかは自分の目で確かみてみろ!

  • ドクター前夜
ドクター・フーとのコラボカード。最短の英雄譚で、1章でクリーチャーの全破壊(8代目ドクターの最期)、2章で伝説のクリーチャーのリアニメイト(ウォードクターの再生)を描くというもの。
ドクター・フーを知らないと「ラスにおまけがついてきた」で終わるのだが、これがドクター・フーのエピソードのミッシングリンクを埋める存在だったこと、ものすごくプロモーションに力を入れているというものであり、カード化としても上々ということでファンからの評価が非常に高い。

  • いつまでも共に
素敵だね



余談

  • 一般的に白は「雪」などとも関連付けられるが、MTGでは雪は「氷雪」という色と全く異なる概念を指す他、冷気は青と関連付けられる。そのため案外一般的な認識との齟齬が生じやすい。他にも「煙」とかその辺も。

  • 「何でもできる色」と揶揄されがちな白に対し、対抗色の黒と赤はどちらも「できることとできないことがかなりハッキリしている」色である。そのため色対策カード華やかなりし頃の相性差は「えげつない」の一語であり、白からこの2色への色対策は「それ1枚でゲームが終わる」「対策ができない」、逆にこの2色から白への対策は「そもそもまったく刺さらない」「出してもあっさり対策される」ということもとても多かった。さらに土地渡りについては「平地渡り」だけ非常に少ないという事情があり、白を握っているだけで土地渡りに苦しめられなくなるという不平等感があった。
    MTGはある時期から「色へのプロテクション」「土地渡り」「えげつない色対策カード」などが印刷されにくくなったが、ひとえにこのような相性差から「白は色対策を迂回できるのに黒や赤は迂回できない」=「黒や赤は運営にいじめられ、白はひいきされている」というような特定の色へのヘイトにつながってしまい、売上に響きかねないためである。
    この方針転換で一番割を食ったのが白なのは言うまでもなし。

  • 生物、除去ともにバランスよく揃っている白だが、単体除去では黒、大型のクリーチャーの質では緑、相手の行動の妨害では青、低マナ域での素早い動きは赤に劣るといった感じで、特定の分野では大抵二番手に落ち付きがち。ただ「大型の飛行」というニッチな分野では「天使」を持つが故に黒と並んで2強。禁止カードになるくらい派手な動きと無縁な分、非常に堅実な強さを求められる。
    そのためにある程度下駄をはかせてあげないと単なる器用貧乏になってしまう。それは白単コントロールが覇権を握ることが案外少ないのが何よりの証だろう。

  • ほかのゲームに比べると緩やかではあるが、MTGも生物の性能がどんどんインフレしている。そのため白の往時の名フィニッシャーは数年で型落ちしてしまうことが非常に多い。いくら下環境でカードが使えるとはいえ、型落ちしていては魅力なんてないに等しい。そんなわけでイラストが気に入ったカードがあるなら、今のうちに使い倒しておこう。

  • 「何でもできる色」と揶揄されがちな白だが、上述した器用貧乏さの他にも、統率者戦の流行とともにドローができないという弱点が明らかになった。
    かつては赤の方が徹底的にドローを禁止されていた*5ために目立たなかっただけであり、その赤が「衝動的ドロー」を手に入れたことでドローが一番苦手な色となった。2021年辺りからは「1ターンに1枚に限られるが、継続的にドローできる」カードを増やす形で改善が図られているが、2人対戦ではデメリットが多すぎてなかなか使い道がない。

  • 「色の役割の守護者」を自称するマーク・ローズウォーター氏が一時期こよなく愛していた色でもある。
    当時色の役割が弱いとされていた赤や緑で試された新しい役割を逐一「カラーパイの折れ」と処断し、「自分なら白(か青)で作る」と言って、赤や緑を握るプレイヤーから猛抗議を受けた。たとえば緑に除去やろくな飛行対策がないという不平等の是正のために作られた《スズメバチの一刺し》《女王スズメバチ》に対して「スズメバチは社会性を持つ昆虫だから白だろう(スズメバチを緑のカラーパイ拡張の便利な理由付けにするな、という意味)」とコラムに書いて「あれだけ優遇されている白に接死まで渡すつもりか!?」と怒号をあげられた一件などはつとに有名。これは曲解されたというより「(当時の)マローならやりかねない」といった悪い意味での信頼感である。
    • 当時は白が本当に優遇されており、「白が一番恩恵を受けたと揶揄されたファイレクシア・マナ除去《はらわた撃ち》《四肢切断》」「プロテクションを抜けられる単体除去《議会の採決》*6」「実用的なドローソースがなかった緑や黒を差し置いて与えられる《前兆の壁》《弱者の師》」「除去とタイム・デストラクションを併せ持った《確実性の欠落》《予期せぬ不在》」「環境を定義するレベルのプレインズウォーカー」など、ほかの色が喉から手が出るほど欲しいものが「曲げ」を理由に許されたどころか絶賛すらされてしまっていた。
      こういう不公平感や閉塞感が、みんな大好きな「一人去るとき」へとつながっていくことになる。有名になるネタには、必ずそれを有名にするだけの事情や理由が存在するのだ。

  • ただしこの「優遇」も、テーロスの時期を境目にかなり抑えられるようになってきた。特にプロテクションが常盤木からなくなったことや、色対策カードが印刷されなくなったこと、白ウィニーがカードプール的に成立しない環境が増えてきたことなどが浮き彫りになってくると、「そもそも白単色でデッキを組むこと自体が難しい」「個性がよくわからない」という風潮が生じてくるようになる。
    そして統率者戦の流行により「白単や白赤は苦行色」「白は全体除去と脳筋ビートしかできない」「《奉納》などの実用的だったカードがルールレベルで殺されている」という愛好家の意見が知られるようになると、「白は不遇な色である」という正反対の意見が支配的になってきた。モダンでも「契約」や「群れ」が白だけ実用的ではないことが開発的に問題視されている。
    昔の白単や白の濃いデッキのアーキタイプも、今は禁止改定などの影響で成立自体が危ぶまれることも多くなってきた。

  • ……つまり何が言いたいかというと、一時期は「色の役割によって非常に物議を醸していた色」ってこと。今ちょっとぱっとしないのはこの時期の反動の余波かもしれない。最近は割と是正されてきたので、すっかり昔話である。むしろ赤の優遇がひどい


そんなわけで、実は意外とできないことも多い色。大ぶりな動きは得意だが、どんなゲームも小回りが重要視される以上それは必ずしも長所たりえない。他の色が考えるほど優秀というわけではないのだ。
しかしある白単愛好家曰く「できないことも愛せるようになるのが単色使いマスターの一歩だと思っていますわ」とのこと。
フレーバー的にはおそらく赤と並んで非常に分かりやすい色だが、ゲームの理念はすべての色の中で最も分かりづらい色であり、白の愛好家や白単使用者の間でも、白の評価というのは非常に揺れ動いている。
白使いに求められるのは勇気と判断力、そして周りに流されない強い 信念 なのである。


Wiki篭りの怒り (2)(白)(白)
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最終更新:2025年07月22日 19:03

*1 現在も様々なゲーム心理テスト、性格診断などに用いられているが元々はD&D。性格によってボーナスが得られるが、他にもそのキャラクターを理解する助けになってくれる。実際には「中立」も存在するが、今は関係ないので省く。

*2 《天秤》はあくまでも黎明期の逸脱した例と見なすべきだろう

*3 そのためマジックを知る人間から”ヘリカス”という仇名までつけられたうえ、第3セットのニクスへの旅でのフレーバーテキストや未踏破の物語でのエンディングでも人々から嫌われ始めていることがうかがえる。

*4 一応《補充》というカードの亜種とも言える。

*5 他にもレガシーの白単コントロール【マイティクイン】には氷雪土地を用いたドローエンジンがあったり、白のカードにはキャントリップのついたものが多いが赤には実用的なものが一切なかったなど、なんとなく白にはドローができるようなイメージがついて回っていた。

*6 当時白の色対策はエンチャントかプロテクション持ちが多く、対策される黒と赤はどちらも対処ができなかった。この対処できるカードにさえマローがお気持ち表明をすることが「白は優遇されている」という風潮を加速させた。