ディミーア家/House Dimir(MtG)

登録日:2021/03/03 Wed 22:32:00
更新日:2025/05/13 Tue 17:04:19
所要時間:約 10 分で読めます




認めるは危うし。認めずば命なし。


ディミーア家/House Dimirとは、TCG、マジック・ザ・ギャザリングの背景世界に存在する組織である。

概要

次元、「ラヴニカ/Ravnica」を支配する10のギルドの一つ。配色は秘密のと暗躍の

表向きにはもはや存在しないギルドとして扱われており、ラヴニカの一般市民には都市伝説や怪談の類だと信じられている。
しかしそれらの噂はディミーア家の工作員が意図的に流布したものであり、実際は情報の操作を武器に影からラヴニカの完全支配を狙うギルド。

徹底した秘密主義を敷いており、各工作部隊はそれぞれ完全に独立し、専用の伝達魔法でやり取りする。
一切の痕跡を残さず犯罪を行い、目撃した物の記憶や場合によっては自身の記憶すら消去するなど、その隠蔽工作は筋金入りであり、
彼らを唯一認知している他ギルドですら、その足跡をつかめずにいる。

『ラヴニカ・ブロック』のストーリーではギルドマスターであるザデックの追放によって組織としては壊滅状態に陥ったが、
『ラヴニカへの回帰ブロック』の時代においてシェイプシフター*1ラザーヴによって復興する。
またこの機に組織の方針を大幅に変え、
  • 案内人、調査員、記者、記録者といった都市機能の一員として、一般市民にも姿を見せる「公然」
  • 工作員、スパイ、暗殺者、精神魔術師らが暗躍する「潜伏」
  • ギルドマスターとその直属だけが知り、痕跡も一切残されず構成員にすら知られていない「内密」
これらの3段階構造に分かれて活動している。

『ラヴニカ・ブロック』、『ラヴニカへの回帰ブロック』共に背景ストーリーにおいては悪役の立ち回りをしているが、
『ラヴニカ3部作(ラヴニカのギルド~灯争大戦)』のストーリーでは「自分たちより優れた策略家がいると都合が悪い」という理由で、
ボーラスに対峙する側のギルドとして登場しダークヒーローのような雰囲気を醸し出している。

他ギルドについては基本どこも下に見ており、脳筋なグルール一族/The Gruul Clansや退廃的なラクドス教団/The Cult of Rakdosは特に見下している。
一方でバイオ技術者の集団であるシミック連合/The Simic Combineについては興味を持っているようだ。
また、イゼットの興味を満たすためだけの実験のせいで自分たちの陰謀が台無しにされてしまったりという被害者的な一面も持ち合わせている。
秘密主義は相変わらずであり、買い物ひとつをするにしても『まずある人と恋仲になって、その人に○○が欲しいとおねだりし、そのおねだりしたものを仲間に奪い取らせて所在をくらます』というとんでもないルートを取る。回りくどすぎる。


主要人物

ザデック/Szadek
パルンと呼ばれるギルドの創設者。吸血鬼だが、血だけでなく対象の記憶や知識も吸い取ることができる。

ディミーア家がギルド同士による魔法協定「ギルドパクト/Guildpact」によって「ラヴニカの敵」としての役割を押し付けられたことに恨みを抱き、ギルドパクトの破壊を企てる。
セレズニア議事会/The Selesnya Conclaveのパルンであるマット・セレズニアの抹消を狙うも、ボロス軍/Boros Legionの老兵アグルス・コスにより阻止され逮捕される。
しかし、彼の逮捕が公になったことで「ディミーア家は秘匿されるべし」という条項が破棄され、目論見通りギルドパクトを崩壊させることに成功する。

逮捕後はアゾリウス評議会/The Azorius Senateにより殺害されるも霊魂として暴れまわるが、再びコスに捕らえられ幽霊街アギレムに追放された。

登場カード
  • 秘密の王、ザデック/Szadek, Lord of Secrets

ラザーヴ/Lazav
ザデックの魂と交信できると主張するディミーア家の新たなギルドマスター。
シェイプシフターであり、あらゆる人物に姿を変える。
その優れた能力ゆえに、指導者でありながら現場でも精力的に活躍するという割と体を張った諜報員。

『ドラゴンの迷路』ストーリーでは迷路競争の裏で暗躍しギルドパクトの復活を阻もうとしていた。
一方『灯争大戦』のストーリーでは、チャンドラに変身しボーラス側のPW、ドビンと戦い彼の目を潰す活躍をする。

登場カード
  • ディミーアの黒幕ラザーヴ/Lazav, Dimir Mastermind
  • 万面相、ラザーヴ/Lazav, the Multifarious

ミルコ・ヴォスク/Mirko Vosk
ラザーヴの部下である吸血鬼。ザデックと同じく他者の精神も吸い取ることができる。
『ドラゴンの迷路』ストーリーでは迷路走者を務める。

登場カード
  • 精神を飲む者、ミルコ・ヴォスク/Mirko Vosk, Mind Drinker

エトラータ/Etrata
吸血鬼のスパイである女性。
当代最高のスパイになる野心があり、ラザーヴを殺してギルドマスターの座を奪おうと狙っている。

登場カード
  • 静める者、エトラータ/Etrata, the Silencer

ゲーム内での特徴

青黒共にライブラリー破壊を得意としていることから、『ラヴニカ・ブロック』、『ラヴニカへの回帰ブロック』ではライブラリーアウトを狙うコンセプトのカードが多い。
ハンデスや打ち消し、アンブロッカブルや呪文の再利用なども得意としている。……のだが、ぶっちゃけこの2つのブロックではそこまで強いわけではなかった。
ボード・アドバンテージを稼げないカードがとっちらかっているせいもあり、他のギルドに比べるとやっていることがどうもふわふわしている。
一方で『ラヴニカのギルド』では代わりに固有メカニズムの諜報を生かした戦術を得意としている。この時代にもなるとコンセプトが非常に明確になり、多くの名デッキを生み出していく原動力となった。

固有メカニズム

変成/Transmute

ディミーアの浸透者 / Dimir Infiltrator ()()
クリーチャー — スピリット
ディミーアの浸透者はブロックされない。
変成(1)()()((1)()(),このカードを捨てる:あなたのライブラリーから、このカードと同じ点数で見たマナ・コストを持つカード1枚を探し、それを公開し、あなたの手札に加える。その後あなたのライブラリーを切り直す。変成はソーサリーとしてのみ行う。)
1/3
『ラヴニカ・ブロック』におけるメカニズム。変成能力を起動してカードを捨てることで、ライブラリーから同じマナ総量のカードを持ってくることができる。
イメージ的にはスパイものの定番である「○○に見えるが実は……」というもの。「007」シリーズに出てくるペン型拳銃とか、「メタルギアソリッド4」で音楽ファイルに偽装されていたビデオレターとかのイメージ。
サーチ呪文同様特定のキーカードを持ってくることが強みで、統率者戦などでも有用。スタン当時に非常に人気の高いメカニズムだった。
しかし変成側ばかりが使われる上、現在の開発部はシャッフルがプレイヤーの負担になる*2としてサーチカードを嫌っているため再録に非常に消極的。
特に使われているのは、ラヴニカではなく時のらせんブロックの『未来予知』で収録された0マナのカードをサーチできる《トレイリア西部》。

暗号/Cipher

被害妄想 / Paranoid Delusions ()()
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを3枚切削する。
暗号(その後、あなたはあなたがコントロールするクリーチャー1体に暗号化した状態で、この呪文カードを追放してもよい。そのクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、それのコントローラーはその暗号化したカードのコピーを、それのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。)

『ラヴニカへの回帰ブロック』におけるメカニズム。
唱えた後に「暗号化」することでクリーチャーに付与され、そのクリーチャーの攻撃が通ればタダで唱えられる。
特に青は飛行持ちやアンブロッカブル、呪禁を多く有するため、それらのクリーチャーと相性はいい。青黒のカラーとは外れるが、二段攻撃持ちとも相性が抜群。
一方でルールが結構ややこしく、たとえば「暗号化したクリーチャーが戦場を離れても暗号元のカードは追放されたまま」などの直感的に理解しづらい部分や、
「ぶっちゃけオーラや装備品とどう違うの?」という疑問に対してうまく答えられない点などからあまり人気が高いわけではなかった。
最大の問題は再利用を前提にしているせいでカード自体が弱いことで、トーナメント実績は1枚を除いてまったくないうえ、その1枚も暗号の方はおまけとみなされている。

諜報/Surveil

思考消去 / Thought Erasure ()()
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中から土地でないカード1枚を選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。
諜報1を行う。(あなたのライブラリーの一番上からカードを1枚見る。あなたはそのカードをあなたの墓地に置いてもよい。)

『ラヴニカのギルド』におけるメカニズム。常盤木のキーワード処理である占術の亜種。
ライブラリーの一番下ではなく墓地に送るので占術に比べ墓地肥やしを行えることが利点であり、特に同パックのメカニズムである再活や宿根と相性がいい。
他にも諜報で見る枚数を増やすカードや、諜報を行うことで誘発するカードもある。

後にオラクル更新で同様の挙動をする《アズカンタの探索/Search for Azcanta》などの呪文も全部諜報に置き換えられた。

あまりにも扱いやすかったため、後年ではディミーアに関係のないカード、果ては青や黒ですらないカードでも多く使われるようになった。

主なカード

不可思の一瞥 / Glimpse the Unthinkable ()()
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを10枚切削する。

『ラヴニカ:ギルドの都』で登場した、MTGを代表するライブラリー破壊呪文。一度に10枚も消し飛ばす。代用品がなかったせいか長いこと妙に高額なカードだった。
スタンダード当時はもっぱら自分のライブラリーを削る目的で採用される方が実績を残していたが、モダンで「青黒LO」が成立するようになると一躍必須パーツとなった。

疑念の影 / Shadow of Doubt (/)(/)
ソーサリー
このターン、プレイヤーはライブラリーのカードを探すことができない。
カードを1枚引く。

『ラヴニカ:ギルドの都』で登場した、ライブラリーから探す行為を禁止するカード。1ターン限定だがキャントリップ付きなのでアドバンテージは失わない。
何気なく起動したフェッチランドや何らかのサーチ呪文に対して使うことで事実上のランデスや打ち消しとして機能する非常に渋いカード。インスタントゆえに不意を突けるという、実にディミーアらしい力まないカードである。
一方でフェッチランド対策に入れていたこのカードがフェッチを買えない貧乏デッキ相手に単なる2マナ1ドローに成り果てるということもあるという、上級者向けの……というか完全に競技環境向けのカード。
地味な利点として、「自分のライブラリー」なんて文言はどこにも書いていないので《外科的摘出》のような「対戦相手のライブラリーを探す」呪文に対しても機能する。大体ジャッジを呼ぶ羽目になる。

夜帷の死霊 / Nightveil Specter (/)(/)(/)
クリーチャー — スペクター(Specter)
飛行
夜帷の死霊がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを追放する。
あなたは夜帷の死霊によって追放されたカードの中から、土地をプレイしても呪文を唱えてもよい。
2/3

攻撃が通ると相手のライブラリーの一番上を追放しそれをプレイすることができる、当時としては珍しい能力を持つクリーチャー。
土地やカラーが合うカードを追放できればそれらのカードを唱えられるため大きいが、カラーの合わないデッキでは単なる1枚追放しかできないのが難点。一応土地を追放できれば無駄にはならないのだが。
単体では率直に言って弱いカードであり、登場した当初は見向きもされなかった。
しかし次弾の『テーロス・ブロック』の信心ギミックとトリプルシンボルを持つこのカードとの相性がかみ合ったことで評価が一変、青単信心や黒単信心で採用されて値段も2000円前後に跳ね上がったというシンデレラカードである。
「カードの強さは環境によって決まる」という一例として当時のプレイヤーに強い印象を残したのである。

欄干のスパイ / Balustrade Spy (3)()
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire)・ならず者(Rogue)
飛行
欄干のスパイが戦場に出たとき、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上から、土地カードが公開されるまでカードを公開し続ける。その後、それらのカードを自分の墓地に置く。
2/3

地底街の密告人 / Undercity Informer (2)()
クリーチャー — 人間(Human)・ならず者(Rogue)
(1),クリーチャーを1体生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上から、土地カードが公開されるまでカードを公開し続ける。その後、それらのカードを自分の墓地に置く。
2/3

どちらも『ギルド門侵犯』で登場したカード。
土地を入れないデッキを組むことですべてのカードを墓地に送るコンボデッキ【The Spy】のキーカード。
特にヴィンテージやレガシーでは理論上は《予期の力線》から0ターンキルも可能というすさまじいポテンシャルを持ち、愛好家が多い。パイオニアでは仲良く検挙されてしまった。
一方スタンダードではほとんど空気。ライブラリーアウトを狙うデッキにたまに入ってたらしいけど……。

ディンローヴァの恐怖 / Dinrova Horror (4)()()
クリーチャー — ホラー(Horror)
ディンローヴァの恐怖が戦場に出たとき、パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。その後、そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。
4/4

『ギルド門侵犯』で登場したアンコモンのカード。バウンスとハンデスを同時に行うカードで、登場した時点では単なる空気だった。
しかし後に『モダンマスターズ2017』でコモンとして再登場したことで、pauperで使用可能になる。このカードを何度も出し入れして戦場をコントロールするデッキ「フリッカー・トロン」を成立させた。
このカードを採用した型は「ディンローヴァ・トロン」と呼ばれるようにまでなるが、環境の変化によって採用率は下がってきているようである。
立場が人を作るという言葉があるが、このカードもコモンになったことで本領を発揮できるようになった。青黒のカードって割とそういうの多いよね。

見えざる糸/Hidden Strings (1)()
ソーサリー
パーマネント1つと、他のパーマネント1つを対象とする。あなたはその前者をタップまたはアンタップしてもよく、その後、その後者をタップまたはアンタップしてもよい。
暗号(その後、あなたはあなたがコントロールするクリーチャー1体に暗号化した状態で、この呪文カードを追放してもよい。そのクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、それのコントローラーはその暗号化したカードのコピーを、それのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。)
『ドラゴンの迷路』で登場した、青が得意とするパーマネントのタップ・アンタップを入れ替える呪文。
こちらも長い間注目されなかったが、パイオニアが発足してからは《睡蓮の原野》をメインにした無限コンボデッキのキーパーツとして採用されている。暗号能力はほとんどオマケ。

概念泥棒 / Notion Thief (2)()()
クリーチャー — 人間(Human) ならず者(Rogue)
瞬速
対戦相手1人が自分の各ドロー・ステップで引く1枚目のカード以外にカードを1枚引く場合、代わりにそのプレイヤーはそのドローを飛ばし、あなたはカードを1枚引く。
3/1
『ドラゴンの迷路』で登場したカード。スタンダードやモダンではあまり活躍しないカードだが、その本領が発揮されるのはエターナル環境。
特にヴィンテージでは強力なドロー呪文が常にひしめいていること、マナ・アーティファクトで重さの問題を解消できるのでたびたび使われる。
レガシーでも《渦まく知識》に合わせて使えば自分は3枚ドロー、相手は2枚ハンデス+次の2ドローが腐るというとんでもないカードであり、ハマった時の爽快感は他では味わえない。これが青のカードじゃなかったらなぁ……
「下着泥棒」「パンツ泥棒」などと呼ばれることがあるが、これは本来は盗んできた概念と思しき魔法のコードを読んでいるというイラストを女性用の下着に変えた(しかも妙に出来がいい)コラ画像が出回ったことに由来する。

破滅を囁くもの/Doom Whisperer (3)(黒)(黒)
クリーチャー — ナイトメア(Nightmare) デーモン(Demon)
飛行、トランプル
2点のライフを支払う:諜報2を行う。(あなたのライブラリーの一番上からカードを2枚見て、そのうちの望む枚数をあなたの墓地に、残りをあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。)
6/6

『ラヴニカのギルド』で登場した驚異のマナレシオを誇るデーモン。
単純に5マナ6/6飛行・トランプルと黒のクリーチャーとしても破格の性能を誇る上に、ライフを削るとはいえマナを支払うことなく諜報を行えることも強み。
ミッドレンジやコントロールの主力として使われたほか、統率者戦でも墓地肥やしとして採用されることもある。

記憶の裏切り / Mnemonic Betrayal (1)()()
ソーサリー
対戦相手すべての墓地からカードをすべて追放する。このターン、あなたはそれらのカードの中から呪文を唱えてもよい。あなたは、それらの呪文を唱えるために、任意のマナを望むタイプのマナであるかのように支払ってもよい。次の終了ステップの開始時に、それらのカードのうちいくつかが追放されたままになっていた場合、それらをオーナーの墓地に戻す。
記憶の裏切りを追放する。

『ラヴニカのギルド』の神話レア。文字通り対戦相手の使ったカードを裏切らせるイメージのカードであり、対戦相手だけを対象にした《ヨーグモスの意志》。
当然だが対戦相手のデッキ、それも墓地に非常に強く依存するのでかなり使いづらい。しかし『イコリア:巨獣の住処』の発売後は、《巨獣の巣》の「マナ・コストに(X)を含まない1色以上の呪文を唱えるためにのみ使用できる」という非常に限定的なマナ能力の弱点を、
「任意のマナを望むタイプのマナであるかのように支払ってもよい」というテキストで強引に解消する豪快なカジュアルデッキが複数の動画制作者の間で考案・公開された。
カスレア2枚のコンボのように見えるこのデッキは、そのプレイヤーの固定ファンを中心に一定の人気を博することになる。対戦相手のデッキに依存するものの、コンボとしてはかなり豪快なので動画映えするというわけだ。
さらに多人数戦では対戦相手すべての墓地から奪える関係上、宇宙じみたコンボが行える可能性が出てくる。

静かな潜水艇/Silent Submersible (青)(青)
アーティファクト — 機体(Vehicle)
静かな潜水艇がプレイヤー1人かプレインズウォーカー1体に戦闘ダメージを与えるたび、カードを1枚引く。
搭乗2(あなたがコントロールする望む数のクリーチャーを、パワーの合計が2以上になるように選んでタップする:ターン終了時まで、この機体(Vehicle)はアーティファクト・クリーチャーになる。)
2/3

『灯争大戦』で登場した青の機体。様々な環境で禁止カードになった問題児《密輸人の回転翼機》を調整したもの。
色拘束が強まっているにもかかわらず搭乗2に対してパワーがまったく上がっておらず、「静かな」「潜水」と書かれているのに回避能力も除去耐性もまったくないというあんまりな性能。
プレビュー期間中も《パルへリオンII》《ヴィトゥ=ガジーの目覚め》などの派手なフレーバーのカードと一緒にこっそり出てきて、その弱さや静かさからネタ的な意味で人気になった。
強カードがひしめく灯争大戦においてはっきりとカスレアのレッテルを張られてしまい、他のフレーバー・テキストでの有能っぷりに対して妙な笑いを誘う羽目になってしまったのだった。


ギデオンは暇そうにしているアニヲタを疑わしげに見た。「あなたがたがこのwikiの項目の情報を充実させることができるとでも言うのですか?」
その人物は冷たい確固たる態度でその視線を受け止めた。「もう追記・修正は終わってますよ。」

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最終更新:2025年05月13日 17:04

*1 変身能力を持つ者の通称。

*2 不正やトラブルの温床になるため。詳しくはフェッチランドあたりでもどうぞ。特に『ラヴニカ:ギルドの都』がスタンダードに存在していた2005年はプレイヤーの不正が非常に目立った暗黒期でもあった。