ディミーア家/House Dimir(MtG)

登録日:2021/03/03 (水曜日) 22:32:00
更新日:2021/03/07 Sun 22:56:44
所要時間:約 10 分で読めます




認めるは危うし。認めずば命なし。


ディミーア家/House Dimirとは、TCG、マジック・ザ・ギャザリングの背景世界に存在する組織である。

概要

次元、ラヴニカ/Ravnicaを支配する10のギルドの一つ。配色は秘密のと暗躍の

表向きにはもはや存在しないギルドとして扱われており、ラヴニカの一般市民には都市伝説や怪談の類だと信じられている。
しかしそれらの噂はディミーア家の工作員が意図的に流布したものであり、実際は情報の操作を武器に影からラヴニカの完全支配を狙うギルド。

徹底した秘密主義を敷いており、各工作部隊はそれぞれ完全に独立し、専用の伝達魔法でやり取りする。
一切の痕跡を残さず犯罪を行い、目撃した物の記憶や場合によっては自身の記憶すら消去するなど、その隠蔽工作は筋金入りであり、
彼らを唯一認知している他ギルドですら、その足跡をつかめずにいる。

『ラヴニカ・ブロック』のストーリーではギルドマスターであるザデックの追放によって組織としては壊滅状態に陥ったが、
『ラヴニカへの回帰ブロック』の時代においてシェイプシフター*1ラザーヴによって復興する。
またこの機に組織の方針を大幅に変え、
  • 案内人、調査員、記者、記録者といった都市機能の一員として、一般市民にも姿を見せる「公然」
  • 工作員、スパイ、暗殺者、精神魔術師らが暗躍する「潜伏」
  • ギルドマスターとその直属だけが知り、痕跡も一切残されず構成員にすら知られていない「内密」
これらの3段階構造に分かれて活動している。

『ラヴニカ・ブロック』、『ラヴニカへの回帰ブロック』共に背景ストーリーにおいては悪役の立ち回りをしているが、
『ラヴニカ3部作(ラヴニカのギルド~灯争大戦)』のストーリーでは「自分たちより優れた策略家がいると都合が悪い」という理由で、
ボーラスに対峙する側のギルドとして登場しダークヒーローのような雰囲気を醸し出している。

他ギルドについては基本どこも下に見ており、脳筋なグルール一族/The Gruul Clansや退廃的なラクドス教団/The Cult of Rakdosは特に見下している。
一方でバイオ技術者の集団であるシミック連合/The Simic Combineについては興味を持っているようだ。


主要人物

ザデック/Szadek
パルンと呼ばれるギルドの創設者。吸血鬼だが、血だけでなく対象の記憶や知識も吸い取ることができる。

ディミーア家がギルド同士による魔法協定「ギルドパクト/Guildpact」によって「ラヴニカの敵」としての役割を押し付けられたことに恨みを抱き、ギルドパクトの破壊を企てる。
セレズニア議事会/The Selesnya Conclaveのパルンであるマット・セレズニアの抹消を狙うも、ボロス軍/Boros Legionの老兵アグルス・コスにより阻止され逮捕される。
しかし、彼の逮捕が公になったことで「ディミーア家は秘匿されるべし」という条項が破棄され、目論見通りギルドパクトを崩壊させることに成功する。

逮捕後はアゾリウス評議会/The Azorius Senateにより殺害されるも霊魂として暴れまわるが、再びコスに捕らえられ幽霊街アキレムに追放された。

登場カード
  • 秘密の王、ザデック/Szadek, Lord of Secrets

ラザーヴ/Lazav
ザデックの魂と交信できると主張するディミーア家の新たなギルドマスター。
シェイプシフターであり、あらゆる人物に姿を変える。

『ドラゴンの迷路』ストーリーでは迷路競争の裏で暗躍しギルドパクトの復活を阻もうとしていた。
一方『灯争大戦』のストーリーでは、チャンドラに変身しボーラス側のPW、ドビンと戦い彼の目を潰す活躍をする。

登場カード
  • ディミーアの黒幕ラザーヴ/Lazav, Dimir Mastermind
  • 万面相、ラザーヴ/Lazav, the Multifarious

ミルコ・ヴォスク/Mirko Vosk
ラザーヴの部下である吸血鬼。ザデックと同じく他者の精神も吸い取ることができる。
『ドラゴンの迷路』ストーリーでは迷路走者を務める。

登場カード
  • 精神を飲む者、ミルコ・ヴォスク/Mirko Vosk, Mind Drinker

エトラータ/Etrata
吸血鬼のスパイである女性。
当代最高のスパイになる野心があり、ラザーヴを殺してギルドマスターの座を奪おうと狙っている。

登場カード
  • 静める者、エトラータ/Etrata, the Silencer

ゲーム内での特徴

青黒共にライブラリー破壊を得意としていることから、『ラヴニカ・ブロック』、『ラヴニカへの回帰ブロック』ではライブラリーアウトを狙うコンセプトのカードが多い。
『ラヴニカのギルド』では代わりに固有メカニズムの諜報を生かした戦術を得意としている。

固有メカニズム

変成/Transmute

Dimir Infiltrator / ディミーアの浸透者 (青)(黒)
クリーチャー — スピリット(Spirit)
ディミーアの浸透者はブロックされない。
変成(1)(青)(黒)((1)(青)(黒),このカードを捨てる:あなたのライブラリーから、このカードと同じ点数で見たマナ・コストを持つカード1枚を探し、それを公開し、あなたの手札に加える。その後あなたのライブラリーを切り直す。変成はソーサリーとしてのみ行う。)
1/3

『ラヴニカ・ブロック』におけるメカニズム。
自身を、自身と同じマナ・コストの呪文に入れ替えることができる。サーチ呪文同様、特定のキーカードを持ってくることが強みで、統率者戦などでも有用。
特に使われているのは、ラヴニカではなく時のらせんブロックの『未来予知』で収録された0マナのカードをサーチできる《トレイリア西部/Tolaria West》。

暗号/Cipher

Paranoid Delusions / 被害妄想 (青)(黒)
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを3枚切削する。
暗号(その後、あなたはあなたがコントロールするクリーチャー1体に暗号化した状態で、この呪文カードを追放してもよい。そのクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、それのコントローラーはその暗号化したカードのコピーを、それのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。)

『ラヴニカへの回帰ブロック』におけるメカニズム。
唱えた後に「暗号化」することでクリーチャーに付与され、そのクリーチャーの攻撃が通ればタダで唱えられる。
特に青は飛行持ちやアンブロッカブルを多く有するため、それらのクリーチャーと相性はいい。青黒のカラーとは外れるが、二段攻撃持ちとも相性が抜群。

諜報/Surveil

Thought Erasure / 思考消去 (青)(黒)
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中から土地でないカード1枚を選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。
諜報1を行う。(あなたのライブラリーの一番上からカードを1枚見る。あなたはそのカードをあなたの墓地に置いてもよい。)

『ラヴニカのギルド』におけるメカニズム。
常盤木のキーワード処理である占術の亜種。ライブラリーの一番下ではなく墓地に送る。
占術に比べ墓地肥やしを行えることが利点。特に同パックのメカニズムである再活や宿根と相性がいい。
他にも諜報で見る枚数を増やすカードや、諜報を行うことで誘発するカードもある。


主なカード

Glimpse the Unthinkable / 不可思の一瞥 (青)(黒)
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを10枚切削する。

ディミーア家を代表するライブラリー破壊呪文。一度に10枚も消し飛ばす。
モダンのライブラリーアウトデッキで広く使われているが、自分のデッキを削る目的でも採用されることがある。

Nightveil Specter / 夜帷の死霊 (青/黒)(青/黒)(青/黒)
クリーチャー — スペクター(Specter)
飛行
夜帷の死霊がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを追放する。
あなたは夜帷の死霊によって追放されたカードの中から、土地をプレイしても呪文を唱えてもよい。
2/3

攻撃が通ると相手のライブラリーの一番上を追放しそれをプレイすることができる、変わったデッキ破壊能力を持つクリーチャー。
土地やカラーが合うカードを追放できれば大きいが、カラーの合わないデッキでは1枚追放しかできないのが難点。
登場した当初はほとんど使われなかったが、次弾の『テーロス・ブロック』の信心ギミックとトリプルシンボルを持つこのカードとの相性がかみ合い、青単信心や黒単信心で採用された。

Hidden Strings / 見えざる糸 (1)(青)
ソーサリー
パーマネント1つと、他のパーマネント1つを対象とする。あなたはその前者をタップまたはアンタップしてもよく、その後、その後者をタップまたはアンタップしてもよい。
暗号(その後、あなたはあなたがコントロールするクリーチャー1体に暗号化した状態で、この呪文カードを追放してもよい。そのクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、それのコントローラーはその暗号化したカードのコピーを、それのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。)

青が得意とするパーマネントのタップ・アンタップを入れ替える呪文。
こちらも長い間注目されなかったが、パイオニアが発足されてからは《睡蓮の原野/Lotus Field》をメインにした無限コンボデッキのキーパーツとして採用されている。暗号能力はほとんどオマケ。

Balustrade Spy / 欄干のスパイ (3)(黒)
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) ならず者(Rogue)
飛行
欄干のスパイが戦場に出たとき、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上から、土地カードが公開されるまでカードを公開し続ける。その後、それらのカードを自分の墓地に置く。
2/3

Undercity Informer / 地底街の密告人 (2)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) ならず者(Rogue)
(1),クリーチャーを1体生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分のライブラ>リーの一番上から、土地カードが公開されるまでカードを公開し続ける。その後、それらのカードを自分の墓地に置く。
2/3

土地を入れないデッキを組むことですべてのカードを墓地に送るコンボデッキ【The Spy】のキーカード。パイオニアでは仲良く検挙されてしまった。


Doom Whisperer / 破滅を囁くもの (3)(黒)(黒)
クリーチャー — ナイトメア(Nightmare) デーモン(Demon)
飛行、トランプル
2点のライフを支払う:諜報2を行う。(あなたのライブラリーの一番上からカードを2枚見て、そのうちの望む枚数をあなたの墓地に、残りをあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。)
6/6

驚異のマナレシオを誇るデーモン。
単純に5マナ6/6飛行・トランプルと黒のクリーチャーとしても破格の性能を誇る上に、ライフを削るとはいえマナを支払うことなく諜報を行えることも強み。
ミッドレンジやコントロールの主力として使われたほか、統率者戦でも墓地肥やしとして採用されることもある。


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最終更新:2021年03月07日 22:56

*1 変身能力を持つ者の通称。