マッドサタン

登録日：2020/06/17 (水曜日) 22:35:47
更新日：2023/11/28 Tue 18:00:22
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聞けっ！地球人よ！

今から、この地獄に咲く花マッドフラワーを使って恐怖の皆殺し作戦を開始する！

『ジャンボーグA』の第14話「恐怖！夜空に舞う地獄花」に登場した怪獣。

出典：ジャンボーグA/円谷プロ/第14話「恐怖！夜空に舞う地獄花」/1973年4月18日放送

身長：52m
体重：2万t
出身地：川崎の工業地帯
別名：サイボーグ植物

【概要】

グロース星二代目戦闘隊長マッドゴーネが、初めて地球に送り込んだ怪獣。
人間の体から、水分を全て吸い付くしてミイラにしてしまう悪魔の花「マッドフラワー」が、マッドゴーネの宇宙船からの光線を浴びて怪獣になったもの。
川崎市に撒き散らされたマッドフラワーはほとんどがナオキとPATによって処分されたが、街に住む少女・文子が一輪だけ持ち帰っていたものが怪獣となった。

マッドサタンとなると二足歩行で移動するようになり、両腕の太く長いツタ「ヘヴィネスアーム」を使って建物を破壊したり、ジャンボーグAの首を絞めつけて攻撃をする。
頭の部分には巨大な花のようなドーム状の「マッドドーム」があり、正面から見るとハエの頭のようにも見える。
このマッドドームからは、強力な閃光を放ってジャンボーグAの目を眩ませたり、黄色い花粉「マッドカファン」を大量に噴射して視界を遮ってしまう。
植物のわりに頭がよく、PATの攻撃を受けて死んだふりをして不意討ちを行った。

【活躍】

アンチゴーネに代わって地球侵略の指揮官となったマッドゴーネは、地獄に咲く花と言われる植物「マッドフラワー」を大量に撒き散らし、人間を皆殺しにしようとする。
神奈川県川崎市の工業地帯に出現したマッドフラワーは、人間を襲ってミイラにして殺害して行く。

しかし、マッドフラワーに興味を持った和也がPAT基地に持ち込んだ事で正体がばれ、ナオキとPATによってマッドフラワーはほとんど処分されてしまう。
だが、街に住む少女、文子が持ち帰っていた一輪が宇宙船からの光線を浴びて巨大化し、怪獣「マッドサタン」となって暴れ始める。

PATが出撃して攻撃を開始するが、ジェットコンドルの攻撃で倒されたと見せかけて不意討ちを行い、ツタで捕まえて窮地に陥れる。
そこにジャンボーグAが駆け付け、「ビームエメラルド」で右のツタを切断される。
すると、残されたツタでジャンボーグAを何度も殴り付けて反撃するが、ジャンボーグAのジャンプ攻撃で倒される。
しかし、追撃しようとしたジャンボーグAを頭から放つ閃光と花粉で止め、ツタで首を絞めて上げる。

一気に優位に立ったが、ファイティングスターの作戦「ファイトスコール」で怯んだ隙に脱出され、「ジェットナイフ」で左のツタも切断される。
弱体化した所にジャンボーグAに大量の枯葉剤を噴射されて枯果て、朽ち果ててしまった。

【関連】

地獄花「マッドフラワー」

出典：同上

身長：約30㎝
体重：約25g
出身地：川崎の工業地帯

マッドゴーネが、人間皆殺し作戦のために投入した「地獄に咲く花」と呼ばれる殺人植物。
大きさは個体によって様々で、色は赤が多いが黄色と白もある。
川崎市の工業地帯の汚染された大気を吸収して急成長し、一晩で邪悪な花畑を作り上げた。
昼間は至って普通の花のようだが、夜になると怪しい光を放ってツタを伸ばして人間を捕まえ、全ての水分を吸い尽くしてミイラにしてしまう。この事から、「吸血植物」とも呼ばれる。

和也がこの花に興味を持ってPAT基地に持ち込んだ事でその正体が露見し、ナオキとPATによって枯葉剤と火炎放射器で駆逐されたが、残された最後の一輪がマッドサタンに変貌した。

【その他】

昭和の公害問題をテーマにした作品の一つである。
当時、川崎では「川崎喘息」と呼ばれる公害病が発生するほど大気汚染が進み、社会問題になっていた。
当時はそこまで考えられていたのかは不明だが、マッドフラワーの汚染された場所に群生する「いかにも外来種」と言った生態や毒々しいまでに真っ赤な色は非常に不気味である。

マッドサタンは第21話に登場した霊媒怪獣ウータンが呼び出した幽霊として予告に登場していたが、本編には登場しなかった。

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