六獣番人試合

登録日:2020/07/31(金) 10:56:45
更新日:2021/02/28 Sun 07:15:17
所要時間:約 9 分で読めます




六獣番人試合(アニマル・デスマッチ)とは、『闘将!!拉麺男』に登場したデスマッチである。

事の顛末

六獣番人試合(アニマル・デスマッチ)は単行本7巻、文庫本5巻に登場する。獣なのか人なのかどっちかはっきりせい

拉麺男を度々苦しめる悪党・破壊鬼玉王*1が、超人拳法を悪用した事で処刑された「暗鬼五点星」を蘇らせようとした折、
それを阻止せんと拉麺男は「拳聖五歌仙」を率いて戦いを挑んだ。
拉麺男以外の4人はいつものように死んでしまい、拉麺男は死者を蘇らせるそんなのいつも通りじゃん為に
龍神の持つ命の石を集めようとするも、石は5つしかない。
つまり、暗鬼五点星をやっつけないと五歌仙は生き返れないのである。
それを知ったドSな龍神様は5対5の御前試合を思いつき、拳聖五歌仙と暗鬼五点星が戦うこととなった。

第1試合は拉麺男VS暗鬼五点星・金剛。激戦の末に拉麺男は金剛を下すが、試合会場は破壊されてしまった。
これを見て龍神様が次なる試合として選んだのが六獣番人試合である。
拳聖五歌仙側はムエタイ使いのチューチャイを、暗鬼五点星側は炎劉を繰り出した。


概要

ハッキリ言って狂気の産物としか言いようがない。

試合会場はスッカスカの金網が敷いてあるだけで床は無く、下には薄い壁に仕切られた6つの穴ボコがある。
穴にはそれぞれ猛獣が満員電車の如く詰め込まれており、それぞれ獅子・大毒蛇・・象・ゴリラが入っている。
この時点で

  • ライオンやゴリラがゾウとほぼ同じ大きさ
  • アナコンダ級にでかい蛇なのに、どう見てもコブラ科じゃない*2
  • ゾウの歯の位置がおかしい
  • どう見てもゴリラの穴にクマらしき影が映っている

など、ツッコミどころ満載である。
ちなみに「1回戦の時はずっとこいつら埋まってたのかよ」という誰もが思う指摘は、
続く3回戦で会場を別の所からワープさせていたので突っ込んではいけない。

下の猛獣たちは龍神様が餌を抜いていたため、上にいる闘技者に襲い掛かってくる。
つまり敵だけではなく猛獣も相手にしないといけないわけである。一体これに何の意味があるのだろうか。
龍神様、さては命の石を使いたくないから共倒れを狙っているんじゃねえか?


「何とでも言うがいい」


猛獣に苦戦するチューチャイは、ゾウのオリの上なら草食だから食われはしないだろうと穴の上に向かう。
ゴリラも肉食じゃないと思うのだが、この時代のタイ人はそもそもゴリラ知らないからいいや、もう。
だがゾウは他の猛獣たちと同じようにチューチャイに襲い掛かってくるではないか。
龍神曰く、ゾウのオリには生きた動物しか投げ込んでおらず、ゾウ達は肉食として育てていたんだとか。
もはや動物虐待以外の何物でもないし、そもそもこんな環境で育てればストレスですぐ死ぬと思うのだが(だいたい糞は誰が片付けるんだ)。
この扱いに対しチューチャイ(と多くの読者)は「それでもあなたは神の使いですか!」「血なまぐさい戦いを好む悪魔にしか見えない!」と憤慨。
それに対しての龍神様の答えはこうである。


「何とでも言うがいい」


うーむ所詮は爬虫類であったか…。
さて、我機を得たりとばかりに悪行超人炎劉は大暴れ。
そりゃそうだろう、炎劉は身一つで火を起こせるんだから、動物に襲われるわけがない(説明文が無駄に多い本作だが、なぜかこの事は説明されず)。
を得たとなった炎劉は毒蜘蛛を放ってチューチャイを苦しめ、チューチャイは蛇のオリから毒蛇を引きずり出して応戦するも、
蠱毒を繰り返して凶暴化した蜘蛛・林九により一噛みで蛇は殺されてしまった。

だが、ここで五歌仙側はハタと不自然な点に気付く(上記のツッコミどころは無視したのにか?)。
穴は6つあるのに、1つだけ猛獣が見えない穴があるではないか。もしやこれは安全地帯なのではないか…?
読者の多くが「そんなわけねえだろ」と思い、龍神すら「この龍神を随分買いかぶってくれるのォ」と不敵に笑うが、この際イチかバチかにかけるしかない。
チューチャイは林九をかわし、6番目の穴に飛び込むが…。

六番目の猛獣王

6番目の穴は他よりもずっと深く、林九の毒を受けていたチューチャイは落下のショックで気を失っていたが、
拉麺男の冷や汗を受けて目覚める(そこは涙でいいだろ)。

その奥底でチューチャイを待ち構えていたのは…。

「こ…こいつは…」


ア ル マ ジ ロ


そう、アルマジロであった。
しかも身の丈3m、口にはビッシリキバを生やし、爛々と目を輝かせた怪物アルマジロ!
アルマジロは夜行性だから、横穴に隠れていたので上から見えなかったのだという。

…地の文には「貧歯目」ってあるのに、なんでこいつ牙を生やしてるの? 龍神様がバイオテクノロジーか何かを使ったの?
もうツッコむのも馬鹿らしいが、巨体と怪力に加え、鉄のような装甲を持つアルマジロには、チューチャイの猛攻もまるで通じない。
龍神様は大人しい動物であるアルマジロにわざわざ凶暴性を植え付けたらしい。何でそんなことを思いつくのか。
???「攻撃力はさほどでもないと言ったな。あれは嘘だ。」



苦しむチューチャイを見かねて五歌仙は各自の愛用の武器(拉麺男:三節棍、蛾蛇虫:如意槍、砲岩:赤龍刀、犬操:飛抓。なお、それらが今まで漫画内で使用されたシーンは無い)を渡そうとするも、龍神様は反則だと言い張り妨害。
しかし陳老師から超人拳法一〇二芸の一つ「雷燕物体移動術」の話を聞いた拉麺男は
  • 手で武器を投げ込むと反則になる
  • 雷燕物体移動術を使うと、雷雲を媒介として遠くの相手に武器をワープさせることができる
  • 落雷ならば自然現象になるから、手渡したんじゃないよな。よし、これはルールの穴を突けるぞ
というわけわからん理論に達し、龍神も「直接じゃないからヨシ」とガバガバな判断を下す。

こうして漢字の形をした雷(本当に「赤龍刀」「如意槍」と書いた雷なのである。原理?聞くな)が穴の中に落ちていき、
チューチャイは仲間から託された武器でアルマジロを打ち据える。
そんなことができるなら直接雷を落としてアルマジロを感電させた方がいいような気もするが

猛攻を受けて両目を潰されたアルマジロは暴れ狂い、岩壁に向かって走り頭をぶつけてしまう。
それを見たチューチャイはアルマジロの気を引き、アルマジロの突撃で地震を起こす。(その程度で起きてるなら、ゾウのオリはどうなんだよ)
チューチャイは偶然見つけた穴の心柱をアルマジロに破壊させ、遂に穴ボコは崩落
どう見ても壁より体積が多い土砂で猛獣部屋はすべて埋まってしまう。
哀れ、チューチャイも土に埋もれし屍となってしまったのか…?

「チューチャイ復活脚~!」

そんなわけありませんでしたとさ、チャンチャン。
この後まあ、チューチャイと炎劉の激戦が繰り広げられるんだけど、もう金網も動物も関係ないので省略する。



このように、同試合は『闘将!!拉麺男』のゆでイズムを象徴するが如き怒涛のツッコミどころ数を誇り、
たまに拉麺男の話題が出るにつけ、筋肉拳蛮暴狼や全然似てないクローン・ラーメンマンランボーと並んでネタにされやすい回でもある。




追記・修正はアルマジロ最強説を唱えて友達から笑われなかった子にお願いします
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2021年02月28日 07:15

*1 初期の版では屠殺鬼玉王

*2 毒蛇は毒で身を守れるのでキングコブラ以外はそれほど大きくない