セイレーン(アズールレーン)

登録日:2020/08/01 (土曜日) 00:21:22
更新日:2024/04/09 Tue 10:11:02
所要時間:約 7 分で読めます





「…人類って面白い。力のカケラを授けただけで、またあの歴史を繰り返すとは。」
「観察を続けようかしら。私、この子たちの将来には期待しているわ。
こうでもしなければ、私たちがこの時代に戻る意味なんてないもの。ふふふ…」


セイレーン(アズールレーン)とはiOS/Android向けゲーム「アズールレーン」における勢力の一つである。

概要

アズールレーンの世界における共通の敵。
銀髪、金色の瞳に水生生物をもした黒色の艤装を纏った少女の姿をしている。

数十年前から突如として現れ、人知を超えた優れた科学力によって人類の制海権のほぼ全て*1を奪い人類を陸地へと封じ込めた。
これに対し、人類は4つの強国が力を合わせた連合艦隊「アズールレーン」を結成。
これによって勢力圏を取り返すことに成功したが、完全な殲滅はできなかったことで理念の違いによる対立が露呈。
「あくまで人類の力で対抗すべき」という「アズールレーン」側の方針に対し、「セイレーンの技術を逆に利用して対抗すべき」として重桜と鉄血の2陣営が「レッドアクシズ」として離反。
こうして内輪揉めを初めた人類を、セイレーン達は特に滅ぼすわけでもなく観測し続けている…というのが本編の大まかなあらすじである。

メインシナリオが途中までしか存在しないことも合わさりサービス開始当時はぶっちゃけてしまえば空気な存在だったが、
鉄血陣営をメインに据えた「鏡写されし異色」でボスを務めて以降、度々イベントではボスや道中の強敵として立ちふさがるようになっている。
また、人知を超えた力を持つという設定からコラボ系のイベントでは高確率で彼女達が干渉した結果、出会いが生じるといった内容になることが多い。

目的は断片的な発言からすると「進化」に大きな関心を持っているようで、人類の殲滅が真の目的ではないことがうかがえる。
特に「覚醒」と呼ばれるKAN-SENたちが枠を超えた強大な力を発揮する現象を求めており、「鏡面海域」と呼ばれる自由に再現およびやり直しが可能な異空間を用いて「かの大戦」の再現を繰り返している。
また、「「現在」を犠牲にして「進化」を求め、破滅の未来を回避する」と言った発言から何かしらの破滅の定めに瀕しているらしく、同時に突如として現れたという点と上述した「私達がこの時代に来た意味がない」といった発言から未来から来たことが示唆されている。

その他、人知を超えた技術故か精神と肉体は別にあるらしく、いくら破壊しようと代わりの個体に精神が移るだけで根本的な壊滅は出来ないことが示唆されている。

+ 真相

Warning.Warning――第五防衛機構が突破されました――Warning.Warning
Warning.Warning――戦闘ユニット破壊率・82%――Warning.Warning

「セイレーンの力を持ってしても、こいつらには到底勝てない
ならば、生存のための適応変異・自然選択を促進させるよう、より厳しい環境を人工的に作り出し、
こいつらに対抗しうる力を持つサンプルが出来上がるまで、絶え間ない選択と淘汰で未来永劫進化させ続ける
その過程では無数の命が失われるのだろうが……それが我々人類の弱さがもたらした【代償】だ」

Warning.Warning――第二データセンターに火災発生――Warning.Warning
Warning.Warning――観測システム・フロントプログラムに致命的なエラーが発生――Warning.Warning

「どうやらここまでのようだな……愛しき「零(レイ)」よ……」

「ここにいますわ」

「計画を実行せよ。未来………いや……人類の『過去』は……お前たちに頼んだぞ」

「かしこまりました――【審判者】さま」

「ふっ、せめて閉幕くらいは盛大にやろうではないか――」

その正体は謎の侵略者たちの手によって人類が滅亡した未来から送り込まれた存在。
セイレーンとは侵略者たちに対抗するために人類が生み出した存在だったようだが、
その力を持ってしても戦力差は埋められず滅亡の一途を辿ることとなる。
それによって敗北を悟った「審判者」なる存在は、侵略者が襲来するより前に人類を対抗できるまでに強くするため「零」と呼ばれる個体を過去に転送。

そうして使命を託された「零」は下位のセイレーン達を本来の目的とは正反対と言える「人類を脅かす敵対者」として活動させ、同時にレッドアクシズ側の勢力に干渉することで対立を促し進化に必要な過酷な世界を構築。
進化と淘汰の繰り返しによって、いずれ訪れる破滅を回避する術を模索しているというのが真相のようである。
しかし、同じ未来からやってきたエンタープライズそっくりのコードGを始めとした「余燼(よじん)」を名乗る個体たちが、別の意図で活動しており現在はその対応に苦慮している様子。

なお、KAN-SEN達を生み出すのに必要なメンタルキューブの存在自体がセイレーン起源であるため、
「セイレーンの技術には頼らない」スタンスをとっているアズールレーン側も例外なくKAN-SEN自体がセイレーン由来の技術という、根本的な矛盾を抱えている。


個体


  • オブザーバー
CV:豊田萌絵(アズールレーン クロスウェーブ)

タコを模した艤装が特徴の個体。
観測者といった名前の通り、事象の観測・干渉および擬似的な未来予測が可能な演算能力を有する。
基本的に表に出ることは殆ど無く、役割としてはもっぱら参謀。
本編では一度としてボスとして出現したことはなく、敵としての登場は現状だとパラレルワールド版であるクロスウェーブのみとなる。
アニメでは艶かしくお腹周りを擦る様子が執拗に描写されたり、明石に対して触手プレイをやりかけたりとエロシーンの供給要因となっている。

  • テスター

マンタを模した艤装が特徴の個体。
試験者の名前の通り、「鏡面海域」での実験に携わっており相手の力量を測るために自ら出向くこともある。
それ故か*2予想を超えた力によって倒されても、それに怒るどころか逆に歓喜する様子を見せている。
大陸版の「鏡写されし異色」のハード海域ではLv.99×99のHPゲージと回避困難な弾幕という明らかに認識覚醒実装前にやってはいけないレベルの性能で登場し、引退者続出の曰く付きのイベントにした一因を担った。
また、αやβとつく個体が確認されているため複数の個体で活動している様子。アニメでは量産機の如く大量に出現した。

  • ピュリファイアー
CV:高野麻里佳(クロスウェーブ)

シュモクサメのような艤装と長いポニーテール*3が特徴の個体。
浄化者の名の通り戦闘要員のようで、性格はハイテンションでイカれ気味の言動をかます戦闘狂。
しかし、厄介なことにイカれ気味の言動とは裏腹に頭は回るようで仕事自体はきっちりとこなしている。
クロスウェーブにおける島風との会話は完全にイチャモンをつけてきたヤンキーのそれ。
戦闘においての最大の特徴は艤装に搭載された光学兵器…もといレーザー砲。連続ヒットするのでマトモに当たればかなり痛い上、一定時間ごとにチャージを行いそれまでに一定ダメージを稼げないと全砲門から画面全域にレーザーをバラ撒く。
その他、とあるイベントでの末路から指揮官たちから「自爆要因」として扱われている他、ホロライブとのコラボイベントにおける変な鏡面海域で人格プログラムが狂ったのをきっかけに、コラボイベントでは味方あるいは狂言回し的に活動することとなる。
元々気さくな喋り方のため、違和感なく味方に溶け込むのは流石としか。
エイ形の艤装の上でお座りするSDキャラが大変可愛らしく、敵でありながら一部ではマスコットキャラとして扱われるとか。


  • オミッター

ウバザメのような艤装と二本角が特徴の個体。
ピュリファイアーとは別ベクトルでハイテンションであり、物々しい言い回しの割に台本を読んでるのが速攻バレて、若干ポンコツ気味な発言が特徴。
その他、「無駄無駄無駄!」「アイウィルビーバック…!」どっかで聞いたことある台詞を吐いてくるなどなにかとネタには尽きない個体。
それでいて煽り耐性はやけに低く、艤装の大砲のような部分が初交戦時に使用しなかったせいで「威嚇用のオブジェクト」と呼ばわれ、それを聞いてすぐさまガチギレしてそこからビームを撃ちまくる
他に特徴的な攻撃といえば、黒い煙のようなエフェクトをまとった特殊弾がある。
当たると一定時間画面が暗くなり前衛艦隊の周りしか見えなくなるのだが、
さらに厄介なのは魚雷、空母の航空攻撃、戦艦の主砲攻撃が使えなくなること。
幸い「特殊弾」判定なのでビームと違い航空攻撃で消すことができる。

  • コンパイラー

ダイオウグソクムシを模した艤装が特徴の個体。
砲撃などを防ぐ半透明のバリアや通常の水上艦並の砲撃能力にも関わらず潜水能力を持つなど、
あからさまにオーバーテクノロジー全開な能力を有する。
親機の存在がほのめかされている他、容姿はオブザーバー零によく似ているが果たして…?

  • エディター
CV:篠原なるみ(クロスウェーブ)

クロスウェーブのオリジナルの個体。
エクセキューターシリーズの個体にテスターの人格や記憶を移植した個体の様子。

  • アビータ・EmpressⅢ

より上位の力を持つ中層端末と呼ばれる個体。
コードGを始めとした個体たちの対抗策として起動した。
現状ビジュアルの公開のみで実力は未知数。
存在を示唆されたときには調停者を意味する「アービタ(Arbiter」表記だったが誤植なのか意図的な変更なのかは不明。

  • オブザーバー零

謎の多い個体。セイレーン達を影から操っている様子だが・・・?
他の個体からは「零(レイ)」と呼ばれる。
人間の作った物語を好んでいるようで、度々それらを引用した発言をする。
上述した通り、未来から初めに送り込まれた個体。人類の未来を守るためセイレーン達に人類の敵対者を演じさせている。

  • エクセキューターシリーズ

人格プログラムを有さない旧式の個体。旧式とはいえその実力はかなりのもの。
I型からIII型が存在し、要所の色が黄色→青→紫になるなどの違いがある。
戦艦「スマッシャー」、空母「コンダクター」、重巡洋艦「ナビゲーター」、軽巡洋艦「チェイサー」、軽巡洋艦「オブストラクター」、駆逐艦「スカベンジャー」、潜水艦「ダイバー」といった個体が存在する。
特にナビゲーターとチェイサーは耐久力が凄まじい上に弾幕が凶悪なため道中の敵としてはかなり危険。

  • 量産型艦船

チェスの駒の名前を冠した量産型艦船。
黒をメインとしたボディにネオンのように幾何学的な紋様が輝くという未来チックなデザインをしている。

余談


由来である「セイレーン」はギリシア神話に登場する海の怪物。美しい歌によって船乗りを魅了して遭難させると言われている。


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最終更新:2024年04月09日 10:11

*1 大陸版によると当時の制海権の9割を喪失した様子。

*2 代わりがいくらでもあることも関係しているだろうが

*3 設定によるとポニーテールにした上で身長を超える長さとのこと。