ヨハン・ゼバスティアン・バッハ

登録日:2010/03/07(日) 02:23:39
更新日:2025/04/19 Sat 16:38:28
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ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685年3月21日-1750年7月28日)とは、ドイツの作曲家・オルガニストである。

所謂「ドイツ三大B(ベートーヴェン、ブラームス、バッハ)」の一人であり、「音楽の父」と称される人物。
一族が音楽家だらけで、他のバッハさんと混同されないようにJ・S・バッハ(Johann Sebastian Bach)、または大バッハと呼ばれる。
音楽の授業で必ず習う音楽家の一人。


生涯

若くして教会のオルガニストや宮廷の楽長に就任し、演奏の傍ら作曲活動をする。
一時期、仕えていた主家のお家騒動で投獄されて街から追放されてしまうが、それでもバッハの能力を高く評価していた宮廷や教会からは引っ張りだこで、
聖トーマス教会の音楽監督に就任したり、ザクセンの宮廷作曲家に任命される。
1747年にはかのフリードリヒ大王とも対面し、その後「音楽の捧げもの」を献呈している。

1750年に2回ほど眼疾患の手術をするが、ヤブ医者だったため2回とも失敗。病床に伏して65歳でこの世を去る。


作品

バッハはバロック音楽末期に、オペラ以外の様々な曲を作曲した。詳しくは真面目なWikiで。ここでは特に有名な曲を紹介する。

【管弦楽組曲第3番】
第2楽章「AIR(ARIA,Arie)」が有名。
映画「転校生」やアニメ「エヴァンゲリオン」、そして「テガミバチ」などで印象的に使われている「G線上のアリア」の原曲。
「G線上のアリア」は19世紀頃にヴィルヘルミというドイツのヴァイオリニストが、ヴァイオリンのG線だけで演奏出来るように編曲したものだが、
現在は第2楽章のみを演奏する際にこの名称がよく使われる。クラシック音楽を普段聞かない人でも分かる曲であろう。

【トッカータとフーガ二短調】
「鼻から牛乳~♪」で有名なオルガン曲。実はバッハ作ではないとの話もあるが、何れにせよ重厚感たっぷりの名曲。

フーガ ト短調
「ハゲの歌」で有名なオルガン曲。小フーガの愛称で親しまれている。音楽の授業で聞く楽曲の定番。
聞けば何故音楽が学問のひとつなのかがよく理解できるだろう。

【マタイ受難曲】
新約聖書の「マタイによる福音書」を題材にした宗教音楽の傑作で、第39曲の独唱は特に有名。
名盤は数知れずだが、リヒター指揮の1958年録音盤は決定的な名演とされ、
また第二次世界大戦直前の1939年4月2日に録音されたメンゲルベルク指揮のライブでは、第39曲目に女性のすすり泣く声が聴こえるという鳥肌ものの名演。
初音ミクで歌われている冒頭合唱も、人間には出せない透明感ある歌声で評価が高い。

【2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の練習曲】
不眠に悩む伯爵のために作曲された、アリアと様々な変奏曲からなる2段鍵盤のチェンバロのための練習曲。
伯爵の前で演奏した少年の名前から「ゴルトベルク変奏曲」と呼ばれる。

伝説的なピアニスト、グレン・ゴールドの録音で有名。

また、映画「羊たちの沈黙」でレクター博士が警官達を惨殺するシーンや、アニメ映画「時をかける少女」でも印象的に使われている。


その他

バッハは子沢山であり、一人目の妻との間に8人、二人目の妻との間には12人の子をもうけている。まぁ、がんばり屋さんである。

存命中は作曲家よりオルガニストとして有名だった。
しかも今の知名度からは想像出来ないが、没後はすっかり忘れ去れた(演奏家やオルガニストとしては高く評価されてた)作曲家だった。
しかし、1829年のマタイ受難曲の復活上演により再認識され、今日の評価に繋がる。

ちなみにそのマタイ受難曲の復活上演を行ったのは、天才姉萌え作曲家兼指揮者のメンデルスゾーン(当時20歳、結婚行進曲で有名)である。



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最終更新:2025年04月19日 16:38