ロスト・チャージャー

登録日:2020/11/28 Sat 01:16:30
更新日:2024/03/14 Thu 04:48:20
所要時間:約 5 分で読めます





闇の甘言は耳に優しい。


ロスト・チャージャーとはTCGデュエル・マスターズ」のカードの一つである。
主にDM-07〜DM-09にかけて登場した《チャージャー》を持つ呪文の一つである。

概要

DM-09こと闘魂編の第4弾「覇道帝国の絆」にて登場したチャージャー系呪文の一つ。
インフレが進んだ今もなお、最強クラスの呪文の一つとして語られるカード。
そのカードテキストがこちら。

ロスト・チャージャー R 闇文明 (3)
呪文
自分または相手の山札を見る。その中からカードを1枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。
その後、そのカードの持ち主は山札をシャッフルする。
チャージャー
プレミアム殿堂



!?!?!?!?






なんと僅か3コストで本来は非公開情報である相手のデッキの中身を確認することができる上、
使ってほしくないカードを何でも1枚捨てさせることができるというとんでもない効果が働く。
そこにチャージャーがついているためマナ加速までできるおまけ付き。
チャージャーはだいたい2コスト程度の効果として扱われているため、実質上記の効果は1コストぐらいとして扱われている…ということになる。実際使うにしても実質2マナでデッキの動きを阻害するカードは殆どない。

同じく山札を見て3枚捨てることができる友情ブレイカーこと《ヘル・スラッシュ》ですら8コスト、実質の下位互換である《フューチャー・スラッシュ》でも2枚で7マナあることを考えると、いかにイカれたコストパフォーマンスを誇っているかがわかる。
ちなみに《ヘル・スラッシュ》は《ロスト・チャージャー》より前に刷られている。つまり開発側もデッキ破壊の危険性を認知していてもおかしくないのだが。実際、数は限られどもこの時期にもヘルスラ軸のライブラリアウトで結果も残しているのだから実際の性能もなおさら認知できてもおかしくなく、
なぜ刷られたのかますます謎。

さらに、《ヘル・スラッシュ》と異なり自分の山札を参照することもできるため任意のカードを墓地に落とす用途での使用も可能。
同じく壊れた性能で有名なリアニメイト呪文《インフェルノ・ゲート》が登場した際には、コイツで召喚したいカードを墓地に落として次のターンにリアニメイトするという手段が多用された。
というか仮に今の環境なら自分の山札しか参照できなくても十分ぶっ壊れである。
(墓地に落とさないという選択をするプレイヤーはまずいないだろうが)仮に山札だけ見れるだけであっても、
1コスト相当の能力で自分のシールドを知れるor相手のデッキタイプを知れる時点でおかしい。


なんで3コストなんだよ!!!


主に除去コントロールに《ヘル・スラッシュ》と共に組み込まれ、相手の切り札を落としてデッキ切れまで耐久するライブラリアウトデッキが主に用いられた。
《ヘル・スラッシュ》がアンコモン、コイツもレアであったため低資産でも組める点も非常に大きかった。

ゲーム性を破壊しかねない圧倒的コストパフォーマンスから2006年に殿堂入り。
そして2007年には、上述した《ヘル・スラッシュ》などの山札を見て捨てるカード全般に対して
  • 相手のデッキに触ることやシャッフルなどでトラブルの原因となる。
  • 試合の長期化
  • メインの客層である子供からの受けが悪い
といった問題があるからか全面規制を食らうこととなったため、このカードもプレミアム殿堂に認定されることとなった。
…もっとも、こいつに限っては元々のテキストがトチ狂っているというレベルではなかったため、
上記のような理由がなかったとしても、そのうちプレミアム殿堂となっていたことは想像に難くない。

といった具合に、殿堂ゼロデュエル以外では二度と見ることは無いと思われていたこのカードだがなんとアニメ「デュエル・マスターズ!!」の25話でまさかの登場を果たす
現在進行形のプレミアム殿堂カードが使われるのはロスト・チャージャーが初。
敵サイドの闇文明使いのギニョールが使用し、ジョーの山札から手の内を調べ、切り札である「ジョリー・ザ・ジョルネード」を墓地送りにした。
なお、アニメの世界のプレ殿カードは「強すぎて封印されたカード」扱いらしく、ロスト・チャージャーを使用した後は極度に衰弱していたことから、使うだけで命を削るリスクを伴うことも判明した。

関連カード

ヘル・スラッシュ UC 闇文明 (8)
呪文
相手の山札を見る。その中から3枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。その後、相手は自分自身の山札をシャッフルする。
※プレミアム殿堂

フューチャー・スラッシュ P 闇文明 (7)
呪文
相手の山札を見る。その中から2枚まで選び、墓地に置かせる。その後、相手は自分自身の山札をシャッフルする。
※プレミアム殿堂

こちらを参照。
こいつらのコストを見れば見るほどいかに《ロスト・チャージャー》のコストが狂っているかがわかる。

ボーンおどり・チャージャー P(C) 闇文明 (3)
呪文
自分の山札の上から2枚を墓地に置く。
チャージャー

自分への墓地肥やし効果のみを取り上げた調整版とも言えるチャージャー呪文。
チャージャー分のコストを考慮しても丁度いいレベルに調整されていると言える。
デュエプレでは本来ロスチャがいた所にこちらが収録されていた。


デュエル・マスターズ プレイス

ロスト・チャージャー R 闇文明 (3)
呪文
自分の山札から、最もコストが大きいカード1枚を持ち主の墓地に置く。その後、山札をシャッフルする。
(複数あるなら、その中からランダムに1枚)
チャージャー

誰だお前。

先に上述の《ボーンおどり・チャージャー》が実装されていたが、こちらも実装された。
DCGならではの利点により、殿堂入りカードに調整を加えて実装することの多いプレイスでもこのカードの問題の多さはどうにもできなかったのか、
効果はほぼ別物に、山札から墓地に落とすこととチャージャーとマナコスト以外の面影が無くなったカードとして実装…というか魔改造された。
TCG版のロスト・チャージャーの中で出来る事の1つのリアニメイト戦術のみが抽出される形となった。

とはいえ、面影がなくなったこの状態でもデッキ構築次第で狙ったカードを墓地に落としつつマナをチャージできるのは普通に優秀。
ただし、あくまで「コストの大きいカード」であるため他の高コスト呪文を迂闊に入れられない点は要注意。

同弾に収録された《悪魔神ドルバロム》と《邪霊神官バーロウ》とはデザイナーズコンボを形成しており、このカードでドルバロムを墓地に落としつつブーストしてバーロウを出すことで8ターン以内にドルバロムを降臨させることができる。
また、それ以外にも同弾の《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》などを墓地に落として墓地回収によって疑似サーチといった使い方もできるため、面影がなくなったことを除けば優秀だが壊れではないという丁度いい調整になっていると言える。
《暗黒凰ゼロ・フェニックス》や《黒神龍グールジェネレイド》を落とすのにも丁度いい呪文ではあるが、前者2つと違いマナコストが7と極端に高くないため構築が縛られる。
ウィニー対策になる《地獄スクラッパー》(《スーパー炎獄スクラッパー》の登場で一気に使用率が下がったが、炎獄よりも重いコスト7なのでガチンコ・ジャッジの勝率を上げられるためまだまだ完全に使えなくなった訳ではない)や、これ以上のコストを持つクリーチャーを入れにくくなる。


追記・編集は相手のデッキから好きなカードを捨ててからお願いします。

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最終更新:2024年03月14日 04:48