登録日:2021/02/22 Mon 21:09:56
更新日:2026/07/25 Sat 10:38:20
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「
桜華二式 信玄」とは、
コトブキヤが展開するプラモデルシリーズ「
フレームアームズ」の一つ。デザイナーは大河原邦男氏。
これまでのラインナップとは随分毛色の異なる武者風味のキット。
本項目では系列機種のほか、系譜を汲む「
桜華三式 十兵衛」(デザイナー:同上)も取り扱う。
フレームアームズ・ガールにおける擬人化された信玄については
こちら
を参照。
◆桜華二式 信玄
おおよそ既存のFAから大きくかけ離れた、かつて極東で使用されていたとされる鎧装束を模した雅な外見が特徴。
しかし伊達や酔狂だけでこのような姿をしているのではなく(詳細は後述)、2枚、あるいは3枚の装甲板を空間を設けつつ重ねる多重構造を取り入れた結果の物であり、遠近両方の攻撃に対し優れた防御力を発揮できる。
このような多重装甲はかつて輝鎚でも見られたものだが、本機は装甲材質自体の進展に伴って大幅な軽量化も果たしており、その事で輝鎚と異なり機動力も高い。
これらの機体特性は、開発するにあたって「轟雷及びスティレットを一纏めにしてリメイク、発展させる」という意図が反映された物である一方、スティレット(ひいては他の空戦FA)のような空中制動能力があるかどうかは不明である。
果たしてその実態は、ベルテッドに対抗するべくコングラート傘下の企業が主体となって造り出した技術試験機である。その中でも信玄は特にハードウェア面での設計を重視して建造された。
前述の武者のような外見も、競技性の高いFABCにおけるエキシビション機として対外的に誤魔化すためのもの。
ただし内情を知る者にとっては本機が対ベルテッドを想定している事は筒抜けだった様子。
なお、FABCに参加した本機はレギュレーションに合わせて意図的なスペックダウンが行われており、特に攻撃性能は純戦闘用FAと比較して大幅に抑えられている。
それでも劇中では当時品の
ジィダオを斬り伏せている辺り、その高性能具合は疑いようがない。
また搭乗者は女性と思われるが、「低い声」であるという点から
ベイルゲイト攻略戦
で行方不明となっている
今朝霧スミカ
の関与を疑うユーザーもいる。
◇武装
- 来国長/星月夜正宗
それぞれ太刀と脇差のような外見の剣。
FAフレームを両断出来るほどの威力を有するが、FABCに参加するにあたってその切れ味は当時における標準品と同程度にまでスペックダウンされている。
火縄銃を模した見た目の射撃兵装。長型と短型の二種類がある辺りも似ている。
機動力を活かしての白兵戦を本懐とする信玄にとってはそれほど重要な装備ではなく、どちらかと言えば複数あるレギュレーションに対応するための物。
装弾数が極端に少ないがその威力は高く、また重量も軽い。
背面のアームから伸びて肩部を覆う様に配されている可動式のシールド。
これもFABC用に調節された結果の兵装であり、本来の用途は攻撃性能の増強のためのウェポンハンガー。
信玄が本体だけで既に十分な防御性能を備えることもあって、蛇足的な側面が強い装備。
◇キット
2021年1月発売。定価5400円。
かの
ガンダムを手掛けたメカデザイン界における大御所のデザインとあって、情報初出時はFAユーザーの間で話題となった。
成型色は赤、黒、白、金。
ガワラデザインを余すことなく立体化しており、
レヴァナントアイリベンジャーや
マガツキ以上に武者な外見。
というかパッと見は物凄く武者ガンダム
また手甲部分は専用デザイン。
外見上着膨れしているように見えるが実際の可動範囲はかなり広く、膝立ちもきれいに決まる。
色分けに関しても良好な部類だが、腰部装甲が単色だったり、膝とシールドのマーキングは流石にデカールでの再現だったりと細かい所が足りない。別に本キットに限った話でもないが。
顔部分は差し替えで素顔状態と面頬状態を選択できる。
日本刀はモデリングサポートグッズ「ウェポンユニット32
日本刀」の流用ではなく新規金型品。
火縄銃を自然に構えるための専用持ち手も付属するが、ポロリしやすい点には注意。
フレームアームズとしては異色のデザインと言えるが、パーツ構成はオーソドックスで組みやすいキット。3ミリ穴がそこかしこに開いている為拡張性も高い。
ブキヤ自身の技術とノウハウの蓄積は勿論、ガワラデザインの立体映えする性質も存分に活かされている。
◆謙信
「防御と攻撃の両立」がテーマの信玄に対し、「謙信」は「操縦・運用形態の技術蓄積」というソフトウェア評価を目的としたモデル。
信玄に近しい造形を取りながらも、装甲材質は数ランク下のものを採用したとのことで防御力は劣る。とはいえFABCの参加機体という名目と合わされば寧ろ好都合でもあった。
一方内装の電子機器管理系統は完全に別物で、比較にならないほどの繊細な動作を可能としている。
その精度たるや相手の推力を利用すれば二倍近い重量の敵機を「投げ飛ばす」事すら可能なほどで、もはや生身の人間と遜色ないと言ってしまい得るレベル。
もともと信玄と謙信は2機揃って試験機としてデータを収集する手はずであった。
しかしベルテッドの横槍が想定以上に早かったため実践に投入される羽目に。そうして第一回で手に入れたデータは後のベルテッド討伐用機体へとフィードバックされることとなる。
◇武装
信玄と同一の可動盾。
謙信での役割は装着時における機体バランスの検討である。
それぞれ太刀、脇差し、薙刀状の斬撃兵装。
大薙刀については武術的動作の再現用という性質も持つ。
信玄の来国長/星月夜正宗同様FABCに合わせ切れ味が調整されているが、本来はFAを両断せしめる程の威力を持つ代物。
◇キット
2022年10月発売。定価5400円。
成型色は信玄と対となる青メイン。
信玄から頭部デザインと武装を変更した。頭部は僧帽と兜2つのモチーフから選択。
また信玄に持たせることがメインとなる軍配も付属する。
コトブキヤショップ購入特典は追加の薙刀と軍配。
◆桜華三式 十兵衛
信玄同様、対ベルテッドを想定しコングラードが建造した電子FA。やはり外部にはエキシビジョン機としての扱いがされている様子。
デザインモチーフはかつて存在した極東の剣豪とのことで、単独行動による偵察任務や電子戦と近接戦闘を主目的としている。奇しくもその特性はFABCのレギュレーションにこの上なくマッチした物であった。
こと偵察性能はレヴァナント・アイ以上とされ、全方向への高い索敵能力と強襲性能による対複数の戦闘をも視野に入れた機体とされる。
信玄と比べ幾分細身だが、装甲は同様の多重構造で防御力は高い。
特に肩部・胸部が大型化したことで体術による打突でのダメージも向上した。
一方攻撃性能は例によってスペックダウンされており、本来の戦闘能力は発揮できない。
◇武装
刀状の手持ち武器。
十兵衛はこの刀一本のみを主兵装とする。偵察任務が主体の性質を考えればある程度納得だが割り切りすぎである。
なお十兵衛自身が斬撃に偏った設計なこともあって信玄が振るうよりも破壊力が上になるらしい。
◇キット
2023年12月発売。定価8000円。
成型色は黒、ガンメタ、白。クリアパーツは赤。
鎧を纏った侍といった風貌で、重装の将軍な信玄とは異なる趣を持つ。
地味に表情パターンが多く、顔パーツは、通常顔・バイザー、口閉じ・叫びを組み合わせた4パターンが付属する。
頭部はちょんまげや笠をモチーフとする外見とも選択可能。
コトブキヤショップ購入特典は無色成型のクリアパーツ一式。
余談
- 名前の由来は言わずもがな戦国時代の武将武田信玄と上杉謙信。宿敵同士の間柄が有名な他、実は武田軍は鉄砲の運用巧者でもあったという。
- 十兵衛に関しては江戸時代の剣客柳生十兵衛が元ネタであろう。
- 見た目にこだわった試験機的FAとしては既にバーゼラルドがいるが、そうした目的は勿論両者で異なる。
- 何故か信玄と十兵衛はパッケージと公式サイトで型番表記が除外されている。同じように型番表記の無いキットは白虎や金剛などがあるが、理由は不明である。謙信に至っては完全に未記載で、タイプ・ヘクター系列と同様の措置が取られている。
- 地味に手甲パーツはノーマルハンド・ネオの平手3種にも取り付ける事が出来る。ミキシングの際は覚えておくと役に立つかも。
追記・修正、お願いします。
- 素組み写真だと白飛びしてわかりにくいけど、イラストの微笑みを浮かべた顔も魅力的 -- 名無しさん (2021-03-05 02:25:59)
- パッと見は武者ガンダムというかタイムボカンなんだけど、実際作ってみるとむしろフリーダムガンダム系のリアルロボが武者鎧着てごまかしてるやつだこれ!ってなるのが流石ベテランデザイナー -- 名無しさん (2022-02-08 13:25:44)
最終更新:2026年07月25日 10:38