登録日:2021/02/28 Sun 11:47:19
更新日:2025/01/17 Fri 21:05:54
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・目次
【概要】
人類の終末を止めるべく、ブリュンヒルデに選ばれた「
神殺しの13人」の一人。「終末のワルキューレ異聞 呂布奉先飛将伝」では主人公を務める。
個の武力なら同時代に存在した数多の武将達の中でも最強と評され中華全土にその名を知らしめた
三国志時代の武将。
生前は幼少期から最強を求め、立ちはだかる相手を薙ぎ倒して前進を続けていたが、何時しか自分に並ぶ者が居なくなった事への絶望と退屈から生に飽いてこの世を去ったとされる。
ブリュンヒルデ曰く彼女が戦場で出会った中でもおそらく最強で最凶かつ最狂の戦士。
【人物】
戦闘以外に一切の興味を示さない生粋の戦闘狂。
その性故に普段は無口・無表情でいるのだが、相手が強者だと分かれば露骨に喜びを露わにして「お前なかなかいいぞ」と相手を表する。
戦い以外に興味は示さないが、己の欲の為に弱者を虐げるような性格はしていないので悪人ではない。むしろ故郷の為に全ての敵を引き受けたり、陳宮や呂布軍の兵士からはとても慕われていたりと英雄の気質がある。これは幼い頃、育て親の呂尚から確かな愛を貰ったことが関係している。
【本編の活躍】
◆最強VS最強
終わるのか? 700万年の疾走が———
忘れろと言うのか 700万年の誇りを———
北欧最強神・トールの対戦相手として選ばれ、人類側の先鋒として登場。
神々の誰もが人間が神に敵う筈もなく勝負はすぐに決すると思われていたが、戦いは互角の鍔迫り合いから始まった。
そして先に仕掛けたのはトール。雷を纏い独特の構えから放たれた必殺の一撃
闘技場に轟く轟音と衝撃波。神の圧倒的な力にゲルは絶望で目を背けるがブリュンヒルデは凛とした佇まいで言う
しっかりと見るのです 人間と神の歴史が変わる瞬間を!!
戦塵の晴れた闘技場で決着は着いた・・・と思われたが
ミョルニルを押し返し、呂布は笑いを浮かべながらトールに反撃を喰らわせる。
人間がトールハンマーを無傷で防ぎ、あまつさえ反撃の一撃を入れる。前代未聞の状況に神側の観衆はどよめき主神格も驚きの声を挙げる。
そんな中、呂布とトールは互いに初めて出会った
好敵手と呼べる相手を称賛し、笑みを浮かべた。
◆待ち望んだ相手
呂布奉先は物心ついた頃より最強を求める旅を始めていた。
猛獣も人間も立ちはだかる者はすべて薙ぎ倒し、更に強き相手を求める。それを繰り返す内に呂布奉先の名は中華全土に轟いた。
何時しか呂布の前に立ちはだかる者は消え、後ろに付き従う者が増えていった。その旅路の果てに呂布は気付く、もはや三国の世に己の望む者が居ない事に
そして呂布は曹操との戦いに敗れ、捕虜となった末にこの世を去った。求める者を失った退屈な生に絶望と退屈を抱きながら。
それから千と数百の歳月が流れ・・・
やっと逢えたぞ 全身全霊で闘える相手と!!
ついに待ち望んだ相手に喜びの表情を見せる呂布。それに同じく笑みを浮かべるトール。
互角の打ち合いが続く中、トールの鉄の手套を破壊したのを境に徐々に形勢は呂布有利になっていく。
人類側の観客も呂布優勢の流れに神越えの奇跡を期待し始める。
しかし、その最中に地面に転がったミョルニルがオリハルコン製の闘場を溶かすほどの熱を発して脈動し始める。それを見てトールは「やっと起きたか」と呟き、もう片方の鉄の手套を外してミョルニルを持ち上げる。
ゼウス曰く、鉄の手套の真の役目はトール自身の力を抑えて覚醒前のミョルニルを破壊しない為の物。枷を外して覚醒したミョルニルを構え、トールが遂に全力を見せる事で試合は遂に最終局面へと移る。
◆悔い無き疾走
神々ですら初めて見る全力全開のトールが放つはミョルニルの投擲。呂布はそれを紙一重でかわし、丸腰のトールに追撃を仕掛けるが背後から戻ってきたミョルニルが襲う。呂布は方天戟を使ってかわしミョルニルはトールの元へ。ミョルニル投擲の目的は遠距離攻撃でも背後からの奇襲でも無く、全力で投げたミョルニルの速度と遠心力を限界まで乗せた究極の一撃を放つ為。その名も
この試合でトールが見せた最高の人類礼賛に
呂布もまた最凶の殺意で返した
炸裂するトールの奥の手、響き渡る轟音と地響き、それすら受け止める呂布、驚愕する実況・ヘイムダルを始めとする神々。だが流石の呂布もこの一撃を無傷で受け止める事はできず、両足の骨を砕き折られ遂に膝を着く。神の全力を引き出し、剰えそれを正面から受け止めてみせたが、今度こそ勝負アリと誰もが思う中、まだ諦めていない者が居た。
呂布の愛馬・赤兎馬が突如として闘場に乱入し、まだ終わっていないと言う眼差しを向けて寄り添う。それを見て絶望に暮れていた忠臣・陳宮も再び声を張って呂布を鼓舞、人類側の観客達もそれに乗って声援を送る。その声に押されるように呂布は折れた脚で立ち上がり赤兎馬に跨る。その姿にトールは喜びの笑いを浮かべ、遂に試合は最終局面へと移る。
赤兎馬の脚を得た呂布は己が最強の技を放つべき、距離を取り方天戟の端を握り締める。それを見て陳宮は生前の光景を思い出していた。
己の孤独を知って尚、呂布は武の高みを求め続けた。戟を構え、力を矯め、振るを繰り返し続けた。恋に焦がれる乙女の如く、まだ見ぬ最強の敵との邂逅を信じて。
そしてそんな日を重ねた幾星霜の果てに呂布の方天戟は
呂布の人間離れした腕力と握力が戟に凄まじい
遠心力を生じさせて生まれた
きっと誰に向けても使えぬ孤独な技の名は
昇天の果てに悲願に至った呂布を見て陳宮は涙ぐむ
何千年の果てか・・・やっと・・・やっと逢えたのですね・・・
殿が最強の武器と最強の技を揮える――・・・
最強の敵に――・・・
好敵手と呼べる相手に!!
戟を構え、力を矯め、赤兎馬と共に最後の一撃を放つべく疾走する呂布
それを見てトールは呂布の底知れぬ可能性に昂り、己も最強の一撃を放つべくミョルニルを投げる
天界を揺るがす衝撃と閃光。戦塵の晴れた先に見えたのは
方天戟が砕け、左腕が消し飛んだ呂布の姿
全身全霊のぶつかり合いを制したのは……トールだった
全てを・・・出し切った・・・
コレか・・・コレこそが――・・・
歓喜という 感情か
敗れはしたものの己が望んでいた全身全霊の戦いが出来た呂布は清々しく天を仰いだ。
そして初めて抱いた喜びの感情と共にトールに向かって最後の特攻を仕掛け・・・
死した呂布は遂に力なく地に崩れ落ちた。
初めて好敵手と呼べる相手に相まみえた最強の2人の決着は逝った呂布が清々しく散り、トールの勝利で幕を閉じる。
◆英雄への手向け
トールの勝利で終わったラグナロク第1回戦。歓喜と共に逝った呂布に彼と同じ時代を生きた劉備・関羽・張飛の3人は同時代の英雄への献杯を手向ける。
そして激闘を制したにもかかわらず浮かない顔で闘場を去るトールに主人を喪った赤兎馬が涙を流しながら威嚇の声を挙げる。
赤兎・・・わかるぞ
呂布様の存在なくなった天上天下 もはや我の存在る意味などない・・・・・・ッ
共に 逝こうぞ!!
更に赤兎馬の意志に同調し、心酔する主君を永劫に喪った陳宮を筆頭とする呂布軍もまた呂布の後を追うべくトールに特攻を仕掛ける。
愚行とも思える行動だがそんな陳宮たちの意思を汲むかの様にミョルニルを振り上げ、闘場には轟音が響いた。
これは魂の戦い・・・
魂そのものが砕かれれば 復活 輪廻 あらゆる救済なくただ宇宙の塵と成るのみです
魂の完全消滅 『このあと』などありませんよ
呂布、ランドグリーズ、呂布軍、闘場に伏す夥しい数の死体はひび割れと共に砕け散る様に消えていき、トールは天を仰いで見送った。
【能力・技】
人類最強と称されるだけあってで神器錬成で神にダメージを与える手段さえ持てば膂力、身体能力と言う特殊な技能や能力無しで神の全力にも対抗できる人間離れした力を持つ。弱点は強すぎるがあまり武器がすぐに壊れてしまうことだが神器錬成でその弱点は克服されているので付け入る隙は皆無。強いて言うなら駆け引きや奸計を好まない脳筋であるため、正面戦闘以外の戦い方ができないことが挙げられる。それが原因でトールに敗北した。
「終末のワルキューレ異聞 呂布奉先飛将伝」においては武器を持てば簡単に人体を両断し、徒手空拳でも胴体貫通、頭部粉砕、鉄や鋼も引き千切り突き破るといった人外の強さ見せつけている。
方天戟の先端を掴んで自身の全力を込めた一振り。呂布の人間離れした握力と腕力から生まれる遠心力によって大気さえも割る威力を発する。申し分のない威力を誇りながらもトールの覚醒雷槌には遠く及ばなかった。
【関連人物】
戦乙女姉妹の4女。ロングヘアーの穏やかな淑女といった出で立ちの女性。末妹のゲルからは「グリーズお姉さま」と呼ばれている。名の意味は「盾を壊す者」。
呂布のパートナーで神器錬成の形状は方天戟。天界最強の防具「鉄の手套」を破壊する名の意味に恥じない攻撃力と「覚醒雷槌」を一度は正面から防ぐ強固な防御力を誇る。ラグナロク第1回戦では天喰と覚醒雷槌の打ち合いの末、破損。敗れた呂布や呂布の後を追った陳宮等と共に消滅する。
呂布軍の軍師。呂布に絶対的忠誠を誓って心酔しており、ラグナロクで楽しそうに戦う呂布の姿を自分の事の様に喜んでいる。呂布の敗北後、赤兎馬と共に後を追うべくトールに戦いを挑んで葬られる。スピンオフ作品「終末のワルキューレ異聞 呂布奉先飛将伝」にも登場する。
呂布と同じ三国志の時代を生きた武将達。神とも互角に戦う呂布の武勇を同じ時代を生き、知る者として誇りに思っており、呂布の敗北後もその戦いぶりと彼らしい最期を称えて献杯した。
北欧最強の雷神。対戦相手。呂布に負けず劣らずの戦闘狂であり、呂布と同様に対等に戦ってくれる相手が見つからなくて辟易している悩みをもっている。その為、呂布とは割と反りが合っており、呂布を「人間なんぞにしておくには勿体ない」と評した。
【呂布奉先飛将伝での呂布】
生前の呂布を描いた作品である為、
ラグナロクで生き生きと戦う本編と比べると若干ダウナーな印象であり、一方で荒々しさよりも威厳のある人物として描かれている。
【ゲスト出演】
三国志大戦にもゲスト出演。
基本的にこのゲームのゲストは「三国志漫画である場合はLE、そうじゃない場合はRかSRで三国志武将をキャラクターが演じる」という形である。
しかしこの呂布は少し特殊な形であり、三国志時代の漫画で無い為かレアリティはSR(例:
パリピ孔明)。
要するに
呂布を演じている呂布である。
スペックはコスト2.5で武力9、知力2、征圧3と知力以外は高めだが、計略が使用士気(MPみたいなもの)の割に爆発力に欠ける。
この為もっぱらスペック要員としての出番が多い…が、武力だけなら並ぶ者が多いのでこっちでも別の意味で退屈過ぎて死にそうになっている。
CVはアニメと違い
津田健次郎氏。
ちなみに
関智一氏は別の呂布を演じている。
広大な場所で食べるカップラーメンは美味しいなぁ~。
追記・修正は神VS人類最終闘争の先鋒を務めてからお願いします。
- 武器が砕けなければ勝っていただろう -- 名無しさん (2021-02-28 14:01:39)
- 無双オロチ3で呂布がトールの力を使うのはこの作品のオマージュだろうか? -- 名無しさん (2021-02-28 18:45:09)
- 三国志大戦ではCVツダケン -- 名無しさん (2021-03-01 14:27:22)
最終更新:2025年01月17日 21:05