登録日:2021/03/19 Fri 10:13:18
更新日:2024/09/26 Thu 23:56:45
所要時間:約 10 分で読めます
『星のカービィ カービィファイターズ 宿命のライバルたち!!』とは、角川つばさ文庫より出版している小説版星のカービィシリーズの第19弾である。
作:高瀬美恵
絵:苅野タウ・ぽと
対象年齢:小学中級から
価格:680円(税抜)
『
カービィファイターズ2』のノベライズ版。
原作では詳しく語られないデデデ大王とメタナイトが組んだ経緯などが補完され、アツいバトルシーンも満載の一冊。
あらすじ
デデデ大王とメタナイトから、カービィに挑戦状が届いた。
最強を決める戦いの塔・バディファイターズタワーに、相棒と二人で挑んでこいというのだ。
挑戦状をパーティの招待状とかんちがいしたカービィは、大よろこびでバンダナワドルディと塔へ向かう。そこには、ふしぎなしかけと強敵が待っていた!!
最上階で待つデデデ大王とメタナイト、そしてナゾの「黒いカービィ」を二人で撃破できるのか!?
大人気ゲーム「カービィファイターズ2」の小説だよ!
(裏表紙より引用)
登場人物
レギュラー
食いしんぼうで元気いっぱい。
吸いこんだ相手の能力をコピーして使える。
「モモ食べ放題のパーティをするんでしょ?早く、早く行こう、ワドルディ!」
デデデ大王&メタナイトからの挑戦状を、パーティの招待状と勘違いして塔に挑む。
塔での運動を腹ごなしと捉えて勝ち上がっていくなど、お得意の暴走っぷりは相変わらず。
本作ではコピー能力の力が宿った帽子で能力を得ていく。
デデデ大王の部下でカービィの友だち。
「カービィといっしょに戦っていたら、勇気がわいてきたんです!」
お馴染みカービィのパートナーにしてワドルディ隊のリーダー。
案の定カービィと組むことに最初は後ろ向きだったが、応援や頭脳戦術でカービィをサポート。
終盤にはスティック能力の棒とカッター能力の刃の欠片から槍を作って、ついに自分で戦えるようになった。
流れ星で荒々しくなった時のオラオラした話し方は一見の価値あり。
自分勝手でわがままな、
自称プププランドの王様。
「本物のつわものだけが勝ち残れる、きびしい戦場!戦場をつくるのだ!」
流れ星が降ってモモが豊作になった森に別荘を建てようとするが、不気味な仮面を見つけると取りやめ、戦場となる塔「バディファイターズタワー」を作らせた。
流れ星の力で、戦いに関するものを生み出す塔に次々と仕掛けや番人を作っていくが、それにつける修行が荒々しすぎ、メタナイトの疑いを買ってしまう。
メタナイトとあまり喋った事がないのは互いに自覚しており、本作で初めて長く語り合うことになる。
常に仮面をつけていて、
すべてが謎につつまれた剣士。
「君にも、予想はついているだろう。塔の最上階にやってくる最強の挑戦者が、だれなのか」
デデデ大王が塔を建設していると聞き、部下も連れずに現れた。
塔の最上階にたどり着くのはカービィであると確信し、本気のカービィと戦うべくデデデ大王とペアを組むが、流れ星の力に呑まれているとお互いに疑い出してしまい…
本作では彼が常につけている仮面についてもフォーカスされている。
小説版第一弾では「時にはデデデ大王と組むこともある」と地の文で書かれていたが、実は「カービィを倒す」という目的でデデデと組んだのは原作『カービィファイターズ2』、小説版でも本作が初。
塔の関連人物
バンダナワドルディがたばねている、デデデ大王の部下たち。まじめ働きものぞろい。
ある事件で増えてからというもの、デデデ大王の優秀な部下として様々なことをしており、今回は塔の建設に取り掛かる。
流れ星で荒々しくなったからか、強いデデデ大王やメタナイトに変装したものまで出始め、バンダナ先輩のお𠮟りを受ける。
塔の力で生み出された色違いのカービィ。
かつて
カービィプリンターで生み出されたものと同じく、ほとんど感情がない。
塔の力でウィスピーウッズのコピーが生み出され、バディを組むというコンセプトに相応しく2本用意された。
本物と違い、唸ったり呻いたりするだけでセリフはない。
赤と緑のよろいの戦士のタッグ。
最初は動きが遅かったが、デデデ大王とメタナイトに指摘されて特訓。
カービィたちが来たときには抜群の連携で立ちはだかる。
謎の黒いカービィ。コピーのカービィたちと異なり、感情がある。
無表情で好戦的と、カービィを正反対にしたような性格だが、実力はカービィにも劣らない。
戦いを楽しむため、敵も味方もなく塔をひっかき回す。
36階にコピーとして生み出され、カービィとシャドーカービィの熱戦を実況。
各試合の対戦相手と、試合内容要約(ネタバレ注意)
+
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... |
1階の対戦相手。
1階だけあって弱く、すっぴんのカービィに倒された。
火山地帯となった2階の対戦相手。
まだまだ弱く、デデデ大王とメタナイトに瞬殺された。
その後カービィたちも戦ったと思われるが、カットされている。
3階を突破し、そろそろすっぴんではキツくなってきたところに現れる。
カービィにヨーヨーの帽子を渡し、戦いを楽しんで去っていった。
大草原広がる6階の対戦相手。
巨大なリンゴやプレス攻撃でカービィたちを圧倒するが、ヨーヨー能力の前に敗れる。
しかし、カービィもヨーヨーを失ってしまった。
巨大な手が飛び出してくる7階の対戦相手。
カービィが途中で手に入れたウォーターと、頭脳派のワドルディの前に敗れた。
岩山となっている12階の対戦相手。
見事な連携攻撃と鉄壁の盾、攻守揃った難敵だったがワドルディが突如現れたポンポンで応援するとカービィがパワーアップして乗り切った。
機関車の駆け抜ける35階の対戦相手。
カービィはウォーターを、ワドルディはポンポンを失ってしまうが、コピーカービィが機関車を避けられなかったため突破できた。
ワドルディはスティック能力の棒を奪い、手に入れる。
シャドーカービィによってリングとなった36階の対戦相手。
カービィも途中でレスラーのマスクを手に入れており、白熱のミラーマッチとなる。
追い込まれてカッターに能力チェンジしたシャドーカービィだが、敗れてカッターの破片だけを残す。
最上階の50階で待ち受けている。
カービィはメタナイト、バンダナワドルディはデデデ大王と一騎打ちをする。
戦いの中でメタナイトの仮面が割れ…
- 下弦のマスクド・デデデ&上弦のマスクド・メタナイト
デデデ大王が恐ろしい力故に隠し持っていた仮面をメタナイトに与え、自らも装着。
ワドルディは怪我をしないようにと離れるが、ただでさえ強い2人が強化され、しかもカービィは疲れが溜まり勝ち目がないことは明白。
しかし、互いを思う力が奇跡を呼ぶ!
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設定など
本作の重要なキーアイテム。見た目は
アナザーディメンションを漂うイガイガのプリズムみたいな「ディメンションメテオ」とほぼ一緒。
ある晩、突然プププランドに落ちてきた紫色の星。ちょっとした家ぐらいの大きさがある。
デデデが触れた瞬間に砕け散ってしまったが、実は極めて強いパワーが秘められており、周囲に拡散したことでモモの木は一瞬で実をつけ、デデデやワドルディ達はいつもより荒っぽく、ひどい時には攻撃的な性格に変わってしまった。
更に、落下現場に建てられた塔も流れ星のパワーが満ちるようになり、カービィ、デデデ達の双方に様々な影響を与えていく。
デデデがワドルディ達に命じて建設させた、巨大な戦いの塔。
流れ星の落下現場の上で建設されたため、内部には不思議な力が満ちており、戦いに関することを強く願うと具現化されるという特徴がある。
この力を利用して、デデデは各階に地形や仕掛けを思いのままに創造したり、コピーカービィ、強敵を生み出したりした。
ちなみにカービィが訪れた時点でも塔は絶賛建設中であり、カービィ達が塔を昇る裏でワドルディ達がひたすら増築を重ね、最終的に50階ほどの高さとなった。
流れ星の落下現場から発掘された、怪しい二枚の仮面。
片方は上弦の月、もう片方は下弦の月をかたどった長い角が生えている。
デデデが一目見ただけで不気味だと分かるほどの恐ろしい雰囲気を放っており、「絶対に強くなれる」という直感と独占欲からひそかにガウンの下に隠された。突起とか当たって痛くないのだろうか
あくまでも地面に埋まっていたのが偶然掘り出されただけのようで、流れ星の中に埋め込まれていたわけではない。
原作を最後までクリア済みの人はもう察しがつくだろうが、形状は完全に『カービィファイターズ2』の「闇の絆の仮面」そのもの。
ゲームだと一体どこから来たのかも不明の代物であったのが、本作では流れ星の落下を切っ掛けに発見された出土品ということになった。
最上階の決戦でメタナイトの仮面が割られてしまい、デデデは彼の素顔を隠すために使うか否か躊躇った末に、とうとうこの仮面を……
追記修正は助け合えるバディと共にお願いします。
- グーイとマホロアは登場しなかったけどデデデとメタナイトにスポット当てたかっただろうから致し方なしか。 -- 名無しさん (2021-03-19 15:00:03)
- 記事作成乙。レスラーはそういう立ち位置か -- 名無しさん (2021-03-19 16:21:55)
- シャドーカービィが登場したのなら、ダークメタナイトも今後登場してほしい。(ただし、どうやって登場させるかが難しいと思うが。) -- 名無しさん (2021-03-20 18:58:10)
- ツインウッズをゲイザースパイラルで倒すという -- 名無しさん (2021-06-14 18:34:07)
- ↑SDXあるあるを盛り込んでる -- 名無しさん (2021-06-14 18:35:51)
- つまりあの流れ星はアナザーディメンションから偶然落ちてきたと・・・ -- 名無しさん (2021-07-27 18:45:58)
- 小説版でメタナイトの仮面にフォーカスを当てたのは、実は「あやつり姫」以来。ゲームで擦られ続けている素顔の話は恐らくはアニメと同じく最後まで明かさないか、1巻使って大々的にやるのかのどちらかだと思われる あの人の仮面、最早秘密では無くなってきてるからこの立ち位置はいいと思う。ダメナイトまだですか? -- 名無しさん (2022-01-24 11:47:31)
最終更新:2024年09月26日 23:56