異空間(星のカービィ)

登録日:2014/05/13 Tue 14:08:17
更新日:2023/06/07 Wed 07:17:20
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出典:『星のカービィWii』レベル1-1異空間エリア 任天堂 ハル研究所 2011年10月27日発売
(c)2011 HAL Laboratoly.inc./Nintendo. All Rights Reserved.


異空間とは、ゲーム『星のカービィシリーズ』に登場する空間の一種である。初登場は『星のカービィWii』。



★概要★

時間と空間を越えて、様々な世界に隣接する空間であり、
スフィアローパーが住処としている。

通常の空間では星型のゲート*1を開き侵入でき、「異空間ロード」とも呼ばれている。
基本的に異空間が関わる時はこの星型である割合が多い。

名前は似ているがスマブラの亜空間とは一切関係ない。


★各作品での詳細★

☆星のカービィWii/星のカービィWiiデラックス

ハルカンドラから避難したマホロアに便乗する形で流入、ポップスターと繋がってしまっており、
特定のステージ内で侵入可能な隠しエリア、いわば裏面のような存在となっている。
ただしステージ設計はまったく異なり、背景が文字通りの異空間となっていて、明らかに普通ではなくなっている。

地形の見た目は表面と変わらないが、異空間の影響によるものか全体がモノトーン調になる。
色があるのはキャラクターだけ。
逆に『Wiiデラックス』では地形の色こそついているものの、所々がやはり色の抜けたようにくすんでおり、周囲には銀色の網目模様の謎物体が浮かぶようになった。

入口となる異空間の裂け目は何らかの仕掛けや障害物の中に隠されており、スーパー能力を使って開放する。
ただし、裂け目に触れるとコピー能力が強制解除されてしまい、
最深部の中ボスエリアに辿り着くまで何も能力が得られない。(道中に出てくるザコが全部スカ)
そもそも道を塞ぐように置かれたがんばりブロック、巨大貫通弾でなぎ倒せる敵の群れなど、コピー能力が妨げになるのでどれもこれも コピー能力なしのカービィをいかに使いこなせるか というステージ揃い。
当然、マルチプレイの場合はカービィ以外のキャラだと不利。

出現後は内部でミスしても、中ボスを倒すまでは何度も挑戦可能。*2




異空間最大の特徴は、常にカービィの後方から紫色の壁「ディメンションウォール」が迫ってくること。



お察しの事とは思うが、ディメンションウォールと地形に挟まれたらその時点で即死となる。
64』の溶岩壁みたいな接触ダメージは無い。
更にこの壁、ただ単に迫ってくるだけでなく、画面外に追い抜いても端にピッタリ追尾するという素敵仕様。
つまり、全力で走ろうが立ち止まった瞬間に壁がヌッと飛び出すわけ。
無駄に加速もついており、擬似的な強制スクロールとして視覚に感じられるプレッシャーは大きい。

ちなみに、ディメンションウォールの奥には異空間に入った際の星型のゲートが見える。


そんな恐ろしい壁である一方、画面を占有するほど追跡スピードが低下して若干の猶予が生まれる。
また、壁に星型弾を当てるとわずかに押し戻して進行を食い止めることが可能。
星型弾は大きいほど良く、特大サイズの貫通弾なら大幅に下がって一時停止する。
一部の異空間ではこの星型弾を使ったルート打開が必須となるので、覚えて損は無い。

『Wiiデラックス』ではディメンションウォールが立体的な厚みを持った壁になり、断面が光のようになっている。
この他、壁に接近する(される)と、警告の意味もあるのか不気味な音が断続的に鳴る。近いほどこの音は大きくなる仕組み。


中ボスのエリアはディメンションウォールが出現せず、中ボス前に必ずコピーのもとが2つ設置されている。
相手は全てスフィアローパー系。
レベルによって色と強さが異なる。
撃破することでエナジースフィアが出現し、同時にモノトーンの異空間に色が戻っていく。
その後は奥の出口から表面に帰還できる。




なお、エクストラモードでは壁が赤紫色に染まるだけでなく更にスピードアップしてしまう。
上方向から迫る場合はさほど変化が無いものの、横スクロールで猛烈に追い上げるその光景は恐怖である。


★Wiiでの異空間一覧★

スフィアローパーと出現レベルは以下のように対応付けされている。

:レベル1
:レベル2~3
:レベル4~5
:レベル6~7

※レベル7のみ例外あり




以下ゲーム内容のネタバレ注意






1-1

ワドルディだらけのエリア。
表面では無かった落下死の穴が出来ているため、慣れている人はともかくゲーム初心者は警戒した方がいい。
巨大なワドルディはがんばり吸いこみだけ通用する。

コピーのもとはファイアソード
中ボスの地形は平坦で、これといって特筆すべき点は何もない。

ちなみに『Wii』の試遊版ではコース自体が出来ておらず、中ボスのエリアだけで構成されていた。

1-4

コモだらけのエリア。
表面にはいない巨大サイズのコモがいるので少々びびらされる。

コピーのもとはリーフ、スパーク
中ボスの地形は中央がくぼんでおり、突進攻撃などを棒立ちでやり過ごせる。

2-2

大小の四角い水の塊を飛び移り、泳ぎながら進んでいく。
鏡の大迷宮』、『参上!ドロッチェ団』にもあった同様の仕掛けである。
ホバリングだけで行こうものなら確実にディメンションウォールが追いついてしまう。

コピーのもとはパラソル、ウィップ。
中ボスの地形は左右に水溜りが出来ており、迂闊に踏み入れると一部のコピー能力が使えなくなる。

2-4

シャッツォだらけのエリア。
それ以前にスタート地点が壁のくぼみなので、
始まった途端ディメンションウォールに挟まれる一歩手前という最初からクライマックス状態で始まる。
すぐに脱出すること。

コピーのもとはカッター、ソード。
中ボスの地形は星ブロックだけの足場が2箇所存在し、カービィの攻撃で壊すと即死の危険性が生まれてしまう。
うっかり急降下系の技なんぞ出そうものなら・・・
逆にコンプリート系タイムアタックではスフィア回収後、この穴を利用して脱出するのがセオリー。

3-1

初めて上方向から壁が迫ってくる縦長エリア。
スイッチで足場を動かし、エレベーターさながらに下降して逃げていく事になる。
エレベーターの間にはザコ敵やゴルドーが配置されており、まごつくと危ない。

コピーのもとはトルネイド、ソード。
2-1と同じく左右は水場だが、更に深さが増している。

3-4

獰猛な魚、バラクーだらけのエリア。
空洞ができた水の中を泳いで進んでいく。
途中でバラクーに捕まり、壁との距離が無駄に縮まるようなことは避けたい。

コピーのもとはスピア、パラソル。
今度は左右が水の壁となっているため、コピー能力を解除されると高確率で消滅の憂き目に遭う。(水に浸かった時点ですぐ消える)
ちなみにスフィアローパーの属性は火だが、別に何の支障も来さない。うっかり能力ロストしたら魔力球からファイアをいただこう。

4-2

キャリーキーで次々扉を開けていくエリア。
本来、キャリーアイテムは無くしても元の場所に復活する性質があるのだが、
異空間ではすぐにディメンションウォールが呑み込んでしまう為、鍵ロスト=である。
後半はクラッカーで撃ちまくりながら進む。

コピーのもとはニンジャ、ファイア。
地形がデコボコしているだけでなく凍った床なので、中ボスの攻撃に対する位置調整が難しい。

4-4

縦長ステージ再び。
エレベーターのように足場を降下させるギミックは前と同様だが、次のエレベーターまでが長く険しい。
終盤では天井の一部が次々落下してくるが、これは単に足場が作られているだけであり焦る必要はない。

コピーのもとはボム、カッター。
中央の足場が3つ上下しており、地味に厄介。

5-2

爆弾ブロックを星型弾で正確に狙い、道を切り開いていく。
ブロック前には殆ど障害物が設置されているので、慎重かつ迅速に行わなければならない。
マルチプレイの場合は仲間のごり押しでどうにかなるため楽。

コピーのもとはストーン、パラソル。
浮島のような足場が左右に動き、これまた地味な嫌がらせをしてくる。

5-4

渡り歩く足場のほとんどが上下左右に移動し、組み合わさるように他の地形と繋がって離れる動作を繰り返す。
位置によってはカービィが挟まれる危険も孕むため、一筋縄ではいかない。

コピーのもとはウィップ、スピア。
足場が左右と真ん中に三分割され、かつ動くので落下死と圧死に注意。
こちらもコンプリート系タイムアタックだとこれで自滅が使われる。

6-1

初っ端からディメンションウォールに挟まれる寸前という、またしても最初からクライマックスなエリア。
ただし足元が巨大がんばりブロックなので、すぐにがんばり吸いこみから吐き出せば道が開く。
足場の大半はベルトコンベア。
序盤は5-2の応用で、涌き出るワポッドやモプーを吸い込んで爆弾ブロックにぶつけていく。
最後の扉前は一旦道を引き返す形になるため、それよりも先にディメンションウォールが呑み込むと絶望しかない。

コピーのもとはニンジャ、ボム。
尚、『Wiiデラックス』ではこれ以降の異空間では新能力のサンドやアーマーが追加設置されている。
足場中央がベルトコンベアになっているが、それ以外に厄介なギミックは無い。

6-3

水の塊で形成された通路を進む。
実はシャッツォの砲弾は水面で消える性質があるので、水の中を進んだ方が有利だったりする。
それでもゴルドーひしめく狭い地帯はなかなかに厄介だが・・・

コピーのもとはスピア、ハンマー
足場中央が水で形成されており(しかも水の下は奈落)、立ち回りに大きな影響が及ぶ。

7-1

レベル7は全てのステージに異空間が登場し、2つあるコピー能力の片方がスリープという嫌がらせのような仕組みとなる。

ギガッツォ、コルダッツォ、ボルトッツォと大型シャッツォ揃い踏みのエリア。
6-1同様、のっけからディメンションウォール目前というクライマックス状態で始まる。
全編にわたってがんばり吸いこみが必須。
終盤はギガッツォの反動で天井が下がる地帯が存在しており、焦ると圧死しかねない。

コピーのもとはウィップ。
足場は一見平坦だが、下に設置されたギガッツォの砲撃が激しく邪魔である。

7-2

最後の縦長エリア。
これまでよりも道中が険しく、移動する地形のせいで圧死の危険もある。
終盤のスイッチ地帯では初見殺しが待ち受けているため、押す前に周りの状況をよく見ること。

コピーのもとはリーフ。
足場全体が左右に動くものの、厄介さは少ない。

7-3

通常面ではこれが最後。
表面にもあったメテオボールだけでなく、がんばりブロック、爆弾ブロックの狙い撃ち、水の塊・・・などなど
今までの異空間ステージの集大成と言うべき内容になっている。
終盤はスイッチを踏むことで地形が動き、上下に足場が退場する形で道が切り開かれていく。

コピーのもとはウォーター。
そして相手はまさかのスフィアローパー紫&赤。
2体同時だから強敵かと思いきや、所詮は低ステータスな中ボスの抱き合わせなのでぶっちゃけ弱い。対空の強いウォーターなのも弱さに拍車をかける。
個々の体力が低いのも相まって拍子抜けである。
せめて片方を銀ローパーにしておけば・・・
『Wiiデラックス』ではルーレットのもとが追加で設置され、運が良ければクラッシュやマイクでスフィアローパーを粉砕できる。

ここまでエナジースフィアを全て回収していた場合、彼らの分でコンプリートとなる。












レベル8 ザ ラストバトル イン アナザーディメンション

最終決戦の舞台にして、ホントに最後の異空間。
マホロアを追ってランディアに乗り込み、ポップスターに繋がる異空間ロードを突っ切ることになる。

前半はシリーズ恒例のシューティングパート。
かつてのギャラクティックノヴァと似たような感覚だが、
壁が一定間隔で上下して潰そうとしたり、スイッチを押して壁を開いたりと地形ギミックが多い。
ボス以外は前半と後半の2エリアに分かれており、後半は破壊不能のディメンションメテオがしきりに飛来してくる。
ラストの超巨大メテオラッシュは圧巻の一言。

これらを乗り切ることでローア、そしてマホロアとの決戦が始まる。


エクストラモードでは内容が変化。
メインモードの後半エリアが前半に繰り上げられ、後半にはエクストラ独自の新規マップが登場する。
敵の密度や地形の複雑さは群を抜いて厳しく、細かい操作を要求されるケースが多い。
体力補正で最大値が低いことを考えると、あまりダメージを受けたくないものである。




星のカービィ トリプルデラックス

サブゲーム「カービィファイターズ!」の対戦ステージの1つに選出。
平坦で障害物も何もない、いわゆるスマブラの『終点』スタイルな地形。

ロボボプラネット


みんなで!カービィハンターズZ

ラージローパーやアナザースージーが登場する際に異空間が開いている。
異世界からの侵略者はタランザが呼び出したとのことなので、彼あるいは黒幕も異空間ロードを開くことができるのかもしれない。

また、真のラストバトルは背景にディメンションメテオが浮かんでいることから、異空間内で行われていると思われる。

スターアライズ

アップデート3弾で新モード「アナザーディメンションヒーローズ」が追加。
4つのステージをドリームフレンズとバトンタッチしながら進んでゆく高難易度モード。ご丁寧にポイントスターもwiiのエクストラ仕様。
異空間の見た目はガラリと変わっているが、地面のデザインが旧作の背景のようになっている。
BGMは『Wii』『トリプルデラックス』『ロボボ』の最終面から『夢の泉の物語』のレインボーリゾートに繋がる豪華メドレーとなっており、明確にメインストーリー(と下記モード)からの地続きという位置づけもあり真のラストステージ群に相応しい内容。

ボスは異界四天王と呼ばれるアナザー化したボス達。
ラスボスはジャマハートそのものと化してしまったハイネス・「ダークサイドハイネス」そして……
なお設定上は「星の〇〇〇〇」のその後のようで、繰りかえされるハイネスの祈りによって彼自身が異空間に吸い込まれてしまった模様。
また、本モードは64以来のマルチエンディングを採用しており、各地にばらまかれているフレンズハート100個収集が分岐点となる。バッドエンディングの曲は3のバッドエンディングのもの。まぁなんというか見事な選曲である。
それぞれのフレンズ達の個性を生かしまくるステージだらけのため、初心者を見事に殺しにかかっているモードだったりする。


また、『星の○○○○』をマホロアでプレイすると、一部のエリアから異空間ステージが再現されたエリアに行ける。*4いずれもウルトラソード用のアレンジが施されている。
わざわざ白黒画面になっており、ディメンションウォールの代わりに強制スクロールと、足場がどんどん崩れていくのが特徴。
7-3版のものはラストにマホロアの名前ブロックあり。フレンズ能力『トベマホローア』がないと行けない。

星のカービィ ディスカバリー

のっけから異空間ロードにポップスターの住民が吸い込まれるという大事件が発生している。
これによりカービィ達がポストアポカリプス的な本作の舞台『新世界』に送り込まれてしまう。

また、作中では「トレジャーロード」と呼ばれる異空間の先の世界で「レアストーン」という素材を集めるためのステージが存在。
終盤になると「アナザーディメンション」のアレンジが流れる為、公式としても隠すつもりはないらしい。


★余談★

  • BGM
通常面のサントラにおける曲名は「アナザーディメンション」。
ちなみに試遊版はBGM自体が全く異なるものになっており、6-4のものが割り当てられていた。
(「アンダーワールド」と名付けられた方のBGMではない)

ちなみに最終ステージの場合は「飛べ!星のカービィ」。
奇しくもテレビアニメ版最終回のサブタイトルと全く同じである。

  • 類似品
タッチ!カービィ』の7-3にも、後方から迫る壁の「ダークウォール」が存在していた。
ただしあちらは画面左端に付属した地形という印象が強く、ディメンションウォールのようにせり出すことは無い。
それでもプレイヤー達が受けたトラウマと重圧は半端ないのだが・・・

後に『トリプルデラックス』では、同じ挙動を受け継いだ「プレッシャースパイク」が登場。
ディメンションウォールと違って最初からスピードが速め、
かつ壁一面トゲなので接触ダメージ有りという情け容赦ないトラップになっている。


追記・修正は異空間を脱出してからお願いします。

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最終更新:2023年06月07日 07:17
添付ファイル

*1 『星のカービィ64』で、次の星に向かうときにクリスタルが開くゲートによく似ているが関連性は不明。

*2 『Wiiデラックス』では中ボス戦でミスした場合、中ボスの前から再開するようになっている。

*3 厳密にはS辛もクリアする必要あり。

*4 ちなみに再現エリアに入ったり出たりする扉の奥の背景をよく見ると星型の背景が扉に重なるようになっている。(異空間に入る星型のゲートの再現)