どうしても破滅したくない悪役令嬢が現代兵器を手にした結果がこれです

登録日:2021/06/06 (日) 23:31:45
更新日:2023/06/11 Sun 20:46:30
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ああ、言い忘れていた。

私はアストリッド・ゾフィー・フォン・オルデンブルク。

飽くなき魔術の探究者にして、人間弾薬庫。ついでに悪役令嬢などをやっています。

どうぞよろしく、皆さん。そして、さようなら

概要

「どうしても破滅したくない悪役令嬢が現代兵器を手にした結果がこれです」とは、小説家になろうにて連載されていた作品。
原作者は第616特別情報大隊。

Web版は本編150話(完結済)、アフターストーリーにあたる番外編31話(2021年6月現在連載中)。
Kラノベブックスより書籍版も刊行されており、2021年6月現在で既刊3巻*1
キャラクター原案は無惑桑。
また、シリウスKCにて園心ふつうによるコミカライズも連載中。2021年6月現在で既刊3巻。
ちなみに園心氏は元自衛官という異色の経歴の持ち主でもある。

作品の特徴

なろう系作品では昨今一大ジャンルを築くに至った、所謂『悪役令嬢もの』
作品の大筋も「乙女ゲーの悪役令嬢に転生した主人公が、前世の知識と経験を駆使して破滅の運命に立ち向かう様を描いた作品」という、このジャンルのテンプレートともいえるものである。字面だけは。

というのも、多くの悪役令嬢ものの転生主人公が破滅フラグ回避のために起こす行動は、
「周囲との無用な軋轢を極力避けつつ自身の味方を増やすため、謙虚かつ模範的な淑女として振る舞う」
「本来敵対するはずの原作主人公には、擁護,共闘したり攻略対象との仲を取り持ったり等、良き級友、相談相手として接する」
等であるところ、
本作の主人公であるアストリッドはそれらの行動もある程度起こす一方で、
「破滅フラグを回避できず断罪の刃を向けられた場合は、武力による徹底抗戦を想定している」
「その来るべき決戦に備えての武装強化、特に本編世界ではオーバーテクノロジーに過ぎる重火器等の製造に腐心する」
と、殺る気満々の態勢を取っているのが大きな特徴。
同時に立ち回る上で武器となる前世の知識や経験も、「原作のシナリオや設定」よりは、「趣味として学んでいた軍事関連」のそれが主となっている。

ストーリーはほぼ終始にわたりアストリッドの一人称視点によって語られるが、
コメディ展開も凄惨な展開も一貫して彼女の軽快な口調で紡がれること、
何より彼女自体が非常にアクの強い性格のため、人を選ぶ作品といえる。

あらすじ

 ちょいミリタリ女子な主人公は気付けば自分が前世でプレイしていた乙女ゲーの世界にいることに気付く。それも世間一般でいう悪役令嬢として。

 ゲームでは悪役令嬢はどうあっても最後には破滅する運命なのだが、彼女は違った。

 破滅したくなければ、破滅させてくる奴らを滅ぼしてしまえばいいじゃない!

 かくて、主人公はヒロインのライバルたる悪役令嬢に与えられた“魔術の素質”という設定を活かして、魔術の力で現代兵器の技術を再現することに夢中になり、とうとう実現してしまう。

 ヒロイン? 皇子? 両親の心配? 国外追放?

 バッドエンドな運命が待ち構えているなら最後は火力で突破するのみ!
(公式ページより抜粋)

作中用語

・流れ星に願いを込めて
アストリッドが前世でプレーした乙女ゲームのタイトル。本記事内では便宜上『原作』と呼ぶ。
鉄と炎の時代を間近に迎えた国が舞台ながら、「どのルートでもヒロインは攻略対象と華やかなエンディングを迎える」というアストリッドの感想からして、比較的明るい作風と思われる。
世界観としてはコテコテの剣と魔法のファンタジーであり、ドラゴンや妖精等が跋扈し、魔術が人々の生活を支える一方、こちらの世界のような科学技術は存在しない。

・プルーセン帝国
アストリッド達の祖国。
王侯貴族と平民との身分が厳格に分かれたガチガチの階級社会を形成しており、基本的に貴族は平民を卑しく危険な存在として見下す傾向にある。
一方で下級貴族や平民であっても、魔術の才能に長けた者には教員や宮廷魔術師となるチャンスがあるなど、実力主義の制度も用意されている。
現在、隣接する3か国と緊張状態にあり、鉄と炎の時代を間近に迎えている。

・聖サタナキア魔道学園
 アストリッド達が通う、初等部から博士課程までを網羅する巨大教育機関であり、原作及び本編の主要舞台。*2
 基本的には貴族の子息子女向けの学園であるが、優秀な人物には平民であっても門戸を開いている。

・オストライヒ帝国
プルーセン帝国の隣国の1つ。
プルーセンとはシレジアという土地の領土問題から特に強い緊張状態にあり、更に別の隣国であるメヒャリア帝国と接近し二正面作戦を画策している。
 原作では主人公達が高等部2年の夏にプルーセンとシレジアを巡っての戦争が勃発すること、この戦争がシナリオ上の重要なイベントの1つであることが本編のアストリッドにより語られている。

・魔術
作中世界における一大学問分野であり、文明の基盤たる技術の総称。
王侯貴族は学園で綿密なカリキュラムに沿って学ぶために誰もがある程度以上の教養と技術を持つが、
平民は引退し市井にまぎれた宮廷魔術師に師事して学ぶため、師匠の当たり外れによって修めたレベルはまちまちとなる。
一般に、以下の2(+1)種に大別されている。

 ・エレメンタルマジック
 水,火,地,風の4種の精霊の力を借りて行使する魔術の総称。
 自らの魔力を燃料に,それぞれのエレメントに関するイメージを触媒として精霊に働きかけることで発動され、その最大出力は術者自身の魔力に、規模や性質の精密操作性は術者のイメージの具体性に比例する。
 また、妖精と契約を行った場合、その妖精が司るエレメントの魔術についての出力調整を担ってもらえるため、取り扱いをある程度容易化,自動化できる。

 ・ブラッドマジック
 その名の通り、血液に直接魔力を注ぐことで行使する魔術の総称。
 他者または術者自身の目的部位に血液を通して魔力を通わせることで、身体能力強化,臓器の健康診断,傷の治療等が行える。
 基本的にはエレメンタルマジックと同じで、規模や内容を術者のイメージで調整して扱うが、人体の構造上耐えられない出力で行使すれば、身体が反動で破壊される等のリスクも伴うため、エレメンタルマジック以上に精密かつ慎重な魔力調整を要する。

 ・ロストマジック(ナチュラルマジック)
 作中世界の時代より2000年程昔に、時の権力者によって歴史から抹消された魔術の総称。
 原理による分類ではないため、空間操作等の上記2種に区分できない魔術もあれば、使い魔との血の契約のように原理上は上記2種のいずれかに区分できるものもある。
 歴史書にも一般的な魔術書にも記述は一切無いために、一般人どころか学者にすらその存在は知られておらず、魔女協会なる秘密結社によって内密に伝道,継承されている。

・魔力
魔術全般を行使する上でのエネルギー原料。単位はMP。
生命力とも直結するらしく、枯渇すれば体力の大幅低下、最悪の場合死もあり得る。
個人のキャパシティ(魔力量)は個人差があり、一般的に「魔力を有する」とされる人の平均が100 MPで、200 MPもあればかなり高い部類らしい。
アストリッドの魔力量は本人によれば500 MPであり、如何に彼女が規格外の存在かがわかる。

・魔術札
 あらかじめ行使したエレメンタルマジックを記憶し、術者が魔力を注ぐ*3ことで任意のタイミングで発動させることのできる道具。
 処女の毛髪を混ぜ込んだ紙で作られており、術者が魔術を記憶させるとルーン文字が浮き上がる。
 アストリッドは爆発の魔術を込めた魔術札を火薬の代替品とすることで、本編世界初となる銃弾の製造に成功している。

主な登場人物

・アストリッド・ゾフィー・フォン・オルデンブルク
原作
プルーセン帝国郵政大臣であるパウル・ハンス・フォン・オルデンブルク公爵の一人娘。
燃えるような赤髪が目を引く美女であるが、胸部の方は割と慎ましい
公爵令嬢という出自と、生まれながらにして測定不能とされた圧倒的な魔力量もあってかプライドが高く我儘で、平民の出自である主人公を平然といじめ、攻略対象との仲を邪魔する典型的な悪役令嬢。
そのためいずれのエンディングであっても攻略対象に悪事を暴かれ、最終的にはお家取り潰しの上国外追放の憂き目にあう悲惨な末路を辿ることになる。
本編
本編の主人公。
前世はミリオタの文系女子大生(本名は不明)であり、4歳の時に階段を踏み外して顔面を打ち付けた際に前世の記憶を取り戻し、いずれ自身に待ち受ける破滅の運命を知ることになる。
「『いつでも前向きに生きる』をモットーとしている」と豪語するなどかなりポジティブな性格であり、
記憶を取り戻した際には自身の立ち位置を即座に受け入れ、運命に立ち向かう決意を固めている。
運命との決戦に備え、前世のミリタリー知識と、アストリッドとしての圧倒的な魔術の才をフル活用して様々な兵器や戦闘用魔術の研究開発と実践に勤しみ、
やがて個人で国家1つを容易く滅ぼす戦闘力と、一切の良心の呵責なく人を殺せる怪物的精神*4を併せ持ち、赤の悪魔と呼ばれ恐怖される存在へと至っていく。
悪役令嬢より質の悪い存在になってね?

ちなみにコミカライズ版ではかなりフリーダムなアホ毛の持ち主。
序盤は精々感情に合わせて動く程度だったが、話が進むにつれて手になるわ文字になるわ花になるわとまさしく変幻自在のアホ毛芸を見せつけてくる。

・ブラウ
 アストリッドが4歳の時に出会った妖精。
 森の中でグリフォンに襲撃され食べられそうになっていたところを彼女に救われ、彼女を慕うようになったことで契約を交わしている。
 司るエレメントは風であり、重火器類の消音,ジェットエンジンの自動操作,アストリッドとの視覚共有による偵察ドローン等、戦闘における重要な役割を担っている。

・ゲルプ&ロート
 ブラウ同様、アストリッドと契約している妖精達。互いに双子のように似ている。
 契約の経緯と時期がWeb版とコミカライズで大きく違っている。

・フェンリル
 アストリッドに使い魔として従う古狼の神獣。
 アストリッドとの一騎討ちを経て実力を認め、使い魔として従うようになる。
 既に2000年以上を生き、単独で都市1つを容易く滅ぼせるほどの極めて強大な力を有しており、そのためか態度や性格はかなり尊大。

・エルザ・エッカート
原作の主人公。帝都ハーフェルの商業区画にあるパン屋で働く娘。
平民の出自ながら450 MPというアストリッドに匹敵する規格外の魔力を有しており、特にブラッドマジックによる回復魔術は作中随一。
その才覚を買われて聖サタナキア魔道学園に高等部から編入してくるが、平民の出自とあって周囲からは白い眼で見られている。

その正体はオルデンブルク公爵家を凌ぐ大貴族であるフランケン公爵家当主の孫娘であり、
息子の貴賤結婚に怒った当主から離婚させられることを恐れた当主子息により平民の家庭に預けられ、当主が亡くなり自らが後を継ぐと同時に公爵家へ迎えられる予定の身であった。
原作のアストリッドはそんなことは露知らずに彼女を平民といじめたことで自らの墓穴を掘る羽目になるのだが、
本編のアストリッドは当然全ての事情を知っているため、自身の破滅回避のためと純粋な彼女への好意から陰ながらフォローしており、エルザもまた自身を気にかけてくれるアストリッドを慕っている。
ちなみに本編がアストリッドの物語である都合上、彼女の初登場は第30話、本格登場は中盤を過ぎた83話とかなり遅い。

攻略対象
・フリードリヒ・ゲオルグ・フォン・プルーセン
プルーセン帝国の現皇帝ヴィルヘルム3世の第一皇子であり、後に皇太子。
出産時に乳母にかけられた救命措置のブラッドマジックの影響なのか、珍しい銀髪が特徴的な美男子。
性格はのほほんとしているが文武両道の、お手本のような皇子様キャラ。
一方で、鉄と炎の時代に向けて軍拡を推し進める武断派の現皇帝とは、政策の妥当性を理解しつつも生来の和平を重んじる温和な性格ゆえに意見が合わず、
そのため自分は次代の皇帝に相応しいのかと思い悩んでいる。

原作のアストリッドは彼の正妻の座を狙っており、彼と親しくするエルザをいじめた結果フリードリヒに断罪されているが、
本編のアストリッドからは「なよなよお花畑」「いずれ断頭台に送ってやる」と心中で吐き捨てられるほど毛嫌いされている一方、
フリードリヒは彼女に対して「魅力的な女性」と評し好意的に接しており、度々仲を噂されるという真逆の関係になっている。

・アドルフ・フランツ・フォン・ヴァレンシュタイン
プルーセン帝国最強の騎士団である、黄金鷲獅子騎士団団長の長男。
フリードリヒとは仲が良く、互いに気安い口調で話す関係にある。
普段は強気な発言が多い、所謂俺様キャラだが、その裏で次期騎士団長候補としての重圧と、騎士の必須スキルであるブラッドマジックが不得手であることへの劣等感から、
「自分は騎士になれるのか」という不安を抱えている。
原作のアストリッドにはエルザと親しくしているところに「平民と次期騎士団長では不釣り合い」といちゃもんをつけられたことで、後に彼女を断罪する側となるが、
本編のアストリッドには苦手なブラッドマジックを習ったり、そのお礼も兼ねて懇親会にてパートナーを申し出るなどある程度好意的である。
もっとも彼女からは「俺様系は趣味じゃない」とあまり関心は寄せられていないが*5

・シルヴィオ・ハインリヒ・フォン・シュタイン
プルーセン帝国宰相シュテファンの子息。
彼もフリードリヒやアドルフと仲が良く、3人一緒でいる場面が多い。
若いながらも非常に利発で、初等部入学時点から既に宰相の仕事に興味を示している。
「宰相の仕事は皇帝が判断を誤らないよう補佐すること」と認識しており、
またフリードリヒ同様の温厚な平和主義者であることから軍拡を進める皇帝の方針を間違っていると考え、それに同調する父にも「宰相の役割を果たせていないのでは」として意見するが、聞き入れてもらえず苦悩を募らせていく。
原作では思い悩む彼を案じたエルザに慰められたことで彼女に惹かれていくが、
本編のアストリッドには「ただの反抗期」「一国の宰相が一介の学生風情の意見を聞き入れたらそっちの方が問題だろ」とバッサリ斬り捨てられている。

・ベルンハルト・フォン・ブロニコフスキー
ブロニコフスキー子爵家の次男であり、聖サタナキア魔道学園高等部の教師。年齢はアストリッド達より10歳上。
本編では教育実習生として初等部1年時のアストリッド達の副担任となっているため、登場はかなり序盤。
さばさばした性格で、若干やさぐれたところがありながらこれといった弱みも見せない大人の余裕にあふれた青年。
本編のアストリッドには「本当にナイスガイ」「頼れる兄貴」と、攻略対象では唯一好意的に見られ、次第に本気の恋愛感情を向けられるようになっていく。
ベルンハルトも当初こそ彼女には「問題児」「高等部に進学してくるのが今から怖い」と身も蓋もない評価をしていたものの、
彼女が高等部に進学する頃には「家柄の差が無ければ、気持ちに応えたいと思ったかもしれん」とかなり好意的に見るようになっている。

学友達
・イリス・マリア・フォン・ブラウンシュヴァイク
アストリッドの2歳下の従妹であり、ブラウンシュヴァイク公爵家の長女。原作には登場しない。
性格は内気かつ引っ込み思案で、アクティブで人懐っこいアストリッドとは対照的な深層の令嬢然とした少女だが、
アストリッドにとっては妹のような存在であり、イリスもまたアストリッドをお姉様と呼び慕うなど、互いに強く想い合う間柄である。

・ミーネ・フォン・モール
モール伯爵家の次女であり、アストリッドの同級生。
原作ではアストリッドの取り巻きの一人であったが、本編では彼女を原作同様に様付けで呼ぶなど一定の距離はあるものの、友人としてある程度は対等な関係を築いている。
騎士見習の兄を通してアドルフと知り合って以来彼に想いを寄せており、
それを知ったアストリッドからは、地雷処理(≒彼とエルザの恋愛沙汰に自身が巻き込まれ破滅に向かう芽を摘む)の目的で応援されている。
一方でアストリッドとフリードリヒがくっつけば理想のカップルになると考えており、度々2人の仲を囃し立てては彼女を辟易させている。

・ロッテ・フォン・ラムスドルフ
ラムスドルフ伯爵家の次女であり、ミーネ同様原作におけるアストリッドの取り巻きの一人。
本編のアストリッドにはミーネ同様地雷処理の役割を期待されており、そのためにシルヴィオと引き合わせられたことで彼に惹かれるようになっていく。

・その他の人々
・ヴォルフ・フォン・ブランゲル
アストリッドが4歳から学園初等部入学前までに師事していた魔術の家庭教師。
アストリッドが出会った25歳当時で既に博士号を取得しており、時の宮廷魔術師長にも「いずれ宮廷魔術師か大学教官の職に就く」と評されていた優秀な人物*6で、
家庭教師の任を解かれた後も彼女からは師として尊敬を受けている。

・ノームのおじさん
文字通り、土の妖精ノームの中年男性。
アストリッドが土のエレメンタルマジックでポンプアクションショットガンを錬成した際に姿を現した。
彼女の錬成した兵器が戦争を変えうる程の高度かつ危険なものであることを見抜き、それらの技術の一切を秘匿することを要求している。
兵器の錬成においてはアストリッドのイメージだけでは不完全な部分を自身のスキルで補正し、
彼女の求めるものを次々錬成していく、彼女お抱えの鍛冶師のような役割を果たしている。


追記・修正は運命に立ち向かう覚悟を決めてからお願いします。

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最終更新:2023年06月11日 20:46

*1 Web版81話まで収録。大規模な加筆修正等が無ければ、完結は6巻辺りと予測される。

*2 なお本作舞台では、初等部入学は6歳、かつ初等部過程4年,中等部及び高等部がそれぞれ3年のため、高等部卒業時は満16歳となる。

*3 この際は直接触れる必要はなく、少なくとも500m程度は離れていても可。

*4 厳密には良心が働かないようにする魔術を開発し、自身の脳にかけている。

*5 ただその一方で、「まあ悪くない人材」「悩みさえ解決してやればぐいぐい行ってくれる」とも言われており、客観的な評価自体は決して低くはない。

*6 実際にアストリッドが学園に入学する頃には聖サタナキアの博士研究員になっており、高等部時代には40手前の若さで既に教授の座についている。