佐藤太郎(仮面ライダービルド)

登録日:2021/06/15 Tue 04:20:00
更新日:2025/04/21 Mon 07:00:24
所要時間:約 4 分で読めます





兄貴、行ってらっしゃ~い!

夜は焼き肉っしょ!アッハッハッハッ…


佐藤太郎は『仮面ライダービルド』の登場人物。

演:犬飼貴丈(桐生戦兎と二役)

【人物】

桐生戦兎と瓜二つの顔の青年。シャフ度使い
ハリネズミトゲトゲの髪と赤い衣装が特徴。
ゴミ屋敷同然の部屋に住み「ツナ義ーズ」という名のバンドをやっていた。
バンドが売れたら女子アナと結婚して、牛丼卵つき100杯食べてビル1000件買うことが夢だった……らしい。
真ん中以外は結構壮大である。

ハイテンションなおバカだが、バンド仲間の岸田立弥を弟分として大切にし、彼の為に新薬開発のバイトに向かうなど、他人思いの一面が存在していたようだ。

【ツナ義ーズ】

佐藤が組んでいたロックバンド。
キャッチコピーは「世界中をロックでツナ理人情ロック」。
ツナギを始めガテン系を思わせるコスチュームや小道具で統一しているのが特徴で、そのルックスや本人達のキャラクターを見る限りではコミックバンドの側面もあったかもしれない。というか楽器を持った写真が殆ど無い。

弟分である岸田立弥の他、メガネの男とゴーグルの男がメンバーの四人組グループらしいが、後者二人は写真のみの登場だったため詳細不明。


【来歴】

第1話から1年前の9月5日、アルバイト先に向かう直前に立弥と上記のやり取りを交わしたのを最後に行方不明になってしまう。
そして1年後、立弥は滝川紗羽の伝手で佐藤そっくりの記憶喪失の青年・桐生戦兎と出会う。

立弥は佐藤との再会に大喜びだが、皆さんご存じの通り戦兎はてぇんさい物理学者。
そのあまりにも現在の戦兎とかけ離れたっぽさに視聴者も本人も首をかしげるばかりだったが、その新薬開発のアルバイト先とは万丈龍我が冤罪をかけられた葛城巧殺人事件の部屋であり、9月5日は戦兎が記憶を亡くして石動惣一に拾われた日。
さらに、佐藤太郎は龍我の一時間前に部屋に訪れていたことが判明する……。

順当に考えると佐藤…もとい戦兎が葛城殺しの犯人になるのだが……!?

【余談】

劇場作品である「平成ジェネレーションズ FINAL」の完成披露舞台挨拶と公開初日舞台挨拶では、
演者である犬飼貴丈氏が佐藤太郎のセリフを披露。


司会「それではまずは御一人ずつ御挨拶をお願い致します。初めに犬飼貴丈さん、お願いします」


夜は焼肉っしょー!FooooHoooo!!!!


佐藤太郎役の犬飼貴丈です!よろしくお願いします!


赤楚「佐藤太郎ちゃうやんけ!!」


と、万丈龍我役の赤楚衛二氏と漫才を繰り広げている。
なお、続く赤楚氏も自身の演じる役柄を「ヒロイン」と称して美空役の高田夏帆氏に「ヒ・ロ・イ・ン!」と自身を指さしながらツッコまれる漫才を繰り広げた。
ちなみにこの辺りの漫才は、滝川紗羽役の滝裕可里氏の「楽屋で何かしら三人が打ち合わせしていた」というコメントから、恐らくその時に考案したと思われる。
そのぶっ飛んだ漫才を最初の方で畳みかけられたおかげで、滝氏を含む他の出演者、特に『エグゼイド』組にやりづらそうな雰囲気が漂っていたのは気のせいだろうか

また、「夜は焼き肉っしょ!」は犬飼氏のアドリブで生まれたセリフだが、
ハイテンションで発せられたことや、見送る立哉に振り返って言ってもいいところをわざわざ大きく背中をのけ反らせたポーズで言ったこと、
そして上記のように舞台挨拶でネタにしてしまったこともあって、何かとファンからこのネタをやるように求められるようになってしまい、
「桐生戦兎よりも佐藤太郎の方がファンに印象が残ったのか…」と複雑な気分になってしまったという。


夜は追記・修正っしょ!アッハッハッハッ…





【注意】この先には『仮面ライダービルド』の重大なネタバレが含まれています。本編未視聴の方は早急にブラウザバックすることを勧めます。





































【真実】

実は事件当日死亡したのは葛城ではなくこの男・佐藤太郎。
いつも通りのハイテンションで仰け反りながら部屋に入ったところ、葛城を気絶させた直後のブラッドスタークと遭遇してしまう。
当然佐藤はパニックになり慌てて逃げようとするが、スタークが投げたナイフが背中に命中し絶命した。

その際、スタークは自身の能力で葛城と佐藤の顔を入れ替え表向きは葛城が死亡したことにし、後からやって来た龍我にその罪状を押し付けた。
そして佐藤の顔になった葛城は記憶を消され、「桐生戦兎」と名付けられる。

ちなみに、佐藤とスタークの最期のやり取りがこちら。


チーッス!佐藤太郎でぇーすッ!新薬のバイトに…ヴェェェ!?

…人の顔見て逃げ出すとは心外だねぇ…

うわぁぁぁ!ママ!ママーッ!


以上より、佐藤太郎は訳も分からないまま葛城巧の身代わりとして殺されてしまった完全な被害者。
葛城と龍我も大概なのだが、この人に関しては「身代わりなら誰でもいい」という結論に達する*1ので、本当にとばっちりでしかない。
しかも遺体は「葛城巧」として処理されているので、立弥を始めとする周囲の人々は佐藤の死に気付いてもらえない…。*2
いかにスタークが外道か思い知らされる。

ここまでなら単なる脇役の1人に過ぎなかったが、
  • 「佐藤」と「太郎」という片方だけならありふれた姓名が組み合わされて却って印象に残りやすかった。
  • 偽装工作の為とはいえ殺害シーンが生々しく、佐藤の最期の台詞が「ママ」と悲壮感を漂わせる。
  • 佐藤の死亡シーンが描かれた第16話の放送日はクリスマスイブ。
    2年連続でクリスマスに犠牲者を出してしまった

などの要素が噛み合わさった結果、多くの視聴者の記憶に残り、Twitterでトレンド入りを果たした。
中には彼を追悼して焼き肉を食べる人もいたとか。












以下、最後のネタバレ


最終回に創造された新世界では、何と「ツナ義ーズ」がメジャーデビューを果たしていた。
スカイウォールが存在しない平和な世の中だから大盛したのだろうか。
奇しくも自分を殺した石動親子も彼らの大ファンで、店内に写真を飾っている。
戦兎や万丈が仮住まいとしている倉庫にも彼らのポスターが飾られている。隣に飾られている黒髪万丈のポスターには大量に落書きがされている。

さらに、『仮面ライダージオウ』では歴史改変の影響もあるとはいえ、とうとう武道館ライブまで行っていた。
こちらでは葛城巧(佐藤顔の桐生戦兎)と龍我が大ファンになっている。
また、nascitaはツナ義ーズファンの集まる「ツナ義ーズファンカフェ」になった。

一見ただのおバカに見えた佐藤だが、実はバンドマンとしての優れた才能を持っていたのだろう。
それだけにスタークに夢だけでなく命まで断たれた『ビルド』本編の彼が本当に不憫でならない。
ぜひとも新世界では、ビル1000件は無理でも女子アナとの結婚と牛丼卵つき100杯の夢は叶えてほしいものである。
なお、アナザービルドが誕生したことによる歴史改変で上記のような人生を送れているとも解釈出来るのだが、アナザービルドの変身者は奇しくも太郎と同様にどこの誰でも良い、という意味が込められていると考察されている「バスケ選手」だった。


追記・修正は、新世界でメジャーデビューしてからお願いします。

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最終更新:2025年04月21日 07:00

*1 もちろん葛城の遺体に見せかける以上体格や年齢、血液型が同じである必要はあるだろうが、太郎が来た理由は「治験のバイト」であり、体に関する条件を細かく指定出来るのでこれらの課題はクリア可能。スタークの「他人の顔を変化させる能力」の応用で血液型まで変えた可能性もなくはない

*2 立弥に関しては敢えて戦兎達が真実を話していない可能性があるが。