辺見和雄(ゴールデンカムイ)

登録日:2021/08/31 Tue 04:00:54
更新日:2025/04/08 Tue 23:29:14
所要時間:約 4 分で読めます






絶望して光を失っていく弟の目……

あの目を思い出すと……

誰でもいいからぶっ殺したくなるんです



辺見和雄とは漫画『ゴールデンカムイ』の登場人物。
CV:関俊彦(アニメ版)/演:萩原聖人(実写ドラマ版)

【人物情報】

出身地:下野国
誕生日:8月23日
年齢:鶴見≒キロランケ*1より歳上、牛山より歳下
好きなもの:いちご
嫌いなもの:辛いもの(すぐお腹を壊すため)
身長:インカラマッ、姉畑と同じくらい
体重:家永カノと同じくらい
罪状:100件を超える殺人


【概要】

網走監獄から脱獄した刺青囚人の一人。
一見すると礼儀正しく人当たりがいいごく普通のオッサンだが、その正体は日本各地を渡り歩きながら100人以上を殺害してきたシリアルキラー。
彼にとって人殺しは息をするのと同じことであり、他人の命を奪うことに対して一切の躊躇いがない。


こんな人間になったきっかけは、幼少期のころ弟が大猪に生きたまま食い殺される痛ましい光景を目の当たりした経験に由来している。
幼い辺見はそのさまを隠れて見ることしかできなかったが、必死に抵抗しながらもなすすべもなく無残に殺される弟の姿に言いようのない興奮を覚えた。
こうして弟の絶望した目と必死で抗う姿に魅せられた結果、人が死に瀕した時に見せる「命の煌めき」を求めるようになり、各地で凶行を繰り返すようになった。

また他人の煌めきを見るだけでなく、「自分自身も命を煌めかせて死にたい」と考えており、「圧倒的な強者に残酷に殺されたい」「そんな強者ならば僕が殺そうとしても殺されないはずだ」という歪んだ破滅願望と殺人欲求を抱えている。

そしてそうした殺人欲求が高まると何故か股間が煌びやかに発光するのが特徴。イメージなのか実際に発光しているのかは不明。100億%イメージだろうがひょっとしたら……

作中では玉切り包丁でニシンの粕玉を斬る杉元の姿に、自分の首を跳ねられる姿を投影してその場で絶頂していた。
アシリパさんの前でなんてことを。

網走監獄の中では白石と馬が合ったようで、前述した自身の過去を語ったり、逃走の手助けをしたりしている。


【戦闘能力】

殺人に対して一切の抵抗が無いのが強みであり、玉切り包丁での奇襲で瞬く間に第七師団のモブ2名へ致命傷を与えている。

その一方、戦闘センスには光る物があるが、軍人達と違い戦闘訓練を受けている訳でも武道家という訳でも無い為、奇襲に失敗すると苦戦しがちであり、死に瀕した相手の行動に見とれてしまう悪癖もあいまって仕留め損なった第七師団の一人に手痛い反撃を食らっていた。
仕留め損なったと言っても左目と脳が刃物で貫通しているはずなんだけど……本当に第七師団は化け物だぜ

杉元との戦闘では、至近距離からの銃撃を銃身を手で払うことで躱すという離れ業を見せるが、軍人である杉元との地力の差は跳ね除ける事が出来ず腕力勝負を強いられ敗北した*2
その為、公式ファンブックの喧嘩番付では割と控えめな格付けになっている。

【作中での活躍】

網走監獄から脱獄した後、ニシン漁に従事する「ヤン衆」として漁場に潜伏。
その傍らで同業者を殺害してその死体に自分の刺青に記されている「目」の文字を刻み、自分を惨殺してくれる強い囚人をおびき寄せようとしていた。

そしてその死体に釣り出された杉元一行に船から転落し溺れ死にかけたところを助けられる。
杉元に人殺しの匂いを感じて交流する中で、彼の持つ優しさと強さ・殺した相手のことを忘れずに罪を背負う覚悟に感激。
反撃によって殺されるために杉元を殺すことを決意する。


偶然鉢合わせた第七師団から杉元を匿うためにニシン御殿に駆け込み、そこにいた師団兵を殺害するも銃で撃たれ負傷する。
心配して逃走を手助けする杉元を背後から襲うも、白石に正体をバラされ、アシリパさんの介入で不意打ちも失敗。ナイフで反撃を受け、杉元と死闘を繰り広げる。

……杉元さん僕のこと 忘れないでいてくれますか?

引っ剥がしたお前の入れ墨を広げるたびに思い出すよ

生きててよかった


銃剣で腹を刺されながら常軌を逸した語り合いをしていると、突如現れたシャチによって海に引きずり込まれた。
杉元たちが驚愕する中、レプンカムイ(沖にいる神)の尾びれで空中へと打ち上げられ弄ばれる*3



うそ……なにこれ……

想像を超えてる

こんな死に方……



最高だッ!!


こうして殺人鬼辺見和雄は、命と股間を煌めかせながら海上で果てるのであった。2つの意味で。

なお、辺見を食べようとしたシャチはアシパさんの銛で仕留められ、辺見の皮も杉元により剥がされた。
倒されたシャチは浜の人たちと白石により揚げ物にされ、アシパさんは「このシャチは辺見を殺したから」と食べるのを躊躇していたが、杉元が「直接の死因は俺」と釈明すると秒でヒンナヒンナした。


【余談】

  • モチーフはおそらくアメリカの殺人鬼「ヘンリー・リー・ルーカス」。
    全米17州で殺人行脚を繰り返し、数百人あまりを殺したと言われている。*4

  • 作者の野田サトル先生のお気に入りのキャラであり、自画像に使われている。
    そのため野田先生のことを辺見先生と呼ぶ読者もいるんだとか。
    本稿をここまで読んだ方なら、ナチュラルにこいつと同一視される先生が読者からどういう印象を持たれているかはお分かり頂ける事だろう。


Wiki篭りさん…全力で追記・修正して どうか項目を煌めかせてください


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ゴールデンカムイ
  • 変態
  • 刺青囚人
  • 脱獄囚
  • 殺人鬼
  • 関俊彦
  • 作者のお気に入り
  • やべーやつ
  • リョナラー
  • 猟奇
  • サイコパス
  • 玉切り包丁
  • ドM
  • シリアルキラー
  • 漁師
  • シャチ
  • 死んだが勝ち組
  • 異常犯罪者
  • ヘンリー・リー・ルーカス
  • 死にたがり
  • 始まりの変態
  • 萩原聖人
  • 辺見和雄
  • 辺見先生
  • 辺見ちゃん
  • 俳優の本気
  • 演者の怪演
  • 一周回って愛すべき変態
最終更新:2025年04月08日 23:29

*1 過去や時系列を踏まえて考察すると41歳と推定される。

*2 アニメだとほぼ劣勢なのが分かりやすい。

*3 シャチのこの行動には子供に狩りを教えるため、獲物の抵抗を無くさせるためなどの説があるが、はっきりしたことは未だわかっていない。餌となるアザラシはこれによって海面25メートルまではじき飛ばされるんだとか。

*4 ただし確定している殺人容疑は3件だけであり、その殆どが虚偽の自白だとされている