ココ(ポケモン)

登録日：2022/02/09 (水) 03:33:04
更新日：2023/03/16 Thu 12:26:38
所要時間：約 4 分で読めます

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俺はザルード！　父ちゃんの息子だ！

出典：劇場版ポケットモンスター ココ、OLM、
(C)Nintendo･Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo･ShoPro･JR Kikaku
©Pokémon ©2020 ピカチュウプロジェクト、
東宝、2020年12月25日。

■概要

『ココ』とは『劇場版ポケットモンスター ココ』のヒロイン登場人物。

CV：上白石萌歌、美波わかな(赤ちゃん)

『オコヤの森』で幻のポケモン・父ちゃんザルードと共に暮らす10歳の少年。

自分を『ザルード』だと思い込んでおり、髪型や身に付けているモノもザルードに合わせている。
基本四足歩行しているが、赤子の時から父ちゃんザルードと共に『オコヤの森』で暮らしてきた野生児のため、
木々を自分の体のように使いこなすその身体能力はアイリスに匹敵するレベル。

10年前、『オコヤの森』で捨てられていた赤子を群れの一匹が見つけ、
その赤子にはみ出しものである自分の境遇を重ねたザルードは群れから抜けて赤子の親を探し始めた。
しかし親は見つからず、住処だと思われる場所はもぬけの殻だったため、
ザルードは人間の赤子を父ちゃんとして自分の子どものように育てる事にした。それが『ココ』である。

父ちゃんザルードから『ザルード語』を教わっているため、ポケモン語でポケモンと会話をする事ができる。
作中でザルードたちが人の言葉で話しているが、これはココ目線で通訳しているだけであり、実際にはサトシはザルードの言葉を理解していない。
ポケモンに囲まれて育ってきたため人間の言葉を話すことはできず、当初はピカチュウがサトシの言葉を翻訳して通訳していた。
作中でサトシを始めとした他の人間と交流を持ったことにより、少しずつ人間語を話せるようになったことからココの地頭の良さが分かる。

アニポケではポケモンの言葉を理解できる人間は割といる(アイリス(ドラゴンタイプ限定)、N、オニオン等)
しかし彼らはポケモンが言いたい事を理解できるだけで、ポケモン語を喋る訳ではないので(*1)、ココのようにポケモン語を喋って意思疎通できるのは非常に珍しい。
他にはマーシュ、ラングくらいか……。

前述した通り、ココは見た目をザルードに合わせて自分を「ザルード」だと思い込んでいるが、ココ自体は賢いため自分の姿が父ちゃん達と違う事に気付いている。
手の形に肌の色、何よりザルードなら使えて当然の『ポケモンの技』が使えない事が、ココに「自分がザルードではないこと」を何より伝えてしまうのだ。

出典：劇場版ポケットモンスター ココ、OLM、
(C)Nintendo･Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo･ShoPro･JR Kikaku
©Pokémon ©2020 ピカチュウプロジェクト、
東宝、2020年12月25日。

作中では偶然溺れていたのをサトシに助けられたことで生まれてはじめて人間の街に行く。
そこで『人間』という種族を初めて知り、サトシの手の形と自分の手が一致した事で自分がザルードではなく人間である事を知る。
またサトシに教えられながら人間の街を満喫(この際サトシに合わせて二足歩行できるようになった)。

そして父ちゃんザルードと再会すると自分が父ちゃんの実子ではない事を問い詰め……。

ネタバレ

本当の名前は『アル・モリブデン』
父はクロム・モリブデン、母はリン・モリブデンといい、『オコヤの森』にある『治癒の泉』を研究していた博士である。
本作の要所要所で見せるココの頭の良さは両親からの遺伝だったのだ。

両親は泉がザルードの縄張りである事を知り、今以上に研究する場合、ザルードと衝突する事は避けられないと考えた。
そのためザルードと共存できるまで研究の凍結を決めたのだが、ふたりの助手だったゼッド博士はそれを拒み、カーチェイスの末ココの両親を殺害してしまう。
炎上する車からなんとか出た両親は最後の力でココをゼッド博士から遠ざけ、それを父ちゃんザルードが見つけたのだ。

ゼッド博士が起こした事件が終わった後は、自分は「人間でポケモン」という結論に達したココは、
自分にならポケモンと人間の架け橋になれると考え、『オコヤの森』を出て世界中を旅することを決める。

最後は『オコヤの森』に住む全てのポケモンに見送られ、サトシと「また会おう」と約束を交わし、世界に羽ばたいていった。

■余談

20作以上続く長い映画シリーズの中で、タイトルに人間の名前が載った唯一のキャラ。
劇場版情報公開時にはココがポケモンではなく人間であり、これまでのタイトルの法則から外れた事で多くのファンに驚かれた。
しかし「ココは人間でありポケモンである」というココが自分で出した結論を考えれば、タイトルのココが人間とポケモン両方の意味を含んでいるのだろう。

サトシのピカチュウには「ピピ」と呼ばれている。

ポケモンカードゲームでもカード化されており、人間キャラとしては事実上初のポケモン扱いでの登録となっている。

追記・修正はザルードに育てられた方がお願いします。

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[部分編集]

• 「ガルーラのこもりうた」に登場したタロウを彷彿させる -- 名無しさん (2022-02-09 07:38:17)
• ﾋﾟｯﾋﾟｶﾋﾟｰとかで基本的に全てのポケモンと話せる辺り、ポケモン語ってのはモールス信号みたいに音自体には特に意味はない言語なんだろうか -- 名無しさん (2022-02-09 08:21:52)
• ダイパのミオ図書館では昔人間と結婚したポケモンがいたなんて記録があって都市伝説ではルージュラは人間とポケモンのハーフってのもあったよな。 -- 名無しさん (2022-02-09 09:33:09)
• 父ちゃんザルードとの関係は本当泣ける -- 名無しさん (2022-02-09 11:56:15)
• 意外と人間の遠い先祖はポケモンだったのかも知れない。ニャースみたいに言葉を覚える代わりにポケモンとしての能力が退化したとか -- 名無しさん (2022-02-10 04:21:50)
• ↑×4　エスパーでなくてもサイコキネシス覚えるようなポケモンがいるのでその辺は器用なのかもしれない -- 名無しさん (2022-02-10 06:10:49)
• 過去編とはいえポケモンで明確に人間の死人が出てビックリした -- 名無しさん (2022-02-10 07:14:31)
• 人の文明に触れてこなかっただけで、科学者の両親を持ってるだけはあってか地頭はメチャクチャ良いと思われる。将来はポケモンと話せるポケモン博士として名を馳せるかもしれん。 -- 名無しさん (2022-09-23 20:06:12)
• 珍しく名字ありのフルネームが存在してるキャラなんだよな　他に判明してるのはオーキド・ユキナリ　ナリヤ・オーキド　ツワブキ・ダイゴ　くらいしかいない　 -- 名無しさん (2022-10-30 09:23:42)
• ポケモン版ターザンって感じ -- 名無しさん (2022-10-30 09:56:07)
• ↑2 サクラギ・コハルをお忘れなく(本編中で1度だけそう呼ばれている) -- 名無しさん (2022-11-19 16:32:14)
• 作中名言されているわけでは無いがほぼ確実に波動使いとかいう -- 名無しさん (2022-12-05 21:59:28)

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*1 人間語で話しかけてもポケモンの方が理解してくれるため、意思疎通に問題はない