ピカチュウ

登録日:2009/12/21 Mon 20:48:07
更新日:2024/03/04 Mon 19:37:03
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ピッピカチュウ!



出典:ポケットモンスター XY&Z、34話『準決勝フルバトル!サトシ対ショータ!!』、
2015年10月29日~2016年11月10日まで放送。
OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


全国図鑑No.025
分類:ねずみポケモン
英語名:Pikachu
身長:0.4m
体重:6.0kg
タイプ:でんき
半減→でんき/ひこう/はがね
抜群→じめん

種族値
HP:35
攻撃:55
防御:30→40(XY以降)
特攻:50
特防:50→40(金銀以降)→50(XY以降)
素早さ:90
合計:320

LEPEの相棒ピカチュウの種族値
HP:45
攻撃:80
防御:50
特攻:75
特防:60
素早さ:120
合計:430

努力値:素早さ+2

特性:せいでんき(接触技を受けた時、3割の確率で相手をまひ状態にする)
隠れ特性:ひらいしん(でんきタイプの技を受けた時、その技を無効化し特攻を1段階上げる。元々無効の場合は上がらない。
          ダブル・トリプルバトルで自分以外のポケモンが使った単体対象の電気タイプの技の対象を自分にする)

タマゴグループ:りくじょう/ようせい

性別比率:♂50♀50


よく懐いたピチューがレベルアップで進化
かみなりのいしライチュウに進化。

アニメや漫画で主人公のパートナーを勤めているところから、恐らく世界一有名なポケモンであり、世界で二番目に有名なネズミ
え?一番目は誰かって? 浦安に生息しているあのネズミ だよ。三番目は猫とやたら喧嘩しているアイツだろう。もっとも、こちらは「種」ではなく「個体」だが…
ただ、デザインはあまりネズミっぽくはない。リスやハムスターなどの齧歯類の要素を混ぜ込んだ感じのデザインである。
デザイナーのにしだあつこ氏によればモデルはリスで、当時氏のマイブームだったのが理由らしい。
飛行機なんかにも描かれていた。
他のポケモンは呼び名が変わったりもするが、ピカチュウだけは海外でも必ず「ピカチュウ」という名前である*1
これは日本版スタッフから海外進出の際にピカチュウの名前だけは統一してほしいという要望があったため。

黄色い体に長く尖った先の黒い耳と赤いほっぺ、そしてギザギザの尻尾が特徴的。
尻尾の根元は茶色く、雌は先端がハートのような型。

第一世代におけるピカチュウの公式デザインはぽっちゃり体型であった。
かつて庵野秀明はある雑誌のインタビューで「ピカチュウのいいところは、デブにしたとこじゃないですか」とコメントしていた。

この手のキャラには珍しく、「ピカチュウ」に限らずポケモン名は個体名ではなく種名であり、作品世界では多少レアだがごくありふれた生物である。そもそもアニメでは個体名をつけていない人も多い。「サトシのピカチュウ」と明記されて区別でもされていない限り、原則的に各メディアに登場するピカチュウは全て別個体である。

●ゲームでのピカチュウ

初代ではトキワの森で低確率で出現。この当時はあくまで「ちょっと珍しくて可愛いポケモン」という立ち位置であり、ゲーム内で特にこれといってイベントや特別な扱いは受けていない。いちおうピッピ、プリン、ピカチュウの3匹で「アイドルトリオ」というプッシュを受けていた時期もあったが、ピッピを主人公にしたコロコロの漫画がアレだったこともあり現在ではほぼこの概念は絶滅している。
序盤では唯一のでんきタイプだが、カスミ戦はスターミーに対してはとくぼうの低さとわざの威力の低さ故にあまり役に立たない。
どちらかと言えば、ひこうタイプを使う一般トレーナー相手に強いので比較的育てやすいというところが強みと言える。
その後、無人発電所でもゲット可能。
この頃のピカチュウは今とは似ても似つかぬ程ずんぐりしている。
まるっこくて可愛らしいとも言えるが。
ちなみにこのずんぐりしたピカチュウ(に限らずクリスタルまでに登場したポケモン)は公式でもほぼ使われない。これは金銀までに登場したポケモンはそれぞれのソフトがリメイク前に公式イラストが描きなおされたため。なお「ORAS」「BDSP」では公式イラストでは描き直されていない。

旅パでは特に女児人気が高い。
ピカチュウが殿堂入り前に入手できるソフトの場合、中古ロムでリアル女児ネームのロムを引き当てると高確率で旅パに入っている。
「でんきだま」などないこの時代でも、その人気やアニメの影響もあって進化させないプレイヤーが少なくなかったという。

ピカチュウバージョンでは最初に貰えるポケモンとして登場。
ボイスはアニメ(後述)でピカチュウを演じる大谷育江の声の波形を電子音で再現したものとなっている。
主人公の背後を付いて来る姿は愛らしい。
最初は話しかけてもそっぽを向くが、だんだん懐いてくるのでかなり可愛い。
ちなみにこのピカチュウに対して「かみなりのいし」を使うと嫌がって進化させられない。
本編では他にピカチュウを入手できないため、ライチュウを図鑑に登録するには他バージョンとの交換が必要となる。
このピカチュウ自体を交換して他のバージョンで進化させてから戻すこともできるが、そうすると後をついてこなくなる。
やって後悔した人もいるのでは?
ちなみに本作から長らく『レベル26で10ボルトを習得』することが可能になった。
第一世代では唯一ジムリーダーから貰える技マシンの技でレベルアップ習得可能な技である。

一部既存のポケモンの鳴き声が変更されたXYでは、大谷育江のボイスが付いた。
新鮮さや懐かしさに驚いたり、「もうあの電子音を聴けないのか」と寂しがったりするプレイヤーもいたが、
BDSPではDSプレイヤーをONにしていると電子音に戻るようになった(ちなみにイーブイも)。実に9年越しの復活である。
そして、Pokémon LEGENDS アルセウス以降は完全に電子音で統一された。

限定のポケモンは本来覚えられない特別な技を覚えていることが多いが、ピカチュウはポケモンの看板だけあって特にその頻度が高い。
初代から存在する「なみのり」や「そらをとぶ」持ちが有名だが、「おいわい」「うたう」「このゆびとまれ」「フラフラダンス」「しんそく」等を使うことも。
ひらいしんピカチュウも入手困難だったが、XYのフレンドサファリに出現するため厳選が楽になった。

初代ポケモンスタジアムではレンタルポケモンを使わずにトーナメントを勝ち進み、決勝にピカチュウを参加させて優勝すると「なみのり」を覚えさせることができた。
本作では使用できるポケモンが40種に限られライチュウは不参加なので唯一みず技を使えるでんきポケモンとなるが、素早さはそこそこで紙耐久は割り切るにしても「でんきだま」がないこの時代に特殊種族値50なのが厳しい。
ただ当時は耐久にも種族値を触れる仕様からピカチュウでも不一致「はかいこうせん」程度なら耐えられることが多いので、タイプ相性が良くかつ先制できる相手になら意外と勝てたりする。
対みずタイプの場合、ギャラドスパルシェンなら反撃を耐えて倒せカメックスの「じしん」も低乱数一発程度だが、素早さと特殊が高いスターミーとタフなラプラスには負ける。
対ひこうタイプの場合は先手を取られて大ダメージを受けるか相手の特殊が高く満足にダメージを与えられないかのどちらかで勝利は絶望的。
「なみのり」を使う場合、イワークは先制なみのりで100%倒せるがゴローニャは確2なので「じしん」で返り討ちに遭う。
ギャラドスパルシェンには一致でんき技でも確1を取れないものの、一致みず技や「はかいこうせん」を耐えられるので急所か「ふぶき」で凍らされなければ「10まんボルト」で勝てる。
当時不動の最弱ポケモンだったメタモンには当然の如く有利だが、最初の一撃で大したダメージを与えられないのででんき技による麻痺などを考慮すると他のポケモンに比べて負ける可能性はそれなりにある。

金銀HGSSレッドの出してくるピカチュウに泣かされた人も多いだろう。
無印の金銀ではレベル81と最もレベルが高く、高めの素早さから「かみなり」「10まんボルト」を連打してくる。この段階の手持ちはせいぜい50-60くらいなので、ピカチュウとは言えその攻撃を等倍で受けると結構なダメージになる。
さらに「あまえる」を覚えているため、遅い物理アタッカーは火力を削がれやすい。
HGSSではレベル88になり、「でんきだま」所持で自滅覚悟「ボルテッカー」を連射してくるので火力が大幅に上昇。迂闊に遅いポケモンを出すと6タテされる恐れもあり割とガチである。


ORASではおきがえピカチュウが登場。
「ポケモンコンテストライブ!」で活躍するアイドルポケモンで、コンテスト初回挑戦後にもらえる。
一見普通のメスのピカチュウだが、よく見ると尻尾の先のハート型が黒くなっている。
このピカチュウは会場の控室にある衣装ケースで着替えることによって、


ハードロック・ピカチュウ
マダム・ピカチュウ
アイドル・ピカチュウ
ドクター・ピカチュウ
マスクド・ピカチュウ

の五種類に着替えることが可能。
さらにそれぞれ「コメットパンチ」「つららおとし」「ドレインキッス」「エレキフィールド」「フライングプレス」という固有技を持っている。*2
これらの技はコンテストの5つの要素を網羅しており、コンディションMAXかつ着替えを駆使することによって全部門制覇も十分狙える。
また、原作のRSとは違い、比較的早い段階で手に入る上に上記の固有技が強力なので、旅のお供にも。

さらにさらにこのおきがえピカチュウ、内部的には伝説のポケモンと同じタマゴ未発見となっており、3V固定かつシンクロ100%有効である。
戦闘を介さずともシンクロが効く上、必ず成功するのは他にシナリオイベントのラティのみ*3。正に異例の扱いである。
ただし、着替えができるのはこのピカチュウのみであるため、遺伝技と両立できない上、進化もできない
ポケモンバンクに預けられないので第七世代に持っていくこともできない


SMではサトシのピカチュウが登場。
劇場版前売り券特典として配布される。以下に示す6種類が存在し、受け取る期間によって姿が決まる。

オリジナルキャップ
ホウエンキャップ
シンオウキャップ
イッシュキャップ
カロスキャップ
アローラキャップ

またUSMではQRコードを読み込むことでキミにきめたキャップの個体が入手可能。
剣盾ではワールドキャップの個体が追加された。

性格はがんばりや(無補正)で固定。それぞれの地方でサトシが被っていた帽子を身に着けており、技もそれぞれアニメに準ずる。
さらにサトシのピカチュウはサトピカZによって専用のZワザ「1000まんボルト」を使用できる。
Zワザ発動ポーズのカットインは他のZワザと完全に異なっており、Zワザ自体のエフェクトもカラフルな豪華仕様。
しかしピカチュウの種族値は並の進化前ポケモンであり、耐久も素早さも最終進化形のポケモンたちには遠く及ばない。
同レベル対決だとサンドバッグにされかねないため、レベル50フラットルールの対戦では専用Zワザがあっても実用性は低い。
レベル差によるゴリ押しが効くシナリオでは悪くないかもしれない。

なお、姿ごとに初期レベルが異なり、シリーズが進むごとに上昇していくのだが、
無印のオリジナルキャップが1レベル、最新のSMでも20レベルしかない。
つまりラティオスを倒していたときは10レベルだった…という意味ではなく、
これは「そのシリーズの始まった年はアニメ放映何年目かをレベルで表す」というものである。

USMではマンタインサーフで全ての島の記録を塗り替えるとカンタイシティのサーフ協会で「なみのり」を覚えたピカチュウが貰える(通常特性)。


また、ポケットピカチュウというピカチュウを連れて歩ける万歩計や、
ピカチュウげんきでちゅうなどといった、ピカチュウに声を掛けてコミュニケーションをとれるゲームなど、
ピカチュウをメインとしたゲームが幾つか発売されている。
他にも大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにも登場している(後述)。

更に期間限定でとんがり帽子やサンタの帽子を被ったピカチュウも出現する。
こちらは進化させることが可能で、進化させても帽子を被ったままライチュウになる。
普段滅多に出ないピカチュウもこの時はコラッタがレアに感じるレベルの凄まじい頻度で出現し、ポケソース(ポケモン出現率の高い地点)の多い場所ではあたり一面ピカチュウというすごい光景が見られたりする。
でも捕獲率はレア扱いのまま低めでボールを大量に吸われたり、捕まえた所でピカチュウ自体の使いみちが無かったり、この期間限定ピカチュウは色違いや伝説・幻ポケモンと同じ「特別なポケモン」扱いで処分の操作が面倒とある程度慣れたプレイヤーからは厄介者扱いされてるのは内緒

LEPEでは上記の通り相棒ピカチュウが強いので進化できずとも足を引っ張るようなことはなく最後まで主力として使える。
旧ピカ版に比べると大きな躍進である。

Pokémon LEGENDS アルセウスでも登場。前述の通り鳴き声が電子音となった。
まだ人間とポケモンがわかり合っていない時代の話であり、ピカチュウも人間を見ると襲いかかってくる。
ショウもしくはテルの手持ちとしても登場するが常にモンスターボールに入れており、信頼関係が築けていない。
曰く「ボールから出すと襲ってくる」との事。
この事実はモンスターボールがポケモンを無条件で従えるものではない事の証明と言えるだろう。
登場自体は黒曜の原野と割と序盤であるが余り見かけないレアポケ枠である。

スカーレット・バイオレット』では早期購入特典にてひこうタイプのテラスタルが可能なピカチュウが手に入る。
本編ではいざ捕まえようとするとピチュー含めて非常にレアな存在となっておりてんで見ない
野生で見ないだけでなく使用するトレーナーも多くなく、町中で見る機会も無い。
そのくせわざマシン「10まんボルト」を作るにはピカチュウ系列の落とし物が必要なため、トレーナーは血眼になって彼を探し続けている。
ただし生息域自体は割りと広く、また終盤のダンジョンにはライチュウが割と多いので最終的にはなんとかなるだろう。


●対戦でのピカチュウ

種族値は一般的な進化前ポケモンといった程度。
しかし、ピカチュウ系統の専用技「ボルテッカー」は「ワイルドボルト」の威力を遥かに上回り、電気版「フレアドライブ」とも言うべき強力なもの。
更にピカチュウには技の威力が倍になるというチート一歩手前の専用アイテム「でんきだま」がある。
このアイテムのおかげで第三世代までは最高火力の電気技使いとして君臨していた(次点は「じしゃく」持ちサンダー)。
このせいで進化形であるライチュウ涙目とも言われることも。
ガチ勢からは基本的に「なげつける」ものという扱いだが

しかし、これほど強力な専用アイテムがあっても元の種族値がかなり低いため扱いは難しい。
大前提としてピカチュウは紙耐久の速攻型アタッカーなので、アタッカー同士の撃ち合いでは先制の一撃で相手を倒すことに全てを賭けるしかない。
しかし素早さ種族値は低いとは言わないが激戦区の100を下回っており、昨今の高速化した環境では先手を取りづらい。
肝心の攻撃力に関しても、「いのちのたま」や「こだわりハチマキ」を持たせた他のポケモンに越されてしまい、鉢巻き(眼鏡)ライチュウとほぼ同等。
また、単でんきタイプなので一致技で弱点を突ける相手はみずひこうの2タイプのみ。
ピカチュウより遅いポケモンの内、対戦環境で使われるものの多くは耐久力に長けており、こだわり補正があっても一致弱点でもなければ一撃で倒せないことも多い。
仮に素のタイプや種族値の相性が良かったとしても、相手がやスカーフ持ちのアタッカーだったらまずその時点で瀕死確定。
そして最大の問題点としてライチュウとの差別化には電気玉が必須のため、相手の素早さ種族値が上だったりスカーフ持ちの場合は襷やスカーフを警戒する必要がないので遠慮なく上から殴られて沈む。

こちらは拘りシリーズと違い2回目以降も技を選び直すことができるが、逆に言えば上記のリスクを抱えた上で上手く2回以上攻撃のチャンスを作らない限り、より素早さと耐久力のある鉢巻(眼鏡)ライチュウの下位互換になってしまう。
なので本格的に活躍させるにはよほどの愛と戦略、読みが必要となる。

とはいえXYから耐久力が上がったので、いじっぱりA極振りマリルリの「アクアジェット」くらいなら耐えられる。
そのため両刀にする場合、性格は「むじゃき」が推奨される(「せっかち」でもHに20振れば耐えられるが…)。

当然だが、「トリック」や「はたきおとす」で道具を奪われてしまえば、ほぼ無力化する。
(メガシンカZワザの流行で相手の持ち物に干渉する技の採用率が下がっているのが救いではあるが)
まぁピカチュウの場合、素で確1を狙われることの方が多そうだが。

心理面でのアドバンテージとしては、「ピカチュウは電気玉一択」という先入観を逆用して襷カウンターを決めることもできる。
…が、上手く決まらない限り普通にライチュウを使った方が強力なので、これも扱いは難しい。

第七世代ではさらにピカチュウ専用道具として「ピカチュウZ」が追加された。
が、でんきだまと違い一発限り&Zワザ以外の威力がでんきだまより下がるので実用性はより怪しい。
しかもボルテッカーからアップグレードしたZワザなのにでんきだまボルテッカーの方が強いというありさまである。一度だけ反動をなくすことぐらいしか利点がない。

一応でんきの弱点の少なさを生かして「しんかのきせき」を持たせたサポート要員に出来なくもない…がやっぱりこの点でも素早いライチュウの方に分がある。

当然といえば当然だが活躍させるにはライチュウに進化させる方が無難。
今後「最終進化ポケモン使用禁止(既に進化させた場合は一時的に進化前になる)という対戦形式が導入される」「でんきだまの効果が全能力値ライチュウを上回る程に激増する*4」といった措置が取られたらその限りではないが。

特殊型のサブウェポンとしては「くさむすび」「なみのり」「シグナルビーム」「めざめるパワー」が使用可能。
前者2つは共に弱点のじめん対策だが、それぞれ「みず/じめんに有効」「ほのおタイプ」にも有効という違いがある。
めざめるパワーはでんきタイプご用達の「こおり」推奨だが、仮想敵によっては「ほのお」タイプもあり。
「シグナルビーム」は一致技を半減する草タイプ対策になるが、複合タイプがメジャーなので、やはりめざ炎の方が使いやすい。
「かみなり」の必中化と「なみのり」の強化を同時に行える雨パに投入するのも手。
ライチュウと違い「きあいだま」を覚えない点に注意。

物理技では「かわらわり」「はたきおとす」「アイアンテール」「おんがえし」「しんそく(配布限定)」が使える。「でんこうせっか」でも良いが優先度的には「しんそく」に分があるか。
特にバンギラスに有効な「かわらわり」と、追加効果が優秀で半減されづらい「はたきおとす」は有用。

また、いわゆる「ピカ」に共通の技「ほっぺすりすり」も強力*5
「でんじは」に比べて「ちょうはつ」を撃たれても使用でき、電気タイプにも僅かとは言えダメージを与えることで襷や「がんじょう」を潰せる。
ただ、「さめはだ」「ゴツゴツメット」「のろわれボディ」等の接触判定を受け、相手の「ふいうち」の使用を許すため完全な上位互換ではない。
耐久型相手に「どくどく」もアリ。
耐久力が最低レベルなので特性は「せいでんき」よりも「ひらいしん」推奨。

「なみのり」を使う場合は「せいでんき」型にせざるを得ないほか、一部の技が使えないので注意。
具体的にはタマゴ技である「ねこだまし」「アンコール」やピチュー時にしか覚えられない「わるだくみ」「あまえる」等。

第七世代のWCSダブルではピカチュウをホエルオーペリッパーと組ませるパーティ、通称「ピカホエッパー」が猛威を振るった。
この構築はペリッパーの「あめふらし」と「おいかぜ」の援護を受けたホエルオーの「しおふき」(相手全体攻撃)で攻めるのが基本戦術。
ピカチュウがペリッパーの弱点である電気技を「ひらいしん」で引き受けつつ「ねこだまし」を撃つことで「おいかぜ」を通しやすくなる。
ピカチュウ自体が「でんきだま」の高火力を警戒されやすい上に低耐久力故に速攻落とされやすいため、ホエルオーも無理なく降臨できる。
ちなみに原種ライチュウは当時WCSダブルには出場できなかった。

LEPEで相棒として手に入るピカチュウは通常のものよりも種族値が高く、特に素早さはライチュウをも上回る。
さらに「ワイルドボルト」と同等の威力で追加効果付きの「さぶさぶサーフ」「ふわふわフォール」や電気版「おんがえし」の「ピカピカサンダー」等の専用技を持つ。
中でも威力は50と低いが優先度+2で確定急所の「ばちばちアクセル」は「ちからもち」マリルリの「アクアジェット」やメガハッサムの「バレットパンチ」を超える威力を出せる。

剣盾ではキョダイマックスできる個体が登場。往年のぽっちゃり気味の体型になる。
でんきタイプの技がキョダイマックス技「キョダイバンライ」に変化し、使うと相手全員をまひさせることができる。当てた相手がじめんタイプだと当然無効化されるが、当てた相手の隣がじめんタイプの場合はまひにできる。
『Let's Go! ピカチュウ』のデータを持っていると貰える他、期間限定でマックスレイドバトルにも出現した。現在はダイスープを飲ませればキョダイマックス個体に変更できるため誰でも手軽に入手できるようになった。


●アニメでのピカチュウ

他にもピカチュウはたびたび登場しているが、ここでは主にサトシのピカチュウについて記する。


CV.大谷育江(海外版も同様)

サトシが最初に貰ったポケモン。
忘れられがちだがオスである*6

ピチューだった頃はミュウも暮らすカントー地方のどこかの森に住んでおり、親代わりのガルーラの群れと共に暮らしていた。
しかし身体が大きくなるにつれてガルーラ親子の負担になることに気付き、自分から離れる。
そして親子からの愛情をたっぷり受けたことで、ピカチュウに進化した。

サトシと出会った当初はオーキド博士が捕まえたばかりで人間になれておらず、でんきショックで攻撃していた。
ボールに入ることを嫌い、旅立ちのシーンから開始1、2分くらいはサトシが縄で引っ張って歩いていた。
なおボール自体は一応所持し続けておりごく稀に登場する。研究所で付けられていた雷マークのシールは何故か旅立った直後から外れている。

後に1番道路でオニスズメに襲われた時、身を呈して守ってくれたサトシを信頼し、それから共に旅をするうちに最高のパートナーとなっていく。
ピカチュウ「ピカピ!(サトシ!)」

現在の性格はサトシと同じくバトル好きで面倒見のいいが、時々子供っぽいとこもある感じ。
初期は大型ポケモンにビビったり、バトル自体をめんどくさがるシーンやロケット団をふっ飛ばしてニヤリと笑う場面もあったが
サトシと旅を続けるうちに気難しい一面は鳴りを潜めた。
ただし仲間以外から過剰に触られることやサトシからゲロを吐かれることは嫌がり電気技を出してしまう。
サトシの旅の同行者たちも信頼しており、色々あってサトシが戦えなかった時にはカスミセレナの指示にちゃんと従っている。
勘が冴えるタイプなのか、探し物の最中などはサトシ達が気づかない範囲で起こった事象に反応することがある。


サトシが別の地方に行く時もピカチュウだけは必ず連れて行くが、その度に強さはリセットされている模様。
シリーズ終盤になると伝説のポケモンとすら張り合うバグ染みた強さとなるが、リセットされればその辺の雑魚にすら狩られる始末。
しかし実際の理由は、初めて見るポケモンへの対処が分からなかったり外的な要因で本来の力が出せなかったり対戦相手が本気すぎたり、といったものである。
BWで特にこの傾向が顕著になったものの、その反動か後のXYやSMでは実力のリセットはかなり控えめになっている。初っぱなからアメタマに惨敗したのは内緒


無印マチス戦とDP編にてライチュウへの進化に関するエピソードも出てきている。
DP編ではマチス戦時に貰い使わずじまいだった「かみなりのいし」を「もしまた似た局面に会った時の為に」ととっておいたらしく取り出していた。
まだ持っていたことに驚いた視聴者も多い。
(最終的にはロケット団の激励によりやはり使わず、石も彼らが拝借したが)


ちなみにアニメにて主役に抜擢されたのは、当時企画の際に「御三家のどれかにすると、ゲームで彼らを選んだ子供達の間で優遇不遇の不公平が生じる」と考え、
代わりにピッピにしようという案もあったが話の幅が広がらないという事で却下(ギエピーという強烈な先代がいたのもあるが)、元から人気があり、電撃と言ったアクションもやりやすいからとの事である。
…結局初代・二世代御三家も全部サトシのポケモンになったが、年々不公平感が出ているような気がしないでもない。次回作以降は3匹ともサトシが所持する事は無くなった。

元々は(他のポケモン含めて)ニャースのように言葉を覚えて喋るはずだったが、
中の人の大谷育江さんが「ピカー」「ピカチュウ」などの鳴き声だけで様々な感情を表現することができたために、その設定は消滅したという逸話がある。大谷さんすげえ。
(逆にこのような経緯でニャースだけがしゃべるという変な状況になったために、違和感を消すため作られた話があの「ニャースのあいうえお」である)
余談だが、XY編第78話で映画の中という設定でポケモンアニメの歴史で初めてピカチュウが人語を喋った。
そしてそのアフレコ風景に大谷さんらしき人物も登場していた。
更にパラレル設定の『キミにきめた!』でも、クライマックスのある場面でピカチュウが喋る。


  ∠) ∠)
 / ⌒ ヽ   
|●_ ● |/\ 
(〇 ~ 〇| /
/|    |<
||  L/ |/


いつも…、いつもいっしょに、いたいから……。

作中一のチートで、電気タイプでありながら修業の末タケシのもついわ・じめんのポケモンを倒したりもしている。
しかし、初期の頃は流石のピカチュウもサトシの無鉄砲さと体力に若干引いていた。
『レベル以上の強さを持つ特別なピカチュウ』としてロケット団に狙われている。

得意技は電気系の技(次第に10万ボルトに統合されていった)に加え、「アイアンテール」、「でんこうせっか」。
このうち、アイアンテールはAG編13話で習得を始めた他と比べると新しめの技であったが、
サトシの戦法的にもメタ的演出上の都合としても非常に使い勝手が良かったためか、サトシのピカチュウの代表技の一つとなっており、
無印時代ベースの劇場版『キミにきめた!』でもピカチュウの使用技として登場している。



DP編までは最強技はピカチュウ一族秘伝の「ボルテッカー」だったが、BW編から「エレキボール」へと変更されてしまった。
だったら他のポケモンにも配ってくれればいいのに。
エレキボールは最高威力こそボルテッカーを超えるものの、ピカチュウは素早さが低くてイマイチ有効活用できない。

ただし、尻尾に電気を溜めて撃ち出すというアニメ設定と、サトシの型破りな発想との相性が非常によく噛み合っており、
フィニッシュ技としての役目はピカチュウのもう一つの代名詞でもある10まんボルトに譲ったものの、
動き回って撹乱しながら撃ち出す、アイアンテールを受け止めた相手に炸裂させる、至近距離で尻尾ごと相手にぶつける、
眠り粉を食らった際に上に向かって撃ち出し自分に当てることで、きつけ効果+周囲の粉を吹き飛ばすといった牽制・サポート用の技として要所要所で活躍を見せている。

そんなエレキボールもSM編でエレキネットに変更された(なお、ゲームでは教え技として習得できる)。
威力自体は更に下がったため、それをネタにする声もあるものの、
習得直後から自身に被せることでミミッキュの専用Zワザ「ぽかぼかフレンドタイム」を防ぐというとんでもない使われ方をした他、
今作では高威力のZワザの存在があり、相手の機動力を奪える等の応用が利きそうといったサトシの戦法との相性などから概ね肯定的に受け取られている。
そもそもエレキボールの非難は、ピカチュウの専用わざであるボルテッカーと交代だったことが大きい。

ぶっちゃけるとボルテッカーも元々ピカチュウの最強技扱いだったかみなりを忘れて習得した技なので、
実は扱いとしては全く同じでありそれほどおかしいわけではなかったりする。
また、コルニのルカリオやそれまでのミミッキュ戦で見られたエレキボールを打ち返されるといった弱点も解消されている。
他にも高所からの落下に対するクッションにしたり、ズガドーンデンジュモクに対抗して打ち上げた花火のベースとして使用する等、用途は豊富。
また、ピカチュウ自身も専用のZワザ「1000まんボルト」を習得し、ここぞという場面で使用されている。

特性は「せいでんき」。……なのだが、ちょくちょく外部から電気を吸収して自らの出力に変えているような描写もされてきており、
BW編冒頭こそゼクロムが放ったと思われる雷を受けた影響で深刻なスランプに陥ったものの、
同編終盤におけるあるバトルでは、ボルトロスの放った電撃を吸収して、超特大のエレキボールを放ったりしていた。
これらのことからしばしば実は「ひらいしん」も持っているのでは、と囁かれることも。

新無印編ではキョダイマックス個体であることが判明。
当初からロケット団が「特別なピカチュウ」と目をつけて追い回していたが、まさにそれは事実であった。
ただしこの状態では身体が重くなる故に得意とするスピード戦法が出来ず、キョダイカジリガメダンデのキョダイリザードンに苦戦していた。
同じく新無印編でゴウが♀のピカチュウをゲットした。現在はライチュウに進化している。


好物がケチャップという設定は結構有名だが、無印編でこの描写がされたのは1回限りだったりする。
ただしAG編でレストランに食事しに来たのにピカチュウだけはケチャップを容器ごと舐めてるシーンがあるので細々と残っていたようである。
XY編では本格的にこの設定が押されるようになり、コルニが手形を取るシーンで使ったケチャップを喜んで舐めたり、
ED『ピカチュウのうた』では大量のケチャップが芽生えるシーンがあり、現実世界ではトマトケチャップでおなじみカゴメ食品とのキャンペーンで限定グッズが制作された。

顔がよく伸びるため、赤ちゃんポケモンをあやすために面白い顔を作るのに重宝する。
AG以降はこの顔を使った顔芸が特技になって顔だけでなく身体も使ったモノマネを披露することも。

ピカチュウがやったモノマネ
ニャース、ソーナンスジュプトルヘイガニオオスバメコータスミズゴロウ、マリル、ミミロルスボミー
ドゴームハスボーキバゴヒートロトムペンドラーマリルリズガドーン、サトシ、タケシ、etc.

見ればだいたい分かるくらい完成度が高く、耳が自由自在すぎて関節がどんだけあるんだよって突っ込みたいくらい。
特にBW編で披露したマリルリは最早「へんしん」のレベル。
さらにSM編で見せた花火マンことズガドーンのモノマネはもはや顔の関節がどうこうを超えたレベル。
本人もモノマネには相当自信がある。まあ、あんなにできればね。
演技力も高く、DP編ではとある事情で行方不明になった「シュガー」という名のピカチュウのフリをして替え玉作戦に臨んだこともある。
BW編で諸事情でサトシが女装した時には、ちゃんとピカチュウもしっぽの先にハートマーク状のものをテープで貼って『女装』していた。

サトシの手持ちでは預けられているリザードンと双璧をなす実力を持つが、シゲルとのフルバトルではサトシ自身が最強メンバーと謳ったパーティに何故か選出されなかった。
もっともタケシ曰くこの試合では「パワーバトルを想定したチーム編成」をしていたため、スピード型のピカチュウはあえて外したとも考えられる。

また、何故かジム戦等の公式戦で「戦闘不能」になってても「元気に応援」している事がよくある。
ポケモンリーグ公認のジムの審判の採用試験は余程簡単かつ基準が甘いのだろう。
というより、デンジ戦で公式に使われる瀕死判定機械自体の基準自体が甘い事が判明した。
その試合でもピカチュウは戦闘不能後に元気に応援している。
まあポケモンがバトルで後遺症が残るような大怪我を負う可能性を考えると、戦闘不能と見なす基準を低くしてそういうリスクを減らすのは仕方の無いことなのかもしれないが。

なお、ニャースの通訳によれば一人称は「ぼく」


第四世代以降はサトシのピカチュウとしてゲーム版に配信されている。

技は
10まんボルト
でんこうせっか
ボルテッカー
アイアンテール

当然「かわせ!ピカチュウ!」「かわしてアイアンテール!」等は出来ない。
性格はやんちゃ(攻撃↑、特防↓)固定。

ちなみにHGSSでレッドが使用するピカチュウと技・道具共に全く同じ構成である。
これはレッドのピカチュウ自体がサトシのピカチュウからの逆輸入なため。

これ以降、サトシのピカチュウ配布イベントは毎世代実施されている。
第五世代では性格は「ゆうかん(攻撃↑素早さ↓)」、第六世代は第四世代と同じ「やんちゃ」で、第七世代では「がんばりや(無補正)」となっている。
第六世代までは親の名前が「サトシ」なだけでデータ上は通常のピカチュウと同じだったが、上記の通り第七世代以降ではフォルム違いでサトシの帽子を被っている。第七世代では専用の1000まんボルトも使用可能。

『THE ORIGIN』では主人公レッドの相棒枠はリザードンであるため、ピカチュウはポケモンリーグ制覇後のレッドが捕まえたポケモンの一匹という扱い。
ポケモンシリーズでピカチュウがここまで地味な扱いの作品も珍しいのではないだろうか。


●大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ

初代から出演しているレギュラーキャラ。なお、初代で最初から選択できる8人のキャラで唯一原作ゲームで主人公でなかった存在。
素早い動きが特徴で、攻撃は主に頭突きや尻尾、そして電撃を使う。
必殺技がシンプルで使い所が分かりやすく、高めの機動力のおかげで操作が非常に簡単なため初心者向けに見えるものの、体重と単体の技の火力、単純な撃墜力はいずれも低めなせいでコンボや復帰阻止を徹底しなければ力負けしやすい。
ポケモンの顔とも言える見た目やイメージに反して、勝つことを前提とするなら屈指の上級者向けのキャラ。
実は全作品において一度も中堅以下に落ちたことが無いという何気に優れたキャラだったりする。

アイテムは主に口にくわえて使用する。
カラーバリエーションでは歴代男主人公などいろんな帽子を被る。
SPではマスクド・ピカチュウが追加。あくまで色替えなので、フライングプレスが使えるということはない。(スピリットの組み合わせでそれっぽいことは出来る)

DXではモデル替えとしてピチューが登場しており、ピカチュウより身軽だが電撃技を使用すると自分もダメージを食らうという公式曰く最弱(DX内でのフィギュア説明では、素早さを活かしてアイテムを拾うしか活路は無いという内容が書かれている)の超上級者向けのキャラクターになっている(電気の扱いが苦手という原作設定を忠実に再現した結果である)。
Xで“最後の切りふだ”としてボルテッカーが使えるようになった。

SPのCP9はとにかく対人戦レベルで強いと話題だが、ピカチュウは特に強い。
それこそ、崖際空中での復帰阻止もお手の物のレベル。
聞くところによると、Forの世界大会優勝者の挙動を参考にCP9の挙動をデザインしたという。

通常必殺ワザ:でんげき(原作にはないが、ポケモンカードではしばしば使われている)
地面を這う電撃を出すピカチュウの代名詞かつ立ち回りの主力その1。
空中では斜め下に出し、電撃は壁や天井をバウンドしながら這う。
飛び道具だけに基本的に牽制用。

横必殺ワザ:ロケットずつき
その場で力を溜め相手に高速の頭突きをする。原作では初代シリーズでしか覚えない。
最大溜めの威力ふっとばし力は相当だが、隙だらけなのタイマンでは崖外での復帰以外では殆ど使用されない。
乱戦でこっそり使うのがベターか。
スマッシュ入力しながら出すと僅かながら溜め時間を短縮できる。
ピチューはピカチュウより溜め時間がさらに長く、その分の威力ふっとばし力が高い。

上必殺ワザ:でんこうせっか こうそくいどう(ピチュー)
素早く体当たりをするこれもアニメでお馴染みの技。
ピカチュウの立ち回りの主力その2。
64では復帰専用だったが、DX以降から攻撃判定が付いた。
一度だけ移動方向を変更して追加で移動できるがコマンド入力が結構シビアであり、初心者がピカチュウを使用する時はまずはこれに慣れるところから始まる。
非常に速い移動速度と軌道変更のおかげで発動中の妨害は困難であり、ヒットすると微弱な電撃判定で相手を痺れさせるため追撃も入れやすい。
ピチューはこうそくいどうになりピカチュウより距離が長いが、攻撃判定はない。

下必殺ワザ:かみなり
上空から雷を落とすアニメは無印によく使用された技。
雷よりピカチュウに落ちた時の放電の方が威力ふっとばし力が高い。
飛び道具扱いなので反射や吸収に注意。
forからは出始めにメテオ判定がつき、高空の相手に当てることで落ちてきた相手に放電が連続ヒットし、大ダメージが狙える。

最後の切りふだ ボルテッカー
電気の球になって高速で突進する。原作ではエメラルドから特定の条件で覚える技。
スピードはトップクラスだが、振り回されるように動くため操作のしにくさもトップクラス。
地形も通過するが、崖際で解除されるとそのまま落下してしまう恐れも…。
ちなみに挙動はかつてゲームフリークから発売された「パルスマン」のボルテッカーを再現している。
forでは、小さな電気の球がマーカーになり幾分かは操作しやすくなった。
SPでは初撃方のワザに。ヒットするとズームした画面内を乱反射して暴れまわる。


ポケモン不思議のダンジョン

ポケットモンスターシリーズを代表するポケモンだけあって、全作品で主人公/パートナー候補になっている。
救助隊ではステータスが非常に低く、なんとレベル1の時点ではHP除く全てのステータスが1というありさまである。成長率も低く、レベル100のステータスはピチューの方が高く、技も悲惨で部屋技をダメージ固定技の「すいへいぎり」しか覚えないため、そこまで強くない。

探検隊以降はステータスが見直されステータスが非常に高くなり、部屋技の「ほうでん」を覚えられるようになったため強力なポケモンになった。
電気技の通り自体が非常に優秀なため、ポケダン初心者にオススメの一匹である。「ほうでん」を使えばモンスターハウスの敵をいっぺんに攻撃できる。
ポケダン超でも概ね同じであるが、今作において序盤に出てくるエレザードへの対抗手段がほとんどないという痛すぎる欠点があるので注意。

ポケモンGO

チュートリアルではカントー御三家の中からいずれか1匹を捕まえることになるが、
この時にしばらく歩いているとピカチュウが出現するため、最初のポケモンをピカチュウにすることが可能。
やはりアニポケの影響力は偉大であった。

ただし普通の野生個体は比較的出現率が低く、なかなか見つからない。
とはいえ一般的にレア枠として扱われるポケモン達ほど確率が低い訳でもなく、
定期的に後述の特別コスチューム個体が実装されたりするため、
そこそこの期間プレイしていても全く出会えないということはないだろう。

本作には特別なコスチュームを纏ったポケモンが実装されることがあるが、
作品の顔だけのことはあってかピカチュウはその数がべらぼうに多い。
あまりにも数が多すぎるので記載は省くが、2023年末時点でなんと50種類以上存在する
中には海外限定イベントのコスチュームも存在し、また当然ながら雌雄による違い、そしてごく一部を除くほぼ全てに色違いも実装されている。
やり込み派プレイヤーでも全種揃えているという人はそういないだろう。

2018年1月には第1回目のコミュニティ・デイが開催されたが、記念すべき初回のポケモンはやはりと言うべきかピカチュウ。
コミュニティ・デイ限定技として「なみのり」を覚えることができた。

●名探偵ピカチュウ

『オレは探偵じゃない。名探偵だ!』
『ピカッとひらめいた!』

声:大川透→山寺宏一(ゲーム版)、ライアン・レイノルズ(映画版)、西島秀俊(映画版・日本語吹替)

主人公「ティム・グッドマン」の相棒。
探偵帽と虫眼鏡がトレードマークで、自身を『名探偵』と称する。
何故かティムにだけ自分の言葉が通じており、周りの人には鳴き声にしか聞こえていない。

少々強引な性格で美女に弱いが、ポケモンへの聞き込みや天才的閃きでティムをサポートする。名探偵の名は伊達じゃない。
『名探偵たるもの、情報は足で稼ぐ』を信条としており、アニメニャースと同じ常に二足歩行。
ただ、走るのは苦手らしく、なにかから逃げる時は一人遅れてしまい、ギリギリ逃げ切れたというパターンが多い。

エイパムを追っている最中に『行方不明の父であるハリーを捜す』という目的でライムシティへと訪れたティムと出会い
その後、お互いの目的が一致したということで相棒となり、拠点としてハリーの部屋を提供(?)する。
元々はハリーの相棒で、とある事故後に記憶を失ってしまい、技も使えなくなっていた。
本人は『俺は頭脳が武器なんだ!』と言い張ってはいるが、やはりコンプレックスは感じているのか、調査の合間に技の練習にはげむこと姿も見られる。

コーヒーと甘いものが大好きで、特にコーヒーに関しては一度うんちくを語りだすととまらなくなってしまい、ティムもすっかりセリフを全て覚えてしまうほど。
ただ、ベイカー*7曰く『事故以前はコーヒーなんて全く飲まなかった』らしいが…

少し運動しただけで肩で息をしたり、「オレももう歳かなぁ…」と感慨深くなってしまうその姿は正に中年のおっさんそのもの。
大川氏の渋い声と演技も相まって、従来の『かわいい』ピカチュウとはまた一味違った『愛嬌はあるけど、どことなく哀愁もただよう』ピカチュウといった感じになっている。

ちなみに本編では大谷氏が演じるピカチュウも登場。
名前は出ていないが、恐らくはの相棒。
人違いならぬ、ピカチュウ違いをしてしまったティムの非礼を詫びた後に
「その相棒に『夢はいつかホントになる』と伝えてやってくれ」とアニメ歌詞になぞらえたセリフを放った。

2019年5月3日には、このゲームを原作とした実写映画が日本先行公開された。
長い歴史の中で実はポケモンのハリウッド進出はこれが初めて。ポケモンがハリウッドを本気にさせちゃった。
リアルすぎる毛並みや、ピカチュウが見せる通称『くしゃ顔』など非常にインパクトが強い。
字幕版ではライアン・レイノルズ氏(『デッドプール』で有名)、日本語吹替版は西島秀俊氏が声を担当している。

ポケットモンスターSPECIAL

主にメインで登場するのはレッドの手持ちのピカチュウ。なお2章ではイエローが預かっていた。
ニックネームは『ピカ』。
ニビシティ付近の町でイタズラネズミとして名を馳せているところをレッドに捕獲される。

捕まえたばかりの頃はまったく懐かなかったが、ニビジムのタケシ戦でピンチの所をレッドに助けられ、そこから徐々に心を開いていく。
ちなみにタケシ戦ではイワーク電撃でバラバラにするというチートっぷりを見せた。
レッド曰く「実力はおスミ付き」でここぞと言う時にエース級の活躍を見せる。
入れ違いでグリーンの手持ちになった時は電撃以外の技、『どくどく』を覚える。*8
しかし、レッドの手持ちに戻って以来一度も使われていない。忘れさせたのだろう。
変わりに何故か『みがわり』を覚え、エリカ戦ではエリカ嬢を出し抜いた。
そして『みがわり』を応用することで、第2章では「なみのりピカチュウ」となった。
ちなみに性格が丸くなったアニメと違ってこちらは10年経ってもツンツン。ついでに細くなった他メディアと違い体系も楕円のコロコロしたデブチュウのまま。
ついでにリア充で子持ちだったりする。ピカ爆発し…いやなんでもない

イエローはピカを2章にて一時的に預かっていたが、ラストでレッドに返却したため、3章で新たにピカチュウを手持ちにしている。
ニックネームは「チュチュ」。詳細はイエローの手持ちを参照のこと。

その後しばらく図鑑所有者の手持ちにピカチュウがいることはなかった*9のだが、SV編にてスカーレット・コイトが手持ちに入れている。ニックネームは2024年現在なし。
彼女のピカチュウは上述の早期購入特典と同じくひこうタイプのテラスタルが可能で、ニャオハと並ぶエース格のポケモンである。


電撃!ピカチュウ

失恋した後にサトシと出会う。
後はアニメとほぼ一緒。
ピカチュウってタイトルだがメインはカスミだからねぇ…


ポケットモンスター(穴久保版)

レッドとギエピーに助けられて共に旅をするようになった。
突然脱糞したり自転車や兵器を造る天才。
基本的に喋らないが最近はセリフの後に()が付いて翻訳される事が多くなった。
『かみなりのいし』で進化したが『もとにもどるいし』で元に戻った。

ギエピーとは従兄弟の関係という無茶苦茶なオリ設定がある。
と思いきや、金銀の卵システムでピッピとピカチュウは同じタマゴグループ妖精に分類されたので偶然にも辻褄が合うようになった。

「なにこの悪魔のようなピッピ」

ポケモンゲットだぜ!(あさだみほ)

主人公シュウの相棒。シュウが装備するインカムでシュウと会話することが出来る。熱血漢で向こう見ずなシュウのブレーキ役にもなる常識ネズミ。
シュウのことはパートナーとして信頼しているようだが、その割には喧嘩ばかりしている。
戦闘力は高く、ピカチュウが雷を撃てばだいたい勝ち。(これは、そもそも本作がガチ戦闘がメインではない漫画であるため)

サトシのピカチュウと同じくボールに入るのを嫌がっているが、これは、モンスターボールの故障でボールの中に閉じ込められたという過去のトラウマがあるため。
が、とある回ではシュウがアーケードゲームをやりたいという理由だけであっさりモンスターボールに入れられてしまった。そして死ぬところだった

時期によって扉絵などでちょいちょいコスプレを見せる。かわいい。




余談だが、ポケモンを海外展開する際に米国で売りたいならこうしろと、筋肉ムキムキにしたピカチュウの絵が送られてきたことがある。
残念なことにその絵は残っていないとのこと。


オーキド「さぁーて今回の追記・修正は…ピッピカチュウ~」

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最終更新:2024年03月04日 19:37

*1 他のピカチュウ枠(別名:電気袋組)も海外では同じ名前

*2 ただし第7世代ではピチューのタマゴ技にエレキフィールドが追加され、さらに第8世代ではエレキフィールドとドレインキッスが技マシンで覚えられるようになったためこれらは通常の個体も使える。

*3 厳密には入手前にトレーナー戦があるが…

*4 この場合でも「他の持ち物を持たせられなくなる」という点でライチュウとの差別化はできるだろう。

*5 同じピカチュウ枠のモルペコは覚えない

*6 これは当初は性別の概念がない為。DPからは尻尾で♂か♀かを見分けられるようになったため♂であることがより明確になっている

*7 ハリーの仕事仲間でティムが世話になっている探偵事務所所長

*8 ゲームでも第八世代に至るまでは実際に取得可能だったが、第八世代にて取得が不可能となった。

*9 進化前のピチューはゴールドが手持ちにしているが、ピカチュウ系統でカウントしてもそれが最後であった