SCP-2900-JP

登録日:2022/08/01 Mon 08:31:58
更新日:2025/07/04 Fri 18:46:55
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君よ、来るその瞬間まで英雄であれ。

SCP-2900-JPとは、怪異創作コミュニティサイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクトの一つである。
また、JPのコードが示す通り日本支部の管轄にある。
オブジェクトクラスはKeter。

特別収容プロトコル

SCP-2900-JPの出現日時・出現場所を予測する方法は無く、収容は不可能らしい。
SCP-2900-JPが出現した場合、それを視認した人物や後述するSCP-2900-JP-1には記憶処理が施される。

概要

SCP-2900-JPは空中に突如として出現する文字群の総称で、出現場所や高度に規則性はなく、発生からおよそ3分程で消滅してしまうらしい。
また、文字の言語は発生した場所の言語に固定されるらしい。
SCP-2900-JPは基本的にとある人物(SCP-2900-JP-1)の周囲5m以内に出現する。なお、このときの文字のサイズは直径30cm程度。
つまり、貴方の名前が「兄尾 太郎」だとしたら、貴方の周辺に「兄尾 太郎」という文字がそこそこ大きく出現するのである。
ただし、事例こそは少ないが、人名以外のSCP-2900-JPが出現することもある。その場合、文字は前述の場合より大きくなる。
以下がそれをまとめた表である。
SCP-2900-JPの表記 発生場所
音響:ノビタキ(高原に生息する鳥) 青森県山間部
照明:雷 アメリカ合衆国オレゴン州ポートランド
効果:滝 岐阜県養老町 養老の滝付近
演出助手:█████(当時、現地の大統領であった人物) ブラジル連邦共和国ブラジリア
舞台装置:ストーンヘンジ グレートブリテン及び北アイルランド連合王国ソールズベリー北西13km地点
特殊効果:オーロラ アメリカ合衆国アラスカ州コールドフット
特殊照明:星 南アメリカ大陸北部ギアナ高地上空███████km(宇宙空間)

...なんか規模大きくなってきていないか?

補遺

太平洋上空500kmの地点で非常に巨大なSCP-2900-JPが観測された。今回発生したSCP-2900-JPはアジアから南アメリカ大陸までの環太平洋地域において広く観測され、消滅までに1時間程度の時間がかかった。
また、この際に観測されたSCP-2900-JPは観測者の使用する言語に合わせて認識が改変される異常性を持っていた。
流石にここまで大規模な記憶処理を施すことは難しく、財団はカバーストーリー「宇宙人の存在」を発動し、その後アンニュイ・プロトコルを発動した。
以下は、今回出現したSCP-2900-JPの内容である。

    はじまりはじまり



追記・修正は新時代を感じながらお願いします。


























補遺の後半の内容は、実はカバーストーリーである。
当該事例において確認されたSCP-2900-JPは通常例と異なる強力なミーム的性質を有し、人類の大半がこれに曝露した。
その内容は「自らが生きている世界は劇場であり、もうすぐ終末を迎える」というもの。世界中で大混乱が生じたが、財団がアンニュイ・プロトコルを発動したため現在目立った混乱は生じていないらしい。
報告書内にO5-1の言葉が載せられているので引用する。
これを見た諸君は当該案件を財団の失敗と捉える事だろう。しかしそれは真実では無い。
ある意味では、我々は確実に勝利している。

アンニュイ・プロトコルはカバーストーリーの補完に過ぎない。真の目的は記憶の改竄にこそあった。

あの日空に現れたメッセージを目撃した瞬間、人類は真実を知ることとなった。
世界は終わる。私達は役割を終えたのだと。

我々に課せられた使命は常に変わらない。
未知なる脅威を隠蔽し、無辜の人々の日常を守護し、希望ある明日を夢見させる事である。残された時間が1秒であれ1日であれ、その使命は不変のものだ。

故にこれは秘匿されなければならない。
真実を知る者は、我々だけで十分だ。

君よ、来るその瞬間まで英雄であれ。-O5-1

以下は、太平洋上空に現れた本当のSCP-2900-JPの内容である。

    めでたしめでたし


SCP-2900-JP -エンドロール




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最終更新:2025年07月04日 18:46