クッパ城だれもいなくて夏(スーパーマリオ 4コママンガ劇場)

登録日:2022/08/11 (木曜日) 16:20:28
更新日:2022/08/13 Sat 21:53:34
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私の名はクッパ城。
この城にも夏が来た。
私は、この青い空が好きだ。
なぜなら、いつもは真っ暗なこの谷を太陽が照らしてくれるから…
城のくせに変だって?まあ、いいじゃないですか。
これは、そんな城にいる、
ある大魔王の夏の物語……


クッパ城だれもいなくて夏」は、エニックス(現:スクウェア・エニックス)出版のアンソロジーコミック『スーパーマリオ 4コママンガ劇場』シリーズ10巻の収録タイトル。
作者は、4コママンガ劇場の常連さんの一人で、ドラクエ4コマではモンスター仮装大会シリーズで知られる栗本和博。

概要

本作は4コマ漫画作品を主流とする4コママンガ劇場では珍しいショートコミック形式となっており、『スーパーマリオワールド』をベースに真夏のクッパ城を舞台にクッパが涼をとるべく城内を進んでいく、というクッパを主役にストーリーが展開されるのが特徴である。

ストーリー


ジリリリリリリリリッ!!

『起きてー!起きてー、クッパおじさまーっ!朝よーっ!!』

大魔王クッパの谷のクッパ城
クッパの部屋の窓に太陽が差し込む中、鳴り響くピーチ姫型目覚まし時計にクッパは起床し、ピーチ時計に口づけする。

「おはよう、ピーチ姫♥」

だけど起きたはいいものの、今の時期は夏真っ盛り!

「おーい、だれか水を持て…!」

クッパは部下たちに冷水を持ってくるよう命令するが、誰からも返事が来ない。


「水を持ってこいと言ってるだろっ!!」

「だれかいねーのかー!?オラァ!!」

怒号を上げてもやはり返事がしない…。
これに疑問に感じたクッパはある事実に気づく。

それもそのはず…、部下たちはクッパから夏休みを貰い、ピーチ姫と一緒に海水浴に出掛けているのである。
現在城にいるのは、クッパただ一人…。
仕方なく一人で冷水を飲みに行くのだが、出たのは冷水ではなく熱湯!
というのも、クッパ城の堀はマグマの海で囲まれているため、その熱気で水が湯立ってしまっているのである。夏場は水も熱湯に早変わりって言ったもんだ…(byクッパ)

それに加えてマグマの熱気により城内もほぼサウナ状態。暑さに堪り兼ねたクッパは避暑地に行って寛ごうと考えたが、城を空けている間にマリオが来たら大変なため、マグマを止めて涼をとろうとスイッチルームへと向かう。

……が、スイッチルームの行き方を調べていたところ、上から降ってきた杭がクッパの脳天を直撃!!

「イタタタタ…油断したわ〜!」

自分の城なんだから、城内のトラップくらい把握しろよ……

気を取り直して土管の先に着いたのは、金網が敷かれたマグマ地帯。
クッパは金網を伝っていくが、マグマの熱気で意識が朦朧とし、危うく落ちそうになり「なんだってオレはこんなものを作っちまったんだ…?」と内心後悔しながらも渡り切る。

その後もクッパはトラップだらけの城内を進んでいき、ボロボロになりながらもなんとかスイッチルームに辿り着く。

だが!クッパの目の前には隊列を組むように並んだ夥しい数のスイッチの群れ!!
クッパはその中からマグマバルブスイッチを探すのだが、城門開閉から城内照明など、確認するのに切りがないほどの数のスイッチから見つけるのも一苦労…。
業を煮やしたクッパは全てのスイッチを押して回り、ようやく冷水が飲めると歓喜するのも束の間、城内に警告サイレンが鳴り響く。

『ただいま、お城の自爆スイッチが作動しました!』

なんとスイッチを全押しした結果、城の自爆スイッチまで押してしまったのだ!!
クッパは、カメック自爆スイッチの実装を採用したことを思いだし、そして後悔した…。


(城の自爆スイッチつけますか?)
(ガハハ、つけろつけろ!)

(ああ、ワシのバカ……!!)

クッパ城が爆発するまでの時間は、わずか3分!
クッパは直ちに城からの脱出を図るが、制限時間は無情にも迫ってくる。

そして…遂に時間は10秒を切った!!

脱出はもはや絶望的!
自身の最期を悟ったクッパは、爆発に備えて甲羅の中に籠った!!


5…

4…

3…

2…

1…

0!!


嗚呼、哀れ…
クッパは、マリオと対決することも、ピーチ姫と結婚することも、冷水にありつけることもないままクッパ城と運命を共にするのだった……。
































「あれ?」
「爆発しないぞ…?不発か?」


無事でした☆(´∀`)


なぜ城は爆発しなかったのか、クッパは自爆スイッチの要であるビッグボム兵がいる部屋に行ってみると…、

なんと、そこにはビッグボム兵がいなかったのである!コイツも夏休みをとってたのか…

そして…、


ゴクッ、ゴクッ

「かーーーっ、うめーーーっ!!」

クッパはようやく冷水にありつけ、舌鼓を打つのだった。



…が、冷水を求めてドタバタしている間、外はすっかり日暮れ、くたびれたクッパは部屋で「マリオが来たらギッタギタに…」とボヤきながらもゆっくりと寛ぐことを決める。

と、その時

「おーい、クッパいるかー?」

聞き覚えのある声に飛び起きたクッパは、すかさず城のエントランスへと向かう。
そこで待っていたのは、もちろん我らがマリオ!!
遅ればせながらようやく両者の因縁の対決が始まろうとしていた……!!



…と思いきや……?



「よく来たなー、マリオ!ギッタギタにもてなしてやるからな!」
「ほれ、ヨッシーもせんべいがあるぞ!」


戦いを始めるどころか、嬉しそうな顔でマリオたちを城に入れてあげ、まるで友人のように接し始めるクッパ。そんな彼の姿にマリオは「暑さで腐ったか…!?脳みそ…。」と唖然としてしまうのだった。


「ここに1UPキノコがあんだぜ!すげーだろ!」
「へー、そんなところに」

そして…、夜のクッパ城には、隠し1UPキノコの置かれた部屋があることに湧く二人の談笑が響いていた…。


キミがいて、ボクがいる……。







一方、海水浴場では…、




「あら?そういえばマリオは?」
「さあ…」


追記・修正は、マグマを止めた後に水を飲んで一服してからお願いします。

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最終更新:2022年08月13日 21:53