我が田中(ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!)

登録日:2022/10/16 Sun 20:40:40
更新日:2025/04/17 Thu 07:46:47
所要時間約 20 分で読めんねやぞ!!







やめてくださいよ!

『我が田中』!!




『我が田中』とは、日本テレビ系列のバラエティ番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』で放送された企画「ココリコ田中 破天荒シリーズ」内で明かされた田中の素顔
過去に2回の放送でその狂気の本性がお茶の間に流れた。
厳密には『我が田中』呼ばわりされだしたのは第2回からだが、本項目では関連性の高い第1回の放送もまとめていく。


【内容】

『ココリコ田中に異変!?』(2012年3月25日放送)

ある日のガキの収録前、メンバー一同が楽屋でくつろいでいる中、ある男──ココリコ・田中直樹の姿だけが見えない。
浜田も痺れを切らし相方の遠藤に「章造、田中は?」と聞くが、当の遠藤も来てない理由を知らなかった。「いっときます?*1
しばらく待っていると、ガキの準レギュラーであるライセンスの2人が楽屋を訪れる。
なんでも今日田中が来てない理由を知っているらしく、ガキメンバーに相談に来たとのこと。

ライセンスを交えた会話の中で、この回の3週間前・2012年3月4日に放送された『クイズ 松本の100のコト』が話題に出る。
そこで出てきた質問「Q76.松本が4人の中でこの人だけには生まれ変わりたくないのは誰?」で、松本は「田中」と回答。
その理由を聞かれると

「(毎日)楽しくなさそう」

という悲しい答えが返ってきた。
「アレ、かなり堪えてたな」
もちろん松本も「ノリみたいなもの」と本気で田中を嫌っているわけではないと思う旨を釈明。
のわりに「アジア人の中で一番生まれ変わりたくない」らしいが
しかしその回の収録後辺りから田中は荒れに荒れ出し、「ガキもう行かんといたろかな」とさえ言い出す始末だという。
「キャラ転換がハンパやないやんか」
心配に思ったライセンスはスタッフと一緒に田中の現状を映像に撮って持ってきた。
そしてVTRが始まり、そこに映っていたのは……。



・取材当日 AM9:06

ガキスタッフは、結構朝早くから田中に呼び出されているというライセンスに同行する形で田中のもとへ向かった。
井本の「一部始終撮ってください」とスタッフに頼む声がどこか気が重そうにも聞こえ、不安が募る中田中を見つけるが……

「おーい!!ライセンスーー!!おーい!!何してんねん!!」

めちゃくちゃ大きな声でライセンスを呼ぶ田中は、なんと朝の9時だというのにコンビニの前で「スーパーカップ」*2を貪り食っていた。しかも足元にはたばこの吸い殻も散乱している。
すかさずライセンスはスタッフの密着取材を説明するも、「別にええけど、何もないで」と快諾。
その後も相変わらず「俺いつもこれやねん」とやや不気味な笑みを浮かべながらスーパーカップを貪っていた。

―人間には光と影がある。だがカメラを前に赤裸々に影を晒す者は少ない。しかも、コンビニの入り口で……。―

―いつも恥ずかしそうに微笑んでいる男の姿はそこにはなかった。何かが、おかしい。―

田中はカメラを前にしながら当時結婚したばかりの井本に「カイてる?*3と直球の下ネタ。さらに続けて「今日やんの?」と留まることを知らない。
スタッフが「結構そんな話するんですか?」と聞くと「俺めっちゃエロいで」「現に3Pめっちゃ好きやし」と普段のイメージとはかけ離れたようなセリフが飛び出した。
カメラに黒ずんだ汚い歯を見せて汚いタバコを吸い始めるや、消しゴム*4「松本さんは大好きだけど」と前置きはしつつ「でも普段はあんな感じやな」と吐き捨てる。
浜田のマジギレ演技に涙を浮かべる(1999年1月17日放送『田中だよ!全員集合~!!』)*5純朴な姿はどこにもなかった。
「いや、怖い怖い、俺こんな田中見たないわ」

そのままライセンスを引き連れ商店街を練り歩く田中。曰く「最近はよくこうして街歩きに付き合わされる」らしい。
やがてメガネ屋で足を止め、結構でかい声を発しながら店頭の眼鏡を物色し始め──

そこまでは問題なかったが、いきなり店頭にあるレンズ洗浄機の水を直に飲み始めた。
当然ライセンスが「汚いです」と止めるも、「めっっっちゃ喉乾いてんねん」「『ご自由にお使いください』て書いてあるやろ」と聞く耳を持たず飲み続ける。
「洗浄機の水飲んでんのめっちゃ楽しない?」
人目をはばからず、洗浄機の水で渇きを癒す姿に、ライセンスも苦笑いするしかなかった……。
「3杯飲んだわ」

目的のない街歩きを続けていると、田中の携帯に電話が来た。入り時間のことで怒鳴っていたためマネージャーからのようだ。
「郁恵とか直美とかそんなん関係ないやろ!!*6
通行人にガッツリ見られているのにかまわず怒鳴り散らし、収録にも行かないと言って電話を切った。
電話の後もイライラしていた田中は、直後道に並べて停められていた自転車に蹴りを入れて倒した。
ライセンスも「嘘でしょ?」と予想外すぎる行動に思わず絶句。
「こんな芸人…大丈夫か?蹴ったことないから蹴るとこもちょっとおかしいし」
当の田中本人は「スイッチ入ったらあんな感じになるかなぁ。悪いことなんかなぁ?わからんけど」と全く悪びれない。
その後の踏切でも遮断機が下りる直前にいきなり井本を突き飛ばしたりと悪戯は止まらない。
「こんな先輩おったけど!」
「嫌いやったなぁ」

・取材2日目

田中は雀荘(フリー)で麻雀を打っていた。「来れて週2回」くらいの頻度で通っているらしい。
仕事が終わったら雀荘に直行する日もあればタレ*7のとこに直行することもあるという。
「『タレ』なんか言うたこと1回も無いですよ」「変わりすぎですよ!」

・取材3日目

この日は田中の方から誘いがあり、マイカーでドライブすることに。
何故か手が汚れてるものの、運転自体は問題なく進んだ。
「あの笑い顔さぁ…『ブラック・レイン』*8の時の松田優作ですよ」
しかし田中の目の前に、駐車場の入り口を塞ぐドイツ車が。田中は不快げに顔をしかめ、クラクションを鳴らしまくる。
商店街の悪夢が蘇るかのように嫌な予感がし始めたその時、田中が車を降りてドイツ車の方へ歩き出した。
そして、運転手の胸倉をつかみ大声で怒鳴りつけた。


「どこ停めとんねんお前こら」


「邪魔やろ!!」

「どこ停めとんねん!!」


「出せぇ!!!」

「行けぇ!!!!」


凄まじい剣幕でドイツ車を出させ、車に戻る田中。感情の抑制が利かなくなっている。

インタビューで田中は「危険な男でいたい」と雑誌の袋とじを開けながら答え、「エロいことばっか考えてる」とさえ言い切った。
渦巻くようなエロスと怒り──〈ココリコの田中〉は、もはや片鱗も失くなったのか?

・取材5~7日目

「おーい!消しゴムー!!おーい!!」}

待ち合わせた新宿で田中と合流したが、なんとこの男偶然通りかかった霊柩車に送ってもらってここまで来たという。
その後に行った馴染みの回転寿司屋では皿を取らずにネタだけ食べる迷惑行為に及び、大将を困惑させる。
さらに当時ダウンタウンがCMに出ていたジョージアの広告が貼ってある自販機を見ると、松本の横に「バカ」の字やうんこの落書きを書いた。
「俺、いつもポスター見つけたらやってるけどな」
「俺嫌やわホンマもう!時間戻したいわ」
次の場面では全く映像に追い付いてないテープで目線を隠されてるタレと一緒にいる田中の姿があった。
「全然、目線が…」
「編集粗いなぁ」

―人を笑わせる芸人が、過酷なストレスを抱えていることは察しがつく。だが、人前にそれを晒すのは御法度だ。―

―なのに田中は、自我の鎧を脱ぎ捨てて、むき出しの自分を見せている……。あの懐かしい田中はどこへ?―

そして田中は、ライセンスを連れて出向いた中華料理屋で店頭に置かれた食品サンプルを食べるのだった。

・取材8日目

ライセンスは田中に小さな神社へ呼び出された。
境内でハトに餌をやるらしい。ようやく普段の動物好きな田中らしい姿が見れると思ったら……

今日は食いつきが悪いのかなかなかハトが寄ってこない。

「オーーーーーーイ!!!ハーーー!!!ハーハーハーハーハーイ!!」と奇声をあげてもハトは来ない。
だが動物に対しては心優しい面が残っており、別撮りのインタビューでも「動物はライブ感があるから好き」めっちゃ犬に顔を舐められながら答えていた。

・取材10日目

田中は袋を持ちながらとある公園へ。イライラした時とかに来るらしい。
「ずっと天気悪いな」
するといきなり隣のグラウンドにいる野球の審判に対してなのか、フェンスを両手で掴んで揺らし始める。何が田中をそこまで駆り立てるのか?
「もう文明人やないやんか」
「これ何がしたいんですか?」

・取材12日目

田中とライセンスの2人はとある居酒屋にいた。
相変わらず汚い手でスペアリブを掴んで頬張り、油で口をテカテカにしながら異様なテンションで肉を貪る田中。
そんな中でも店内の「パリーン」という音に反応し動きかける。
「全然いくで」「なんでちょっとワクワクしてるんですか」
揉め事を起こされたくないライセンスをよそに飲み続け、どうにか問題は起こさずにそのまま酔って帰った。
スタッフの「ライセンスは後輩としてどうですか?」という質問には「可愛がってるよ」井本には微妙な顔をされながら答える。
「おもろいやろ?毎日。俺あんなんやしな、毎日」
田中は物憂げな表情でそう聞くと、少し間を置き突然目に涙を浮かべる。
そして「おもろいやろ、一緒におって」と念を押した直後、涙は大粒のものになり号泣し始めた。
「もう感情がわからへんな」
「感情がわからないっすね…喜怒哀楽が、もう…ちょっと…」
「般若みたいになってるやん」
三度、言い聞かせるように「おもろいやろ?」「楽しいやろ?」と繰り返す田中。この言葉によって、彼の中でうごめく何かが溢れたのだろうか。
「壊れたなー…」「壊れましたね…」

・取材13日目

田中との連絡が途絶えた。心配するスタッフは、マネージャーの言葉によりネオン瞬く歓楽街へ向かう。
「マジかぁ?」「いや、絶対行かないです!絶対行かないです」
そこには欲望に駆られる田中の姿があった。
風俗には結構な頻度で行っているらしく、嬢から貰った名刺をカメラに見せびらかす。
「ガキメンバーでいっちゃん行ってんちゃうかな?松本さんより行ってると思うけどね」

……こうして密着は終わった。我々の知る田中直樹は、もうどこにもいない……。



ガキメンバーは完全に言葉を失っていた。
「コレは、結構なモンやなぁ…」
「田中の顔を、そのまま浜田に挿げ替えたら全然納得できるけど…」
事の発端となった松本も「聞かれたから言っただけやし」と主張するもやはり困惑を隠せない。
だが直後、田中が股間丸見えのパンツ一丁で楽屋に現れた。相変わらず手も歯も何もかも汚い。
「しまいなさい」
あまりに常軌を逸した姿に思わず松本も「俺が悪かった」と謝るも、田中は「そんなん全然気にしてない、普段からホンマこんな感じなんで」と言い張る。「そんな感じやない!」
終いには「テレビこれで出て行ったろ思て」とガキ以外の仕事にも響きそうなことをぼやく始末。
「感情が無理してるから(アソコの)張りが無いもん」
もはや田中は止まることなく……


「先行ってますよ!」

「それじゃ無理やって!」
「謝ったらええんか!?」
「謝ったらええんか!?田中!?」
「田中よぉ!」

「田中ぁ!」


結局その姿のままスタジオへ行ってしまった。
「そんなにダメなこと言いました?僕…」と本音を漏らす松本。
そこへ田中が「いつまで喋ってんねん!?はよ来いや!!」と怒鳴りながら戻ってくる。「すいません…」
田中にせかされる形でメンバーも楽屋を去り、遠藤の悲痛な呟きだけがその場に残された……。
「田中、もう解散しよ?無理やって」







『ココリコ田中が激怒 その意外な訳は?』(2012年6月10日放送)

またある日のガキ収録前。今度はヘイポーや善伸Pといったお馴染みのスタッフも交え、浜田の肉離れを弄りつつ*9楽屋でくつろいでいたが、またしてもあの男──田中直樹の姿が見えない。
当然遠藤も来ない理由を知らず、またしてもそこにライセンスの2人が登場。
前回同様2人の口から「田中さんなんですけど、今日収録来ないと思います」と伝えられ、メンバー一同の脳裏にはあの悪夢が浮かんだ。
と言っても今回は松本の件とは別の理由らしい。
「和解しました。ちょっと、あの、8万ぐらい包みましたけど。『10』って言うのをなんとか8に」
余程頭に来てるのか、「前回あんだけ俺の恐さ見せたのにアイツら全然分かってへん!」「今日どころかガキ一生休んだろか!」とまで言い張る始末。
まだ現時点では怒ってる理由がわからないため、メンバーはスタッフが撮ってきたVTRを見ることに……。
「なんか付き合いにくい子やなぁ」
「スイマセン、(いつもは)そんなんじゃないんですけど…」
「この間、ウチの番組に嫁はん*10出てたけど『難しい子や』言うてたわ」



―田中は何に苛立ち、何に怒っているのか?不安を胸に、私たちは待ち合わせの場所に立った。―

スタッフはゆりかもめ・船の科学館駅*11で田中と待ち合わせていた。

「おーい!!消しゴムー!!おーい!!!」

そこにはまたしても大声でスタッフを呼ぶ田中の姿が。最近泊まりの仕事が多いらしく、手には大量の荷物を抱えていた。
「敬語使えや。敬語使えて」
「またコレを見せられんの?田中の」
早速公園で先述の件について質問しようとすると、田中はそれを遮るかのように相変わらずの汚い手ででっかい若鶏の骨付き肉やコンビニのおにぎりを貪り出した。
それでも粘り強く質問を続けると、田中は「スイカあったやろ、アレや」といかにも不機嫌そうに一言。
「アレ、イラッと来てもうてな」

話は3週間前・2012年5月20日にオンエアされた『お笑いガイドライン大判定会』に遡る。
この企画は、ガキで提案されたネタを山崎がモルモットになって笑いになるかどうか検証していくというもの。
そして田中が言っているのは、「地上10メートルから落下するスイカを山崎が頭で受け止める」というネタであった。
このシーンで田中は1人で地上10メートルからスイカを落とす係を担当。それに関して「あん時の俺の置いてけぼり感どう思った?」と尋ねる。
確かにこの時地上では4人で盛り上がっており、田中はその間ずっと1人、地上10メートルの位置にいた。
「俺スイカ落とすためにこの世界入ったんちゃうねん」
「でもちょっとその~役割分担s」
「聞こえへん!」

しかもその後、「もういらないですか?まだありますけどスイカ」と山崎に追加のスイカを使うか聞いたら

「アホか、いらん!」

と返されたことに対し、

「俺今まで『アホか』言われた事いっぱいある。

でもアホに『アホ』言われたん初めてや!」

山崎からすれば知りたくもなかった胸の内を語った。
消しゴムが「原因は山崎に?」と聞くと「誰がとかどの人がとかそういうことちゃうな」「ガキが合わへんのちゃうかな」と吐露。かなり深刻なところまで来ているようだ。
同時に臭う手を近くの噴水で洗い、焦点の定まらない不気味な笑みを浮かべていた。
「歯ぁ汚いなぁホンマに…もうホンマ気持ち悪いわ」



VTRが一旦区切られると浜田が田中の方にも問題があったと指摘する。
「田中がもっと急いで降りてきて輪の中入らんと本来はダメやんか」
同時に松本も「カメラももう1台上に置いとくべきだったわ」と言い、それを聞き浜田も「だから『ガキ全体』って言うことや」と理解した。

続いてライセンスが田中が最近「田中会」なるグループを作っていることを話し始める。
ライセンスもその集まりに呼ばれており、VTRがあるそうなのでそれを見ることに。



―あの内向的で、集団でつるむイメージのない男が何故?―

―「田中会」という謎めいた集まりは、どうしても気に掛かる……。―

・取材1日目 PM5:52 田中会潜入の日

飲みに行くにはやや早い時間帯に田中に呼び出されたライセンスの姿でVTRはスタート。
スタッフと一緒に歩くライセンスの足振りはどこか重く、どこか憂鬱そうに見える。
そして歩いていると、2人の目の前にスイカが落下してきた。
落とし主は飲み屋の2階にいた田中。気持ちが昂っているようで、田中の邪悪な笑い声が響く……。

前回同様ガキスタッフの同行許可をお願いすると、問題なく快諾。
「ビビんなよ」と藤原のケツをはたく田中はいつもより暴力的な雰囲気で、目の焦点が定まっていないようにも見える。

集まりは先ほど田中がいたのとは別の居酒屋で行われるという。
面子はハイキングウォーキングの鈴木Q太郎や3年前に大ブレイクをした鼠先輩、沢山の後輩芸人……そればかりか、誘ってないのに勝手に仲間に入ったらしいカキタレ(他の会員によるとタレ呼びはあくまでボケらしい)、果ては明らかに田中より年上な謎の男までいた。
「誰コレ?」「年上ですね」*12
相変わらず田中の食欲は旺盛で、大ジョッキに注がれた生ビールを一息で飲み干し、一心不乱に飯を貪る。

井本がなぜか骨折してる参加者の1人・トンファー*13山西に話を聞くと「『我が田中』にお世話になってます」と言う。
この会の中では、会員の誰もが田中を『我が田中』と呼ぶらしい。
そう呼ぶ理由を聞くと「自分自身が田中という母体に吸収されてるっていう意味合いなんですけど」と若干サイコな答えが返ってきた。
Q太郎からの誘いで遅めに入った鼠先輩も、後ろでドジョウ掬いしてる田中をバックに「自分が入った時にはすでにそう呼ばれていた」と証言。
どうも田中は会の中で神がかりのごときカリスマ性を発揮しているらしく、会員たちの口からは『我が田中』を含め全てが『我が田中』だの『我が田中』がいるから僕が発想を頂ける」だの、まるでいかがわしい新興宗教の信者のような発言が次々と飛び出す。
「ハイ!ね・ず・み!ね・ず・み!ね・ず・み!」>
「おもんない会やわ」
酒が入り上機嫌になった田中に先ほどのタレを含めた女性関係について質問をするも、「消しゴムお前タレかいてんのか?」と前回井本にも聞いた下ネタで返してきた

・取材2日目

最近の田中は必ず誰かとつるんでいるらしい。
この日もQ太郎と2人で、後輩芸人であるカナリア*14のボン溝黒宅へ向かう。
しかし普通に遊びに行くつもりはなく、田中はマネージャーを脅して手に入れたというボン宅の合鍵を見せびらかす。
気に入らない後輩がいると、無理矢理家に踏み込んでめちゃくちゃに荒らしていくらしい。
「40過ぎてやることやないでしょ!」
「そりゃアカンやろ!」
「Q太郎も悪いな」
鍵を開けボン宅に侵入すると、本人の目の前で着替えを投げ出したりソファを倒したりとやりたい放題。
暴れるだけ暴れたら退散し、Q太郎と一緒に笑いながらほったらかしに。スタッフも芸人同士の付き合いには口を挟めなかった。

・取材4日目

ライセンス、Q太郎と4人で商店街を歩いていた田中。
Q太郎がリュックを見ていると早速ズボンを脱がす悪戯をする。*15
「小学生か?」
ついでに噛んでいたガムをさりげなくQ太郎の髪に擦り付け、また歩いていると今度は美容院にいた女性客を見て「めっちゃええタレやな」「あかん、めっちゃカキたい!」しまいには「番号教えて!」と窓越しに大声で話しかける。
田中のエロスは止まることなく、その後もでかい声で「あぁタレかきたいなぁ」としきりにぼやいていた。
タクシー内でスタッフが性欲について聞くと「タレはいつでもカキたいねんけど、なんか最近特に凄いのな」とのこと。

自販機を見たら前回同様松本の広告写真や井本のよりによって白い服に落書きをしたり、展示用の大きいイベリコ豚の生ハムにかじりついたりと狂気が終わることはない。

やがて、前方の八百屋に今回の件の発端でもあるスイカが見えた。
殺気立つ田中はそれを見た瞬間速足でスイカに駆け寄り、次々と殴りつけ、地面に落とし、叩き割り始める。
ライセンスが止めに入るものの田中の顔は険しいままで、相当危険な情念を発散していた。
「ダメだろ!おい!」>
*16
結局スイカは井本が自腹で弁償。後でスタッフが聞くと、田中は「スイカ見たら大概殴ってるから」と吐き捨てた。
しかし、その目は何故か淋しげに見えた。

・取材6日目

恋人たちが競うように寄り添いあう深夜のゲームセンター。田中の姿もそこにあった。
田中はこの日の撮影を頑なに拒んだらしいが、それはカキタレとの逢瀬を誰にも邪魔されたくなかったからだった。
「見てみコレ(タレの太ももと足首)、絆創膏だらけやないか。ヒラメ筋ハンパやなかったわ、ほいで」
前回よりは仕事してるテープで目を隠されたタレと何度もキスしながら遊びまわるその姿は完全に浮気。流石にスタッフも止めようと話を聞きに突撃した。

「あんまりタレントさんはそういうことしないほうがいいんじゃないですか」というスタッフの忠告も、当の田中は「全然ええがな」とまるで意に介さず、もう何度見せられたかわからない汚い歯を晒しながらカメラの前でタレとキスをするところを見せつけた。

「撮んな、お前もう!」捨て台詞を吐きながらタレと共に去っていく田中。
そんな彼の孤独な後ろ姿を映して、VTRは終わりとなった……。



VTRが終わると、ライセンスは「周りも『我が田中』と持ち上げて悪い」と主張し、浜田も同意。
『我が田中』の説明、何度聞いてもわかれへん」
メンバーが困惑していると、田中本人が前回の楽屋入りと同じアソコ丸出しのパンツ姿で乗り込んできた。
「前、言いましたよね俺『裸で行く』言うて。だから裸で来ました!」
今度は両手に小玉スイカを持っている。1個はメンバーへのプレゼント用として渡し、もう1個は善伸に因縁をつけて頭にぶつけた。


「ええか?スイカ落とされる奴はなぁ、

たいがいアホや!!」


「覚えとけ!!」


そう言うと先にロケ地へ行ってしまった……と思ったらもう1個持ってきてまた善伸の頭にぶつけしまいには普通に善伸にグーパンをかました。
田中は最後まで狂気をむき出しにしながら、再び楽屋を後にするのだった……。









以上が番組内で見せた田中直樹の本当の顔である。
倫理観を捨てて欲望のままに生きていく「危険な男」と化した田中。
果たして彼と遠藤の先に未来はあるのだろうか?


追記・修正お願いします。


















田中の追跡VTRはフィクションであり

VTRの中で使用した物

田中が接した人物は

全て劇用に用意されたものです。



さすがにWiki籠り諸兄は解ってるだろうが、これらはあくまで企画の1つであり、全て嘘。
もちろん番組内で壊した物品も被害者もタレも全部番組が用意したものである。

しかし田中の破滅的な言動や邪悪な笑いはある意味惹かれるものがあり、演技力がピカイチなことが分かる。
実際彼はドラマや映画にも何本か出ており、ガキメンバーの中だったら浜田に次ぐ演技派ではないだろうか。
相方の遠藤はホモ芝居以外クサい演技しかできないけど

名演技や企画自体のぶっ飛び具合からファンからも人気が高い回となった。



【余談】

  • 業界人の間でも目を見張る演技力で話題沸騰だったらしく、田中の主演映画『みんなのいえ』で脚本を書いた三谷幸喜も久々に田中に電話をして「素晴らしかった」と絶賛した。
  • 本企画放送日、田中自身は地方に行っててリアルタイムで見れなかったのだが、当時7歳の田中の息子が一人で見て「パパが浮気している」と真に受けてしまった。
    母(田中の当時の妻)にも言えず祖母(田中の当時の妻の母)にこっそり相談するほど抱え込んでしまった。義理の母はちゃんとテレビの演出だと伝えたとのこと。
    • しかも、普段ならやらなかったこと(散らかした時の片付け等)も、田中に言われたらすぐにやるようになった。
      「ナマハゲみたいなもんや」
  • 破天荒シリーズはこの後も続いており、
    ・殆ど面識がない芸能人にタイキックを決める『何も知らない芸能人に理不尽なタイキックを叩き込む!!(2013年4月14日放送)』
    ・「ガキメンバーやムカつく芸人に天罰を与える」という体で進む『TANAKER*17(2021年8月22日放送)』『TANAKER 2nd(2022年7月24日放送)』『TANAKER 3rd(2023年6月25日放送)』
    と、本項の2回を合わせて計6回放送されている。
  • 『我が田中』回の前に放送された『ココリコ田中尾行大作戦!(1999年12月12日放送)』でも、自転車を蹴ったり植木鉢を壊したりと「普段の田中とのギャップ」を強調する演出を行っていた。




「ええか?追記・修正される項目はなぁ、たいがいアホや!!」

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最終更新:2025年04月17日 07:46

*1 以前、収録に遅刻した山崎は、ガキの放送作家・高須の提案により浜田のマジギレドッキリを食らわされたことがある。この回の約2か月前、2012年1月29日に放送。

*2 アイスではなく、エースコックから発売されているカップ麺の方。ちなみに鶏ガラしょうゆ味。

*3 掻く=性行為を指す隠語。

*4 ガキスタッフの一人である田中竜登さんの仲間内でのあだ名。

*5 田中が破天荒なノリで進行を務めるゲーム企画……の皮を被った田中へのドッキリ企画。グダグダな進行をした田中が浜田にマジギレドッキリを仕掛けられ、ネタばらし後も涙を浮かべていた。

*6 当時の看板番組『いきなり!黄金伝説。』等で共演も多かった榊原郁恵と松居直美のことだと思われる。普段の田中なら先輩にこんなことを言うはずがないのだが……。

*7 主に体目的の女を表す隠語。「カキタレ」でセフレを指す。関西発祥のイメージがあるが正確には芸事の世界での猥褻な隠語。

*8 『エイリアン』『ブレードランナー』等のヒットで日本でも名前を知られていたリドリー・スコット監督による大阪を舞台とした刑事アクション映画。当時カリスマ的な人気を誇っていた松田優作の映画における遺作でもある。そんな事情もあってか松田の鬼気迫る演技は語り種となっており、松本の発言はそれを指したもの。詳しくは本家Wikipediaを参照。

*9 MBS・毎日放送制作『ごぶごぶ』での当時の一幕で同番組の伝説となった回。馴染み深い後輩で、今やすっかり大物タレントと化した東野幸治を招いての鴨川散歩ロケ中、テンションが上がった浜田が着替えている東野の私服を鴨川に全力で放り投げた……までは良かったが、まさかの肉離れで自爆。浜田の意図を察して全力で乗ってリアクションを取っていた東野も呆れて素でツッコむ有様で、この頃より老化が目に見えてきた浜田はスタッフに担がれてロケ車に戻る醜態を晒した。

*10 歌手・女優・タレントの小日向しえ。当時の田中の嫁で2017年に離婚。

*11 当時。現在は「東京国際クルーズターミナル駅」に改名している。

*12 井本が言うには「タカさん」という俳優らしい。

*13 山西章博とりゅーじによる吉本興業所属のお笑いコンビ。2008年結成、2016年に解散。

*14 ボン溝黒と安達健太郎による吉本興業所属のお笑いコンビ。2003年結成。2010年にはM-1グランプリ決勝進出を果たすも2018年に解散。

*15 項目冒頭の「やめてくださいよ『我が田中』」は、この時のQ太郎の発言。

*16 田中がスイカを叩き割った後に画面外から聞こえた怒鳴り声。事情を知らない通行人がマジトーンで注意したものと思われる。

*17 大ヒットした映画『ジョーカー』のパロディ。田中の格好もホアキン・フェニックス演じるジョーカーの仮装。