登録日:2022/11/05 (土) 10:45:07
更新日:2024/06/02 Sun 05:44:59
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え?電化製品をつくったり銀行とかやってるニカイドウですか?
ニカイドウ・グループとは、カスタムロボGXに登場する企業。
そして、
カスタムロボシリーズ恒例の悪の組織。
※以下、カスタムロボGXのネタバレを多く含むため注意。
概要
ニカイドウ家12代当主であるニカイドウを総帥とする、社員数9000人で世界中に支社が150カ所もある超大手企業。
銀行・家電・造船・商社・流通など様々な分野で事業を行っており、最近では量子チップでも有名。
カスタムロボのパーツの製造もしており、作中で登場するロボであるクロスボーンやアイアンレオもニカイドウ製。
シリーズでラムダ社以外で初めてカスタムロボのパーツを作っていると明言された企業でもある。
政界とも繫がりがある。
ニカイドウ家は元々英国貴族の流れを汲む名門。
現在でこそ栄華を極めているが、30年前には没落した貴族として後ろ指を指されており、ニカイドウ家が執事のヤナイを含めて数名しかいない時期もあった。
町工場の片隅で細々と工業用
ロボットのパーツを作って耐え忍んでいたが、見事に再興して現在に至っている。
尚、現当主であるニカイドウは29歳なので再興したのは彼の父の代からと思われる。
以上は表向きの姿で、裏でカスタムロボの技術を転用した兵器を製造し売り捌こうとしている。
作中で数々の悪事を行っているが、目的は高度な知性を持った自律機動型ロボを開発すること。
現在の技術では人間がダイブしてロボを遠隔操作するのは難しく、更に優秀なコマンダーを育成するのも難しく金もかかる。
自律機動型ロボなら量産が可能なため前述の点は克服できるが、現状では高度な任務を遂行することができない。
そこで優秀なコマンダーの行動パターンや戦略をサンプリングし、そのデータをロボに反映することで高度な知性を持つ自律機動型ロボを開発しようとしている。
そのため、様々なコマンダーのバトルデータの収集も行っている。
また、工作活動用のロボだけでなく、純粋な破壊兵器といえる軍事用巨大ロボであるダークキメラの開発もしていた。
他には細胞を活性化させ身体能力を1.5倍に引き上げるナノ・マシンの開発を行っており、闇バトル参加者に投与していた。
作中では様々な悪事を行っており、
違法パーツの使用と製造は当然として、
フル稼働させると1日持たない自律機動型ロボに搭載するバッテリーの情報を盗むため、未来のエネルギーを研究しているエネルギー研究所に自律機動型ロボを侵入させた。
これは自律機動型ロボの知性の実験も兼ねている。
任務こそは失敗したが
厳重なセキュリティが施された研究室に侵入し、警備システムに見つかったと判断した途端に片っ端から監視カメラを壊し、駆け付けた警備員1名にケガをさせながらロボの出所を掴まれるような証拠を残さず脱出すると
失敗作とはいえ恐ろしく高度な事をやってのけている。
自律機動型とは思えない程知性の高い行動をしていたため、ポリス隊は自律機動型ロボではなく凄腕のコマンダーの仕業と勘違いしてしまった。
ちなみにマモル曰く前述の動きをエネルギー研究所の周囲50メートル以内から離れた場所から行う場合、グレートロボカップのチャンピオンクラスの実力が必要になるとのこと。
後にニカイドウが真相を話す際に「あの距離の遠隔操作は我々でも無理」と言っていることから、できるコマンダーは相当限られていると考えられる。
決定的な証拠は残さなかったとはいえ、この事でポリス隊に目を付けられる事になり、命取りになってしまった。
街外れの洋館をカモフラージュにして、違法賭博場でもある闇バトル場も運営も行っている。
水・地・風・火の4つの大会が開催されており、それぞれの大会に参加するにはそれぞれの参加証が必要になる。
組織の規模が巨大なため
闇組織ドレッドと違い資金稼ぎはおまけであり、バトルデータの収集や優秀なコマンダーの発掘が主目的。
開催されている4つの大会の最後には、ニカイドウの幹部である四天王と戦う事になるが本人ではなく、本人のデータを反映した自律機動型ロボとなっている。
ただ、ガイオウだけはデータを取れなかったため、連れてきて主人公達から見えない所から遠隔操作をさせて戦わせていた。
そのため、後に基地で四天王と戦う時より弱い。
また、闇バトル場の地下には研究所があり、ライトニングスカイヤー型のレイを開発するという研究も行っていた。
地下で捕らえた主人公から強奪したX-レイをバラバラに分解し、レイスカイヤーを開発した。
レイシリーズ中で初のシャイニングファイター型以外のレイであり、唯一悪の組織が開発したと明言されているレイとなっている。
研究の目標は「レイのバランスを持ち合わせた上でライトニングスカイヤー型の特性を持ちあわせる」であり、レイスカイヤーは普通の合法ライトニングスカイヤー型の性能なため、これは実現できていないことになる。
レイのバランスをもったライトニングスカイヤー型というコンセプトは、ポリス隊によってA・I・R・Sで実現されることになる。
一応この地下牢からの脱出後にX-レイは保証してもらえ再入手できるが、実質この後は主人公機ポジをレイスカイヤーに奪われてる感があるのは内緒。
旅立ち編終盤ではグレートロボカップの最中に本作のヒロイン枠であるヒトミを誘拐し、今作のアドバイザー兼友人枠のユウスケと2人で基地に来る様に脅しをかけてくる。
基地では主人公を試すために四天王を差し向け、全て倒した主人公を優秀な知能サンプルとして仲間に勧誘してくる。
この時ユウスケの勇気と行動力も評価しており、「使いようによってはこれほど頼りになる部下はいない」として勧誘している。
実際ニカイドウは「ポリス隊の身動きが取れない状況で、子供2人で自殺の名所であり立ち入り禁止のマシュウマウンテンの樹海の基地に明日までに来い」とかなり無茶苦茶を言っており、
グレートロボカップのチャンピオン戦を明日に控えた主人公を説得し辞退させた上でヒコマロをほぼ脅した形に頼み、ヘリコプターを確保し基地に乗り込んで来ており行動力はかなりのものである。
わざわざグレートロボカップの日にヒトミを誘拐したのはユウスケを試すためだったと思われるのだが、これによりチャンピオン戦を辞退した主人公の話が大きくなってしまい数々のコマンダーが基地に乗りこんで来るきかっけを作る事になってしまう。
尚、勧誘とは言っているがヒトミを人質に取られた上に、断ったら周囲に控えている大量の自律機動型ロボが襲い掛かってきて始末されかねない状況のため実質選択権はない状況だった。
他作品の完全な反社会組織の色が強い悪の組織と比べると表の顔の世界的な大企業の力が強く、政治家を使いポリス隊上層部に圧力をかけて捜査を抑えつけるなど歴代の悪の組織の中でもかなり厄介な組織。
ニカイドウがヒトミを誘拐した際には、ポリス隊の署長が上層部に辞表を叩きつけて訴えるまでは身動きが取れない状況だった。
情報収集力に長けておりポリス隊が主人公の才能に目をつける前から目をつけており、ポリス隊の動きを察知し先手を打っていたため尻尾を掴ませないようにしていた。
闇バトルの開催やエネルギー研究所に侵入したという形跡は残していても、それにニカイドウ・グループが関わっていたという証拠は残さないと徹底しておりポリス隊を苦戦させた。
あと基地を爆破するのが大好きで、主人公達は2回爆殺されそうになっている。
メンバー
総帥のニカイドウの下に「四天王」と呼ばれる「火」「水」「地」「風」の属性を持った4人の幹部がいる。
悪の組織の幹部が違法ロボを使うようになったのは今作から。何故かボスであるニカイドウだけ合法ロボだが。
違法パーツほぼフル装備でバトルして負けても気絶せずピンピンしている程タフ。
ガイオウは少し怯んだ程度で、唯一気絶したニカイドウですら、違法パーツ装備で2回負けた上で軍事用ロボであるダークキメラにダイブし、同じく軍事用ロボのA・I・R・Sとのバトルで負けた後やっと気絶している。
四天王の情報統制は徹底されており、必要以上の事を喋ってくれない。よくある捨て台詞で聞いてもいないことをペラペラ喋るということはしない。
旅立ち編終盤では、マシュウマウンテンにある天然の要塞とも言える基地で、自分が持つ属性の部屋で待ち構えている。
前述の通り四天王はバトルで打ち負かしてもピンピンしているが、負けた際は素直にニカイドウの部屋に通じるカードキーを渡す潔さも持つ。
ただし、ガイオウだけは怯んだ際に落としたカードキーを奪ったので本人から渡された訳ではなく、本人はまだ襲い掛かる気でいた。
本作はストーリーの進行が従来の2Dマップを移動する形式ではなく、コマンドアドベンチャー形式になった影響もあるのか下っ端の闇戦士ポジションのコマンダーは登場しない。
ただし、リュウジンが「主人公を見るために部下に任せずに自分で大会に出た」と言及しているため設定上は存在すると思われる。
ニカイドウ含め激闘編で再登場しないため、組織崩壊後はポリス隊に引き渡されたと思われるガイオウ以外はその後どうなったかは不明。
本人は登場しないが、闇の大会に出場している自律機動型ロボのバトルデータとしては登場する。
ダークキメラ関連以外のニカイドウの使用する違法パーツと、カミーラ以外の四天王のロボは激闘編でパスワードを入力することのみで手に入る。
一応、ダークショップに販売されることもあるが、
それなりにゲームをプレイしていても一回も販売されているのを見ない事も珍しくないレベルの超低確率。
実質パスワード専用と言って良いので、間違っても売らないようにしよう。
四天王の使用している一部以外の違法パーツと、カミーラの愛機
クレイモアはダークショップで販売されているが、合法パーツに比べるとかなり高額。
特にクレイモアは、普通に販売されている他の違法ロボと比べても遥かに高額に設定されている。
一部の四天王の違法パーツはコマンダーチェックで条件を満たすと入手できる。
ニカイドウのロボである
エクスカリバーは
ユリエも参加しているデーモンズカップのレア枠景品として入手できる。上述の通り合法パーツなので表のバトルでも気兼ねなく使用ができる。
ニカイドウ
ニカイドウ・グループの総帥であり、GXにおける悪の組織のボス。
貴族というか
吸血鬼の様な格好をしており、
バレバレであまり意味はないが終盤まで仮面で顔を隠して主人公たちと話している。
基本的に敬語で話すが割と崩れるので口調が安定しない。
半ば拒否権のない状況で主人公とユウスケを仲間に勧誘した際に、ユウスケの時間稼ぎのための口車に乗せられ主人公とバトルすることになるが敗北する。
その後、ポリス隊が到着し逃げ場が無くなった事により自暴自棄になり、ナノマシンの入った薬で身体能力を3倍に強化するが、乱入してきたGXのチャンピオンのコウシロウに「こんなものか」とあっさり捻られる。違法パーツの使用どころか[[ドーピング]]までされても軽く捻り潰しているので、V2で違法パーツの差でねじ伏せられた友達の永遠のナンバー2さんが泣いている。
後がなくなり未完成のダークキメラを起動、自らダイブすることでコウシロウを瞬殺し、主人公も全く歯が立たず、全てを破壊し尽くそうと暴走する。
しかし駆け付けてきたマモルが主人公に渡したポリス隊の軍事用ロボA・I・R・Sにより対抗できるようになり、軍事用ロボ同士のバトルに敗北し気絶。
A・I・R・Sはレイスカイヤーが元となっているため、自分の組織で作ったロボの情報を奪われて利用された結果、組織の壊滅に繋がってしまった事になる。
基地はニカイドウが気絶したら自爆装置が作動するという物凄い誤作動が怖い仕組みとなっており、気絶したまま逃げずに基地に残ったが爆発に巻き込まれて死んだとも言われていないので、その後どうなったかは不明。
ヤナイ曰く昔は正義感の溢れる若者だったが、ニカイドウ家の再興を思うばかりに間違った方向に行ってしまったとのこと。
一回目の対戦時(おそらくコウシロウと最初に戦った際も)エクスカリバー&ニカイドウの違法パーツセットを使用する。
現実空間でのバトルや対巨大ロボなどの特別なシチュエーションでもないのに何故かキャノボット無しでバトルが始まる上に、GXはその様なバトルでは画面が切り替わった瞬間いきなり始まるため、不意打ち気味にニカイドウガンをぶっ放すというセコイ先制攻撃を仕掛けてくる。
ロボは何故か合法ではあるがパワースタイルのストライクバニッシャー型なだけあってスペックは高く、武器はメテオフリッカーの違法改造であるニカイドウガンが特に強力。ホロセウムも広く障害物がほとんど端にしか無いためガンとの相性も良好。
ボムとポッドもS型爆風を直撃させて移動を妨害する構成になっており、身動きできない相手にガンの弾幕を浴びせる、というシンプルながら驚異的な構図になっている。上述の通り、これらのニカイドウパーツは全て実質パスワード限定の激レアパーツ扱い。
二回目の対戦時では、数時間で都市を壊滅させられるという物凄い物騒な設定を持つダークキメラを使用する。
どのパーツでの攻撃も距離を取っていると回避しやすいのだが、距離を取りすぎるとステルスダッシュにより物凄い速さで接近してくるため初見では心臓に悪い。
尚、ダークキメラ及び専用パーツは正規の手段では入手不可能。
激闘編ではニカイドウのバトルデータを乗せたエクスカリバーの自律機動型ロボがデーモンズカップの4戦目、ダークキメラの自律機動型ロボが同じ大会の5戦目に登場する。
ニカイドウのデータは、エクスカリバーにガンは合法のニンジャバレットの装備だが、ボムとガンナーは違法パーツで固められている。違法ボムとガンナーはそれぞれ強力な対近距離装備で固められており、ニンジャバレットの苦手な近距離戦をカバーして遠距離から攻撃する、という構成。
ダークキメラは合法パーツでもダメージを与えられる様になっており、何のパーツを使っても倒せる様になっている。
それにしても、ダークキメラを回収か複製をしているダークステーションは何者なのだろうか。
ちなみに、未完成だったダークキメラの完成形であるライジングキメラが存在するが、通常プレイでは遭遇できない。かつての
トイザらスの配信で解禁され、クリア後の闇バトル跡地で対戦が可能になる。現在はBRとの連動で解禁が可能。
機動力が大きく上がり武器の性能も強化および変更されたが、ダークキメラに比べ微妙に装甲が脆くなっている。ちなみにこちらもどのパーツでも倒せる仕様となっている。
リュウジン
四天王の1人で属性は火。
掴みどころのない性格をした男性で、経歴や事件後の動向が不明で作中で語られる情報が少なすぎるため、
他の幹部と違いニカイドウの部下になった経緯や目的なども推測できず、最も謎の多い人物。
エネルギー研究所を襲撃したロボは彼の愛機ヘルファイアではあるが、彼のデータを搭載した自律機動型ロボでありリュウジンは操作していない。
エネルギー研究所を襲撃した際のレベルのロボの遠隔操作はできないが、基地内で主人公を自分の部屋に誘導する為にロボの遠隔操作を行っていたため実力は高いと考えられる。
ボスであるニカイドウが注目する主人公の実力を自ら確かめるべく、「リョウ」という偽名で表の大会であるロボマスターズに参加し決勝で戦う事になる。
闇の大会の最後の4つ目である、火の大会では彼のデータを搭載した自律機動型ロボと戦う事になる。
基地では火口のようなマグマの部屋で待ち構えており、最初の四天王として戦う事になる。
ロボマスターズでは愛機のヘルファイアの色違いの合法ロボである、ライトニングスカイヤー型のパトリオットを使用。
この時は手を抜いて戦い、バトル後も涼しい顔をしており、疲れた相手のナノマシンを検知するナノサーチャーにも全く反応しなかった。
火の大会と基地ではライトニングスカイヤー型の違法ロボであるヘルファイアを使用する。
3回ともガンはリフレクトレーザー(とその違法改造であるリュウジンガン)であり拘りがあるようだ。
ヘルファイアはライトニングスカイヤー型の違法ロボで、作中最高の攻撃力を持ち武器の威力に大きな補正がかかる。
火の大会ではリフレクトレーザーと接近対策に違法のウォールボムとスマッシュガンナーを装備しており、他の大会で戦う四天王と違いロボ以外にも違法パーツを使用している。
闇バトルの大会でトリを務める事や、作中で追いかけていた赤いロボの正体であるヘルファイアとの初遭遇という事もあってか優遇されている。
基地での戦闘ではヘルファイアの攻撃力補正に加えて、
今作の違法パーツの中でもぶっ壊れと名高いリュウジンガンを装備しているので、四天王の1人目ながらかなりの強敵。
しかも、地の利まで抑えておりリュウジンガンと相性が抜群の狭く障害物の多いホロセウムでこのガンをぶっ放してくるので始末に負えない。
流石に
CPUなのでプレイヤーが行える完全なハメ殺しレベルの弾幕こそ張ってこないとはいえ、出来るだけガンを撃たれないことを祈るしかない部分も。
有効な対策としてはフィールドの関係で使いやすいバブルスマッシャーか、こちらもリフレクトレーザーでの運ゲーに持ち込むこと。
ガンの弾を消しつつオーバーロード狙いのストショ戦法も効果的だが、ボムとポッドに注意を払う必要があり安定はしない。
激闘編ではナイトメアカップの1戦目でリュウジンのバトルデータを搭載した自律機動型ロボが登場する。
この時は改造前のファングブローの方が強いと言われがちな、ダークネスブローを装備している。
しかし、ダークネスブローもあっちがおかしいだけでこちらも普通に攻撃的で違法な性能をしており、ヘルファイアの攻撃性と全体的な武器火力の異常な高さも合わさって再び一戦目にして強敵なポジションとなっている。
カミーラ
四天王の1人で属性は水。
幽霊の様な雰囲気がある西洋風のドレスを来た女性で、敬語で喋り反応も淡々としている。
失踪したマユズミの姉かもしれない人物であり、マユズミの病気の治療の事で何らかの取引を行った可能性が高く、それでニカイドウの幹部をやっていると思われる。
その後の話は無いのでニカイドウと行った取引の内容どころか、そもそも彼女が本当にマユズミの姉なのかは不明のまま行方知れずとなっている。
闇の大会では最初の1つ目の大会である、水の大会で彼女のデータを搭載した自律機動型ロボと戦う事になる。
基地では綺麗な水が流れる寒い部屋で待ち構えており、2番目に戦う事になる。
愛機となるロボはクナイの色違いである、ストライクバニッシャー型の違法ロボであるクレイモア。
水の大会では機体のイメージに合わせたかの様に、ガンはバブルスマッシャーを使用する。
基地での戦闘ではこの時点では登場していないプラズマボールを違法改造したカミーラガンを使用。
派手にぶっ壊れていたリュウジンガンと比べると堅実な強化で地味に見えるが、ホロセウムの構造上、外周にいると追い詰められやすく回避が難しく、ボムとポッドも徹底的に移動の妨害に徹したカスタマイズで固められている。
クレイモアの優秀な機動力もあり彼女も強敵である。
激闘編ではナイトメアカップの3戦目でカミーラのバトルデータを搭載した自律機動型ロボが登場する。
ガンはワイドバルカンを改造したブリザードレインでボムはサブマリンボムと、再び機体のイメージに合わせたようなチョイスになっている。
ミナモ似のダークステーションの受付兼大会進行役は、「お高くとまってる」という理由でカミーラを嫌っている。
ガイオウ
四天王の1人で属性は地。
人間とは思えない獣人の様な男で、常に獣の様に唸っているためまともな会話が出来るような相手ではない。
また、モルモットの様に扱われた結果なのか、元からこうなのかは不明だが正気を失っている。
ある国で殺人を犯して死刑になりそうな所をニカイドウが引き取った経緯があり、凶暴過ぎて牢屋に閉じ込めている。
しかしコマンダーとしての才能があり、そのため四天王の地位に就いていると思われるのだが、実際はバトルデータを取るためにモルモットの様に扱われている。
基地でのバトルに勝利すると一回怯んだ後に再度襲い掛かって来ると、カスタムロボシリーズでは珍しい往生際の悪さを見せるが、
駆け付けたヨーロッパのチャンピオンであるカーンによって取り押さえられ、ニカイドウの悪事の物的証拠として持ち帰られてしまう。
ロボバトルとリアルファイトのどちらで押さえつけたかは不明だが、ガイオウは鉄格子を曲げる程の怪力を持っていると思われるのでリアルファイトなら相当なものである。
カーンがロボバトルで得意とする戦法は所謂ストマグであり、接近戦では無類の強さを誇るガイオウとは相性が悪いので、やはりリアルファイトで押さえつけたのかもしれない。
描写こそないが事件後は逮捕されたと思われる。
闇の大会では2つ目となる、地の大会で主人公達から見えない所から遠隔操作している彼と戦う事になる。
基地では牢屋のあるカビ臭く狭い部屋で待ち構えており、3番目に戦う事になる。
部屋の牢屋は彼を閉じ込めるためのものと思われ、牢屋の鉄格子は彼の仕業なのか大きく曲げられている。
愛機となるロボはタイガーグレアの色違いである、メタルグラップラー型のビッグフット。
地の大会で使用するカスタマイズは、ガイオウの違法パーツの改造元の物となっている。
基地では地の大会の違法パーツフル装備版と言った形のため戦術は変わらないが、V2のトラジを思わせるメタルグラップラーの長所を活かし接近するか、ボムとポッドの爆風で相手を引き寄せてガンを撃ち込む、シンプルに強力な接近ゴリ押し戦法をパーツのスペックを上げて行ってくる。
弾数増加により実質射程範囲が広がりただでさえ高い威力が更に高くなっている、ショットガンの違法改造であるガイオウガンと、ガンの射程をカバーするように引き寄せ効果を持つ上に初見では爆風が目を疑う程凄い事になってるガイオウボムが特に強力。一見地味めなガイオウポッドも弾速の強化と引き寄せ効果により回避が困難になっているので隠れた脅威。
ガイオウボムの爆風が大きくなった事は一番の強化点のはずなのだが、誤植により弾速が強化されている(実際は合法と同速)としか書かれてない。
まともに接近戦をやりあえる相手ではないので、ボムとポッドを避けつつ距離を取ってガンの直撃を避けたい。
幸いホロセウムが狭く障害物が多いため攻撃をかわしにくい前の2人と比べると、障害物の配置がシンプルで広いため距離は取りやすい。
ただし、ビッグフットのダッシュもガイオウガンのβショットも壁抜けしてくるため、壁越しからの襲撃には警戒したい。
激闘編ではナイトメアカップの2戦目でガイオウのバトルデータを搭載した自律機動型ロボが登場する。
3D作品でいう所のキャッチガン兼
ドリルガン的性能のトラクションリングの違法改造であるバイキングアックスで、相手を引き寄せボムやアタックで追撃を狙ってくる。
ゴリ押し戦法だった今までと違い、コンボ性の高いカスタマイズとなっている。
ヤナイ
四天王の1人で属性は風。
顔色が緑の怪人の様な男で、顔色が緑な事を除けば格好と言動は執事。どこか威圧的な雰囲気がある。
序盤は闇バトル場の新人の受付として登場していたが、それは仮の姿であり、その実態はニカイドウ家の最高顧問で第一の部下。いわばニカイドウの右腕のようなポジション。
ニカイドウ家には30年仕えており、ニカイドウ家が没落していた時期も一緒に耐え凌いでいた。
闇バトル場の受付を行っていたのは自分の目でニカイドウが気に入った主人公をこの目で見て、ニカイドウに報告するため。そのため最高幹部でありながら主人公とは序盤から面識がある。
ヤナイは今回の事件では主人公達には失礼とした上で「偉くなり上から指示を出す仕事ばかりだったので、久々に現場に出向けて楽しかった」とのこと。
また、ニカイドウのやり方は長く続かないと薄々感じておりニカイドウには忠実だが、素直な気持ちで仕えていたという訳でもなさそうである。
ニカイドウが負け基地が自爆する際は「世間に恥ずかしい姿を晒したくない」という理由で、ニカイドウもそうするだろうとした上で基地に残る選択をし脱出を拒否した。
その後の生死は不明。
闇の大会では3つ目の大会である、風の大会で彼のデータを搭載した自律機動型ロボと戦う事になる。
基地では切り立った崖の上に謎の墓石が並ぶ部屋で待ち構えており、最後の四天王として4番目に戦う事になる。
愛機となるロボはデッドフェイスの色違いである、ミスティミラージュ型のデモンブレイズ。
風の大会で利用するカスタマイズは、ガイオウ同様ヤナイ違法パーツの改造元の物となっている。
基地では戦術そのものは変わらないが、ホロセウム及びカスタマイズされた違法パーツが自身の遠距離カスタマイズや高速化したミラージュダッシュを活かしやすいものになっているため、非常に戦いづらい。
遠距離から壁の隙間から飛んでくるヤナイガンはやや回避しにくいのだが、壁に密着して撃ちこんでしまうという残念な光景も。
激闘編ではナイトメアカップの4戦目でヤナイのバトルデータを搭載した自律機動型ロボが登場する。
リュウジンガンを活かしやすい壁の多いホロセウムで、リュウジンガンに加えボムとポッドも相手の逃げ道を塞ぐものをバラ撒きまくるという鬱陶しい戦法を披露してくる。
ホロセウムは壁が多いとはいえ広いので、まだ何とか回避する余地はあるが、幹部級の自律機動ロボの中でも相当面倒な存在としてプレイヤーに立ちはだかる。
余談
最終的に組織自体は壊滅し、ポリス隊署長も「再起不能」との見解を出しているが、組織内の重要人物は無理やり連れてこられたガイオウを除いて全員が(おそらく)死亡もしくは行方不明となっており、カミーラの正体などといった謎も多く残っているなど、よくよく考えたら微妙に後味の悪いことになっている。
ニカイドウ壊滅後もアイアンレオやクロスボーンの販売は行われているので、どこかの企業が販売を引き継いだか在庫品を販売していると思われる。
四天王及びニカイドウの強さは作中の会話からある程度推測ができる。
ヤナイの「ガイオウと互角に戦えたのは自分とリュウジンとニカイドウだけ」と、ニカイドウがユウスケに「四天王より強いんだろ?」と問いかけられたのに対して「当然」と返したことから、「ニカイドウ>ヤナイ=リュウジン≧ガイオウ>カミーラ」ではないかと思われる。
なお、ニカイドウ戦においての戦力差の変化は、
「ニカイドウ≦主人公<ドーピングしたニカイドウ<コウシロウ<ダークキメラにダイブしたニカイドウ<A.I.R.Sにダイブした主人公」
…といった感じで、短時間でものすごい勢いのパワーインフレが発生している。
ニカイドウが敗北した後に、ヤナイに話しかけるとニカイドウ家が没落してから再興するまで色々な事があったこと、ニカイドウが道を踏み外したことなどを語ってくれる。
最後に何故今回の様な事になってしまったかを語るのだが、その内容がコウシロウがグレートロボカップで主人公に敗れた後に街を去る際に主人公に送ったアドバイスの内容に似ている。
ヤナイの話とコウシロウの話で共通する内容としては
「間違いを注意してくれる友人は大切にしろ」「そういう友人は大人になると中々できない」という点。
ヤナイは道を踏み外しても止めてくれる友人がいなかったのが、今回の事に繋がったと考えている。
コウシロウは咎めてくれる友人である
ジロウはいたのだが、忠告を無視していた。
コウシロウは「偉くなると誰も注意してくれなくなる」「ニカイドウもそうだったんじゃねえのか」と語っておりニカイドウと対戦した際に、自分の様に道を踏み外したニカイドウに対して思う事があったのかもしれない。
追記修正はダークキメラにパーフェクト勝ちしてからお願いします。
- 立て乙。一部ミスがあったの見つけたから直したけど、マイナーなGXの記事が立つのは嬉しい。初代V2と比べて幹部戦しか無いのを差し引いても本拠地のはガチ仕様だよね -- 名無しさん (2022-11-05 15:47:23)
- 懐かしいなあ。全員めちゃくちゃ負けまくってた覚えがある。そして自律機動型が全部自律起動型になってる… -- 名無しさん (2022-11-06 04:10:42)
- おお遂に立ったか…かなり印象深い敵組織で、いつか建って欲しかっただけにメチャクチャ嬉しい。 組織自体は完全壊滅したから忘れがちだけど組織の重要人物はガイオウ意外死ぬか逃げるかしてるから多分逮捕されてないんだよな… そしてアイアンレオとかのロボパーツの販売権は壊滅以降どうなったのか -- 名無しさん (2022-11-07 19:28:25)
- 前作までは何人か残念な幹部や構成も多めだったんだけども2D故にルーチンとパーツが作りやすかったのか全員普通に強敵なんだよな -- 名無しさん (2022-11-07 21:11:41)
- 今作の幹部パーツは全員がロウガばりのコンボしてきたりホロセウムとの組み合わせが優秀だから尚更強く感じるんだよな。激闘編は激闘編で厄介なパーツの組み合わせしてくるからこれまた難敵なのよ -- 名無しさん (2023-01-18 08:34:35)
- ニカイドウはこの手のゲームでは割と珍しく主人公の友人も評価してくれる悪役なんだよね -- 名無しさん (2024-06-02 05:44:59)
最終更新:2024年06月02日 05:44