そしたら沢田のアニキが1人でその場所に行ってなァ ロケットランチャーをぶっぱなしてその建物を木端みじんにしてもうたんじゃ

登録日:2023/01/01 Sun 00:00:00
更新日:2023/12/21 Thu 09:17:15
所要時間:約 4 分で読めます






そしたら沢田のアニキが1人でその場所に行ってなァ

ロケットランチャーをぶっぱなしてその建物を木端みじんにしてもうたんじゃ



このやたら長い言葉は、漫画『ドンケツ』内で語られたキャプション(モノローグ)である。
当項目では、それが描かれたコマについても併せて説明する。




まずは軽く説明するで

『ドンケツ』第一話「ロケット・ランチャーのマサ」の中に出てくるキャプションの1つ。
そのコマ内では、説明通り 沢田のアニキ が建物めがけてロケットランチャーをぶっぱなしている様子が描かれている。

文字にすると説明は以上。だがこのコマはたった1コマで 沢田のアニキ という人物を簡潔かつ的確に説明しきっている。
また同時に『ドンケツ』という作品を象徴しているといっても過言ではない場面でもある。

そして、このキャプションとコマは作品タイトルすら知らない人の間でも妙に知名度が高い
率直に言ってしまえば、『ドンケツ』は知らなくともこの項目のタイトルを見ただけで何のことを指しているか分かった人もいるはず。
これについては ネットミーム化 の段落で詳しく説明する。



そもそも沢田のアニキって誰、やと?しゃーないのう

まずは『ドンケツ』を知らない人のために、沢田のアニキについて説明しておこう。

沢田のアニキこと 沢田政寿 は、北九州を縄張りにする極道組織 月輪会 最強の極道。45歳。
その人となりを説明するならば「傍若無人で破天荒の極み」な『ドンケツ』の主人公である。

「あ、主人公ってモノローグ語ってる人じゃなくてロケラン撃ってる人のほうだったんだ」と思った人もいるかもしれない。
『ドンケツ』とは端的に説明すると、ならずものの主人公がならずもの連中たちをぶっとばしていく物語である。



本題はここからや。すげぇぞ兄貴は

話は『ドンケツ』本編時系列の20年前まで遡る。
当時の月輪組の縄張り内に、敵対関係にある関西の極道組織 関西天豪会 が土建屋の会社を建てようとした。
これは宣戦布告などではなく正式な申し込みによるシノギであったため、月輪会会長も容認していた。
が、月輪会の中では「実態は関西天豪会による侵攻の足掛かりなのではないか」という憶測もあり、警戒されていた。

そんな中、沢田のアニキは独断でその場所に一人赴き、ロケットランチャーで建設中の建物を吹っ飛ばしてしまった。

それを回想した様子がこのコマというわけである。

何かいろいろ説明飛ばしたんじゃないかと思った諸兄もいるだろう。
しかし恐ろしい事に、このコマの話はこれで全部順を追って説明されているのだ。*1
とりあえず、沢田のアニキはそういう突拍子もない行動に出る危険人物であることだけご理解いただければ十分である。

その後についても少し補足しよか

建物自体は建設途中で、中には誰もいなかったため死傷者はなし。
そういう問題なのかどうかはさておき、ともかく極道組織間での大事には発展せずに済んだ。
それでも、そんな嬉しくないサプライズをされて相手がなんとも思わないはずもない。
それ以降、関西天豪会は二度と月輪会のナワバリに入ってくることはなかったという…。

この件は20年経過した本編時系列中においても伝説的な語り草となっている。
ぶっ放した沢田のアニキは45歳になった現在でも ロケマサ という愛称で親しまれ(?)るようになった。


流石兄貴やで。ネットミーム化にまで発展するんやからな

説明不要のインパクト説明しようのなさを伴うこのコマはSNS上でいつからかネットミーム化
Twitterでは様々なツイートへのネタリプライとして画像を貼られ広く出回るようになった。
結果『ドンケツ』を知っているか否かに関わらず、このコマとキャプションだけがどんどんと有名に。
沢田のアニキが誰なのか知らなくとも彼の破天荒っぷりは知っている人が増えるという現象が発生している。

とにかくどんなに都合の悪いことでも、オチがつかないネタでも、胸糞の悪い話でも、
沢田のアニキがロケットランチャーをぶっぱなして全て解決してくれるという汎用性の高さアニキの頼もしさにはひれ伏すばかりである。
やはりロケラン……ロケランは全てを解決する……!

なおネットミーム化に伴い、このコマをオマージュしたネタ画像なども多く生み出され、ネットの海に出回っている模様。
ただ元のインパクトが凄すぎるためか、このコマの画像そのものを用いたコラ画像はめったに見られない。
この手のネットミームにしては珍しい現象である。というかこのコマにこれ以上情報を追加しようがない



最後に念押しや

念のために述べておくが、『ドンケツ』という漫画自体も知名度が高くファンが多い名作である。
このコマのことは知っていたが作品本編のことは知らなかったという閲覧者の方は、ぜひこの機会に『ドンケツ』を手に取っていただきたい。

概要の記載とは矛盾するが、沢田のアニキの破天荒っぷりはこの一件だけではとても説明しきれないから。



追記・修正は『ドンケツ』の本編を読んでから、よろしくお願いします。
そしたら沢田のアニキが1人でその場所に行ってなァ
ロケットランチャーをぶっぱなしてその項目を木端みじんにしてもうたんじゃ。

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最終更新:2023年12月21日 09:17

*1 後に『ドンケツ外伝』でロケットランチャーをぶっ放すに到るまでの詳細が説明されている。