絶対防衛線!「小笠原兵団」救援(艦隊これくしょん)

登録日:2023/04/23 (日) 13:18:33
更新日:2025/04/01 Tue 08:32:20
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一 我等ハ全力ヲ奮テ本島ヲ守リ抜カン




艦隊これくしょん -艦これ-で2023年初春に開催されたイベント。


概要

開始時期は2/28 22:00。
メンテナンスは例によって時間通りに進行しなかったので実際の開始時期は3/1 3:00前後となる。
一部提督は「艦これアーケード」の「西方再打通!欧州救援作戦」と同時進行することとなった。

最初の告知は2023年2月初頭。
実に5か月弱というとてつもない長さの戦間期を経ての開催となった。
前回が大規模イベント+大型艦の掘りというとんでもない構成だったものの、この間に備蓄の体制を立て直した提督も多かったと思われる。
実際のイベントは前段海域がイベント最終海域比ですら高難易度というあまりにも常識外の代物だった上、
間髪を入れずに後段作戦が3マップあることが確定したため、戦間期明けの作戦としてはなかなかの曲者となっている。
禁断の大規模二度打ち、そして次イベント開始予告と同時に大規模が3連続確定が決定した事に提督達は震えた

終了時期は5/1(月)11:00。
長く開催するとの宣言通り非常に長期間にわたって開催されている。なお、予定より長く開催する事になったとも明言されている。
実に2か月開催されていたこととなり、この長さは2020夏イベントぶりの超長期間開催となった。
そのためイベント中に10周年を迎えるという珍事が起きている。
また、4/23の艦これ10周年のアップデートにおいて恒例の記念ボイス以外にも新システム「煙幕」の実装や、2013年に登場した幻の艦上戦闘機「震電改」が入手できる特別任務が追加された。



新要素

対潜哨戒機の基地配備

哨戒機はこれまで基地に配備できなかったものの、以降に配備可能になった。
数値面では東海に勝るのは厳しいため、対空調整、特効などをあてに配備することになるだろう。

夜間瑞雲カットイン

イベント直前アップデートで追加された要素。
航戦、航巡、軽巡、水母が主砲2+夜戦機の瑞雲を装備していると発動する。
なお、上記以外の艦種は水上爆撃機を装備していても発動不可。
水上爆撃機の搭載が基本機能でない艦種だから対象外…とすると軽巡が対象になっている事と矛盾するのでそういうわけではない模様。

効果は連撃…ではなく、1x2の2回攻撃。
つまり特殊砲撃のようにターゲットが分散することで複数攻撃が可能。
しかもカットイン扱いなので弾薬の消耗も増えず、夜戦瑞雲を増産することで複数艦での発動もできる。
更に発動時に照明弾が発動という至れり尽くせりの高性能攻撃となっている。

しかし発動率が連撃よりもだいぶ低い、というよりもカットインなので確定では発動しない。
加えてダメージ倍率自体は魚雷カットインよりも劣っているうえ、瑞雲が枯れている場合でも発動できなくなってしまう。更に中破していても発動不可と発動条件はカットインの中でも非常に厳しい。
そのぶん発動した際のリターンは大きく、道中夜戦マスにおいては他の道中で枯れることを加味しても採用される目がある。

なお、一時演習で発動すると何故だかダメージ表記が実戦と同じ「実際に与えた実ダメージ」になっていた。
これにより相手の艦娘を容赦なく3ケタダメージでオーバーキルしていくという事態が発生。
艦娘によっては耐久値の10倍以上のとんでもないオーバーキルダメージを受ける事もあった。
これについては2023年6月14日のメンテナンスで不具合と発表され、修正されている。

対潜空襲マス(仮)

本作戦における最大の問題児
空襲マスの発展形であり、敵編成が潜水艦+空母といった形で構成される。

空襲マスなので敵からの航空戦がある。更に潜水艦がいるためこちらの先制対潜+砲撃フェイズが始まる…ところまでは標準と言えるが、問題はこのあと。
なぜか空母が攻撃を仕掛けてくる
しかもこの空母は空襲戦扱いなのでHPが表示されていない。つまり無敵状態である。
いわゆる編成の列から外れて微妙に後ろに表示されているため、誰が言ったか後方彼氏面
また、こいつらはしっかりを砲撃が高火力&高命中の高級機搭載タイプなのでかなりの大損害は免れない。

もはや理不尽を超越しているような構成だが、対策がないわけではない。
前述した通り航空戦は行うため、ここで制空権を取って艦載機を全滅させれば攻撃しなくなる。
エアカバーはもちろんのこと、増設補強による対空火力の充実、秋月型・Fletcher級、Atlantaなどの強力な防空艦を投入してなんとでしても被害を抑えたいところ。
また、単縦陣で出現することがほぼないので特効持ち(≒回避ボーナス付き)の艦を中心に編成すれば被弾の可能性をより減らせる。

ただ、基本的にある程度は殴られることは避けられない。また、警戒陣を使えない関係で連合艦隊は大被害を被ることが多い。
特に基地航空隊を使用できる数が少ないE2においてはかなりの猛威を振るい、E2-Mは海域クリア上の最大の難所とまで称されている。
総合的な評価としては、こちらからの対策の無さを考えると、以前に登場していたレーダー射撃マスの変形と言ったところだろうか。
あちらと違って回避手段がないどころか確定で通ることが大半という容赦の無さが厳しいが。

あんまりにも猛威を振るったせいか、2023夏イベでは確定で通るマスには置かれていない。ギミック解除で通る必要はあるが、解除条件上潜水艦デコイが有用だった上に、最悪ギミック解除しなくても突破可能だった
またとある海域ではPT小鬼群の上位版のSボート小鬼群が警戒陣で待ち構えるマスを通るくらいなら対潜空襲マスを通ってまでも回避した方がマシという声もあった

陸上偵察機の熟練度回復

イベント2週間前のバレンタインアップデートにて実装。
これまでは一度減った熟練度は回復しなかったが、他の陸上機同様の出撃で回復する仕様に変更された。
熟練度減少による制空調整に気をもむ必要もなくなった。

回転翼機の航空戦参加・熟練度実装

SJ-51改などの一部の回転翼機に熟練度が蓄積するようになった。
また回転翼機が航空戦に参加するようになり、消耗を抑えることが難しくなった。
もちろん理論上はこれで制空権をもぎ取ることも可能なので、天龍が三川艦隊の制空担当、サムが制空権をもぎ取る唯一無二の駆逐艦というまさかの立ち位置を得る事になった。役に立つかは別として

海域画面でのUI非表示

陣形選択画面において陣形以外をクリックすることで艦娘・陣形のUIを消すことができるようになった。
いわゆる前が見えねェ状態が解消され、自艦隊がどこにいるか判別が可能。

海域画面での敵艦隊編成確認

イベント終盤の2023年4月23日アップデートにて、上記のUI非表示の追加機能として実装。
艦娘・陣形のUIを消した状態で現在のマスをクリックするとそこにいる敵艦隊の編成がある程度確認できる。
敵艦隊全員は表示されないが、大体攻略Wikiに情報が転がっているのでこれにより敵編成を判断して陣形を選択するなんて事も可能となった。

煙幕システム

イベント終盤の2023年4月23日アップデートにて実装。
艦隊内の任意の艦娘が「発煙装置(煙幕)」あるいは「発煙装置改(煙幕)」を装備していると1回の出撃に付き、夜戦マス以外のマスで1回のみ陣形選択時に任意に使用を選択でき、使用すると確率で発動する。*1
発動すると敵味方共に砲撃戦の命中率が低下するという、対潜空襲マスを狙い撃ちしたかのようなシステム多分本来はイベント中に実装する予定はなかったんだろうけど*2
但し発煙装置(煙幕)1個のみの装備だと発動率が低くなる*3事と電探を装備している艦には効果が薄いとされているため、過信は禁物。


この他、通常海域に新規のEOとなる7-5が実装されている。
複数ゲージ制で攻略にそれなりの手間がかかるが、装備さえそろっていれば艦隊の面子を入れ替える必要なく済ませることも可能。
取得戦果的にも5-5、6-5ほどの難易度とは扱われていない。


改二

鳳翔改二/改二戦

前回イベント明けのメンテナンスにて実装。

服装は改からほとんど変化していないが、たすき掛けが追加されてスカートの裾がやや短くなっている。

性能については搭載数と速度という弱点が存在する代わりに非常に高い。
単純な耐久・火力・装甲の数値が軽空母トップクラス。運の数値も高いため命中・回避補正に優れ、コストもわずかに上昇した程度なので砲撃支援にも向く。
またコンバート改装で改二戦となり、対地装備まで施せる。但しパラメータや搭載数が微減するため性能的にはマイルドに。
空母という艦種が熟練整備員の実装で更に強化されていることもあり、非イベント時の普段使いで大いに活躍できる性能となった。

深雪改二

イベント終盤の2023年4月23日アップデートにて実装。

服装は叢雲以外の他の特型の改二同様に襟と袖口が黒くなっている。

性能についてはまさかの駆逐艦全体で見てもトップクラスの砲撃戦特化仕様
絶対に特効が貰えない事への対策か、改修済みの12.7cm連装砲A型改二を装備すればするほど異常に火力が上がっていく。
とはいえ、やはり特効はないのでどちらかというとイベント前半の切り込み役か、輸送作戦でのアタッカー役向きか。


新規実装艦は以下の6隻。

  • 初春型(有明型)駆逐艦 夕暮
  • Fletcher級駆逐艦 Heywood(ヘイウッド).L.E
  • 特種船M丙型 熊野丸
  • 御蔵型海防艦 能美 
  • New Orleans級重巡洋艦 Tuscaloosa(タスカルーサ)
  • 二等輸送艦 第百一号輸送艦 

このうち夕暮、Heywood.L.E、能美の3隻が掘り艦となっている。
また、久々に報酬・掘り艦のどちらにも大型艦がいない大規模イベントとなっている。

BGM

E1~E2海域マップ:
E1、E2、E4道中、E3海域マップ:
E1ボス、E2-3ボス、E4-1ボス、E6海域マップ:
E3-2~E3-3、E4-2~E5-2ボス:
E4~E5海域マップ:
E5~E6道中:
E5-3~E6-2ボス:
E6-3~E6-4ボス:

「いつ海」との連動イベントの名残りのためか、いくつかの戦闘BGMがED曲の「未来(いま)」のアレンジになっている。

既存BGM

E2-1ボス:佐世保の時雨(Inst.)
E3-1ボス:坊ノ岬沖の波間



出撃制限

札は合計8枚。
海域数に対しては比較的多い程度。
また、前段/後段作戦で使いまわす札が多いので戦力の選定は慎重に行いたい。
言い換えれば、札の数ほどには振り回されなかったりもする。

海域解説
6海域で構成された大規模イベント。
連続で大規模イベントとなったものの、資源状態に関しては長い戦間期で改善した提督も多かったと言える。
但しそれを吹き飛ばす常軌を逸した超高難易度のE2があまりにも高い壁として立ちはだかる。
特に甲作戦は最終海域のラストゲージが2本あるとまで恐れられており、道中・ボス撃破の突破難易度がどちらも高水準。
後に実装された後段作戦と比較してもE2の難易度は突出しており、もっと言えば最終海域よりも難易度が高かった
友軍前ではクリアに1週間かかることもザラにあり、運が悪ければ10日をかけてもクリアすることができないことも。
現在では友軍が投入されているものの、助力があってなおこの評価はあまり変動していない。
総じて前段作戦での消耗が非常に激しくなることには注意しておきたい。

その反動か、後段作戦はいずれも難易度がそこまでは高くない。
特に前段で猛威を振るった対潜空襲マスはあまり脅威にならない。編成的にもE2が一番凶悪なので当たり前なのだが。
強いて言えばE5-3で詰まる可能性があるものの、これも友軍艦隊の来訪で撃破不可能といえるほどの難易度は無い。

総じて、E2がもっとも難しいというかなりいびつな難易度調整となっている。
そのせいで逆RTA勢は時間とペース配分が大きく狂わされて地獄を見たとか
甲作戦に拘りがあったとしても、E2の攻略だけは乙に落とすなどして適宜戦略の変更を行った方がよいだろう。
他は友軍の来訪も相まって甲作戦でも苦戦するポイントはそこまで多くない。

大規模の例によって掘り艦も3隻と多いものの、夕暮はドロップポイントが異常に多いため攻略中に落ちる可能性が高い。
Heywood.L.E、能美の両名も容易に掘れるマップがあるため、クリアできさえすれば揃えることはそこまで難しくはない。
攻略中に資源が尽きなければの話ではあるが…

モチーフは硫黄島攻防戦。
前段作戦は連合国のジャンボリー作戦、後半はデタッチメント作戦が主軸に据えられている。
また、E2の展開と特効艦、何故か二水戦にいた方が都合が良い最上などから、本イベント中に完結したアニメ「いつかあの海で」が一部モチーフと見られている。


詳細な解説
※解説は甲作戦選択時の難易度を基準にしています。
いつものように甲0提督*4が低難易度を補足しています。
便宜上、戦力ゲージ1本目をEx-1、2本目をEx-2と呼称します。

E-1『S21作戦』-日本本土近海哨戒圏-


E-2『第二水雷戦隊 海上遊撃戦』-南西諸島沖/台湾沖-


E-3『敵空襲部隊を討て!』-九州沖/四国沖/八丈島沖-


E-4『伊号輸送作戦』-小笠原諸島航路/父島沖-


E-5『出撃!八幡部隊』-父島沖/硫黄島沖-


E-6『決戦!硫黄島逆上陸作戦』-硫黄島沖-




追記・修正は硫黄島へ艦隊の救援を行って、いつかあの海で戦った人達を偲びながらお願いします

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最終更新:2025年04月01日 08:32

*1 発動しなかった場合はその後のマスでも再度使用を選択できる。

*2 イベントで登場した要素を狙い撃ちしたかのような新システムが該当イベント終了直後に実装されたのは16秋イベント後の補強増設装備拡大と速力高速化シナジーの例がある。

*3 発煙装置改(煙幕)は発煙装置(煙幕)2個分の効果と見られている。

*4 今回は甲丙乙丙丙丙で4/23完走

*5 「海上遊撃戦」は「いつかあの海で」第7話タイトル。

*6 しかも本編ではなく最終巻初回特典の戦闘詳報に書かれている話だったりする。

*7 長門型も火力240オーバーにすれば大破が狙えるので是非入れておきたい

*8 一応遊撃部隊の二水戦の札でも出撃できるが水上戦も空襲も増える地獄ルートになる。一応警戒陣が使えるメリットはあり、削り段階であれば最後の任務戦艦打撃部隊さえどうにかすればボスへは到達しやすい。一方で対ボスでは空襲対策で防空艦を割く関係で火力が下がる上に、ボス本体への手数も不足しがちなのでゲージ破壊段階だと道中のナ級llが凶暴化する関係もあってボス艦隊を打倒するのは非常に厳しい。

*9 手持ち次第では2機でも可

*10 1941年10月31日、真珠湾の1か月ほど前に沈没。艦長も戦死している

*11 夕暮と名指しはされなかったが、第27駆逐隊の面子と一緒にいたことや有明と似たような姿だったことから正体は容易に判明した。

*12 丙提督はここで大和2人を掘ったが目当ての雲龍およびヘイウッドは0。

*13 South Dakota・Saratoga・Ranger・Langley・Fletcherが強友軍のメンバーなので注意。

*14 Massachusettsが正月ボイスでRangerの抑え役として呼んでいたので一部で注目されていた。

*15 おそらくドロップ率の設定で2.0%のところを20%にしてしまったという説が有力。

*16 但し、輸送護衛部隊である関係上、第一艦隊は参加できる艦種の制限が強く、第二艦隊の旗艦は軽巡固定である関係でTuscaloosaは旗艦に置いて入手経験値をブーストさせることができない。