ミッション:インポッシブル フォールアウト

登録日:2023/08/14 Mon 22:06:42
更新日:2025/05/07 Wed 22:05:45
所要時間:約 5 分で読めます







究極の不可能へ




●概要

『ミッション:インポッシブル フォールアウト』は2018年に公開されたスパイアクション映画。
トム・クルーズ主演の人気シリーズ、スパイ大作戦原作でお馴染のMIシリーズ第6作目。
監督・脚本は前作から続投でクリストファー・マッカリー。
3で監督を務めたJ・J・エイブラムスも製作に携わっている。

副題のフォールアウトは核爆弾や原子力事故によって降り注ぐ死の灰(放射性降下物)を意味する言葉だが、イーサン(トム)が落下する、または落下の危機に晒される高所のアクションシーンが多いというダブルミーニングとなっている。

トム自身によるノースタントのアクションも健在であり、目玉となったのはヘイロージャンプ(高高度降下低高度開傘)であり、約8000メートルの高高度から飛び降り、900メートルという地面ギリギリでパラシュートを開くという降下方法。空軍が発案した察知されにくい潜入方法である。また、ヘリコプターを自ら操縦するために免許を取得し、更には機体とロープで繋がった荷物の上に落下するアクションを上空約600メートルで実施した。
それ以外にも、建物から建物へ飛び移る場面の撮影でトムは一度骨折しており、その骨折した際の映像がそのまま本編に使用されている。

ストーリーは前作で倒したはずのソロモン・レーンとの再戦というシリーズでは初の展開となる。

他のキャストも前作から大部分が続投しているが、ウィリアム・ブラントは演者のジェレミー・レナーが他作品との撮影時期被りとなったが為に未登場となっている。

次回作の『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』においても今作の登場人物が続投している。
先にこの作品を視聴すると登場人物の図式がわかりやすくなる。

●あらすじ
ソロモン・レーンを拘束してテロ組織「シンジケート」を壊滅に追い込み、IMFは活動を本格的に再開した。
だが2年経った現在でもシンジケートの残党である「アポストル」という組織が未だに活動しており、イーサン達が行っていたミッションに介入してプルトニウムを盗み出してしまう。
プルトニウムを奪い返す為の手がかりはジョン・ラークという謎の男と、裏社会のボスであるホワイト・ウィドウという女性であった。
一体誰がジョン・ラークなのか、イーサンを妨害するイルサの目的は?
謎や敵が多い中、イーサンはジョン・ラークに成りすましてホワイト・ウィドウとの接触を試みる。
三つの核爆弾を使ったテロというかつてない脅威を阻止する為に動き出すイーサン達だが…。


●登場人物
イーサン・ハント(トム・クルーズ)
吹き替え:森川智之
不死身の工作員。今回では仲間を見捨てられないという弱点を突かれてしまい、後手に回ってしまった。
かつての妻であるジュリアと予期せぬ再会を果たすことに。
やはり本作でも数々の人間離れしたアクションを披露する。

ベンジー・ダン(サイモン・ペグ)
吹き替え:根本泰彦
すっかり現場に慣れたエージェント。様々な仕事を器用にこなす。
無線で道案内をするという3のオマージュもある。
ただし現場に慣れ過ぎて支援役としての腕は鈍ったのか、道案内で二度もミスった。やはりドジっ子気質

ルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス)
吹き替え:手塚秀彰
前作では中盤からの登場だったが、今回は序盤からの登場。
人質に取られてしまう等、少し足を引っ張る場面も。
発信機探知機にドローンと電子機器はお手の物。

イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)
吹き替え:甲斐田裕子
MI6(イギリス情報部)の工作員。前作と同様にイーサンに協力しつつも場面によっては裏切るというトリックスター。その真意とは…。

アラン・ハンリー(アレック・ボールドウィン)
吹き替え:田中正彦
前作ではCIAの長官で足を引っ張る無能な味方だったが、今作ではIMFの長官としてイーサンを支援する。
前作の恒例・お邪魔キャラだったのがウソであるかのようにイーサンを全面的に支援し、長官でありながらも"とある作戦と現場"に自ら出向く。
そして多くの人は彼の意外な奮闘ぶりを見て驚くことだろう。長官tueeeee。

エリカ・スローン(アンジェラ・バセット)
吹き替え:高島雅羅
アランと入れ替わる形で就任したCIAの長官。
IMFがやっているのはマスクを使ったハロウィンごっこと断じており、IMF及びイーサンに不信感を抱いている。
シリーズ恒例のお邪魔キャラ枠で、彼女も例外なく"ある場面"でやらかし、イーサン達を空振り&"あるキャラ"の犠牲を招いてしまう戦犯者。

オーガスト・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)
吹き替え:DAIGO
CIAのちょび髭エージェント。エリカの指示でイーサンの監視役として任務に同行する。
敵を皆殺しにした結果、情報を潰してしまうなど荒っぽい性格だが、裏で手回ししてたりなど抜け目のない男。
度々、方針を巡ってイーサン達と対立しつつも同行するが…
宇宙の果てからやってきたスーパーヒーローとは関係ない。

ホワイト・ウィドウ/本名:アラナ・ミストポリス(ヴァネッサ・カービー)
吹き替え:広瀬アリス
表向きには慈善活動家だが、その正体は裏社会の重鎮。盗まれたプルトニウムの現在の所持者。
ジョン・ラーク(に変装して成りすましているイーサン)に対して取引として交換条件を持ちかける。
あくまでも金目当てでプルトニウムを売買するつもりであり、イーサン達と直接的に敵対している訳ではない。
ちなみに1作目における仲介人・マックスの実の娘らしい。

ゾラ・ミストポリス(フレデリック・シュミット)
吹き替え:遠藤大智
ホワイト・ウィドウ(アラナ)の実の兄。
副官的存在だが、妹に対しては頭が上がらない様子。
ジョン・ラークに成りすまして接してきたイーサンに"ある強行手段"を用いた交換条件を迫るが…
いかにもダンディで腕っ節のありそうな雰囲気ではあるが、本作での扱いは微妙な立ち位置。

ソロモン・レーン(ショーン・ハリス)
吹き替え:中尾隆聖
前作では世界的テロ組織シンジケートのボスだった男。現在はイーサン達の活躍によって囚人として身柄を拘束されていた。
しかし今作では中盤で自由の身となり、世界に混沌をもたらすべく動き始める。
2年間近く拘束されていた為に長髪に髭と丸っきり外見が変わっている。だが元イギリス工作員としての身のこなしは衰えておらず、彼の腕っ節の強さには驚く人もいたのでは?
そして更に意外なことに、巨大犯罪組織のボスであったにもかかわらず、目的の為なら自らの命さえ顧みず、死ぬ前提の危険な役目さえ自らが担当するほどのひたすら部下任せにしない強靭な精神力の持ち主でもある。
まさにイーサンの宿敵に相応しいと言えるだろう。

ジョン・ラーク
ほとんど情報がない謎の存在にして、大規模テロを目論む危険人物。
ソロモン・レーンの後釜に座ったような立場。
天然痘を使ったバイオテロを仕掛けるも事前に阻止されている。
次のプランとしてプルトニウムを利用した核爆弾によるテロを計画している。
CIAはイーサンこそがジョン・ラークであると目星をつけており、それ故に監視を強めている。
彼とソロモンの「古い今の体制を壊し、新たなる秩序を生むべきだ。」という思想・野望は続編のデッドレコニングにて思わぬ形で広まることに…

ニルス・デルブルック(クリストファー・ヨーネル)
吹き替え:烏丸祐一
核爆弾を設計した科学者。
元は研究機関に所属していたが思想の過激さにより追放され、それ以降失踪していた。
ジョン・ラークと接触していた為、捜索の糸口となった。
ある意味『2』に登場したネクロヴィッチと『ゴースト・プロトコル』に登場したコバルトを足したようなやべーやつ。

ジュリア・ミード(ミシェル・モナハン)
吹き替え:岡寛恵
『3』に登場したイーサンの妻。
ゴースト・プロトコルにて彼女のその後が少し触れられていた。
元々は何も知らない一般人であり、現在ではイーサンとは距離を置いていたはずだが思わぬ形で邂逅することに…。


●主要舞台

ベルファスト
北アイルランドの都市。イーサンが潜伏していたアジトの所在地。

ベルリン
ドイツの首都。テロリストがプルトニウムの取引を行う場所であり、イーサン達は先回りして罠を張っていたのだが…。

パリ
フランスの首都。ジョン・ラークとホワイト・ウィドウの接触場所。
ちなみに前作でもイーサンの潜伏場所としてチラッと登場していた。この時のイーサンは本作のソロモンと同様に髭と長髪姿になってた。
ここでの連発する怒涛のアクションシーンは非常に見物。

ロンドン
イギリスの首都。もはやスパイ(映画)関連とは切っても切れない存在とも言える舞台。
前作で序盤と最終決戦の地となったロンドンだが、本作でもイーサン達が"とある取引"の為に再びこの地へ舞い戻って来る。

シアチェン氷河
中国・インド・パキスタンの国境に隣接する氷河。
世界人口の30%が必要とする大水源であり、核爆弾で汚染されればとてつもない被害が発生してしまう。



追記・修正はイーサンのように世界全体よりも仲間の命を優先しつつ、ヘリコプターを操縦しながらお願いします。


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