阿部里奈(仮面ライダー555)

登録日:2023/08/19 Sat 03:33:15
更新日:2025/04/27 Sun 23:27:27
所要時間:約 4 分で読めます





三原君。前に言ったわよね?家に帰りたいって…

私もそう、でも帰る家なんてどこにもない…

だから皆一生懸命生きてるんじゃないかな?

一生懸命生きれば、今ここにいる場所が自分の家になるから


仮面ライダー555』の登場人物。
演:河西りえ

【概要】

園田真理草加雅人らと同じ流星塾出身の女性であり、真理の親友でもある黒髪ロングヘアーの美人で子供好き。
流星塾生の中では比較的早い段階で登場しており、草加雅人よりも早く登場し、彼よりも長く活躍した(なお、草加に対しては当初「雅人」と呼んでいたが、後に真理同様「草加君」と呼ぶようになった)。
当初は同じく流星塾生の徳本恭輔のパートナーとして登場していたが、徳本亡き後は仮面ライダーデルタの最終的な装着者となる三原修二のパートナーとなる。


【人物】

一人称は「私」
木村沙耶と並ぶ本作屈指の人徳者であり、真理同様強い心の持ち主だが、終始強気な態度の真理とは対照的に、誰に対しても優しい態度で接している。
真理とは終始別行動をとっており、オルフェノクによって仲間を殺され、カイザギアによって仲間が次々と無駄死にし、デルタギアの副作用によって仲間たちが同士討ちを始めてしまうといった過酷な戦いの中でも自分を見失わずに行動していた。

共に行動していた徳本が死に、三原のパートナーになってからは、戦いを拒み続ける三原を支えた。乾巧が同窓会襲撃の犯人と誤解した草加から「乾巧は俺たちの敵だ」と告げ口され、巧が初めてオルフェノクとしての姿を見せた所しか目撃していない三原が疑心暗鬼になる中、彼女だけは巧のことを信用し、バーナクルオルフェノクに襲われた際に巧が自分たちを助けてくれた際にはいち早く彼を介抱し、巧を庇ったことを草加から咎められても最後まで巧を信じ続け付き合いの長い啓太郎ですら巧に恐怖を抱き、誤解による恐怖から巧に不信感抱いた真理と違いオルフェノクとしての巧を最初に受け入れてくれた人物でもある。

その後三原が「こんなものがあるから」とデルタギアを道路に捨てた際に、慌てて拾おうと道路に飛び出しトラックにはね飛ばされてしまい頭に怪我を負ってしまっても、三原を責めずに本項目冒頭の台詞で諭していた。この一件もあり、三原は今度こそデルタとして戦う決意を固めたのであった。

草加に関しては上述の巧の件で強く咎められたが、真理とは違って彼に対して幻滅した様子は最後まで見せず、草加が死んだ事を三原から聞いた際にはすごく悲しんでいた。

その後はデルタとして戦う三原を支え続け、オルフェノクの王との決戦後は、スマートブレイン倒産によりフリーランスとなった創才児童園で三原と共に働くことになった。


結局怖いのは、オルフェノクの力なんかじゃなくて、力に溺れる人間の弱さなんじゃないかな?
……でも、人間には人間にしか持ち得ないものもある。

そうね。皆には、弱さに負けない夢を持って欲しい。綺麗な夢を…


結果として、割と初期からの登場でありながら(物語開始時点から)最後まで生存した珍しい人物となった*1


【仮面ライダーデルタ】



…変身!

Standing by…Complete.


うわああああああっっ!!


そんな彼女だが、第39話にて一度だけデルタに変身したことがある。
三原が恐怖のあまり戦意を完全に喪失してしまった際に、彼に変わってデルタギアを使って変身し、窮地に陥った草加を助けようとした。
だが、相手はラッキークローバーのリーダー格であるドラゴンオルフェノクとその配下であるオクラオルフェノク。
三原以上に戦闘経験のない彼女が戦えるような相手ではなく、結果何もできぬまま立て続けに攻撃を受けあっという間に変身解除に追いやられてしまった。
だが彼女自身がデルタギアに適合できたのか、それとも変身時間が短かったためデルタギアが彼女を認識できなかったのか、特に精神に異常をきたすことはなかった。
それ以外のデルタの詳細については個別項目を参照。


【その他媒体】

三原共々未登場のため、その去就は不明。


【余談】

  • 里奈役の河西りえ氏は真理らと同世代設定だが、撮影当時26歳と草加役の村上幸平氏と同年齢であり、女性レギュラーキャストでは最年長である(逆に里奈より年上設定の影山冴子役の和香氏は24歳)。

  • 愛車がバイク、子供好き、仲間思い、人間の為に戦うなど何気に『仮面ライダー』たりうる条件を満たしている他、実はTVシリーズ初の変身シーンを披露した『正義の女性ライダー』だったりする(沙耶はTV本編で変身シーンが描かれなかった)。

  • 河西氏はその後Webドラマ『キミのミカタ』で村上氏と共演、映画『猿飛佐助/影の軍団』では故・泉政行氏とも共演しているが、『555』10周年記念の『10年後の同窓会』には未出演の上に共演者は誰一人河西氏について触れさえもせず、まるで最初からいなかったような扱いを受けていた上に、公開後もネット上でも触れられなかった。
    • その『キミのミカタ』で共にレギュラーとして共演した村上氏や三原役の原田篤氏や泉氏はもちろん、他のキャストも河西氏についてのみSNSイベントで触れた事は無い(他のゲスト出演のキャストには触れている)。
    • それ以外でもある『555』出演者集合記念イベントの際もゲストで綾野剛氏が出演したにもかかわらず、河西氏はレギュラー出演者でありながら出演すらしていなかった。



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最終更新:2025年04月27日 23:27

*1 流星塾生で生き残ったのは真理・里奈・三原の3人だけだが、真理は澤田に一度殺され、三原は中盤以降から登場しているため、初期から登場した流星塾生で一度も死亡することなく生き残ったのは里奈のみ。