園田真理

登録日:2020/06/16 Tue 16:31:10
更新日:2024/12/13 Fri 22:33:23
所要時間:約 4 分で読めます





夢を持つとね、時々すっごく切なくて、時々すっごく熱くなるんだ。


園田真理とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー555』の登場人物。
演:芳賀優里亜 / 幼少期:八武崎碧(現・悠木碧)

【概要】

16歳の少女*1
劇中に登場した履歴書によれば生年月日は昭和61年(1987年)9月13日
幼い頃からの夢で美容師を目指している。

幼少期にビル火災に巻き込まれ両親を失い、流星塾に引き取られた。
その後は九州で暮らしていたが、美容師としての夢を叶えるためと養父・花形から送られてきたファイズギアの謎について確かめるため上京する道中、
ファイズギアを狙うオルフェノクに遭遇する中で知り合った乾巧菊池啓太郎、同じ流星塾生の草加雅人らと共に啓太郎の実家であるクリーニング店「西洋洗濯舗 菊地」で同居する。

作中では美少女という設定のようで、草加、澤田、海堂など彼女に好意を抱く人物が多数登場している。


【人物】

一人称は「私」。
勝気な性格で物事をはっきりズバズバと言ってしまいがちで、かつ人の心や言葉の機微を読むのもやや苦手なため、初見だとかなりキツイ印象を持たれてしまいがち*2
そんな性格のため巧も当初は彼女を疎んでおり、隙あらば逃げ出そうとすることもあった。
偶然ベルトに適合した巧に護衛を強要したり、車上荒らしがばれた時は泣き落としを使ったりとちゃっかり屋な部分もある。

しかし、同時に芯の強さと優しさも持ち合わせており、夢に対するひたむきな生き方は啓太郎と共に巧に影響を与え、彼女の言葉が人間とオルフェノクの狭間で苦悩していた巧や澤田亜希の心を救うきっかけとなった。
孤児で血縁者のいない彼女にとっては、流星塾生を始めとした仲間達との絆は何より大切なものでもある*3

年齢の割に精神的にかなり自立しており、美容室のアルバイトの傍ら啓太郎の店も手伝っている*4
料理上手で、劇中における菊地家での食事風景を見ればそれがよく分かる。ただし、食材を入れる順序などはかなり大雑把だったりする。
機嫌が悪いときは巧への嫌がらせとして熱い料理を出すこともある。
九州ではオートバジンに乗車していたが、東京についてからは巧が当初所有していたホンダXR250と交換している。

草加や海堂直也に度々アプローチをかけられるなどかなりモテているが、草加にははっきりと返答せず友人止まりで、海堂に至っては相手にされていない。
また、長田結花の(当時の)意中の相手が海堂だと知らず、バカ呼ばわりして後のデート時に気まずい雰囲気になっている。
本人としては、木場勇治や澤田のような優しい感じの男性が好みのタイプらしい。
特に木場に対しては第一印象の良さから好意を抱いていたが、彼の正体は最後の最後まで知らなかった。

他の流星塾生達と同様、同窓会の夜に一度死亡しており、さらに澤田に殺害された事で劇中では二度死を経験している。
巧の尽力によりスマートブレイン社の施術を受けて蘇生するが、その際に改竄されていた同窓会の記憶が蘇り、一時は巧を拒絶してしまう。
しかし、北崎と遭遇した事で記憶をより鮮明に思い出し、澤田が真相を語った事で疑惑は晴れている。

最終話でも生存し、アークオルフェノクとの決戦後、啓太郎と共に巧の持つ夢を聞いた。


【その他媒体】


おい真理、真理!! …何だっけかなぁ…救世主は何をするんだ?『闇を切り裂き』?

…光を…もたらす……

聞こえねーよ!

……『闇を切り裂き、光をもたらす』のよ!!

……きっついなー、お前の期待に応えるのは……。

出来るよ巧、巧なら! だって…巧は巧だから……!

TVシリーズとはパラレル設定の映画『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』では人間解放軍の一員として活動しており、その象徴として扱われている。
本編開始前に巧と生き別れになるも、救世主伝説を信じ、戦い続けていた。
終盤、スマートブレインのコロシアムにて公開処刑されそうになるが、駆け付けた巧や人間の心を取り戻した木場によって救われた。

同じくパラレル設定の小説『仮面ライダーファイズ正伝 異形の花々』では、巧との仲が本編以上に深くなっている。
……しかし、映像作品以上に非道さが強調された草加の手によって恐ろしく酷い目に遭う。
そしてVシネクスト『パラダイス・リゲインド』では...。

【余談】

同窓会での蘇生手術の際、彼女も他の流星塾星達と同じく「オルフェノクの因子」を埋め込まれているはずだが、適合の度合いが低かったのか、それとも真理自身に何かがあるのか、ファイズへの変身は全て失敗している*5

放送前の新番組予告では、いかにも彼女が変身するかの様に、かつ巧がモブっぽく編集されていたため、今作の主人公は女性ライダーかと勘違いした雑誌などの前情報を追っていなかった視聴者も多かっただろう。

真理を演じた芳賀氏は後に『仮面ライダーキバ』で鈴木深央*6、『仮面ライダーディケイド』のユウキ/ソーンファンガイアを始め、他の特撮作品にも度々出演し、『KAMENRIDER DRAGON KNIGHT』ではマヤ・ヤングの吹き替えを務めた*7
また、幼少期の真理を演じた悠木碧(『555』放送当時は「八武崎碧」名義)氏も後に『仮面ライダーゴースト』にてユルセンの声を担当している。
そして2021年4月に配信した『仮面ライダーゲンムズ スマートブレインと1000%のクライシス』のラストにてスマートレディに似た名前と容姿をした「スマートクイーン」として登場している。そして『仮面ライダーアウトサイダーズ』ep.0にてスマートクイーンは仮面ライダーデルタに変身した為芳賀氏はこれが初変身となった。

『555』終了後の映像作品における真理の再登場はないが、漫画『仮面ライダー913』のコミックス第1巻発売記念動画にて「漫画のセリフの朗読」という形で芳賀氏が16年ぶりに真理を演じている。
台詞朗読がなりゆきで突然始まったため役作りの時間がなく、また巧役の半田氏や草加役の村上氏と違ってそれまで再演の機会もなかったために2人と比べて若干たどたどしいのはご愛嬌。

…だったが『ゲンムズ』の続編である『仮面ライダーアウトサイダーズ』ep.0にて真理としては本編以来の再登場を果たした。もっとも出番は黎斗にスマートブレインとオルフェノクを説明、スマートクイーンは姿を真似された別人だという釈明のみだったが。


追記・修正するとね、時々すっごく切なくて、時々すっごく熱くなるんだ。

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最終更新:2024年12月13日 22:33

*1 演じた芳賀氏も当時16歳。放送当時の匿名掲示板などでは丸っこい顔つきから「ぷに」の愛称で親しまれたという。

*2 この点は巧役の半田健人氏も言及している他、演じた芳賀氏も「キツイ感じになり過ぎて意地悪にならないように気を付けた」と語っている。

*3 裏を返せば流星塾に強く依存しているということでもあり、結果それが原因で澤田に殺害されてしまう

*4 流石に薄給具合には巧と共に苦言を呈している。

*5 他の塾生にも不適合者がいたため、真理に限った話ではないが…

*6 真里は上記の通り1987年生まれだが、偶然なのか、それともメインライターが同じ井上敏樹氏によるお遊びなのかは不明だが、『キバ』の主人公・紅渡と同い年である。

*7 なお、マヤの場合は真里が出来なかった仮面ライダーへの臨時変身を成功させている。