登録日:2023/09/07 Thu 02:54:53
更新日:2025/03/22 Sat 23:51:56
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ワンダーアキュートとは
日本の元
競走馬。
目次
【データ】
誕生:2006年3月14日
父:カリズマティック
母:ワンダーヘリテージ
母父:Pleasant Tap
調教師:佐藤正雄(栗東)
主戦騎手:和田竜二
馬主:山本信行
生産者:フクダファーム
産地:三石町
セリ取引価格:-
獲得賞金:8億7630万6000円(4億7,369万円(中央)/4億261万円(地方))
通算成績:48戦13勝[13-10-8-17]
主な勝鞍:12'JBCクラシック、14'帝王賞、16'かしわ記念
【誕生】
2006年3月14日生まれの鹿毛の牡馬。父は米国クラシック二冠のカリズマティック、母はワンダーヘリテージ。
父カリズマティックはその実績と共に、三冠のかかったベルモントステークスで左前脚を骨折、入線後異常を察知した鞍上クリス・アントレーが下馬、怪我した脚を抱え獣医の到着を待ったおかげで一命を取り留めたというエピソードで知られる馬。
母ワンダーヘリテージもアメリカ馬で、現役時の戦績で言うことは無い(2戦0勝)。しかし繁殖入りしてから競走馬登録できた産駒10頭全部勝ち上がり(最低1勝)という優秀な母であった。
名前の由来は「冠名(ワンダー)+鋭い(アキュート)」。英語のアキュート(Acute)には「鋭い」以外にも「強烈な・激しい」という意味があるが、実際、牧場時代は大人しかったワンダーアキュート号はいざレースになると激しい性格を見せる馬であった。
【戦歴】
2009年1月24日に京都競馬場3歳新馬戦ダート1800mでデビュー。7番人気ながらも勝利を収めると生涯唯一の芝レースとなった青葉賞(10着)や条件戦、ジャパンダートダービー(5着)を戦い抜き、
この年の10月開催のシリウスSで重賞初勝利、続く武蔵野Sも勝利してダート戦線に名乗りを上げ、デビュー年を12戦6勝で終える。
この年のジャパンカップダートから主戦騎手が和田竜二となり、以後3年の間鞍上を務め続ける。
2010年は骨折もあり11月のみやこSで復帰するも6着、その後オープン戦で勝利を挙げるが東京大賞典では全盛期真っ只中のスマートファルコンに手も足も出ない10着と惨敗。
翌2011年は初戦から2戦を2着と好走し東海Sを勝利したが、この時期のダート戦線にはスマートファルコンのほかエスポワールシチーやトランセンドなど強豪ひしめく群雄割拠の時代。
年末の東京大賞典ではスマートファルコン相手に写真判定にもつれ込む死闘を繰り広げ、ハナ差まで迫ったものの勝ちは挙げることはできなかった。
転機は6歳となった2012年のJBCクラシック。
5番人気でのレースとなり、最終直線でトランセンド、ソリタリーキング、シビルウォーら有力馬3頭の外を回って一気の追い込みで1着。
ワンダーアキュート初のGⅠ級競走制覇にして、鞍上和田竜二も11年ぶりのGⅠ級競走制覇となった。
その後もジャパンカップダート、東京大賞典とGⅠを連戦するも2着-3着と惜敗、この年はJBCクラシックの1勝に留まった。
7歳となった2013年も現役続行。
しかし環境は一変、下の世代から
ホッコータルマエが頭角を現すなどダート新世代が到来する中で奮闘。
GⅠ級競走に6戦出走するも2着か3着と勝利までわずか1歩及ばない、シルバー・ブロンズコレクターの「善戦マン」に傾いていった
…が、この年の戦績は7戦1勝[1-4-2-0]と掲示板どころか馬券を外さない安定したパフォーマンスを見せている。
なおこの年の帝王賞から翌2014年末まで鞍上は武豊へと変わっている。
2014年もまだまだ現役を続行。
ホッコータルマエの台頭があった去年からさらに
コパノリッキーもダート戦線に加入。フェブラリーSは
最低16番人気からひっくり返したコパノリッキーの6着、かしわ記念もコパノリッキーの3着に敗れたが、
3度目の対決となった帝王賞では三度目の正直、コパノリッキーやホッコータルマエを抑えて1着。8歳にしてGⅠ級競走2勝目、それも世代筆頭ともいえる有力馬を抑えての1着と、老いてなお強さ健在であることを知らしめた。
しかし秋のJBCクラシック、チャンピオンズカップ、東京大賞典ではコパノリッキー、ホッコータルマエに先着を許すことになった。
9歳となった2015年もなんと現役続行。
緒戦フェブラリーSは連覇を達成したコパノリッキーの9着。
衰えには勝てないのかと思われた矢先のかしわ記念。
鞍上は2年3か月ぶりに和田竜二に戻っており、直近の戦績から不安だったものの、いざ乗ってみると状態は非常に良かったため期待はあったという。
レースではハッピースプリントとベストウォーリアと並んでなお余裕があるかのように、年齢を感じさせない走りで1着。GⅠ競走3勝目にして、JRA史上初の9歳馬による平地GⅠ制覇の大偉業を成し遂げたのであった。
その後は勝ちこそ挙げられなかったが、4戦のうち2戦で3着に食い込む好走を見せ、この年の東京大賞典(3着)を最後に引退した。
シルバーコレクター・ブロンズコレクターと聞くと一歩劣るように聞こえるが、圧倒的な強さではないものの長きに渡って走り続け、超がつくほどの安定感の持ち主であるとも言えるワンダーアキュート号の唯一無二の強さの表れでもある。
【引退後】
引退後は種牡馬入り。
カリズマティックの後継種牡馬として供用されているが、目立った戦績を挙げた産駒はまだ出ていない。
2024年10月10日付けで種牡馬を引退、功労馬として過ごすことになる…が、その余生を過ごす地は
ギム爺やジャパン君が居ることで話題のヴェルサイユリゾートファーム。つまり到着早々Yogiboクッションの洗礼を受けることになった。
その後はスタッフの遊び心でハンチング帽を被り絵筆を咥えさせて絵を描きその絵がオークションに売り出されたりTシャツの柄にも使われる等している。
【創作作品での登場】
2022年7月27日のぱかライブTVでホッコータルマエと共に初発表。
コパノリッキーが既に発表されていた当時、最大の
ライバルたるホッコータルマエの実装可能性に備えていたユーザーに不意打ちを食らわせた。
穏やかで人当りがよく、スマートファルコンの全盛期からホッコータルマエ・コパノリッキーの時代まで長らく活躍したからかおばあちゃんっぽい口調で喋る。
そしてサンプルボイスが「ぽい口調」を通り越した本当におばあちゃんっぽいボイスだった事から聞いたユーザーが困惑する事に
また、バ体重コメントの
不安定は実馬全48戦中
20戦で馬体重が2桁の増減を繰り返している事が元ネタと思われる。
追記・修正お願いします。
- 馬なり1ハロンでスルーしようとして逃げられずブロコレに入れられた馬 -- 名無しさん (2023-09-07 16:08:53)
- かなり貴重なストームキャットを通らないストームバードの後継馬。 -- 名無しさん (2023-09-08 09:58:21)
- 種牡馬生活お疲れ様。まさかヴェルサイユに来るとは… -- 名無しさん (2024-10-15 01:58:41)
- 最近絵心に目覚めた -- 名無しさん (2024-11-26 00:23:19)
最終更新:2025年03月22日 23:51