登録日:2023/11/19 (Sun) 06:16:37
更新日:2025/02/10 Mon 22:07:55
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『クレイジージャーニー』とは、TBS系列で2015年から放送されているテレビ番組。
MCは
松本人志、小池栄子、
設楽統の3名だったが、2024年に松本が諸事情で降板したため現在は設楽と小池の2人になっている。
【概要】
ジャーナリスト、写真家、探検家など、世界各国を巡ったその道のプロフェッショナルである狂気の旅人がMCと一緒に自身のロケVTRを観ながら内容を解説する。
開始当初はテッペン!枠の深夜帯で放送されており、2019年に下記の経緯で
打ち切りを受けたものの、その後特番を経て2022年からプライムタイムの番組として復活という非常に珍しい経緯を持つ。
常人では踏み込まない領域や危険地帯にも赴くジャーニーの強烈なキャラクター性、あまりにも非常識で衝撃的な場面の数々からバラエティとしては独特な人気を獲得し、深夜帯の頃からゴールデンタイムに2時間スペシャルが組まれた。
MC陣曰く視聴率はそこそこながら松本の家族や当時裏番組のマツコ・デラックスが視聴するほど周辺の評判が良く、販売DVD第一弾は一ヶ月で23000枚を記録(2019年時点のDVDシリーズ累計は21.6万)し、2016年5月19日放送の「リヤカーを引いて地球を歩き倒すリヤカーマン」永瀬忠志出演回は
ギャラクシー賞5月度月間賞を受賞した。
前述の通りロケ映像を当人が解説してゆくのだが、番組ディレクターはカメラ片手にその旅路に同行し、中には命の危険がある場所にも躊躇無く踏み込み、ジャーニーの狂気とも言える独自の視点や常識離れなこだわりが見所。
主にロケ地は海外が多く、バラエティでありながらドキュメンタリー要素も兼ね備えた幅の広さは持ち味の一つ。
危険地帯に踏み込むジャーナリスト、絶景よりも人類未踏の地を求める探検家、撮影のためには自身が脱ぐ事も躊躇わない写真家、骨折や眠気をもろともしないアドベンチャーレーサーなど、まさにクレイジーな面々の博覧会。
丸山ゴンザレス、佐藤健寿、ヨシダナギといった番組お馴染みの面々は、クレイジージャーニー出演で一般知名度が急上昇し、活動の幅が広がった事を各々語っている。
【打ち切りからの復活】
2019年8月14日2時間スペシャル放送後、ロケ中に偶然発見した動物は自然に見つけたものではない可能性の指摘を受ける。
番組スタッフが目的の動物を発見できなかった際は協力者に依頼して現地に放ち撮影していた事が発覚し、TBSは「不適切な手法で視聴者の信頼を損なった」として番組を
打ち切りとした。
MCの松本人志はX(当時Twitter)にて、「全てのクレイジージャーニーがヤラセだったと誤解しないで下さい。あの番組はマジで素晴らしいクレイジージャーニー達とたくさん出会えました」と言及。
その後、「製作過程の適正化及び再発防止に一定の道筋がついた」として、2021年5月19日の2時間スペシャルで特番として復活。
当時は海外ロケも難しい情勢だったため音沙汰もなかったが、2022年10月から月曜21時のプライムタイムでレギュラー放送が復活した。
2023年10月からはダウンタウンがMCを務めた『リンカーン』の後継番組『ジョンソン』が同枠で放送開始したことに伴い、開始が22時と1時間繰り下がった。ただし実際には当番組かジョンソンが2時間枠になりどちらかが潰れる週が多かったのと、松本が別番組でジョンソンが打ち切られた体で出演芸人をイジっていたのは内緒。
【クレイジージャーニー】
ジャーニー最多出演数の裏社会ジャーナリスト。
都市の地下に存在するマンホールタウン、銃の密造村といった壮絶な現場を巡り、海外の暗部は登場の度にMCと視聴者の度肝を抜き、数々のジャーニーと共にクレイジージャーニーの人気を確立した。
新型コロナウイルスで海外取材が難しくなった際には、本人曰く「番組に全乗っかりした」タイトルのYouTubeチャンネルを開設し、日本の裏社会を中心にクレイジージャーニー出演回の裏話も語っている。
海外では人によって現地の食べ物や水が合わない事もある中、強靭な胃袋をしているようで番組スタッフが知る限り食で体調を崩した事はないらしい。
世界中の珍しい光景「奇界遺産」を集めるフォトグラファー。
ゴンザレスに次ぐ出演数でペニス博物館、
ハイエナマンといった様々な奇界遺産を紹介。
エチオピアで「地獄の入り口」と呼ばれるエルタ・アレ火山では、日本では安全面で近づけないであろう
噴き出すマグマまで僅か5mというギリギリまで接近。
チェルノブイリでは、事故以前から周辺で暮らす住人を取材し、事故後は避難先に馴染めず人の居なくなった町に戻り、過去に想いを馳せながら住み続ける選択をするという事情を垣間見た。
アフリカの少数民族を愛する女性フォトグラファー。
取材先では相手の文化を尊重する姿勢から現地の食べ物を頂き、同じ服を着て親睦を深めている。
また、様々な不信感を緩和するため周囲に合わせるよう戸惑いなく上半身裸になり溶け込む事も多く、現地の女性やおじさんにも揉まれたこのエピソードは人物紹介の際毎回語られるほどの鉄板ネタ。
人類未踏の地を巡る洞窟探検家。
洞窟の生態系に影響を与えないため
うんこの入ったビニール袋を胸ポケットやヘルメットに仕舞う(アクシデントで度々爆発)、宙吊りのまま落石で骨折し30時間を掛け片手で登りきり生還、背中に岩が突き刺さる、といった仰天エピソードの数々はMC陣を驚愕させ「変態」と称された。
長期間の閉所という環境に身を置くため特殊な技術と明るい人柄が求められ、ディレクターもある程度の訓練を受けた上で同行している。
体力自慢が大自然を舞台に順位を競うアドベンチャーレーサー。
ほぼ24時間不眠で動き続けるのはザラで、多少骨折しようと眠気で幻覚が見えようとレース完走を目指す姿はナレーターから「鬼軍曹」とも称されている。
レース中は体力など様々な面からディレクターが常時同行するのは不可能で、チェックポイントから数km共にした後は専門のカメラマンにバトンタッチする形を取っている。
TBS所属の中東特派員。
平時はロンドン支局に滞在し、紛争地帯の市民の置かれた環境など、ゴンザレスとは別ベクトルの世界の裏側を記録する。
TBS社員のためニュース番組やTBSNews公式YouTubeチャンネルにも登場し、報道記者として活動。
ロケット弾や
ミサイルが飛び交った現場を渡り歩き、クレイジージャーニーでは現地住民が「地獄」と称する中毒者の集まる橋や、武装組織のアジトなどを取材。
『news23』の担当として帰国するも、世界情勢の変化を受け再び現地に飛び立ち、日本と海外を往復する多忙な日々を送っている。
リヤカーを引いて地球47000km以上を歩き倒した男。
日本列島横断を皮切りに、オーストラリア大陸、アフリカ大陸、サハラ砂漠、デスバレーといった各所を巡り、約200kgのリヤカーを引いて歩いた総距離は地球一周を超えるほど。
ジャーニーはクレイジーな活動そのものを本業とする者が多い中、普段は学校で溶接の講師をして資金を貯めている。
毎度辞めたいという思いを抱えてボヤキながら敢行し、旅先でリヤカーが盗まれると辞める口実ができたと大喜びするも、資金が貯まり次第旅に出るという不思議な向き合い方をしている。
同じシーンを別アングルで何度も撮影する等、時間と手間を掛けて旅の映像を残しているが、そのほとんどは見返す事なく眠っている模様。
アリ専門店を開きその収益で家を建てたというアリハンター。所帯持ち。
目的は当然ながらアリとその巣で共生していたりする関連生物の研究や捕獲で、大学教授などの協力でいくつもの論文などを発表しており、アリを撮影する際には白い紙に置いて違うアングルから何度も写真を撮ったりしている。
だが殆ど休まない上にジャングルの道なき道を進むという過酷な道程を経てマクロな感動を得るというのが共感されづらいためか、ディレクターがよく変わるとのこと。
他局のグルメ厄介や池干しなどでもよく登場する静岡大学教授の爬虫類ハンター。そしてヤラセの被害者
海外に行くのも珍しい爬虫類の観察や研究のためであり、やはりロケは過酷。
一瞬でも見かけたら話の途中であろうと俊敏な動きで即座に捕獲しようとするという、文字通りのハンター。
ロケに同行する番組ディレクターたち。
専門分野に秀でたジャーニーの奇想天外な行動について行けない事もあり、現地では原因不明の体調不良に見舞われる、動物や様々な人間に追われ危険な目に遭うなど、撮影では軽いノリを見せる事もあるがジャーニーや海外の不慣れな環境に翻弄される影の苦労人。
ヨシダナギのインタビューでは、始めは気楽な撮影を望みながらもカメラを回すと困難な状況でも同行し、「愚痴こそ言いますが弱音を吐かなくて、私たちよりも、多分ディレクターさんの方がクレイジー」と語られている。
- あれ、加藤英明の項目は? -- 名無しさん (2023-11-19 09:26:10)
- ゴンザレスの回はいろいろ興味深い。特にフランス行った時の「移民や難民をたくさん受け入れてたら役所がパンク。結果滞在許可証のない移民や難民が溢れてる」って現状はいろいろ考えさせられた。 -- 名無しさん (2023-11-19 11:36:35)
最終更新:2025年02月10日 22:07