グギグギグ(モンスターハンター)

登録日:2023/11/19 Sun 11:40:27
更新日:2025/04/23 Wed 17:22:05
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モンスターハンターダブルクロス』における防具の組み合わせの通称。
所謂「テンプレ装備」の一つで強烈なスキル構成とこれまた強烈な弱点を両立した攻め特化の組み合わせである。

◆概要

怒り喰らうイビルジョーの素材から作る「リード」シリーズの頭・腕・脚と、ショウグンギザミの素材から作る「ザミ」シリーズの胴・腰を組み合わせた防具構成。

この形で装備すると装備画面が
頭|リード
胴|ザミ
腕|リード
腰|ザミ
脚|リード
となり、頭文字を取ってこの名称が付いた。
非常に腰に悪そうな名前だが気にしてはいけない。

製作にあたっては前者の素材元が凶悪な強さで知れ渡っているイビルジョー特殊個体でありこの時点でも相当困難であるが、後者の素材元のショウグンギザミの方も通常個体だけでなくタフネス・攻撃力・素早さの全てが大幅に強化された『獰猛化個体』の素材なので、製作難易度は中々に高い。

◆装備構成と長所

部位 名前 スキルポイント 空きスロット
グリードXRヘルム 匠+4 3
ギザミXRメイル 匠+1,斬れ味+5,達人+2 1
グリードXRアーム 匠+5 3
ギザミXRフォールド 斬れ味+6,達人+5 1
グリードXRグリーヴ 匠+5 3
合計 斬れ味+11, 匠+15, 達人+7 3+3+3+1+1(=11)
斬れ味レベル+2と業物という剣士にとって非常に有用なスキルが2つ発動した上で見切りのSPも7付いておりなんといってもスロット数が合計で11という驚異の拡張性を誇る装備。

基本的にはスロットと護石を使い見切りと超会心、そこに弱点特効or連撃等を組み込む超会心運用が多いが、火力スキルを見切り程度に抑えてガード性能や回避性能の様な保護スキルを盛っても充分に強力。

言うまでもなく相性のいい武器は非常に多く、特に手数が多い双剣や片手剣にとっては切れ味の消耗を抑えるスキルを2つ盛りつつ相性の良い火力スキルを選べるという革新的な防具とも言える。
スロット3と高い攻撃力を備えているが、斬れ味の低下が速い真名武器とは、武器が持つ防御力+60で後述の欠点を補えることもあって噛み合いが非常によく、オンラインでの剣士装備は大半が『真名武器+グギグギグ』である。

この通りに剣士なら大抵の武器種と相性が良いと言えるこの防具だが
・斬れ味ケアがあまりいらず集中や抜刀術といった他の必須スキルが多い
・一部のスタイルを除いて抜刀攻撃を主体に立ち回るので抜刀術【技】によって見切りが死にスキルになりやすい
といった理由から、例外的に大剣とはあまり相性がよろしくない。まぁ大剣には必須スキルを揃えやすいブラックXシリーズがあるので、こちらに頼らずとも良いという見方もある。これは後述する防御面の問題が槍玉に挙げられる際に話題に上がりやすい。

他にも素で白250の斬れ味を持ったバルク武器や同じく白120の鎧裂武器とは、斬れ味ケア不要という武器の長所と斬れ味ケアに長けるグギグギグと相性が悪い。
XXにはその他にも斬れ味ゲージが最大で斬れ味レベル+2が効果を発揮しない武器がいくつか存在するが、それらとは組み合わせ無い方が無難だろう。

◆短所

2つの強力な斬れ味ケアスキルと圧倒的な拡張性の代償か、防御面では非常に脆い装備となっている。
具体的には最大強化でも800に届かない防御力(護符と爪込みでやっと800に届くぐらい)。
それと火:-4、水:-2、雷:-17、氷:-8、龍:-6と見事なまでに全てマイナスの耐性が欠点となる。
元々スキルポイントが優秀な反面耐性が非常に弱かったグリードと、これまた優秀なスキルポイントと引き換えにあまり高くない防御のギザミの混合防具だけに仕方ない面はあるものの、それを差し引いても目に付くのが悲惨な雷耐性。MHXXの環境においては雷属性を扱う上に需要が高い強敵が多数おり、それらとの戦いにおいて雷耐性が低いのは非常に響く。

ザッと上げるだけでも
武器防具共に強力なものが多いかつ二つ名でも屈指の強豪である 青電主ライゼクス
需要の高いイベントクエストで圧倒的な火力で数々のハンターを消し炭にしてきた祖龍
片手剣が非常に優秀かつ特殊許可を制覇するなら避けては通れない 金雷公ジンオウガ
等雷属性を扱うモンスターは非常に強豪揃いであり、青電主や金雷公の超特殊許可に本装備を着込もうものなら真面目に一発も被弾しない立ち回りが要求される。

幸いXXではブシドースタイルのジャスト回避(ジャストガード)、ブレイヴスタイルのイナシ、狩技の絶対回避【臨戦】を始めとしたモンスターの攻撃を避ける方法が多彩だったこともあって、この防御性能でも脆さが目立つことはあまり無かった。
それでも超特殊許可クエストで全回避するならばプロハンレベルの技術が必要であり、
特にマルチプレイでは他のハンターへの攻撃に巻き込まれて即死するグギグギグが頻繁に見られたこともあって、性能はピカイチなのに着ているだけで一部のプレイヤーからはゆうた扱いされるという可愛そうな一面も持っていた。

一応スロットを代償にクロオビシリーズ等を組み込む事で発動スキルをあまり崩さずに耐性を改善可能ではあるが、それでも雷属性を扱う強豪達には着ていかないのが無難かもしれない。
もしこれらのモンスターに着込んでいくなら
我が「斬れ味レベル+2」に斬れぬもの無し
最早砥石すらも必要ない、まさに永久機関「業物」
さあ、かかってこいモンスター、貴様なぞ本来は俺一人でも赤子の手を捻るがごt
グギグギグが力尽きました 残り1/3
グギグギグが離脱しました
グギグギグが退室しました

なんてかつてのフルクシャおにぎりみたいな事にならない様に気を付けよう。
あと真紅の色で統一されたグリードXRシリーズ濃い青色で統一されたギザミXRシリーズが見事に見た目が噛み合わないので、気になるなら防具合成しよう。キメラっぽくてコレはこれで良いじゃん!と言う変わった人もそこそこいるが

◆改善案

どうにか雷耐性をマシにしたい場合は前述したようにクロオビXと組み合わせるのが定番。
頭と胴をギザミXR、腰と腕か脚をグリードXR、残った部分にクロオビXを組み込むと「斬れ味レベル+2、業物、見切り+1」を発動させつつもスロットの減少も2で抑えられ、さらに雷耐性を-9まで改善させることができる。実はスロットが2つ減るとはいえグギグギグに達人珠【2】(達人+3)を入れた場合とスロット事情は変わらない。
MHXXでは達人のSPは見切り+3の発動する20以上にしても効果がなく、グギグギグに達人珠【3】(達人+5)を3つ入れた場合は達人のSPが22と無駄が出るが、達人珠【3】×2、達人珠【2】×1とすれば、達人のSPは端数無しの20、達人珠【3】×3にするよりスロットは1つ多いと無駄が無くなる。
そしてこのケースとスロット事情が同じとなるのでグギグギグで見切り+1以上を発動させる場合にはクロオビXと絡める方が上位互換となる。なおスキルシミュ上で必要なスキルを盛った上で、追加スキル検索をしても見切り+1しか出ないという例も多い。裏会心装備にでも使わない限りは盛り得である。ただしクロオビX装備には闘技大会の報酬のチケットやコインが要求されるので容易くはない…どころか闘技大会では普段の装備を使えないので、人によっちゃ怒り狂うイビルジョーや獰猛ギザミを超える難敵となる。
こちらのテンプレはギギググというやっぱり腰に悪そうな名前で呼ばれる事が多い。
他にもお守りによってはドラゴンXに換装したり、超会心を組み込む場合はGXミラルーツを組み込んだりとアレンジもそれなりに幅広い。

◆余談

XXで有名なテンプレ装備にはこれ以外にもネセト一式シルバーソルを絡めたキメラ装備等があるが、これらはどれもこれも雷耐性が低くなりがちで安全性を少しでも高めたいハンターたちの悩みの種となっていた。
さらにガンナーでも超会心と見切りのSソルXRと通常弾強化のグリードXRを組み合わせると、やっぱり雷耐性が悲惨なことになっていた。まぁガンナーの防御力では耐性に関わらず一撃死もよくあることだが
一方で先述の通り大剣だけは龍以外の耐性が全てプラスで必須スキルも揃うブラックX一式という装備が存在したお陰で、またしても例外的に雷耐性で悩まされることがあまり無かった。
これらの事情から斬れ味レベル+1でも運用できる武器で妥協しつつ、ミラルーツ系やドラゴンといった雷耐性が高めの防具で青電主や金雷公、祖龍に挑むハンターも一定数存在した。ミラボレアス絡みのブラックやドラゴン防具以外は素材元を倒すのにそいつの防具が欲しいというモンハンあるあるの縮図である。

同じく斬れ味レベル+1、業物、見切り1を発動できたMHP2Gのカイザミ装備を思い出すハンターも多かったとか。
防具合成で中身だけでなく見た目も再現してみるのもアリだろう。

このような装備構成の頭文字を取ったテンプレ装備の通称は古くは「超ウブワフ」や「ヘヘオヘオ」等MHFに数多く存在していた。CS版だと「ウカウカウ(MH4G)」「オドドドド(MHW)」、「ゴミミゴミ(MHR:S)」等が存在する。


追記・修正はグギグギグで超特殊青電主を無乙で倒した人がお願いします。

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最終更新:2025年04月23日 17:22