モンスターハンターダブルクロス

登録日:2018/8/31 Fri 23:38:50
更新日:2024/12/15 Sun 17:56:49
所要時間:約 11 分で読めます





己の狩りは、さらにクロスする。


モンスターハンターダブルクロス』(Monster Hunter Generations Ultimate)は、『モンスターハンター』シリーズの作品の1つ。

2016年10月のNintendo Directで発表された、MHXの続編。
当初はニンテンドー3DS向けの作品として2017年3月18日に発売されたが、Nintendo Switchが世に出てわずか2週間と間もない頃だったので、後にSwitch版も発売されている(後述)。

いわゆるモンハンお馴染みのG級拡張版。従来のG級に比べると追加要素は少ないが、遊びの幅はさらに広がっている。
主な追加要素は、
  • メインモンスターに天彗龍バルファルク鏖魔ディアブロス追加。二つ名持ちや復活モンスターも様々。
  • 狩猟スタイルにブレイヴスタイル、レンキンスタイル追加。
  • SP狩技が追加。さらに全武器種に1種ずつ狩技追加。
  • 新たな拠点、「龍識船」新フィールド「遺群嶺」
  • アイテムお届け隊、防具合成他。

目次

狩猟スタイル

ブレイヴスタイル
全ての武器にブレイヴゲージ、納刀継続、ブレイヴ状態が追加される。
非ブレイヴ状態だと非常に貧弱。
納刀が特殊なモーションに変化し、納刀ボタンを長押しすることで「納刀継続状態」へ入る。納刀継続はスタミナと体力を徐々に減らし、その最中に攻撃を受けると「イナシ」が発動。
後退しつつ、モンスターの攻撃を受け流し即納刀。ゲージも少量増加する。
納刀継続中に攻撃ボタンで「納刀キャンセル攻撃」が可能。この攻撃はモンスターに当てれば大きくゲージが溜まる。
これらのイナシ、納刀キャンセル攻撃を当て、ブレイヴゲージを満タンまで溜めると「ブレイヴ状態」になる。ブレイヴゲージが青から赤に変わり、ブレイヴ状態に移行すると蒼いオーラを放つため、どっちの状態か分からないなんてことにはならない。
ブレイヴ状態になると様々なアクションが出せるようになる。
事実上のカウンター「剛・気刃斬り」が出せる太刀、怒涛のしゃがみ連射「ボルテージショット」が撃てるヘビィボウガンは特に人気。

レンキンスタイル
アイテム欄に「マカ錬金タル」と言う特殊なアイテムを常備するようになる。このマカ錬金タルを使うことで自身と味方をサポートできるようになる支援型のスタイル。
こちらにはレンキンゲージがあり、時間経過か攻撃で溜まる。1メモリ分溜めることでマカ錬金タルを使用することが可能になる。
錬金を開始するとタルを振り始め、溜めたゲージに応じて様々な錬金アイテムを作れるようになる。タルを振っている間は運搬アイテムを運搬しているのと同じような挙動になり、攻撃が不可能になる。移動速度は運搬アイテムを運搬している時より速く、途中でキャンセルも可能。また抜刀中やアイテムカーソルをタルに合わせていなくても、回避後R+Yボタンで素早くタルを使用可能。
また、狩技が3つまで装備可能で、消費したレンキンゲージの量で後述のSP狩技が強化される。

追加モンスター(二つ名、復活含む)

詳しくは個別項目参照
久々の古龍種メインモンスターで、ジェット戦闘機の如き銀翼の凶星
近接武器の斬れ味ゲージが前代未聞。一方ヘビィボウガンは…

ディアブロス復活と共に咆哮を上げた鏖殺の暴君
二つ名持ちということもあり、メインモンスターでありながら、挑めるのはラスボス撃破後という特別待遇。

燼滅刃ディノバルドと共に二つ名四天王と呼ばれる。
圧倒パワーの銀嶺、特殊ギミック持ちの天眼、
そして四天王最弱の汚名返上どころか二つ名四天王最強となった青電主、と彼らを努々侮るなかれ。

MHP2G以来9年ぶりに堂々復活。
砦の大幅改修で作業感は減った。…G2装備にソロでやると流石にキツイが。

子分は前からいたが、親分もしれっと復活。

こちらは親分子分ともセット。
ババコンガは村上位の昇格クエストに抜擢された。

オープニングムービーにてメインモンスター以外で唯一登場、クエスト詳細やターゲットカメラのアイコンがMHSTのものに変わっている等、ちょっぴり優遇された復活モンスター。

PVでかの竜騎兵を思わせる姿を見せた蠢く墟城
このラスボスの正体は誰もが驚くだろう。

ちょっとブランクを挟んで復活。
神と呼ばれし古龍とついに同じ作品に舞い降りる。

狩技

全武器種に1つずつ新狩技が追加。さらに特殊なSP狩技がセット可能になった。SP狩技は通常の狩技にセットすることでSP化させる。SP狩技はレンキンスタイルを除き1つまでセットできる。ただし必要な狩技ゲージが多くなる。
無論既存のもテコ入れせれており、便利すぎた「全弾装填」「エネルギーチャージ」は狩技ゲージ増という形で弱体化。
一方攻撃力が上がった「ブレイドワイヤー」固定ダメージから武器倍率参照「覇山竜撃砲」等強化を受けた狩技も複数ある。
狩技及び狩猟スタイルの増加に伴い、組み合わせもかなり幅が広くなっている。普段使わないのも使ってみるとまた違った面白さが見つかるかもしれない。
ただしオンラインプレイでは効率を重視するプレイヤーもいるので、棲み分けが肝要。

スキル

さすがにMHXの環境は厳しすぎたからか、スキルはかなり積みやすくなった。
特にスキルポイントが過剰かつ不均等なXR防具は混合に非常に向くように。
また、護石と装飾品だけでかなり自由にスキルを盛れる「ネセトシリーズ」も人気。カマキリオンライン
ただし獰猛化個体を狩る力量と護石を引き当てる運は必要。
そして、護石はピッケルで掘る時代から新規主任を狩る時代になった。

スキル関連の余談で、本作では斬れ味の紫ゲージの弱体化が話題となった。
攻撃力の紫補正が弱まり白ゲージの長い武器が注目された結果、匠スキルを入れず白ゲージで火力スキルを盛る、という新しい風潮も生まれた。

防具合成

MHXXの新要素でも特に人気なシステム。
ベース防具と見た目防具を合成し、スキルをそのままに防具の見た目を変える。*1

これによりカッコイイ装備やコスプレ装備にエロ装備、高性能フルクシャおにぎりや黒づくめやらモンハン史上最も華やかなオンラインとなった。
ただベースと見た目が紐づけなため、グリードXR等よく使う防具の見た目が固定されるのが難点。またいわゆるキメラ防具で全身を防具合成すると、他の組み合わせで防具合成済みのものを使うと、見た目が余計おかしくなったりと若干の不都合もある。一応もう1つ新しい防具を作ることで対応可能。
見た目変更のシステムはMHWorld以降の作品にも「重ね着装備」という形で引き継がれている。

その他追加、変更点

MHXXでは空飛ぶ拠点、龍識船が登場。今回の村上位は龍識船を強化してバルファルクを追うのがメインストーリーとなっている。
尚、カプコン製の呪いかオープニングから早々に撃墜しかけた。
G級の集会所は隣接するもう一つの飛行船だが、なんとバーであり、バーテンダーの男性がクエスト受付をしているという集会酒場。
当然のようにチーズフォンデュの噴水も常設。

「アイテムお届け隊」は応急薬や支給専用秘薬などを必要な時に届けてくれる。
特殊許可クエストG5でこやし玉を頼むと乱入タイミングを教えてくれる。試してみよう。

ニャンターモードに接近戦特化のビーストモード追加。
他にもテコ入れが多く、オトモスキルとサポート行動変更でオトモアイルーの厳選難度も下がった。

さびた武器を除くすべての武器がG級対応。初期武器もレア度1でも関係なし。
MH4Gで未対応だったコラボ武器もすべて対応してるので武器の数はシリーズ随一。
新たな銘も多いが、説明文が「究 極 強 化」で統一されているのが残念なところ。

依頼クエストは自分で受注しなくても全員でクリア扱いとなった。
緊急クエストは例外だがこちらは仕方ないだろう。
ただ、特殊許可クエストも例外なのは不満も多い。

任意で設置した罠を破壊、切断した尻尾の位置をマップに表示、釣り中にウキを動かせる等、
地味ながら役に立つ変更も多い。

Nintendo Switch Ver.

2017年8月25日発売。
ハードが高性能になったり、ゲームエンジンがパワーアップしているMHWorld以降の作品には劣るものの、
充分なグラフィックで遊べ、Switchの様々なプレイスタイルに対応する。

3DSのオンラインサービス終了するまでは、3DS版とセーブデータを相互移行出来るサービスがあった。
下画面や立体視の3DS、テレビの大画面高画質はSwitchと気分でお好きに。
また、3DSとSwitchの直接の通信はできないがオンラインサーバーは同一だった。
ただし、オンラインプレイは要Switch Online契約のサブスクリプション制なので、他の作品で利用していない場合は注意。

海外(マッチングも日本向けの3DS版共用環境とはまた別)では、Switchが好調だったにもかかわらず、当初はローカライズの予定は無いと一蹴されてしまっていたが、結局MHWorldのサービスインから半年遅れの2018年8月にSwitch版のみ発売された。
ただしSwitchではリージョンロックを設けていない方針から、それより前にも日本語版をどうにかして入手した海外ファンも少なからず存在していた様子。

余談

MHXはG級を出さないといわれてたが、どうやら「クロスは4GのGではない」などの発言が間違って伝わったとされる。
仮に言い切っても「いつものカプコン」で済まされただろう。

DL版は発売当初セーブデータが消えるというバグがあった。
原因はSDカードの相性。「ユーザーに責任を押し付けた」という声もあったが、正直今回はカプコンに非はない(下手したら任天堂でもサポート出来ない)。
PCを使ってSDカードのバックアップを入れ替えて直すのが対処法とのこと。

発売当初は「薄い」「有料アプデで充分」といった声もあった。
しかしながら、これはMHXありきの完全版商法として見た場合の話であり、新規で始める場合には、本作はそれまでのシリーズの集大成ということもあり、作品としてのボリュームは十二分にある。
本作の追加要素、仕様変更の多くは好評で、それらが見直されるにつれて評価も良くなっていった。
初期セーブデータから良仕様で出来るので、意外とMHXと違う感覚でのプレイもできるだろう。
総じて、今までのGとも違うアプローチになったかもしれない。
ダブルクロスは裏切りを意味するが、裏切ったのは悪い期待であった。

3DS版ではMHXからのセーブデータ引き継ぎ以外にもセーブデータ連動特典が存在しており、MHSTのセーブデータでオトモアイルーの装備「なりきりナビルー」が入手出来る。
Switch版では、3DS版にあったセーブデータ連動特典は無条件に入手出来るようになっている。

なお、PSPから続いた携帯機、そして旧ドットのモンスターハンターシリーズはこれで幕を下ろす。
以降はPS4、Nintendo Switchの据置機へと路線に戻り、新たなモンスターハンターの時代が始まる。


追記修正の際は、重要書類を吹き飛ばさないように気を付けてください。

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最終更新:2024年12月15日 17:56

*1 例)ベース防具:ディノシリーズ+見た目防具:ハンターシリーズ→ディノシリーズのスキルを持つハンターシリーズとなる。