イビルジョー

登録日:2010/01/01 Fri 23:55:51
更新日:2025/03/22 Sat 23:01:26
所要時間:約 22 分で読めます







健啖の悪魔




イビルジョー(Deviljho)とは、『モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンター3(トライ)』(MH3)。


《もくじ》


《概要》

種族:獣竜種
分類:竜盤目 獣脚亜目 (不明) 暴竜上科 イビル科
別名:恐暴竜(きょうぼうりゅう)
危険度:☆4(4~XX)、☆5(MHF)

MH3以来メインシリーズの恒例となりつつある獣竜種の大型モンスター。
見た目はティラノサウルスっぽいが頭が小さく、下顎に棘が生えている。そしてその体躯はドボルベルクと並んで獣竜種最大級の巨体を誇る。
また、他の一般的な竜種と違い身体を覆う鱗があまり発達しておらず(あくまで未発達なだけで全く無いわけではない)、体色は濃い緑色となかなか特徴的な見た目。
上記の特徴を総合して一部からはゴーヤとかキュウリとか呼ばれている
その未発達な鱗の代わりに全身に不気味な滑りのある皮膚と異常発達した筋肉を纏っており、文字通り「肉の鎧」で外敵からの攻撃を受け止める。

なお頭が小さく、他の頭でっかちな獣竜種達と比べて前後のバランスが悪い為か、基本姿勢が他の獣竜種達よりもやや前屈みで頭をより深く下げるものとなっている。

そして最大の特徴は、常にあらゆる生物を捕食しようとする、あのティガレックスすら凌駕する常軌を逸した食欲。
獣竜種最大である巨体の体温を保つ為、その異常な筋力を以て目に付いた生物を種別関係無く強引に捕食する。
生物であれば節操なく捕食しようとするので、時には大型の飛竜すら力ずくで抑え込んで捕食してしまう。
下顎から生えた刺の実態は食欲のあまり異常発達した「牙」が皮膚を貫き飛び出したもの。

頭は小さいが、口は首まで裂けており、そこに前述の異常発達した牙がびっしり生え揃っている。
更に咬合力も全モンスター指折りの強さであり大半の生物の肉を容易に喰い千切る。
口内の唾液は強い酸性を持ち、それを浴びせた相手の甲殻・装備等を融解させ防御力を低下させる効果を持つと、
どこまでも「食べる」ことに特化したような進化をしてきている。
さらに、捕食した獲物の腐敗ガスを体内に溜め込み、龍属性エネルギーのブレスとして吐き出す攻撃も得意としている。
何気に当時としては珍しいブレス攻撃持ちの獣竜種であった。

イビルジョーの異常な筋力は、あのディアブロスの突進を真正面から噛みつきで受け止め、そのまま逆に叩き伏せながら角をへし折り撃退してしまうほど。
筋力に裏打ちされた驚異的な瞬発力・跳躍力も持ち合わせ、その身のこなしからはこの手の巨体なモンスターにありがちな愚鈍さを感じさせない。
これらの身体能力に加え、前述のブレスの威力も並の飛竜のそれを凌駕する破壊力を持っており、生半可な生物では真正面から太刀打ちする事はほぼ不可能。
新大陸に現れた個体はその筋力と咬合力でドスジャグラス等の中型モンスターを咥えて持ち運び、外敵に対し生きる鈍器として振り回すという暴虐の限りを尽くす姿まで見せる。
もはや古龍、またはそれに準ずるレベルの生物でないと渡り合えない凄まじい戦闘力を持っており、ラージャン等と同じく「古龍級生物」として数えられる種族のひとつ。
ここまでの強さを持ちながらあんなイカれた生態をしているため、モンスターハンターの世界においても特級の危険生物として認知されている。

しかしその力の代償か、生物としての燃費は非常に悪い。
その巨体の体温と筋力を保つため常に飢餓感に襲われている状態らしく、一生のうちのほとんどの時間を獲物を探し捕食するために使っていると言っていい。
そういった生態からか、イビルジョーは巣や縄張りといった物は愚か特定の生息域すら持たず、常に獲物を求めて単独で広域を徘徊している。
当然その過程で他のモンスターの縄張りをガンガン侵すばかりか、そのモンスターを含めて周辺の生物を根絶やしにすることすらある、生態系そのものの破壊者。
超高温地帯の火山や寒冷地の凍土や雪山等の過酷な極地であっても、その足で行ける場所にある限り平気な顔で出没し徘徊するので、
環境適応能力もかなり高い*1と思われ、まさにいかなる場所でも出くわす危険性がある、歩く災害。
まさしくイビルジョーは、人間に限らず、他の生物全てにとっても“怪物”と呼べる存在なのだ。

当然、モンスターを狩猟するハンターにとってもその危険性は変わらず、イビルジョー以外の狩猟クエストであっても出くわす可能性はあり、
突如として乱入してきたイビルジョーによって仕事を滅茶苦茶にされたり、狩猟対象を横取りされたりはまだ良い方で、
最悪の場合、ハンター自身もイビルジョーに「獲物」と見られ、襲われることも珍しくはない。
そのため、イビルジョーが出没する可能性が少しでもあるクエストは、ランクの低いハンターには出来る限り斡旋しないようギルド側が配慮しているという。


捕食対象に定めた生物や、縄張りを侵されて襲い掛かかってきたモンスターとの戦いに明け暮れる生活のためか生傷が絶えず、
怒り状態で全身の筋肉が隆起した際にはその古傷が浮かび上がる。この傷の痛みがさらに凶暴性を加速させるようだ。
前述の「鱗が未発達で直接肉で攻撃を受け止めている」という特徴も、生傷が絶えないという生態に影響を与えていることは疑いないだろう。
傷が治る暇も無く新たな傷がどんどん増えて行くため皮膚が半ば壊死しているような状態になっている個体も珍しくないらしく、その体臭はまるで腐敗臭のような独特なものだとか。
当然、そんな生態で長生きできるはずもなく、イビルジョーの大半は若くして命を落としているという。

このように獲物を補食する事に傾倒し『恐ろしいまでの暴威を振るう』姿から本種は『恐暴竜』の別名で呼ばれている。
間違われがちだが『暴竜』でも『暴竜』でもなく『暴竜』である。どれもあまり変わらないとか言うな

こんなどう考えてもまともな方法で増えそうにない悪魔染みた本種だが、一応生殖方法は有性生殖。
「とある条件を満たした」タイミングで出会った雌雄が交尾を行い、子孫を作るとされる。
ただ、その条件というのが、
  • 十分な餌を食って満腹になり特殊なホルモンが分泌され、同種に対する捕食衝動が数日間収まる
  • その数日間の間に同条件の雌雄が出会う
……という、イビルジョーの生態を考えれば不確定要素のオンパレードみたいなもの。

前述の通り、イビルジョーが満腹になること自体が滅多にない上に、特定の群れ・縄張りを持たずに単独で広域を徘徊しているため、
生殖条件を満たす云々の前に、そもそも同族と出会うこと自体が珍しいと思われる。
そんな厳しい条件を満たして邂逅しても、有性生殖である以上言うまでもなく雌雄が異なる個体でないと交尾しない。
条件を満たしていなければオスとメスが出会ったところで行きつく先はどちらかの胃袋の中か相討ちである。
ちなみに当然のように記述してあるが、イビルジョーには同族への仲間意識は薄いどころか全く無く、普段のイビルジョー同士が出会えば共食い待ったなしとなる。

以上の事から考えて、イビルジョーの繁殖の成功率はかなり低いと見て間違いないだろう。
それでも他の古龍種のように一個体の寿命が非常に長いのであれば成功率が低くても問題ないと思われるのだが、
これまた前述の通りイビルジョーは「非常に短命」だと明言されている。こんな生態でよく絶滅しないもんである。
胎生ではなく卵生で、さらに一回の繁殖で産まれる個体数が非常に多かったりするのだろうか?
それでも幼い個体同士で共食いしそうだが……
というか、子供を産んだ直後の母親が空腹のあまり産まれたばかりの我が子を捕食する事すらあるらしい。もうやだこの種族

なお、文字通り何でも食べてしまうだけあって、中に何が入っているか分からない胃袋は「福袋」として人気があるらしい。
……消化真っ最中の胃袋なんか福袋にしてどうすんだとか、唾液ですら強酸のイビルジョーの胃液まみれの内容物なんて触れる代物なのかといったツッコミは一先ず置いておこう。

ちなみに、現在ではラージャン等と並んで古龍級生物の代表格扱いされているイビルジョーであるが、
公式ではっきりと『古龍級である』と明記されたのはMHWorldの設定資料集からであり、実は割と最近のこと。
しかしその設定資料集の情報公開以前でも、作中での扱い、クエストランクや危険度、なにより、
「存在するだけで周囲の生態系に深刻な影響を与えかねない性質」「他のモンスターから見てもモンスター」であるイビルジョーを古龍級として扱うことに疑問を抱く声はほぼ皆無だった。
要は「お前のようなヤバい非古龍級生物がいるか」というのがプレイヤーたちの共通認識だったということである
それだけの存在感をプレイヤーに与えたのがイビルジョーなのだ。



《主な攻撃と攻略》


  • バインドボイス【大】
遭遇時、怒り時に使用。

  • プレス
大きく足を振り上げ、勢いよく振り落とす。
周りに地震が発生。

  • 噛みつき
直進して噛みつく、勢いよく顔を斜めに振り上げて噛みつく、振り向きと同時に噛みつく、というパターンがある。
振り上げ噛みつきは3〜5回連続して行う。
尻尾にも判定あり。
疲労時には防御力低下効果が付く。

  • 岩飛ばし
岩を地面からすくい上げて飛ばす。
火山なら火属性やられ、凍土なら氷属性やられが付く。
水中のハンターを攻撃する際に必ず使用してくる。

  • 歩き
普通に歩くだけだが頻度が高く、ダメージが重なる原因となりやすい。
頭と脚に判定があるので注意。

  • タックル
一度後退したあと、その巨体を使ってのタックル。
威力が高い上範囲が広いので、初動からの回避は難しい。
実は股下をくぐり抜ける事が出来る。慣れると爽快。

  • 回転尻尾
見た目より範囲広めのフック。腹の真下辺りなら当たらない。

  • ブレス
怒り時に使用。
首を振り上げて溜めた後、前180度になぎ払うように赤黒い龍属性のブレスを吐く。
当たると龍属性やられ(3は会心−50、3Gは武器の属性値無効)になる。MHP3にはない。
真横にも判定があるため怒り時のジョーの横で回復する場合は注意しよう。

  • 捕食
イビルジョーを象徴する攻撃のひとつ。
前方にジャンプしてハンターを踏みつけて拘束する。
怯ませやレバガチャ、こやし玉で脱出できるがとにかくダメージが大きく、基本こやし玉以外の脱出方法はないと言っていい。まず間違いなく1オチでBC送りにされる。
ソロプレイ中こやし玉を持ってない状態で捕食されたら諦めよう。

  • モンスター咥え込み
MHWorldから追加。なんとドスジャグラスやドスギルオス、ドドガマル、そしてオドガロン等の比較的小さい大型モンスターを口に咥えて持ち運びそれを叩き付ける。
その間咥えられたモンスターには固定ダメージが入り続けるうえ、更にハンターに対するダメージや当たり判定も大幅上昇という無法の限りを尽くしており非常に危険。
イビルジョーを怯ませればこの状態が解除されるため面倒ならスリンガー閃光弾でさっさと解除しよう。
なおこの状態のまましばらく時間が経つともの凄い勢いで咥えたモンスターを投げ飛ばし特大ダメージが入る。食べ物で遊ぶな

  • カウンター突進
こちらもMHWorldから追加。怒り時に怯むとその怯みをキャンセルしてカウンターのようにこちらに物凄い勢いで突っ込んでくる。
『怯んだ!!チャンス!!』と思ったハンターの心理を狩る初見殺し的行動で非常に厄介であるが、この行動中に逆にダメージを与えるとカウンター返しが成立し大きく怯んで隙を晒すうえ後述の怒り時の肉質硬化も解除される為慣れればボーナス行動となる。
大剣のタックルやランスガンス等ガード武器なら比較的狙いやすいか。

  • 顎叩き付け
これもMHWorldから追加。頭を大きく振り上げ地面を抉るような勢いで垂直に顎を叩き付ける。
威力こそ高いが、予備動作が非常に大きくハンター視点ではあまり脅威ではないが、何を隠そうこの技の真価を発揮するのは『他のモンスターに対して』である。
この技を受けたモンスターは500もの驚異的な固定ダメージが入る仕様となっている。更にダウンしたモンスターには積極的にこれを連発するルーチンも持っておりイビルジョーと対峙したモンスターはこれによりズタボロにされる。
まさに『他のモンスターから見てもモンスター』なイビルジョーの性質を体現した技と言えるだろう。

弱点部位は共通して頭だが、怒り時は古傷が隆起するためか胸も弱点となる。武器によってはこちらのほうが狙いやすい。
ただしMHWorldでは怒り時に胸以外の肉質がやや硬化する。前述のようにカウンター返しに成功すればこれは解除される。
弱点属性は雷≧龍、怒り時は雷=龍となる。
部位破壊は頭、鉤爪、尻尾。

設定面はさておき、攻略するにあたってイビルジョーをゲームのいちボスとして見た場合、基本的には体力と攻撃力が高い典型的な脳筋ボスとなる。
割とフットワークは軽くリーチも長め、唾液で防御力を半減させて自慢の火力をさらに上げてくるなど、慣れるまでは怖いが、攻撃一つ一つはシンプルで見切りやすい。
攻撃の判定も一瞬のものが多いので回避性能のスキルがあるとかなり楽になる。慣れて装備さえ整えれば何も怖くない相手となるだろう。
とはいえ怒り時の攻撃力は半端なく、油断して挑んだらあっさり死んだりする。
「喰らう方が悪い」を全力で押し付けてくるモンスターなので熟練のハンターも油断することなかれ。特にソロの場合は。

また、イビルジョーは生きてるだけでスタミナだだ漏れであるためか、MH3でスタミナの概念が加わったモンスターの中でも非常に疲れやすいのが特徴。
当然他のモンスターを食べてスタミナを回復するのだが、上述の通り大型モンスターは勿論、甲虫種でさえ(死体さえ残れば)貪り喰う。
イメージ通り罠肉も効くが、一度使うと耐性がグンと上がるためその後は時間稼ぎにしかならないので注意。
ちなみに、再三言う通りイビルジョーは何でも捕食するのだが、なぜかどんなに疲れてもだけは食べない。理由は全く不明である……。

尚疲労時で大きく行動パターンが変わるのも特徴で通常・怒り時と比べて噛み付き攻撃を多様する傾向にある。
噛み付き攻撃はイビルジョーの攻撃の中でも比較的予備動作・モーション共に短く連発されると対処し辛いうえに、前述の通り防御低下効果まであるため、ハンターによっては『逆に疲労したほうがやり難い』なんて声もある。
そのため一部にはイビルジョーが疲労状態になるとわざと肉を食わせてそれを解除させるハンターもいるとかいないとか…

《作品ごとの活躍》


乱入モンスターの代名詞的存在。水中以外本当にどこにでも現れる。
乱入するとBGMが上書きされ、咆哮と共に登場。
現れた時の衝撃は歴代モンスターでもトップクラス。まるで怪獣映画のような重苦しいBGMは、初見のハンターに恐怖と絶望を与えるには十分であった。

上位にもなると乱入するクエストが多くなり、モンハンの厳しさを我々に教えてくれるスパルタトレーナーでもある。
なお、イビルジョー自体がメインターゲットとなるクエストは上位でも終盤にならないと出てこない。


《MH3》

MH3の上位はオンラインのみなので、交戦情報が少なく情報が錯綜しており、
  • モガの森に低確率で出現、狩猟すると上位の装飾品の制作が解禁
  • ハンターを狙った噛みつき攻撃に小型モンスターが巻き込まれると小型モンスターを捕食、その分スタミナを回復する
  • 上記の噛みつき攻撃はシステム上不死なはずのアイルー、メラルーも消滅させる
  • 大型モンスターですら捕食する
……といった情報が出回っていたが、それなりに時間が経ってからガセであることが判明した。

ただ、最後のものに関しては実は完全なガセというわけではない。
MHXXまではモンスターが他のモンスターに攻撃することは少ない*2のだが、イビルジョーは疲労状態の場合、たとえハンターと交戦中であろうとも他の大型モンスターに積極的に攻撃を仕掛けるのだ。

「捕獲クエストでイビルジョーに捕獲したモンスターを捕食されてクエスト失敗した」というの話もあったがおそらく「捕獲直前で弱っていたモンスターがイビルジョーの攻撃によって死んだ」というのが真相だろう。

クルペッコが生やしてくるモンスターの一体でもある。
彼らのお気に入りなのか、上位以降になるとかなりの高確率で呼んでくる。
確かに「大物を呼んでその間に逃げる」というクルペッコの生態には持って来いだろうが、ジョー側の生態を考えると……。
なお、イビルジョーを自ら呼び寄せる行為に対しハンターたちが考え付くクルペッコ側のリスクについてだが、それらが的中することもままある。

イビルジョーからから作成できる武器は、見た目はまんまジョーの筋肉。MH3ではアルバ武器と並んで最強クラスだったりする。
MH3の防具はなかなか良いスキルが付くが、フルセットでのスロットが3つしかないのが惜しいところ。


イベントクエストもいくつかある。
街上位 ★★★★★★
狩猟クエスト
恐暴の宴
目的地 メインターゲット 報酬金 36000z
陸の闘技場 イビルジョー2頭の狩猟
制限時間 サブターゲット 報酬金 0z
50分 なし
契約金 受注・参加条件
3600z HR51以上
2009年10月29日に闘技場でイビルジョー2頭と闘うクエストが配信されたが、5分後に2頭目が追加されるというまさに外道なクエストが配信されている。
……が、捕食するものがハンターぐらいしかいないため、腹ペコの2頭が勝手に潰しあってくれる。
レア素材が出やすく、ソロハンターでも意外にイケるのだが、MH3のオンラインは既にサービス終了しているのでその目で見ることはもう出来ない。

また、MH3にはもう1つイビルジョー関係のクエストがあり……
街上位 ★★★★★★ 環境不安定
狩猟クエスト
世界を喰らう者
目的地 メインターゲット 報酬金 18000z
孤島 イビルジョー1頭の狩猟
制限時間 サブターゲット 報酬金 0z
50分 なし
契約金 受注・参加条件
1800z HR51以上
こちらのクエストでは世界チャンピオンのこいつに会えるが、その大きさが半端ない。ちなみにサイズは約4000cm(=40m)。もはやウルトラ怪獣レベル。
そのせいで近接武器では頭に攻撃が当てづらく尻尾斬りはほぼ不可能。
そのためこいつを狩るときは貫通特化のガンナーが続出する。
ただ、MH3の当たり判定の改善とあまりのでかさ故に足元がお留守だったりする。

MHP3にも参戦するジョーの姿を見たハンター達は狂気乱舞した。……が、乱入の仕様変更や攻撃力低下により著しく弱体化した。
ジョーに限らずMHP3自体が全体的に難易度低下しているだけなのだが


MH3G

MHP3では渓流のフィールドには現れなかったのだが、今作では普通に乱入するようになった。
その為、渓流にはジョーが出ないから安心~と思っていたプレイヤーをしこたま驚かせている。

そして何より今作では、特殊個体「怒り喰らうイビルジョー」が登場。
頭部から肩にかけて禍々しいオーラを纏ったその姿は殺意の波動に目覚めた』と言っても過言ではない程の恐ろしさ。
その正体は、餌が潤沢に取れる環境で育つなどの要因で、老化が現れるまで長生きしたイビルジョーとされる。

老化の影響で食欲を司る器官が異常をきたして常に飢餓感に苛まれるようになってしまい、
飢餓、つまは生命の危機に置かれ続けていることによる興奮状態で共食いすら厭わず手当たり次第に喰らい続けた結果、自身の龍属性エネルギーが過食により増幅されて身体から漏れ出しているという。


《MH4/MH4G》

MH4では上位クエストまでながらも怒り喰らうイビルジョーと共に続投。ある意味対になるポジションだったラージャンとの共演も果たしている。
今回登場ムービーはなく、クエスト中なんの前触れもなく乱入するサプライズ枠に原点回帰している。

MH4Gではギルドクエストにも登場し、更には狂竜症の個体と極限状態までも追加された。
元々短命で腹ペコ体質だったのが、狂竜ウイルスの影響でますます短命になってしまった。ただ、ぶっちゃけ特殊個体の簡易版なので、こちらも強いのだがちょっと空気。
ちなみにメインモンスターのセルレギオスは、通常ならイビルジョーにはとても敵わない中堅の飛竜だが、極限個体は少なくとも狂竜症のジョーは上回る戦闘力とのこと。

そしてコイツの極限状態はウイルスと共に空腹まで完全に克服。
短命になる理由がなくなり逆に通常より寿命が延びた感もあるが、特殊個体の極限状態とかいう正真正銘の怪物は幸い未登場に終わった。


《MHX/MHXX》

MHX/MHXXでは獰猛化に対応した個体が登場。
獰猛化の仕様上、イビルジョーなのに疲れ知らずであり、(捕食攻撃以外で)何も食べないという少々奇妙なことになっていた。
ただ疲労時のパターン変化や防御力低下攻撃もなくなるので、戦闘面ではむしろ楽になっている部分もある。


《MHWorld》

MHWorldではタイトルアップデート第1弾(Ver2.00)での登場とやや遅刻。ラージャンは超大型拡張コンテンツ組なのでもっと遅かったけど
しかし従来の同士討ちの他、特定のモンスター相手には「縄張り争い」に発展することもある。
特に各地の主であるリオレウス、ディアブロス、レイギエナ相手に当然のように『無傷で完勝』しオドガロンは咥えて鈍器にされる有り様である。
また、新たなライバルらしき種としてバゼルギウスも登場した。

前述の通りモンスター咥え込みやカウンター、叩き付け等多くの新技を獲得し更に脅威度が増したが、それらは『対ハンター』以上に『対モンスター』で真価を発揮するものばかりであり同じ狩猟地に居合わせたモンスターの体力をガンガン削るものとなっている。
…察しのいいハンターは気付いたかもしれないが、本作ではこの仕様により『狩猟対象であるモンスターにわざとイビルジョーを襲わせて大ダメージを与える』という外道な行為も狩猟テクニックの一つとなっている。
効率を無視すればハンターは一切武器を取らずイビルジョーの攻撃だけでモンスターを狩猟する事も不可能ではない。

同じ使い方が出来るバゼルギウス共々、MHWorldの象徴とも言える台詞『あるものは すべて使え!』を体現する存在と言えるだろう。

ちなみにこれまでの狩猟で活用していた罠肉は今作ではかなり食べなくなっている。空腹じゃなくてもホイホイ食べにきて麻痺ったり眠っていたジョーではなくなっており、その戦法を使おうとしたハンター達を困惑させた。
ちなみに古代樹の森では罠肉によって逆にドスジャグラスを呼び寄せてしまいやすく、ホイホイ釣られてやってきたこいつをジョーは武器に使ってしまう阿鼻叫喚なことになることも…。

なお、超大型拡張コンテンツ『アイスボーン』で追加されたマスターランクでは通常個体は登場せず、全て怒り喰らうイビルジョーが担当する。
イャンガルルガの登場ムービーに通常個体がいた?気のせいだよ


《MHRise》

MH3での登場以来メインシリーズ皆勤の名誉を守ってきていたが、MHRiseでは欠席になった。
発売時点でラージャンが、Ver.2.0アップデートでバゼルギウスが参戦したが、
イビルジョーは影も形も見当たらず、Ver.3.0で参戦した乱入枠モンスターはより凶暴性を増した古龍であった…。

超大型拡張コンテンツ『サンブレイク』での復活も期待されたが、こちらでも結局最後まで未参戦に終わっている。

本作には同骨格のアンジャナフボルボロス等の獣竜種が参戦しておりラギアクルスのような骨格・接地面的な問題は無いはずだがリストラの具体的な理由は不明。
一説には『MHWorldから追加されたモンスター咥え込み等の特殊モーションをPS4より比較的低スペックなSwitchの性能に落とし混む事が出来なかったからでは?』と考察されているが真相は闇の中である。


MHF

ジンオウガに次ぐ第2の遷悠種として登場。
メインシリーズの獣竜種はMHFのターンファイト指向とは動きが正反対なのだが、魔改造は比較的控えめであった。


《ストーリーズ》

MHSTではこんな凶暴な本種をオトモンに出来てしまう
後半になるとレアな巣のランダム要素、あるいはクルペッコで呼び寄せることで遭遇する。
後者のケースでは運が良ければ帰巣でオトモンのタマゴを入手できなくもないが、連れ歩きは本来の棲息地である「セリオン山」に行けるまでお預け。
一方、セリオン山でも直接エンカウントになることは少なく、彼らしく乱入で来てしまうことが多い。ドスバギィ]相手の時に来られると非常に迷惑。

メインシリーズゆずりの攻撃力と体力だが、本作では敵として見てもオトモンとして見ても「良くも悪くもパワー馬鹿」という趣が強い。
しかし種固有の絆遺伝子で渡せる『拡散龍ブレス』は貴重な龍属性攻撃スキル、かつ全体攻撃ということもあり、
「伝承の儀」でジンオウガ亜種に渡してスキル補強に一役買っていることも少なくない……はず。
また、食欲に関しても健在で、こちらは絆技『ハングリーアングリー』の演出でナビルーを巻き込んでしまうほどである。


《MHNow》

MHRiseでは参戦こそ叶わなかったが、位置情報ゲームの本作ではシーズン2より参戦。
乱入モンスターの肩書は今作でも健在で、特定のモンスター相手に狩猟しようとした矢先に、懐かしのWARNING!の文字やMHP3の乱入クエストBGMとともに突然出現して乱入してくる。
ただ、不規則にどこにでも乱入してくるわけではなく、フィールド上の(不安定)となっている場所*3にいるドスジャグラス,クルルヤックプケプケ,(シーズン4以降は)ウルクススの中に紛れており、対象に接触するとイビルジョーに置き換わるようになっている。
乱入クエストらしいと言えばそうなのだが、直接そこまで移動して対象のモンスターに接触しイビルジョーかどうかを確認しなければならないのが問題点。広域ビューで確認した際、そのエリア内に対象となるモンスが1体だけならば判別は容易なものの、複数体いた場合が厄介。そのうちの1体に狙いをつけて、わざわざ歩いて来たのにイビルジョーじゃなかった時は徒労感に苛まれることになるかもしれない。その為狙っていくのではなく、通り道が偶然不安定エリアになっていて遭遇出来ればラッキーくらいの気持ちでいたほうがいい。どうしても素材が欲しい場合は、大連続狩猟の中に1体は必ず狩れる組み合わせがあるのでそれに挑戦するのがいいだろう。

従来通りデカく、頭や尻尾はなかなか狙いが付けにくいので剣士ならば主に足を狙って戦うことになるだろう。
リーチの長い噛みつきや尻尾や体当たり、特に怒り状態に移行した際に放ってくるブレスはジャスト回避のタイミングが取りにくく、(防具をかなり強化していないと)どの攻撃もワンパンの危険がある為、距離を取るか逆に足元に張り付くかの判断を誤らないことが大事になる。一応、ジョー単体との勝負なのでドスジャグラス等を咥えたりする行動は時間経過でもやってこないのはある意味救いか。
怒り状態に移行した際、上半身部分に攻撃を集中することで大ダウンを取ることが出来、しばらく藻掻いているので頭や尻尾を狙うチャンスでもある。……大きく後方に転がるので距離を離されすぎて遅延行為に感じることもあるが…最悪やっと距離を詰めたと思ったら起き上がってしまうなんてことも。

武器は龍属性武器。これまで龍属性武器がMHNowにはほとんど無かったが、彼の参入によって本格的な龍属性武器が作成出来るようになった。とはいえ会心率がマイナスなのでスキルによるカバーは必要。武器スキルは武器種によって違うものが付与され、どれも地味に役立つものばかり。
中でもガンランスの“愚欲の銃槍”→“暴銃槍グラグリード”は放射型であることと砲撃に会心マイナスは関係ないこと、さらに砲撃にも属性攻撃が乗ることに加えて武器自体に砲術スキルが1付いていることもあってかなりの強武器としてNowのガンス使いからは評判。ただし溜め砲撃メインで立ち回ることが前提なので、事前に使い方や組むスキル構成はしっかり調べておこう。ついでに言うと見た目もかなりデカい武器なので、これを複数人で背負ってクエストとなると若干画面が見づらくなることも。

防具は龍属性攻撃強化等が付くが、中でも力の開放のスキルが注目すべきポイント。本編シリーズではかなり仕様や発動条件がわかりづらかったが、MHNowでは50秒経過すると必ず発動し、会心率やSPゲージの上昇量が上がる。高難易度では時間ギリギリまで戦うことが多く、中でも最大150秒かけて戦う古龍迎撃戦でも50秒経過で発動する為、かなり恩恵を受けやすく有用なスキルとなっている。





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最終更新:2025年03月22日 23:01

*1 飢餓感に苛まれるあまり、周囲の環境を認識する余裕もないまま徘徊している可能性もある

*2 全く無いわけではない。ドス系を含めた鳥竜種は、同じエリアに他種の大型モンスターがいると攻撃を仕掛ける。またリノプロスは攻撃態勢に入った後にハンターを見失うと他のモンスターに攻撃を仕掛ける。

*3 該当する場所に足を踏み入れると〇〇エリア(不安定)という表記になっており、画面をよく見るとエリアにモヤのようなものがかかっている。