サプライズニンジャ理論

登録日:2024/02/28 Wed 15:11:14
更新日:2024/04/10 Wed 22:13:59
所要時間:約 3 分で読めます





「センパイ、サプライズニンジャ・ルールって何なんすか?」
「何だ、そんなことも知らんのか」
「まあ教えてやろうではないか。いいか、
サプライズニンジャとはイギリスのアクトレスにしてライターが広めたタフだが実際有効なルールで、脈絡も無く現れアバーッ!?

「百聞は一見に如かず、こういうことだ」

「「アイエエエ!ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」」

「サプライズエントリーしたニンジャに支配される程度のイヤーッ!グワーッ!?

「ドーモ。ニンジャスレイヤーです。ハイクを詠め。カイシャクしてやる」

「サプライズニンジャ、負けるアトモスフィア、価値は無し……サヨナラ!!」

(爆発音&シャクハチ・サウンド)













   *   *
 *   + 雰囲気はたぶん掴んでもらえたと思うので、ここから真面目に解説します
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *


概要


サプライズニンジャ理論(Surprise Ninja Rule)」とは、創作における指針の一つ。
正確な提唱者は不明だが、女優・脚本家のフィービー・ウォーラー=ブリッジの著作で広まった。

一言で言えば「シナリオ中、ニンジャが突然現れて大立ち回りを演じた方がもっと面白くなってしまうような場面は考え直すべき」というもの。

ここでいう「ニンジャ」とは、「ノックスの十戒」5番目の「中国人」のような例えで、「脈絡も布石もなしに現れる場違いな人物」と解釈できる。
つまりニンジャに限らず異星人でも怪獣でも矛盾塊でも寺生まれのTさんでもサスケェ!でも……って後ろ二人は実際ニンジャだったわ。

ともかく、登場に至る筋道が無い無関係なやつが暴れるような展開ならだいたい当てはまるし、そんな突然の乱入が展開にそぐわないことだって幾らでもある。
例えば「(元)ライバルとの決戦の最中に過去作の名物ボスがいきなり現れてバトルを終わらせてしまう」場面で流石にこれはいかがなものか、と思ったプレイヤーも多いだろう。
反対に、一輝兄さんとかズゴック等の、唐突だが出る理由が明確だったり前フリがある乱入者はサプライズニンジャには当てはまらないだろう。


でも、あえてこれを突き詰めたとも言える「ニンジャスレイヤー」のエントリーが人気を博していることからも分かるが、「突然ニンジャが大暴れ!」のウケを超えるのは中々難しい。ウォーラー=ブリッジ自身"tough, but effective"(厳しいが効果的)としている。
つまり「無関係者が大暴れするような荒唐無稽なシナリオより更につまらないシナリオには価値がない」という趣旨の理論ではなく、
「いきなりニンジャとかが大暴れしたら確かに一定の面白さは保証されるだろうけど、シナリオを作るならそれよりもっと面白いのを作れるように努力しようね」という意味合いが強い。
ストーリーのメリハリや爽快感を出すにあたって、唐突な乱入者は確かに有効な1つの手段で、一概に否定できるものでもない。
そもそも「ニンジャがいきなり乱入してくるのは一定の面白さがある」はこの論における前提事項であり、「場違いな乱入者が場面を荒らすのは面白いのかどうか」を問うてるわけではない
「ニンジャが乱入してくる面白さ」というのはあくまで物差しとしてひとつの基準でしかなく、重要なのは、「この場面は必要か?面白いか?陳腐でないか?」と問うことなのだ。

『スナックバス江』の第148話では、作中でサプライズニンジャの法則を解説して「絶対面白くなっちまわねぇか!?」と言わせたその話の中で実践している。

……とはいえ、上述のスナックバス江はニンジャ落ちをちゃんと筋道の通った伏線やギャグ漫画のオチとして用いており「いきなり出て来て無意味に暴れだす」と言う意味でのサプライズニンジャは全く登場していない。
ニンジャスレイヤーに至ってはそれ自体は「唐突に忍者の主人公が出て来て殺すためのストーリー構成とキャラクター構成、様式と世界観が練られた起承転結のできた作品」であってその実、完全に作品その物がサプライズ・ニンジャどころかサプライズ・ニンジャの存在を許さない正反対のベクトルに居る反証と言える。*1

実際のところ本当にサプライズニンジャのように無意味にただ場つなぎの暴力装置じみた勿体ない形でニンジャを運用する作品は日本ではあまり見られず、どちらかと言えば魅力的なニンジャキャラであったり創作で上手くニンジャキャラを活用したりテクニックとして印象を強調する例がほとんどであり、
サプライズニンジャの話をしているつもりでも完全にそれらの話題に逸れがちな辺りがこの理論を語るについての難しさと言える。
『ニンジャ』と言う属性の奥深さがもたらす弊害と言えよう。
日本の創作物で実際に見られる舞台装置としては有名ニンジャキャラよりも某1000万部大人気格闘漫画に出てくるポッと出の敵やゴリラの方がよほど近いのでは? という指摘も…

結局は何事も用法・用量は正しくということである。


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最終更新:2024年04月10日 22:13

*1 上記のようにサプライズ・ニンジャの存在が彼の作品においては逆に普通の「今週の敵怪人」と同等の立ち位置に落ち着いてしまうのである。逆にそれらの様式すら逸脱し全て無視するような、まったく本当に無意味な暴れはあの作品において概ね許されない。